- アルビノのライオンはいる?
- ホワイトライオンとの違い・見分け方は?
人間ももちろんそうですが、動物など、生物の中には、突然変異のように、仲間とする者とは違った体色で生まれてくることもあると言われています。
その中でも、白い色をした身体を持って生まれてきた場合、それを「アルビノ」と呼ぶこともあれば「白変種」と呼ぶこともあるそうです。
しかし、実際にこの両者の違いについては詳しいことを知らない方の方が多いと言われています。
ここでは、アルビノのライオンは存在するのか、また、アルビノとホワイトライオンの違いについて、また見分け方について解説していきたいと思います。
「アルビノ」とは一体何?
「アルビノ」とは、皮膚の色素を作る為の遺伝子がそもそも生まれつき欠損していることから、白い色をしたまま誕生することを指しています。
これは、何も哺乳類だけに起こることではありません。実際には両生類や魚類、鳥類などにおいても発生する可能性は十分にあると言えます。

アルビノは、身体の中に色素を持たないことから、毛細血管が透けている為、瞳の色が赤く見えます。
身近な動物で例えると、うさぎがアルビノに該当します。つまり、赤い目をしたウサギは本来のアルビノであるということになるのです。
一方で、白鳥やホッキョクグマなどといった、もとから身体に白い色を持つものであることから、これらはアルビノに該当しないことになります。
しかも、身体の色が白色をしているというだけで、自然界の中では逆に目立ってしまい、天敵に襲われるといったケースが目立ちます。群れの仲間同士で迫害するといった事態に発展しかねません。
また、メラニン色素がない為、紫外線による皮膚がんに罹患するリスクも高いと言われています。
しかし、身体にメラニン色素がない為、日光による皮膚がんに罹患するリスクが高くなると言われています。
「白変種」に違いはあるの?見分け方は?
白変種とは、アルビノ以外の白い動物に該当する、ホワイトライオンや白いゾウを指し、それらを「白変種」と呼んでいます。
白変種が持つ遺伝子は正常であり、身体の中には通常にメラニン色素があることから、身体が白くなるといったことはありません。目の色もよく見ても赤色ではありません。

アルビノと白変種の違いは、特に大きな相違点があるということもないのです。
実際には見分けがつかないといったケースが多く、一方で共通した点がいくつかあるとも言われています。
白いゾウについては、タイ国内においては、神聖な生物であると称えられており、もしも白いゾウを発見した場合は、国王に献上することが重要であると言われているのです。
そして、現在、タイの国王は、白象を7頭所有しているそうです。
ホワイトライオンって知ってる?
みなさん、ホワイトライオンって聞いたことありますか?中にはホワイトタイガーと勘違いされている方もいらっしゃるかもしれません。
ホワイトライオンとは、その名の通り、たてがみも身体も全て白色のライオンです。まさかそんなのいない!!と思う方も少なくありません。
しかし、ホワイトライオンは、現在ではとても希少な個体であると言われているのです。
ホワイトライオンはどこに行けば見ることができるの?

ホワイトライオンは、下記の動物園やサファリパークで飼育され生息しています。
- 東北サファリパーク
- 那須サファリパーク
- 伊豆アニマルキングダム
- 姫路セントラルパーク
- 池田動物園
- 秋吉台サファリパーク
ホワイトライオンがいる動物園は?
姫路セントラルパーク
とても希少なホワイトライオンですが、これらの動物園やサファリパークへ行けば、必ず会うことができるのです。
ホワイトライオンってそもそも何?

ホワイトライオンはその名の通りの生物で、色の白いライオンを指します。
ライオンが白いとなれば、遺伝子欠損の「アルビノ」のイメージになるのは致し方ありません。
しかし、ホワイトライオンは色素が減少し、体毛や皮膚が白化するということ、また、本来これのことを「白変種」と呼んでいます。
これは、ホワイトライオンだけではなく、ホワイトタイガーも該当しているのです。
白変種が生まれる理由に、氷河期を生きたライオンは、白色が保護色であるという考えから、白変種の遺伝子が現在も受け継がれているのだそうです。
また、ホワイトライオンは人工的に飼育を重ね、現在世界で300頭ほど生息しているそうです。一方で、野生に生息するホワイトライオンはわずか10頭程であると言われています。
ホワイトライオンの遺伝子に欠損?

アルビノは突然変異により遺伝子欠損が考えられています。
しかし、ホワイトライオンについては、そのような遺伝的な要素に問題を抱えているということではありません。
実際に、両親がホワイトライオンの遺伝子を持つ親から生まれた場合は、その子も白色の遺伝子を受け継ぎ生まれてくることになります。
これが、もしも片方の親だけがホワイトライオンの遺伝子を持っていたとすれば、必ずホワイトライオンが生まれるとは言い切れないということです。
このようなことから、ホワイトライオンの人工繁殖を行っている動物園やサファリパークでは、かなり高い確率でホワイトライオンを繁殖することができるということが分かります。
しかし、野生に生息するわずかなホワイトライオンを思うと、その個体数の少なさから、野生界においてホワイトライオンが誕生する確率は非常に低いということになります。
ホワイトライオンと通常のライオンの生態に違いはあるか
ホワイトライオンだからと言って、通常茶褐色のライオンと何ら生態に違いはありません。
ライオンはネコ科に属するものの、単独生活が主ではなく、意外にも群れをなして生活を送っているのです。
その為、お互いがコミュニケーションをとったり、スキンシップを行うような場面が見受けられます。
通常のライオンは茶褐色の色をしていることから、草むらの茂みと同化して保護色となりますが、ホワイトライオンはそうはいきません。
どうしても野生で生きる中では白い身体が目立ってしまい、獲物に逃げられることも多く、上手く獲物を採ることができないのです。

そうして食べ物にありつくことができずに餓死してしまうホワイトライオンもいるそうです。
それに、その目立つ容姿であるが故、天敵にも襲われやすく、野生界で生き抜くには非常に危険も多いことが分かります。
現在、ホワイトライオンが野生界において人工繁殖のように無事に成長し、生きることができるといった環境がありません。
その為、ホワイトライオンの数は今後減少あるいは、野生界においては絶滅危惧種に該当してくるかもしれません。
弱肉強食の自然界である以上、それは避けて通ることはできないのかもしれません。
人工繁殖でホワイトライオンを絶滅させないような取り組みが必要なのですね。
まとめ
いかがでしたか?アルビノのライオンは存在するか?また、ホワイトライオンとの違いについて解説していきました。
アルビノのライオンと言うよりも、白変種のホワイトライオンであるという方が正しい表現である気がしますね。
実際には両者に明らかな相違点があるということはなく、白変種の遺伝子を持った親から生まれたライオンはホワイトライオンになるという法則が成り立つだけです。
現在、ホワイトライオンは野生界で生きる数が圧倒的に少なく、今後の繁殖は難しいものとなるかもしれません。
一方で、ホワイトライオンを人工繁殖している動物園やサファリパークにおいては、ホワイトラインの繁殖を今後も引き続き行っていくことでしょう。
ここでご紹介した動物園やサファリパークへ行き、ぜひ、ホワイトライオンを見てくださいね!
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