• アデノイド顔貌は現代人に多い?
  • アデノイド顔貌・横顔の特徴9つ
  • アデノイド顔貌を治療するには?

気がつくといつも口がポカンと開いてしまっている…。

もしかするとアデノイド顔貌ではありませんか?

アデノイドの横顔の特徴や、アデノイド顔貌の治療についてまとめました。

アデノイド顔貌は現代人に多い?

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アデノイド顔貌っていったい何のこと?

アデノイド顔貌をご存知ですか?

 

聞いたことすらない方も多いのではないでしょうか。

 

アデノイド顔貌とは現代人に多いといわれている顔のタイプのことです。

 

特にアデノイド顔貌の方は横顔をみるとわかりやすいです。

芸能人の中にも多く、アデノイド顔貌でもかっこいいイケメンや、小顔の美女も多くいらっしゃいます。

 

アデノイドとは?

アデノイド顔貌のアデノイドとは何なのでしょうか?

 

アデノイドとは別名「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」です。

 

鼻の奥、喉の周りにあるリンパ組織を指します。

 

普段は、鼻からウイルスや異物が体内に侵入してくるのを防ぐ役割があります。

 

このアデノイドが何らかの理由で大きくなりすぎてしまうと、空気の通り道を遮断してしまいます。

 

こうなってしまうと、日常で鼻呼吸をすることが難しくなってしまいます。

結果、口呼吸をすることになってしまい、口呼吸を長く続けることでアデノイド顔貌となるのです。

 

アデノイドが肥大する原因

ではアデノイドが肥大する原因は何が考えられるのでしょうか。

 

アデノイドはリンパ組織で免疫機能として働いています。

 

ウイルスなどが鼻から侵入してきたらアデノイドで食い止めて体内への侵入を防いでいるのです。

 

子供の頃はまだ免疫力が弱く、アデノイドが腫れることがあります。

 

思春期になる頃は免疫力がついてきて、アデノイドが腫れることも少なくなります。

 

幼少期から思春期頃まで、口呼吸をする子は多いです。

 

しかし口呼吸をしているせいで、口呼吸そのものが癖になることがあります。

 

アデノイドが小さくなっても、口呼吸はクセとなっており、口呼吸をずっと続けてしまうのです。

 

口は鼻毛のようにフィルターとしての役割を果たすものがなく、直接ウイルスを吸い込んでしまいます。

 

アデノイドが思春期以降もまた肥大することになります。

 

幼少期にアデノイドが腫れると口呼吸になります。

 

口呼吸がクセになると、さらにアデノイドが腫れます。

 

するとまた口呼吸になるという、スパイラル状態です。

この悪循環でさらにアデノイド顔貌の症状が進んでしまいます。
 

アデノイド顔貌・横顔の特徴9つ

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もしかして私もアデノイド顔貌かも?

アデノイド顔貌と言われても、いまいちしっかりとその特徴がわからないかもしれませんね。

 

アデノイド顔貌の説明ができないという人も多くいらっしゃいます。

 

アデノイド顔貌の特徴とはいったいどのようなものがあるのでしょうか?

アデノイド顔貌の特徴9つを確認します。

 

顎が引っ込んでいる

アデノイド顔貌の方の横顔を見ると顎に特徴があります。

 

上顎よりも下顎が引っ込んでいるのです。

 

顎というと、口の下の部分を指すと思っている方もいらっしゃいますが、上顎は上の歯を支えている辺りのことを指します。

 

同時に下顎とは下の歯を支えている部分です。

 

歯の噛み合わせが悪く出っ歯に見える

下顎よりも上顎が出ているという事は、出っ歯になる可能性も高いですね。

 

出っ歯だと見た目にもコンプレックスになります。

 

特に横顔を見られることがコンプレックスです。

 

出っ歯で噛みあわせが悪いと、健康に悪影響が起こる可能性もあります。

 

歯並びが悪い(上顎、下顎の横幅が狭い)

アデノイド顔貌の人は上顎、下顎の両方ともが小さいです。

 

大きな永久歯を顎に収めることは難しいですね。

 

どうしても歯並びは悪くなってしまいます。

 

特に下顎、下の歯は悪くなりやすいと言われています。

 

歯並びが悪いままですと、噛む場所の癖がついてしまったり、虫歯になりやすくなってしまいます。

 

口呼吸で口を開いている

大人でも子供でも、意識をしていない時は口をずっとぽか~んと開けてしまっている人いますよね。

 

アデノイド顔貌の方は口呼吸をしていることが多いので、無意識の間に呼吸をする為であります。

 

子供の頃に肥大化しているアデノイドを無治療のまま放置していると、口呼吸が習慣化してしまいます。

 

口呼吸で成長することにより、顎が埋没した骨格になってしまうのです。

 

顔は面長気味

アデノイド顔貌は、顔の筋肉がたるみがちです。

 

顔が引っ張られてしまう為に面長気味になることが多いのです。

 

さらに口呼吸をしている時間が長いので、顔が下方向に引っ張られており、面長傾向になります。

 

しもぶくれ顔に見える

アデノイド顔貌の人は頬がしもぶくれのようになることもあります。

 

これは頬がたるんでしまう為。

 

痩せていても、若くても関係なく、頬がたるんでしまいます。

 

口を閉じると顎に梅干しシワができる

下顎がなく後退しているため、または上顎が出っ歯である場合、口を閉じるのが難しいです。

 

その為、閉じにくい口を無理に下唇を上に持ち上げてしまいますね。

 

どうしても顎部分に力が入り、梅干しシワができてしまいます。

 

唇が厚ぼったくめくれている

唇がめくれてしまうこともアデノイド顔貌の特徴の一つです。

 

口呼吸をずっと行っていることで、顔の筋肉がたるんでしまうことが原因です。

 

唇がたらこ唇のように厚ぼったくなるのは、無意識の口呼吸で唇が前に突き出る形になってしまっている為。

 

唇を前に突き出した形を続けていると、たらこ唇のように唇が分厚くなってしまいます。

 

唇が分厚くめくれていると、唇も乾燥してしまいます。

 

いつも唇がガサガサしている…なんてことも珍しくありません。

 

鼻が低く、鼻の穴が小さい

鼻が低いのは嬉しくありませんが、鼻の穴が小さいのはそれほど影響がなさそうな気がしますね。

 

ですが、鼻が低かったり鼻の穴が小さいということは、空気の通り道が狭いということ。

 

口呼吸の原因になってしまいます。

 

アデノイド顔貌を治療するには?

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アデノイド顔貌を治す方法はあるの?

アデノイド顔貌である場合、多くの人はそれをコンプレックスと感じているケースが多いです。

 

口呼吸自体が健康にも良くないですし、ドライマウスなどの弊害もでてきます。

 

口呼吸はいますぐに治すことができたほうが良いですね。

口呼吸から鼻呼吸にする

成長期を過ぎていない子供の場合、鼻呼吸にすることでアデノイド顔貌を改善することができます。

 

成長期とは男性では17歳~18歳くらい、女性では15~16歳くらいまでを指します。

 

この年齢に達していないお子さんの場合は、意識的に口を閉じ、鼻呼吸を習慣にしましょう。

 

アデノイドの腫れを小さくすることができます。

 

鼻が鼻炎などで詰まっていると、鼻呼吸はできませんので、そのような場合は耳鼻科で鼻づまりを治療しておくことも大切です。

 

ちなみに成長期を過ぎてしまっていると、鼻呼吸に戻したところでアデノイド顔貌の改善は厳しいです。

 

成長期を過ぎていると、顔が完全に出来あがってしまいます。

 

口呼吸をする為の、口呼吸をしやすい顔に出来上がってしまうのです。

 

こうなってしまうと、鼻呼吸に戻せたとしても正常な状態には戻りません。

 

もちろん健康の為には鼻呼吸に戻せた方が良いです。

 

これ以上アデノイド顔貌の症状が顕著にでるのを防ぐことができるでしょう。

 

自分自身が常に意識する

最初は難しいとは思います。

 

ですが自分で口呼吸をやめて、鼻で呼吸をすることに意識してください。

 

最初は違和感があったり、呼吸がしにくいと感じかもしれませんが、続けることで違和感がなくなります。

 

意識しなくても、鼻呼吸ができるようになれたら成功ですね。

 

グッズを使う

口呼吸を止め、鼻呼吸を行いやすくするためにテープなどさまざまなグッズが販売されています。

 

鼻翼拡張テープを貼って、呼吸をしやすくしたり、寝るときには口にテープを貼ります。

 

ブレストレーナーを使うのもオススメです。

 

ブレストレーナーとは大人が使用するおしゃぶりのようなものです。

 

口周辺の筋肉を鍛えることができ、口を閉じやすく、口呼吸をとめることができます。

 

抗生物質の服用

アデノイド顔貌の治療の一つに抗生物質の服用があります。

 

アデノイド顔貌は常にアデノイドが肥大しており炎症が起こっている状態です。

抗生物質や消炎剤を服用して、アデノイドの炎症を治療します。

 

ガムを噛む

ガムを噛んでいる時、顔の口周辺の筋肉をよく動かしていますね。

 

頬のたるみやしもぶくれを改善することができ、スッキリした顔に近づけることができます。

 

口周辺の筋肉が強くなると、口をとじやすくなることもできます。

 

あいうべ体操

常に口呼吸をしている方は、舌の位置が間違っていることがあります。

 

正しい舌の位置とは、口を閉じている時の舌先が、上顎のくぼんだ部分、前歯の裏の根元辺りにくっつきます。

 

もし舌先がそれ以外の場所、下の前歯の裏側についている場合は舌の位置がずれてしまっています。

 

ずれてしまっている事に気がついたら、正しい位置、前歯の裏の根元辺りに意識的にくっつけましょう。

 

これが辛い場合、舌をもち上げる力が弱いのかもしれません。

 

このような場合、舌の筋トレとなる「あいうべ体操」がオススメです。

 

  • 「あー」と口を大きく開きましょう。
  • 「いー」と口を横に大きく開きましょう。
  • 「うー」と口を強く前に突き出します。
  • 「ベー」と舌を突き出して、下に思いきり伸ばしましょう。

以上を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けて下さい。

 

30セットを一気にやると、かなり疲れますので、2~3回に分けて行うと良いですね。

 

声を出す出さないはどちらでも良いのですが、口をしっかりと大きく動かすことを意識しましょう。

 

歯列矯正をする

顎が小さく歯並びが悪くなってしまった人は、歯列矯正をオススメします。

 

出っ歯や歯並びを歯列矯正で治すことで、アデノイド顔貌の特徴を目立たなくすることができます。

 

同時にアデノイド顔貌の治療を一緒に進めてくれる口腔外科で治療を受けられることで、さらに治療効果が高くなるでしょう。

 

口腔外科を受診

口腔外科で歯列矯正を進めることも良いですね。

 

下顎を前に出す口腔外科手術を行うことができます。

 

アデノイドを切除

さまざまな治療を行っても、あまり効果があらわれない場合や、呼吸に支障が出ている場合。

 

睡眠時無呼吸症候群などの症状で困っている場合は、アデノイド切除の手術も行われます。

保険は適用されますが、全身麻酔をかけての手術です。

 

まとめ

アデノイド顔貌 横顔 特徴 治療

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口呼吸は絶対に治したいですね。

アデノイド顔貌は現代人に多く、芸能人にも多いといわれています。

 

アデノイド顔貌でありながら、美男美女も珍しくありません。

 

アデノイド顔貌は小顔に見える場合が多く、スッキリとした端正な顔立ちに見える人がいるのです。

 

ソース顔、しょうゆ顔、塩顔と分けられるのであれば、塩顔に分類されるでしょう。

 

塩顔好きから見れば、アデノイド顔貌でも好きなタイプでイケメンとされます。

 

しかし多くの場合はやはりコンプレックスと感じるでしょう。

 

アデノイド顔貌はアデノイドの肥大から起こっています。

 

アデノイド顔貌も切除手術で治るのではと思いがちですが、やはり口呼吸を治さなくては、顔つきは改善されません。

 

アデノイド顔貌でお悩みの方は、まずは口呼吸を鼻呼吸に変えましょう。

それから治療が必要かどうか、治療方針などを医師に相談してみてはいかがでしょうか。