• ハマグリが砂抜きしても開かない理由は?
  • 簡単に開けられる方法を解説!

普段お買い物に行くスーパーには、貝の季節が到来すると、ハマグリが市販されていますよね。

最近では、砂抜きを不要としているハマグリが市販されていたりします。

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とは言え、ハマグリを実際に食べてみるまでは砂が入っていることなど誰にもわかりません。

その為、実際に料理に使用する前には、砂抜きを行う方が多いと思います。

 

ここでは、ハマグリの砂抜きをしても貝が開かない理由や、ハマグリの口を簡単に開ける方法、ハマグリが開かない場合の原因やその対処法について解説していきたいと思います。

ハマグリの砂抜きは必要

色んな物がスーパーで手軽に手に入る時代になってきました。例えば、魚の骨取り済みの商品が販売されていたり。ハマグリもそうです。

 

すでに砂抜き済み商品として販売されているので、やっぱり楽な時代になったなぁと感じます。とは言え、ハマグリは、海の砂や泥の中にいるので、当然たくさんの砂を含んでいるはずです。

 

砂抜き不要だなんて書いていれば誰でも楽ちんそうに思えて当然ですが、やはり食べた時に砂が混じっていた時のあのじゃりじゃり感は、せっかくのおいしいハマグリが台無しになってしまいます。

 

このようなことから、ハマグリの砂抜き不要として販売されているハマグリでも、購入後は自宅で再度、砂抜きを行うようにしましょう。

 

簡単なハマグリの砂抜き方法

  1. 海水の塩分濃度に近い3%ほどの食塩水を作りましょう。水1Lに対し、塩が30gの割合です。

  2. ハマグリを砂抜きする前に、貝の表面に付いた汚れを流水でキレイに洗い流しておきます。

  3. ボウルにザルを入れ、ハマグリが重ならないよう置き、貝殻が浸る程の食塩水を入れ、新聞紙をかけ、暗所で3時間ほどおいて砂を履かせてください。
    実際にはしっかりと砂抜きを行う為、6時間は砂抜きを行うことをオススメします。

  4. 時間が経過したら、その後水でキレイに洗ったら砂抜き完成です。

 

ハマグリの塩抜き方法

  1. ハマグリを流水で洗ってザルに入れて下さい。

  2. そのままザルの上に新聞紙をかけ、3時間ほど常温のまま放置します。

  3. その後、再度ぬめりを取るために流水で洗い流したら塩抜きの完成です。

 

短時間でハマグリの砂抜きを行う方法

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ハマグリの砂抜きを行うには、6時間くらい時間がかかります。

それが一般的だと言えます。しかし、買ってきてすぐに調理したいという場合でも、短時間でハマグリの砂抜きを行う方法があります。

 

  1. ハマグリをザルに入れ、水で洗ったらしっかりと水気を切ってください。
  2. 45度のお湯を貝全体に浸るよう入れて5分待ち、その後お湯を切って再度水で洗うだけで完了です。

短時間で砂抜きを行う場合は、きちんとお湯の温度を正確に測ることがポイントです。

 

温度が高すぎることで貝が死んでしまい、砂を吐かなくなってしまいます。また、すぐに貝を使い切るようにしてください。

 

砂抜きしてもハマグリが開かない理由は?

 

ハマグリなどの二枚貝の砂抜きは、あまり砂を吐き出す様子が見られない場合があります。

これは、砂抜きの最中に口を開かない理由があるのです。

塩分濃度が異なるため

1つ目は、塩分濃度が濃いか薄いかにより、海水と比べてことなることから、貝がストレスを感じている可能性があります。

 

貝の砂抜きに適した塩分濃度は3%の食塩水であることから、水1Lに対して塩30gの割合となっているか再度確認するようにしてください。

 

水の温度が低すぎるため

2つ目は、水の温度が低いか冷蔵庫の中に保存しているかが原因であると考えられます。

 

室温が高い場合は冷蔵庫の中に入れて砂抜きをしがちですが、常温に出して砂抜きを行ってください。

 

砂抜きする場所が明るすぎる

3つ目は、光の当たらない暗い場所ではなく、明るい場所に貝を置いている場合は、砂抜きが進みません。ハマグリは、あさりのように水管を出し、水を思いっきり出すようなことはありません。

 

目立った砂抜きの様子は見受けられないことの方が多いですが、しっかりと塩分濃度を守り、暗所かつ常温で砂抜きを行っていれば、間違いなくきちんと砂抜きができているので安心してください。

 

この時、死んでしまっているハマグリについては、どれだけ砂抜きを行っても口を開くことはありません。また、死んでいる貝類は、加熱処理をしても口を開くことはない為、食べることもできません

 

貝を加熱すると口が開くのはどうして?

二枚貝の場合

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二枚貝の加熱を行うと、蝶番と貝柱が相反する働きをすることで口が開くと言われています。

二枚貝の通常の状態は、蝶番に靭帯がありますが、これが殻を開こうとして強く引っ張る働きがあります。

 

貝柱は、蝶番が開こうとするのを防ぎ、殻を閉じようと引き寄せる働きをするのです。

 

死んでしまった場合

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死んでしまった貝は、口が半開き状態となります。

これは、貝本人が口を閉じようとするエネルギーがなく伸びきってしまい、蝶番の働きを防ぐことができずに開いてしまうのです。

 

加熱した場合

二枚貝を加熱した場合は、生きている貝であれば、貝柱のたんぱく質が縮み、接着力が弱くなることで殻から外れ、口が開きます

 

死んでしまった貝は、たんぱく質が腐敗してしまい、機能しません。その為、加熱しても身が縮まることがなく、口を開くことができないのです。

 

冷凍した貝は、当然死んでしまいます。しかし、貝柱を動かすためのエネルギーは持ち併せていることから、加熱すると口が開くようになっています。

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簡単にまとめると、生きている貝は加熱することによって口が開きます。しかし、死んでしまった貝は加熱しても口が開きません。

生きていても加熱した時に開かない場合は、蝶番の開ける力が弱く、貝柱の閉じる力が強いからだと言えます。

 

加熱してもハマグリの口が開かない場合は?

貝が生きているにも関わらず、蝶番や貝柱のバランスが悪いことで開かないという可能性もあります。しかし、死んでしまった貝はニオイがとてもキツく、とても食べることはできません。

 

それに、傷み始めた貝はすぐに毒素が発生するため、死んだ貝を無理にこじあけようとすると、腐敗菌が増殖し、例え加熱処理を行っても毒素はなくなりません。食べるとお腹を壊してしまうのでいっそのこと処分するようにしてください。

 

砂抜きに失敗?

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砂抜きをしても口を開かず砂を吐かないという場面に遭遇されたことがある方は多いと思います。

ハマグリやあさりを頻繁に食べる方でも、そこまでの知識はなく、それを見て、貝が死んでいるのか、それとも海水の塩分濃度が適正ではなかったのか・・・など、様々なことを感じる方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、貝が閉じていてもそれは死んでいるのとは訳が違います。逆に殻が開いている場合は死んでいるということになります。

 

貝はとてもデリケートである為、暗所を選び、砂抜きをすることで貝は自然と動き始め、砂を吐きだすので安心してください

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砂抜きのポイントは、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 水温を15~20度に保つ
  • 貝殻全てが浸されるほどの海水を入れないこと
  • 暗い暗所で放置すること

 

まとめ

いかがでしたか?ハマグリが砂抜きしても開かない理由や簡単に開ける方法、ハマグリが開かない場合の原因と対処法についてご紹介しました。

貝が開かないと不安になることもありますが、加熱前で口が開いている貝は死んでいて、口が閉じている貝は生きている証拠です。

無理矢理こじ開けるようなことはせず、開かない貝は死んでいるものとして処分するようにしましょう。

 

また、傷み始めた貝は毒素が発生してしまう為、絶対に食べないようにしてくださいね。

 

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