• リレーでのアンカーの由来とは?
  • アンカーの語源や意味を徹底解説

皆さんこんにちは!今回はリレーについてです。誰しも一度は経験したことがあるスポーツそれがリレーだと思います。

運動会で一番盛り上がるのがリレーですね。リレーで足が速い人がモテるなんて事も懐かしいですね(笑)

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今の子供達も同じなのでしょうか。リレーというのは昔から今まで変わらずあるものです。

今回はリレーのアンカーについて話していきます。

リレーでのアンカーの由来

リレーとは数人の選手がバトンを繋ぎ、ゴールを目指すという競技です。

 

このリレーで最後にバトンを受け取り最後の走者となる人を「アンカー」と呼びます。アンカーはとても重要なポジションです。

 

アンカーが速いと順位を覆すことが可能です。しかし逆にアンカーが遅いと相手に抜かれて順位を変えられる可能性もあります。

 

アンカーの語源や意味とは?

そもそも何故最後の走者の事をアンカーと呼ぶのでしょうか。アンカーとは日本語で「錨(いかり)」という意味になります

 

錨を皆さんご存知でしょうか?錨とは舟が停泊する時に使用する重りの事です。しかし何故この錨とアンカーが関係するのでしょうか。

 

アンカーというのは実はリレーの最終走者が起源ではないのです。それでは何が起源かというと「綱引き」なのです。

 

綱引きは元々オリンピックの正式種目として採用された過去があるのです。綱引きでは多くの人が参加をします。その中で重要なポジションなのが一番後の選手なのです

 

一番後ろの選手の体はガッチリしていて力強い人がいます。要するに体重が重くて力持ち、これが船の錨と同じに思われていたのです。

 

このことから最後に走る走者の事をアンカーと呼ばれるようになったのです。この由来がリレーの最終走者にも使用されるようになったのです。

 

面白いのがリレーで最後走る選手は決して体が重くなくやせ形の人の方が多いという点です。

 

日本代表のリレーについて

リレーといえば陸上の日本代表がまだ新しく記憶にあります。ロンドンで行われた世界陸上において日本代表は初めてメダルを手にしました。

 

400mリレーのことでした。男子日本代表が日本中を歓喜にする結果を残してくれました。メンバーは、多田修平、飯塚翔太、桐生祥秀、藤光謙司でした

 

リレーで日本がメダルを手にするという事はとても嬉しい事です。海外の選手は日本人に比べ足が速い選手が多いです。

 

育ってきた環境が違い体格も異なります。そのような中で日本人が銅メダルを獲得できたのはこれからの日本の陸上界に大きな希望を与えてくれます。

 

タイムは38秒04という好記録でした。またこれまでも2001年エドモントン大会、2009年のベルリン大会と4位という結果で終わっていたため一つ大きな壁を越えられたという事になります。

 

ウサイン・ボルトが不調だったこともポイント

世界で知らない人は少ないのではと思われるウサイン・ボルト選手が世界陸上のリレーの途中に、足を痛め倒れこんでしまったのも大きなニュースになりました。

 

陸上のアンカーというポジションについては先程話しましたが、陸上も他のスポーツと同じく何が起こるのかわかりません。

 

日本人がリレーでメダルを獲得したこともなかなか想像しがたいことだったと思います。そんな中で日本がメダル獲得できたのは日本人の練習への執着心やチームワークにあると思います

 

しかしこの大会で日本代表が銅メダルを取れた理由にはもっと深い理由があります。

 

リオデジャネイロ五輪でも日本は銀メダルの結果を出しました。この大会では先程話しましたウサイン・ボルト選手と日本代表も大きな関係性を持っていました。

 

この大会で日本代表のアンカーを務めていたのは、藤光選手でした。この時ジャマイカ代表のアンカーは勿論ウサイン・ボルト選手でした。

 

この時ウサイン・ボルト選手は現役ラストのレースでした。日本とジャマイカはお互いに3位争いをしていましたがこの時走っていたウサイン・ボルト選手が失速しました。

 

この時共に走っていた藤光選手は「ウサイン・ボルト選手の様子が横目に見えていたけれども、ゴールだけを見つめて走りに集中した」と語っていました。

 

多田選手は初めてでしたが「ベストの走りが出来た」と語っていました。この結果と先程話したリレーのアンカーについての2つが重要な関係性を持っているのです

 

アンカーの入れ替え(プチ手術)が功を奏した

日本代表は予選を全体6位の38秒21という結果に終わりました。この予選を終えて日本代表はこのままでは勝てないと考えました。

 

そこで日本代表が行ったことがアンカーの入れ替えでした。このアンカーの入れ替えのことは「プチ手術」と言われています

 

ケンブリッジ選手は予選での走りが不調でバトンミスもしていました。そのためケンブリッジ選手と藤光選手を入れ替えたのです。

 

またもう一つの変更点は第二走者が走り出すタイミングです。目安としてコースに目印を張りますが桐生選手は靴半足分、藤光選手は靴1足分の距離を前走者側に広げました。

 

多田選手はバトンパスの際に急失速します。そのため飯塚選手は実際よりも靴1足分広げた距離を伝えました。このことにより多田選手は最後まで思いっきり全速力で走る事が出来ました

 

この細かい修正が、日本代表が世界陸上で初めて銅メダルという結果を残せたことに大きく関係しているのです。

 

素人からするとこんな細かいことで何が変わるのという感覚もありますが実際に走っている走者からするとこの変更点で何倍も走りやすくなるのです。桐生選手は「1番か8番を目指すくらい、本当に攻めのバトンで行った」と語っていました。

 

この変更点により、予選での渡し手と受け手の距離が詰まることやバトンパスがスムーズになりタイムが0秒17も縮まりました。日本がタイムを上げたのに対して、フランスや中国はタイムを落としました

 

ジャマイカのウサイン・ボルト選手の足の痛みが出てしまったという事ももちろん関連しますが、それ以上に日本代表の力が世界に通用するという事も証明されました。

 

原因と結果を追求する日本代表の分析力や真面目さが他の国に勝ったのだと思います。少しでもタイムを上げる為に最後まで諦めずに立ち向かう日本代表の姿に感動しました。

 

ある意味今回の結果で日本代表がアンカーというポジションは他のメンバーとの能力とチームで一番良い流れというものを考慮して選ばれるものだという事を教えてくれたと思います。

 

この結果から学校で行われる運動会のリレーでもただ足が速い人がアンカーをするのではなく、日頃の練習をしていく中でアンカーをする人を変えてみても面白そうですね

 

リレーとアンカーについては言葉の由来を覆す事がこれからも多々起きそうです。陸上競技から目が離せません(^◇^)

 

終わりに

皆さん最後まで読んでいただきありがとうございました。

きっとリレーのことは知っていてもアンカーという言葉について深く考えたことがあった人はいないのではないでしょうか。

私も最近この事実を知りました。アンカーと錨の関係を是非友人や家族に話していただければと思います

 

リレーが行われる時期は毎年来るのでこの知識があると話の種にもなりますね。また陸上日本代表がこれから先金メダルを取れる確率も十分にあります。

 

これから日本にもウサイン・ボルト選手のようなとてつもなく足の速い選手が現れる可能性もあります。

 

沢山話してきましたが、この機会にリレーの見方が変わりさらにスポーツ観戦やスポーツを楽しいと感じて頂ければ幸いです。

 

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