• キリスト教の地獄は仏教・イスラム教とは違う?
  • キリスト教徒でも地獄に落ちることはある?

キリスト教の地獄は仏教やイスラム教とは異なり、キリスト教の地獄は魔王である悪魔が支配していると言われていて、仏教では閻魔大王が支配していると言われています。

また、これらの違いにより、地獄に落ちる理由も違うと言われています。

ここでは、それぞれの地獄に落ちる理由について解説していきたいと思います。

キリスト教の地獄はどんなところ?
地獄に堕ちる理由は?

https://www.youtube.com/watch?v=3mp_TyLCCdE

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キリスト教の地獄は、魔王と呼ばれる悪魔が支配していると言われています。

それに、一度地獄に入ったら、二度と抜け出ることは不可能であるというところとされているのです。

 

しかも、そこに入るかどうかはすべてイエス・キリストが決める為、自分で決めることもできません。これまで歩んできた人生において、自身の行い全てが行く先を決めるとまで言われているのです。

 

それを聞くだけでも、キリスト教を信仰することで自分が天国へ行けるのなら、信仰心を持っても良いかと感じてしまう方もいるかもしれません。信仰する宗教によっては、煉獄という名のセーフティーゾーンがあります。

 

人が地獄に堕ちる理由は、死者は償いを償い、イエス・キリストを神であると悟った人だけが天国に行き、悟らずにいた人は地獄に落ちると言われているのです。

 

悪魔は神を憎みます。そして、キリストが人を救えなくすることを考える為、人に対し悪の誘惑をささやくのです。キリスト教の地獄について詳細は不明ではあるものの、当然、地獄に入ることでみんな後悔することになります。

 

仏教の地獄はどんなところ?
地獄に落ちる理由は?

https://www.youtube.com/watch?v=-GmeWOiBnfc

仏教では、この世の生命が繰り返されると考えられています。その為、死後、人間界に出現できる訳ではありません。

六道といういずれかの世界に生まれ変わることができると言われています。

六道は、天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道があり、生前にあなた自身がどのような行いをしていたかによってすべて異なると言われているのです。

 

良いことをした者は阿修羅道へ、それなりに良いことをした者は人道へ、かなり良いことをした者は天道へ行くとされています

 

しかし、生前に常に悪いことをしていた者は畜生道へ、それなりに悪いことをした者は餓鬼道へ、極悪人である者は地獄道へ行くとされています。

 

実際には、地獄にはランクがあり、大きく分けて8つの地獄があるのです。それは罪の重さにより、苦しみや辛さが大きい地獄に行くと言われているのです。

仏教における地獄の種類
  1. 等活地獄
  2. 黒縄地獄
  3. 衆合地獄
  4. 叫喚地獄
  5. 大叫喚地獄
  6. 焦熱地獄
  7. 大焦熱地獄
  8. MAX無間地獄

殺人や窃盗、レイプなど、悪行の数が多いほど、その地獄のレベルが上がり、重い地獄へと堕ちることになります

 

イスラム教の地獄はどんなところ?
地獄に堕ちる理由は?

https://www.youtube.com/watch?v=JHzz4STkRuM

イスラム教では、死んだ人の魂は、善悪に関わらず、いったん冥界「バルザフ」に留まると言い伝えられています。

そして、アラーによる審判が下るのを待つことになると言います。

ただし、バルザフに到着すると、ムンカルとナキルという2人の天使が来て、取り調べのようなことを行うそうです。その際すでに、死んだ魂は、自分が天国に行くか地獄に堕ちるかを予兆できるというのです。

 

イスラムでは、死後の方が生前よりも目覚めた状態になるそうで、バルザフで審判を待ち、過ごすよりも、非現実的であるのだとか。死んだ方々は、バルザフに留まり、最後の審判を待っているという考えです。

 

最後の審判では、天使が世界にラッパを吹きならすと、全員気絶するのだそうです。

 

そして、再度天使がラッパを吹きならすことで意識を取り戻し、それと同時にずっとバルザフで待機していた死んだ魂達が蘇るとされています。神アラーが降臨するのです。

 

人々はアラーと共にやってきた天使により、取り調べを受け、アラーの尋問も受けるそうです。しかし、アラーはとても慈悲深い方であることから、多くの人を天国へ導こうとします。

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その人が生前にひとつでも良いことを行ったのであれば、その善度を評価し、天国へ送るそうです。

 

イスラムの考え方は、ごく普通に暮らしていたのであれば、まず間違いなく天国に行ける、よほどの悪人でない限り地獄には堕ちないという考えをしています。

 

そうして天国行きなのか果たして地獄行きなのかをアラーが天秤に欠け、その後、アッスィラート・ル・ムスタキーム(正しい道)という橋を渡ります。

 

もしも天国行きであれば、道を渡る時に明るい光に包まれ、橋をあっという間に渡ることができます。

 

一方、地獄行きであれば、道を渡ると周囲が真っ暗となり、奈落の底に堕ちると言われています。

 

キリスト教徒がイエス・キリストを信じる理由

キリスト教徒の方々がなぜイエスキリストを信じるのか、これは、人生の最期を楽しむ為の準備であると考えられているそうです。

 

地獄へ堕ちるのは一体誰なのか・・・キリスト教徒以外は問答無用で地獄行きであると言われています

 

しかし、愛にあふれた神が、人生を全うに生きた人に対し、「キリスト教徒ではないあなたは地獄行きになります」なんて言われてしまうとこんな理不尽なことはありません。

 

少なくともカトリックでは、キリスト教じたいを知らないという者の他、キリスト教を信仰しなかった者や、洗礼を授かることができなかった者であっても、真面目に人生を生きてきた人に対しては、永遠に救われると信じられているのです。

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聖書には、「イエスキリストを信仰する者を救う」と書いてあります。

最終的には神の教えが皆に伝わるとされていることから、生前キリスト教を信仰していなかったとしても、最後の審判の前にキリスト教を信じることができた者はきっと救われる可能性があると言えるのです。

 

大きな罪を犯した上、それを悪とも思わないような者は、キリスト教会から破門されるでしょう。

 

これは、カトリックにおいて、プロテスタントでは、「洗礼を授かった時点で天国行きは決まっている」と教えられているところもあるそうです。しかし、天国行きは誰もがそうなるとは言えません。

 

最後の審判

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聖書を読むと、人類の終末は、イエスキリストが再臨し、最後の審判を行うというのです。

最後の審判の時に、死者はみんな復活します。そして、天国行きとなるか、地獄行きとなるか、それは生前のそれぞれの方の行いにより判断されます

 

しかし、天国と地獄が実際にどのような場所であるかは誰にも分かりません。想像できることは、天国は幸福であり、地獄は苦しみの場所であるということだけです。

 

死後の世界が天国と地獄である以上、みんなが天国へ行きたいと思うのは間違いありません。だからこそ、キリスト教は、この世で一体故人はどのような生き方をしてきたかを重要視される訳です。

 

新約聖書には、イエスキリストの死後にキリスト教徒となったパウロは、イエスを信じる前はキリスト教徒の迫害を行っていたそうです。しかし、パウロはイエスキリストを信仰したことにより、救われたと言われています。

 

まとめ

いかがでしたか?キリスト教と仏教、そしてイスラム教での地獄について、そして地獄に堕ちる理由についてご紹介しました。

キリスト教はイエスキリストを信じる者だけが救われるという考え方をしているのですね。一方で仏教は地獄には8種類ものランクがあり、随分と細かく分けられてしまうようです。

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イスラム教は、全ての者は天国へ送るという考えをしていることが分かりました。

色んな宗教がある中でも、これほどそれぞれの宗派によって地獄への考え方や捉え方も異なるとは思ってもみませんでした。

 

やはり、善意者であるよう、全うな人生を送るようにしなければいけませんね。

 

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