• メロン・アレルギーの症状とは?
  • 胃痛や喉の痛みがあれば検査すべき?

メロンを食べて、かゆみなどの違和感を感じたり、舌がピリピリしたことはありませんか?

それ「果物アレルギー」かもしれません!

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果物アレルギーは、大きく2つに分かれます。

じんましんやせきなど全身症状を伴う「即時型」と、口の中だけでかゆみなどの症状が出る「口腔アレルギー症候群」です。

メロンによるアレルギーの症状

症状としては、食品を食べてからおよそ15分以内に唇や歯茎、喉の奥、耳の奥などにかゆみや熱っぽさ、腫れなどを感じます

 

もっとひどいとじんましんがでたり、顔がむくんだり、また腹痛を覚えることもあります。さらに喉が詰まった感じがしたり、重篤化すると呼吸困難に陥ることもあります。

 

即時型は若い世代を中心に多くみられる

4~6歳では、果物が食物アレルギー全体の16.5%を占め、第1位でした。

 

7~19歳では、甲殻類に次いで2番目に多いとされています。

 

花粉アレルギーの人は要注意!

口腔アレルギー症候群を発症する人には共通の特徴があります。それは、花粉に対するアレルギーがある人だということ

 

ちなみに、メロンはイネやブタクサ花粉にアレルギーがある場合に起こりうる可能性があります。

 

免疫バランスの低下時は要注意

一般的に、アレルギー症状は患者さんに様々な誘因が重なった時に症状がより出やすい傾向があります。

 

風邪をひいている時、寝不足の時、疲れている時、ストレスが溜まっている時など、免疫系のバランスが崩れているときは特に注意が必要です。

 

普段から試してみる

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疑わしい食物は、一度に食べずにまずは一口試してみてください。

口にほんのわずかに含んでみたり、あるいは舌の先に少しだけ乗せてみましょう。

 

違和感を感じたりピリピリした場合には、その時点で吐き出してそれ以上食べないようにしてください

 

自己判断は危険!

胃痛や喉の痛みが起こった場合は、口腔アレルギー症候群や食物アレルギーが関係しているかもしれません。

 

どの食べ物でなるのか、必ずなるのかなんて、毎日何気なく食べ物を食べていたらわかりませんよね。

 

でも、気になる食べ物がある場合は、必ず病院で検査することをおすすめします。自己判断で食物除去するのはやめましょう

 

胃痛や喉の痛みがあれば検査すべき

 

アレルギーの原因を調べる検査には次のようなものがあります。

皮膚テスト

アレルギーの原因になっていることが疑われるアレルゲンを皮膚と反応させて、皮膚の変化をみる検査です。

 

抗原特異的IgE抗体測定

血液検査で各アレルゲンに対するIgE抗体というアレルギーに関係する物質の量を測定する検査です。

 

どちらも簡単に行うことができるので、メロンを食べて症状が出た、もしくは他の食物でも同じく症状が出た場合には検査してみましょう。

 

治療法は?

原因物質である食べ物を食べないこと。次に花粉症の治療をしっかり行うことです。

 

加熱してみる

口腔アレルギーを起こす果物のアレルゲンは熱に弱く、多くの場合、加熱すれば食べることができます

 

知らなかった!アレルゲンの中でメロンはTOP10に入るくらいアレルギー反応のある方が多いんだそうです。

 

メロンを食べて舌や喉に違和感を感じたとき、上記に述べたように「アレルギー」を思い浮かべる方が多いと思います。でもメロンにはアレルギー以外の原因も考えられるのです。

 

舌の粘膜を溶かす?

メロンで舌がピリピリする理由のひとつは、「ククミシン」という、たんぱく質分解酵素が原因です。

 

喉や舌というのはヌルヌルとしたタンパク質からなる粘膜で保護されています。

 

ククミシンが口の中に入り、この粘膜を溶かすことにより口腔内が直接攻撃を受けるためピリピリとした刺激を感じるのです。

 

ちなみに、パイナップルも食べるとイガイガ感がありますよね。あれはパイナップルにも「プロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれているからです。

 

成熟しすぎてもダメ?

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メロンが成熟すると、口の中を刺激する成分が生成されるんです。

成熟過程でエタノール、酢酸エチル、炭酸ガスなどを含む約50種類もの物質が作られるそうですよ。

 

苦味成分のせい?

メロンやかぼちゃ、きゅうりなどウリ科の植物には、苦味成分「ククルビタシン」が含まれているため、苦みを感じることがあります

 

強い苦味がある場合は、無理して食べることをお勧めしません。アレルゲンが原因でない場合は、15〜30分ほどで症状が治まると言われています。

 

違和感を感じたら口の中をゆすぐ・牛乳を口に含む・熱いお茶を飲む、などして口の中をキレイにしてみましょう。

 

果物アレルギーいろいろ

ブタクサ花粉症と関係するもの

メロンアレルギー

2番目に多く報告されたのがメロンアレルギーです。

 

メロン以外にもスイカなどウリ科の果物でアレルギー症状がみられることがあります。

 

バナナアレルギー

バナナを食べたり、生のバナナジュースを飲むことで起こるアレルギーです。

 

カモガヤ花粉症と関係するもの

オレンジアレルギー

オレンジは、イネ科のカモガヤの花粉症と交差抗原性があります。生のオレンジを食べたりすることで、口腔アレルギー症状が現れます。

 

シラカバ花粉症と関係するもの

キウイアレルギー

果物アレルギーとして最も多くみられます。キウイはマタタビ科に属しますが、バラ科果物と同様にシラカバ花粉症の人に起こりやすくなっています。

 

同じキウイでも、緑色の果実を持つデリシオサ種の方が、黄色い果実のチネンシス種よりアレルギー成分であるアクチニジンという物質が多く含まれています。

 

りんごアレルギー

シラカバの花粉症と交差抗原性があります。りんごを生で食べたり、生果汁を飲んだりすることで生じます。

 

りんごジャムや加熱処理済のりんごシュースではアレルギーを生じないこともあります。

 

モモアレルギー

「モモもスモモもモモのうち」と言われるように、同じバラ科に属するモモやスモモでみられます。

 

サクランボアレルギー

バラ科の果物であるサクランボを食べて起こるアレルギーです。アメリカンチェリーでもみられます。

 

おすすめなメロンの食べ方

 

お中元など人から頂いだ場合、メロンアレルギーはないけれど、食べるとピリピリ感じるのが嫌だから食べない・・

でも、残すのはもったいない・・と、なってしまいますよね。そんな時におすすめのレシピがあります。

豆乳メロンジュース

ミキサーにメロンと豆乳と氷を一緒に入れて、ジュースにするだけです。簡単でしょ?

 

メロンのタンパク質分解酵素を、先に豆乳のたんぱく質と合わせてなくしてしまえばいいということですね。豆乳がダメな方は、牛乳でもいいと思います。

 

メロンゼリー

【材料】(4人分) 

  • メロン 300g
  • 粉寒天 4g
  • 水 300ml
  • 砂糖 大さじ1
  • レモン汁  小さじ2

【作り方】

  1. メロンは1口大くらいに切り、砂糖、レモン汁を加えてレンジで1~2分加熱する。
  2. 少し柔らかくなったら、フォークで粗目に潰す。
  3. 鍋に水を入れ、粉寒天を溶かし2分程沸騰させる。
  4. ③に2のメロンを汁ごと全て混ぜる。
  5. 型に流し入れ、冷蔵庫で冷やせばできあがり。

 

メロンジャム

【材料】(1人分)

  • メロン果肉 90g
  • レモン汁 5ml
  • グラニュー糖 大さじ1

【作り方】

  1. 果肉を一口大に切り大きめの深いお皿にいれます。
  2. ①にレモン汁と砂糖を加えてメロンをフォークで潰して混ぜ合わせます。
  3. ②をレンジで水分がなくなるまで加熱します。

※水分の残り具合(加熱時間)によってジャムの固さが加減できます。水分が無くなるほど固くなるので、2〜3分づつ加熱して加減して下さい。

 

※お使いのメロンによって仕上がり具合が変わると思うので、手順②の段階で水分量や砂糖の量を加減するのをオススメします。

 

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そのまま食べても、上記のように手間を加えても美味しいメロン。

メロンは「熟すまでは常温で保存」「熟したら冷蔵庫で保存」「2〜3日で食べ切る」がベストだと覚えていてくださいね。

 

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