• プロテスタントで洗礼をうけても洗礼名がない?
  • プロテスタントの洗礼式での費用は?

プロテスタントでは洗礼をうけてクリスチャンになってもクリスチャンネーム(洗礼名)がつきません。

プロテスタントで洗礼しても洗礼名がない?

洗礼名とはカトリックの守護・聖人の名前

 

カトリック教会ではカトリックの聖人イメルダ、マリア、マチルダ、マルガリタ、アラコッタ、コルベ等の守護、聖人の名前がクリスチャンネーム(洗礼名)に引用されます

 

コルベは、ナチスのユダヤ人収容所で、ガス室送りのときに子供がユダヤ人の中にいてコルベ神父が子供の身がわりにガス室に向かった、その神父のことです。

 

カトリックでは聖人の存在を大切にするため、このように聖人の名前がクリスチャンネーム(洗礼名)となります。

 

ヨーロッパではカトリック教会が多数のため洗礼の際、山田花子の名前なら、花子の部分にクリチャンネーム(洗礼名)があてがわれます。男性でもマリアとあてがわれることがあります。

 

もともと、カトリックがプロテスタントより先行してキリスト教の中で生まれてきたため、一般の人は洗礼を受ければクリスチャンネーム(洗礼名)を本人は貰えるのだと思っている人が日本では多いのではないでしょうか。

 

プロテスタントは世界的には少数派です。ですが、もともとカトリックにプロテクト(反抗して)プロテスタントが誕生したので、幼児洗礼やクリスチャンネーム(洗礼名)などカトリックで行われていることを拒否しているのです。

 

そもそも聖書に指示がない

何故なら聖書には洗礼後、クリスチャンネーム(洗礼名)をつけるよう指示する内容が記載されていないため総体的にプロテスタントでは名付けません

 

これはプロテスタントが誕生して以来の長い理念でもあります。

 

日本聖公会はクリスチャンネーム(教名)も

 

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プロテスタントでも聖公会という教派はクリスチャンネーム(教名)を与えています。

プロテスタントは聖書を中心にしているため、聖公会でも教名はカトリックにでてくる聖人の名前より、ジャンヌ・ダルクやフランシス・コザビエルなどが人気です

 

日本国内ではクリスチャンネーム(洗礼名)がなくても困りません。イギリスのように出生届に響くわけでもありませんから、日常生活で支障はないのです。

 

もしも日本聖公会へ転会したい人は教会の司祭に相談してみる方がいいでしょう。

 

すでにクリスチャンである人ならば司祭が教名を考えてくれます。まりあ(マリア)や伊作(イサク)といった聖書に登場する人の名前と本人の実名と重ねることも可能です。

 

洗礼を受けても何も変化がないのか

 

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クリスチャンネーム(洗礼名)がなければ心に変化はないでしょうか。

プロテスタント教会では、正式にその教会で洗礼をうけたならばその教会の教会員になります。

 

正式に会員となり、会員たちの住所録や緊急連絡簿の冊子を与えられ、信者としての生き方のガイドブックもついてきます。

 

なにより、正式にこの教会の人たちに仲間入りしたという自覚が洗礼を受けた人は強く持ちます

 

権利

総会などの皆で話し合う定期総会での多数決の権利や議長に質問ができるなどの権利も与えられます。

 

奉仕

同時に、奉仕活動も(祭壇の生け花の調達、食事の支度、礼拝堂の掃除、など)当番制で与えられます。

 

それでもこれは本人に事情があり、体に障害や持病がある、また、かなりの高齢者で奉仕活動がしんどい人は申告すれば免除されます。家族の介護で忙しい人なども含まれます。

 

もし他の教会に引越しなどで移るときはその教会から脱会することになります。転勤でもまた戻ってくる場合は休会扱いとなります

 

こうしてプロテスタントは洗礼を受けてもクリスチャンネーム(洗礼名)がなくとも洗礼後は気持ちも新たに自分がクリスチャンになったことを噛みしめて、新生活を送ることになります。

 

洗礼式での献金の費用は?

 

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プロテスタントの洗礼式は、洗礼を受ける本人の献金の費用は通常と変わりません。

もちろん、今まで求道者(クリスチャンでなかった)ため、この大事な儀式のときは普段より献金のほうを奮発する人が多いですが、決まった金額はありません。

 

普段毎週の礼拝で500円玉を献金している人は受洗時1000円を献金、普段から1000円を献金している人は受洗時2000円に奮発するくらいです。

 

洗礼式は自分にとって人生の節目になる日だけでなく、神様に家族として認められた記念日なのですから献金は額面ではなく、気持ちの問題です。そのほかの費用はかかりません。

 

献金も「神様の御用のためにお使いください。」と信者達の献金がすべて終わると献金当番がそのようにお祈りするくらいですから額面ではないのです。

 

のちに毎月の献金額が増額!

 

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洗礼を受けて教会員になると毎月の支出が増えます。

月額献金、教会建築献金、教会をとりまとめる連盟や協会に支払う献金です。献金袋は3つに分かれていることが多いです。

 

1つめの月額献金は牧師の生活費となります。その月の主な献金です。牧師は信者の献金で生活していますのでこの献金額が低ければそれだけ牧師生活も困窮します。

 

2つめの教会建築献金は、教会、も礼拝堂もやがて老朽化します。改築費、修繕費として積み立てるため、この献金を納めます。

 

3つめは、どこの教会もどこかの教派(宗派のようなもの)に属します。そこの教派をとりまとめる連盟や協会が存在します。そこの活動費のための献金です。

 

クリスチャンになると物入り?

クリスチャンになると何かとお金がかかると洗礼をためらう人もいます。標準の献金額は生活収入の10分の1です

 

しかし20万円の収入の人が2万円も献金に回すのと50万収入ある人が5万献金にまわすのには負担に思う意識が違ってきます。

 

あくまでこれは聖書に書かれた、といち(十一)献金額であり、献金は自分が可能な限りの額でかまいません。こと月額献金は牧師の生活費になるのでそこに重点をおくといいでしょう。

 

本人が貧困状態で献金どころではないときは献金係に申し出れば献金も免除されます、強制ではないのです。

 

3種類の献金をするタイミングは第一週の礼拝

一応、決まっています。第一週は聖餐式(晩餐式)といって牧師からパンとぶどうジュースの小さいのをクリスチャン達に配布されます。この儀式のときに3種類の献金をするのが普通です。

 

お金の都合がつかなかった、お金を忘れたなどというときは次の礼拝のときでもかまいません。ただ、献金係が集計する際、バラバラにクリスチャンが献金してくると計算が大変になるので第一週と基本的には決まっています。

 

洗礼式はどんな感じ?

プロテスタントの洗礼は教派によってちがいますが、映画などで見かける洗礼は受洗するものが牧師(カトリックなら神父)から頭に聖水を3滴たらしてもらい、信仰の誓いを述べることで終わります。

 

いざ受洗へ

 

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教派によっては浸水式受洗もあります。

バプテスト派です。バスタブのようなものが礼拝堂の後ろに設置してありぬるま湯に牧師が入り、受洗者が白い衣をまとい全身を湯の中へジャブンと浸かり、牧師に支えられて起き上がります。

 

頭、顔まで水に浸かります。これもお湯が沢山いる程度で支出はありません。それですので、普段、教会が備えている備品で足りるのでお金は別段かかりません。受洗者は正装をしてくる人も多いですが普段の服装でもまったく構いません。

 

洗礼後の献金額は他の時期にも

決まった3種類の献金の他、任意で、教会は献金を集めます。任意ですので信者全員が義務ではありません。

 

クリスマス献金、イースター献金。キリスト教にとって、クリスマスとイースターは大変なイベントです。

 

封筒が受け付けにおいてありますので任意で献金する人は封筒に大体1000円位を入れて、献金袋が礼拝中に回ってきたときにその袋にいれます。

 

紙袋の外側には名前を書くところもあります。任意です。クリスマス献金やイースター献金の使い道は、神学生の奨学金やまた慈善団体への寄付へ回されるなど教会によって違ってきます。

 

(補足) イースターって何?

 

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イースターの時期になればカラフルな卵チョコなどが店頭に並びます。

イースターは卵で楽しくイベントするものだと勘違いされている人もいます。イエス様が復活されたお祝いが、イースターになったのです。

 

イエス様が十字架で処刑されてから復活されて、そのお祝いを後々になり、卵は新しい命の誕生の象徴として扱われるようになり、それが日本でも定着したのです。イースターはイエス様復活のお祝いのイベントです。

 

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