• アキレス腱には切れる前兆がある?
  • アキレス腱断裂の原因と予防まとめ

アキレス腱はもし痛めてしまうと治療が難しくなってしまう部位です。

アキレス腱が切れる前兆や原因、予防があれば知っておきたいですよね!

アキレス腱には切れる前兆がある?アキレス腱断裂の原因と予防まとめ

 

このコラムでは、アキレス腱には切れる前兆があるのか、アキレス腱断裂の原因と予防などについてご紹介していきたいと思います。

アキレス腱には切れる前兆がある?

アキレス腱が切れてしまうのには事前に何か前兆があるものなのでしょうか?

 

もし、あらかじめアキレス健が切れてしまう前兆がわかるのであれば、切れてしまう前に何らかの予防ができますよね。

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答えはYESです。

前兆はちゃんとあるのです。

 

前兆は症状の進行によって、いくつかありますので、それらを把握しておけば対策を打つことができます。

 

アキレス腱断裂の直前にはアキレス腱炎が出る

アキレス腱が切れそうになっている初期症状としては、アキレス健やその付近、そしてかかと辺りに違和感を感じるようになります。

 

その状態から症状が進行してしまった場合、歩いているときに痛みを感じたり、アキレス健付近を手で押してみると痛みを感じるようになります。

 

また、ずっと座っていて、その後歩き始めたときにも痛みを感じることがあります。

 

その後、さらに症状が進んでしまうと、痛みがどんどん強くなっていきます。

 

また、アキレス腱が腫れてきてしまったり、熱を出してしまうようになります。この状態をアキレス健炎といいます。

 

もしこのような症状を感じたら、一刻も早く整形外科に行って診察を受けることをおすすめします。

 

この症状が起きる原因として、アキレス腱やその周りの組織が炎症を起こしてしまっていることが考えられます。

 

アキレス腱断裂の原因

 

アキレス腱断裂の主な原因は激しい運動

そもそも、アキレス腱が断裂してしまうのは、アキレス健にかかる負荷が限界を超えてしまうからです。

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普段、あまり運動をしない人が突然運動をすると切れしまうのでは?と思いがちですが、そればかりではありません。

普段からよく運動をしている方が、ちゃんとストレッチなどの準備体操をしてから運動していても切れてしまうことがあります。

 

ジャンプ、ダッシュ、ターンなどの運動をしたときにその負荷によって切れてしまうことが多いようです。

 

具体的なスポーツの種類としては、バドミントン、バレーボール、テニスなどのスポーツをしている方でアキレス腱断裂を起こしてしまう方が多いようです。

 

これらの運動をしたときには、ふくらはぎの筋肉が一気に収縮します。

 

このふくらはぎに伴って、アキレス腱も伸びるために大きな負荷がかかってしまうのです。

 

またこれら以外にもボーリングやゴルフをしていてもアキレス腱が断裂してしまうことがあります。

 

切れてしまうのは鎖骨より3~4センチ程度上の部分であることが多いです。

 

もし断裂してしまうと激痛が身体を走ることになります。また、当然歩くことができなくなってしまいます。

 

アキレス腱が切れてしまうのは、瞬間的な力で突然切れてしまう場合もありますし、少しずつアキレス腱への負荷が蓄積されていってしまって、その結果として切れてしまう場合もあります。

 

中高年は老化もアキレス腱断裂の原因に

若い人と中高年ではアキレス腱断裂が起こるにしても、その原因は異なっていることが多いのです。

 

若い人は、激しい運動などをした後に断裂するなどのパターンが多いのですが、中高年の場合はこの事情がちょっと違ってきます。

 

中高年の場合は、老化現象によってアキレス腱が断裂してしまう可能性もあるのです。

 

アキレス腱は主にコラーゲンでできているのですが、このコラーゲンが加齢によって柔軟性がなくなって硬くなっていってしまうのです。

 

コラーゲンという言葉はよく聞きますが、コラーゲンといえば肌では?ってイメージが普通強いですよね。

 

ですから、中高年になったら自分はそんなに激しい運動をしていないからアキレス腱断裂なんて無縁なんて思ってはいけないのですね。

 

軽いジョギングやゴルフ程度でもアキレス健に違和感や痛みなどの前兆を感じたら、注意しましょう。

 

「年齢はまず足から来る」といわれますが、アキレス健にも来てしまうのですね。

 

実際、最近30代と40代にアキレス健断裂を起こしてしまう人は増えているようです。

 

30代から増え始めて、40代ではスポーツをやっている最中にアキレス健断裂を起こす人が多いようです。

 

アキレス腱断裂の予防

肉体労働や運動を避ける

激しい運動や肉体労働をしているときにアキレス腱に違和感を感じたり、違和感を感じた場合には、その激しい運動や肉体労働を控えるべきです。

 

また、激しい運動や肉体労働を突然やめるのが不可能な場合もありますよね。

 

違和感がある、少し痛みがある程度であれば消炎鎮痛剤の内服薬や湿布などの外用薬を利用するのもよいでしょう。

 

まだアキレス腱が炎症を起こしてしまう前の段階でできる予防もあります。

 

アキレス腱をストレッチする

まずは、普段からアキレス腱のストレッチをよくしておくことです。

 

運動をする前には、必ずストレッチをして、アキレス腱をよくほぐしておきましょう。

 

ストレッチをしておくことで、アキレス腱は柔軟になり、炎症を起こしにくくなるのです。

 

逆に、アキレス腱は硬くなってしまっている状態だと、炎症を起こしやすいというわけです。

 

サポーターを着用する

また、ストレッチ以外にも普段からサポーターをつけておくことも有効です。

 

サポーターをつけておくことによって、アキレス腱にかかる負荷を和らげることができるのです。

 

特に、アキレス腱に負荷がかかる激しい運動や肉体労働をするときにはサポーターをつけるようにしましょう。

 

他にも水や氷で増やしたり、シップなどで冷やすことも有効です。

 

これらの処置をしてもまだ、痛みが続くようであれば早く病院へ行って診察を受けた方がよいでしょう。

 

痛みや違和感を感じて、対策としてしばらく安静にしていてそれらの症状が治ったとしても無理は禁物です。

 

すぐに激しい運動を開始するのは避けておきましょう。

 

アキレス腱が切れてしまったら?

前兆にも気付けずに、または瞬間的な負荷で不運にもアキレス腱が断裂してしまった場合どうやって治療するのでしょうか?

 

実際断裂してしまうと、まるで「後ろからボールでもぶつかった?」「後ろから蹴られてしまった」のような痛みが走るそうです。

 

アキレス腱が断裂した場合には、経皮的皮下縫合術という手術を行うのが一般的です。

 

この手術によって断裂したアキレス腱を繋ぎとめるのです。この手術をするのに病院への入院は不要で、日帰りで行うことができます。

 

ただし、手術後丸一日は安静にしておく必要があります。ただその直後でも、普通に通勤、通学程度の歩行は問題なく行える程度には回復します。

 

スポーツ選手などはほとんどの人がこの経皮的皮下縫合術による治療を選択するようです。

 

ギプスが取れるようになるまでは2週間弱ぐらいかかってしまいます。そして、完全に元の状態に戻るまでは5か月ぐらいもかかってしまうようです。

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それ以外にもギプス固定法という治療方法もあります。

ただ、ギプス固定法の場合は治るのに時間がかかってしまい、治るまでは松葉杖を使って生活しなくてはいけません。

 

まとめ

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?アキレス腱がいざ切れてしまったらと考えるとおそろしいですね。

 

どちらかの腕の骨を折ってしまうよりも、アキレス腱が断裂してしまう方が日常生活への支障も大きいですよね!

 

ですが、色々予防がありますし、どれもそんなに難しくはないですよね。

 

アキレス腱のセルフケア