意味的価値 創出

意味的価値とは、顧客の主観で判断される商品やサービスの価値を指します。

ものに溢れている現代では、コモディティ化を回避するものづくりが重要です。

 

意味的価値(感情的価値)の対極に 機能的価値というものがありますが、

機能的価値ばかりに頼っていると厳しい価格競争に巻き込まれることになります。

 

今回の記事では、『意味的価値とは?』といった基本的な内容から

意味的価値の創出事例機能的価値との違いについて学んでいきます。

 

意味的価値(感情的価値)とは?

それではまず、意味的価値(感情的価値)の基礎的な内容から確認しましょう。

意味的価値とは、顧客が主観的に判断する商品やサービスに対しての価値です。

 

この意味的価値が顕著に見られるものには、

デザイン性に優れた商品があります。

 

デザインには価値が付けられないとはよく言われていますが、

これこそまさに、顧客がデザインに対して独自の価値を見出している典型例です。

 

例えば、ピカソのような伝説レベルの巨匠になると

彼の残した絵画の価値は客観的に高くなっていきますが、

 

あまり活動歴が長くなく、最近作品をリリースし始めた芸術家の作品は

現代美術アートなどとして芸術家が思い思いの値段をつけています。

 

それら現代美術アートに対して付けられた値段が

高いか、安いか、それとも妥当か判断するのか顧客の感覚になります。

 

このように、客観的に価値を判断することのできない

ものの価値のことを意味的価値(感情的価値)と呼びます。

 

意味的価値(感情的価値)の対極にある機能的価値とは?

意味的価値の正反対に位置するものが機能的価値になります。

機能的価値とは、商品やサービスの機能性により客観的に判断できる価値です。

 

例えば、以下のように2種類の椅子があるとします。

機能的価値 椅子

意味的価値 椅子

 

これらの椅子はデザイン性は全く違いますが、

何か作業をしたり、リラックスするための座るという機能においては同じわけです。

 

その一方で、意味的価値(感情的価値)という観点から2つの椅子を考えてみると

全く違った価値を人それぞれが独自に感じることになります。

 

人によっては、左側の椅子のように

シンプルなデザインのものを好む場合もありますし、

 

またある人は、右側の椅子のように

複雑な装飾が施された高級感のある椅子のデザインを好むこともあります。

 

これが意味的価値(感情的価値)と機能的価値の違いになります。

 

これからの時代においては
意味的価値(感情的価値)が重要な理由

そして、これからの時代においては機能的価値よりも意味的価値を重視して

『ものづくり』や『サービス構築」に取り組んでいくことが重要です。

 

戦後日本においては生活必需品として

白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が『三種の神器』として人々に求められました。

 

この頃の時代は、生活に必要な機能が整っていなかったために、

単純に機能を果たすサービスや商品を作るだけでも飛ぶように売れました。

 

しかし、現代の日本は物質的に豊かになり、

生活に必要な機能はほとんどすべての家庭において普及し尽くしました。

 

こうした状況下においては、単純に機能的価値だけを満たした

商品やサービスを提供したところで 満たされた機能は誰も欲しがりません。

 

そこで、大企業はまず機能的価値の向上に力を注ぎました。

その結果、白黒テレビはカラーテレビになり、液晶によって薄型化してきました。

 

しかしながら、近年は機能的価値を高めることにおいては限界を迎えてきました。

機能的価値を追求し続けた結果、誰も使わないような機能を増やしても

サービスや商品の競争力にならないことを悟り始めました。

 

さらに、機能的価値を追求する方向でサービスや商品の開発を進めていくと、

同じような機能を持った他の商品やサービスとの競合を避けられません。

 

例えば、いくら綺麗な液晶画面が売りのテレビを開発しても

他社でも同程度のクオリティーの液晶テレビがリリースされれば、

競争力を高めるために商品価格を下げるしか方法がなくなってしまいます。。

 

この段階に来て、これからの時代においては 商品やサービスに対して

顧客に主観的な価値を感じてもらう重要性に気付き始めました。

 

意味的価値(感情的価値)を創出するメリット

機能的価値を追求し続けた結果、企業は競争力を得るために

価格競争するしか方法がなくなってしまいました。

 

これでは企業の収益が下がる一方なので、

その対策として意味的価値の重要性が取り上げられるようになりました。

 

それでは続いて、意味的価値(感情的価値)を創出することの

メリットについて解説していきます。

 

意味的価値を創出することによるメリットは、

同じ機能を持つ他の商品やサービスと価格競争をする必要がなくなることです。

 

先ほど比較した2つの種類の椅子をもう一度見てみましょう。

 

機能的価値 椅子

意味的価値 椅子

これら2種類の椅子の『座る・リラックスする』という機能だけ見れば、

2種類の椅子に違いはないので、ほとんどの顧客は安い方の椅子を購入します。

 

その一方で、意味的価値(感情的価値)という観点から判断すれば、

人によっては右側の椅子のデザインに惚れ込んでしまって

いくら支払ってもいいから購入したい!と感じる人が出てきます。

 

右側の椅子のデザインにとても価値を感じる人であれば、

左側の椅子が右側の椅子の値段の4分の1だったとしても

いくらでも高いお金を支払って右側の椅子を購入するはずです。

 

このように、商品やサービスに対して意味的価値を付加させることで

同じ機能的価値を持っている 商品やサービスと価格競争する必要がなくなります。

 

意味的価値(感情的価値)を創出する方法

それでは続いて、具体的にどうすれば

意味的価値(感情的価値)を創出することができるのか

具体的な方法をご紹介していこうと思います。

 

意味的価値(感情的価値)を創出する方法は大きく2つあります。

  • 見込み顧客と頻繁に接触して好意的な感情を抱いてもらう
  • ブランディングを確立させて特別な存在になる

それぞれの方法について詳しく解説していきます。

 

見込み顧客と頻繁に接触して好意的な感情を抱いてもらう

人は頻繁に接している相手やものに対して好意的な感情を抱く性質があり、

この効果が心理学の世界では『ザイオンス効果』と呼ばれています。

 

ザイオンス効果は恋愛においても数多くの応用事例がある

とても強力な心理学テクニックです。

 

ザイオンス効果の恋愛への応用事例についてこちらの記事をお読みください。

ザイオンス効果で恋愛成就!Lineメッセージでの応用方法

 

ザイオンス効果は、別名 単純接触効果とも呼ばれていますが、

接触は必ずしも物理的に行われる必要はありません。

 

例えば、大企業がリリースしている商品やサービスのCMは

テレビ番組やYoutube動画を見ている時に何度も再生されます。

 

人々はその度にCMと接触していることになり、

そのコマーシャル内で紹介されている商品やサービスに対して

無意識のうちに好意的な感情を抱くようになるのです。

 

例えば、体を鍛えるためにパーソナルトレーニングを受けるとすると

パーソナルトレーニングを提供しているジムはいくらでも存在しますが、

その中でも圧倒的に『ライザップ』を選択するひとが多いはずです。

 

なぜなら、『ライザップ』はかなりの宣伝費用をかけて

バラエティー番組の企画として取り上げてもらったり、

コマーシャルを数多く売っているために、

 

それだけ数多くの人々から

好意的な感情を抱いてもらいやすくなっているからなのです。

 

ブランディングを確立させて特別な存在になる

意味的価値(感情的価値)の提供は ブランディングとも深く結びついています。

ブランディングが確立されていれば、

 

人々は無意識のうちに 同じ機能的価値を持つ商品やサービスと比較することなく、

ブランディングが確立されている商品・サービスを選び取るようになります。

 

例えば、私の趣味は発展途上国へ海外旅行することなのですが、

日本とは全く異なる環境に身をおくと、

 

目にする商品ブランドが見慣れないものばかりで、

シャンプーを買うにしてもどれを選べばいいのか迷ってしまいます。

 

しかしながら、どんな国に訪れても

大抵の場合 パンテーンのシャンプーが売られています。

 

私の中で、『パンテーンは高品質なシャンプーだ』という

ブランディングが確立されているので、

 

他のブランドのシャンプの価格などを比較せずに、

商品のクオリティーに安心できるパンテーンの商品を選びます。

 

このように、ポジティブなイメージのブランディングが確立されれば、

価格競争から抜け出し、圧倒的に優位なポジションを築き上げられます。

 

しかしながら、意味的価値を創出するためには

機能的価値と比較して 長い時間をかけて取り組んでいく必要があります。

 

理想的な状態は、パンテーンを見て一瞬でポジティブなイメージが湧くように

商品やサービスに対して特別な感情が強く結び付けられている状態です。

 

日常生活における
意味的価値(感情的価値)の創出事例

意味的価値を創出する方法についてご紹介しましたが、

なかなか個人レベルでは実践しにくいのではないか?

もっと意味的価値が創出されている事例をみてみたい!

 

といった考えの方がいらっしゃると思うので、

より意味的価値の創出方法を深く理解できるように

意味的価値の創出に成功している事例をいくつか見ていきましょう。

  • IT機器やパソコン・周辺機器ならMac製品
  • おしゃれで高給な財布といったらVUITTON
  • カフェに行くなら、とりあえずスターバックス

 

これらは全て意味的価値(感情的価値)の創出に成功したため、

同様の機能的価値を提供している他社製品やサービスよりも

圧倒的に高価格帯であったとしても選ばれ続けています。

 

そして、これらに共通している点として

頻繁に目にする機会が多いということにも納得がいくはずです。

 

企業は数多くのコマーシャルやプレスリリースを行うことによって、

定期的に顧客に対して情報を発信し続けているのです。

 

意味的価値とは?創出事例と機能的価値との違いのまとめ

意味的価値とは、顧客によって主観的に判断される

商品やサービスの価値を指します。

 

そして、機能的価値のみに頼らずに意味的価値も同時に提供することで

価格競争を避けて 圧倒的に優位なポジションを築くことができます。

 

また、意味的価値を創出するには 顧客との接触機会を増やすことによって

商品やサービスに対して親近感や安心感を感じてもらったり、

 

ブランディングを確立させることで、

特別な存在として認識してもらえるようにするといった方法があります。

 

パソコンならMac、カフェならスターバックスといった

定番のイメージを確立させることで機能的価値に縛られない競争力を得られます。

 

今回の記事の内容はこれで以上になります。

最後までお読み下さり、誠にありがとうございました。

 

Affiliate Business Community 運営者 守淳史