• オオスズメバチ・女王蜂の大きさや見分け方を画像で!
  • オオスズメバチは寿命も長い?

日本に生息している中でも最大の大きさで、しかも攻撃的で毒も強いオオスズメバチというスズメバチがいます。

その最強のオオスズメバチの女王バチはやはりさらに大きいのでしょうか?

このコラムでは、オオスズメバチ・女王蜂の大きさや見分け方やオオスズメバチは寿命が長いかについてご紹介していきたいと思います。

オオスズメバチ・女王蜂の
大きさや見分け方を画像で!

オオスズメバチの女王バチと他の働きバチを見分けることは可能なのでしょうか?

 

時期によって女王バチか見分ける

まず、時期によっては女王バチだと簡単に特定をすることができます。

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冬を越すのは女王バチだけなのです。

ですから4~5月中旬ぐらいまでに活動しているオオスズメバチがいたとしたら、それは女王バチだと断定することができます。

 

後でもご紹介していますが、女王バチというのはオオスズメバチであってもとってもおとなしい存在。

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人間に襲い掛かってくることはありません。

ですから、この時期にスズメバチを見かけたとしても危険はないと考えられるので、必要以上に警戒しすぎる必要はありません。

 

また、オオスズメバチの巣があったとしても、これもこの4~5月であれば中にほとんどオオスズメバチはいません。

 

もし、オオスズメバチの巣を見つけてしまったらこの時期にさっさと駆除してしまうのがベストです。

 

この後の6月以降になってしまうと、中の働きバチが増殖してしまっており、駆除するのは困難になってしまいます!

 

6月頃であれば身体の大きさで見分けるのが簡単

6月に入ると、その女王バチによって生み出された働きバチが出現するようになります。

 

ただ、この6月ころに出現する働きバチはとても身体が小さいのです。

 

なぜかというと、この時期に巣の中の幼虫の面倒を見ているのはまだ働きバチがいない状態ですので、女王バチたった一匹で行っています。

 

それなので、オオスズメバチの幼虫にも十分な栄養を与えることができておらず、そこから成長した働きバチも栄養不足であまり大きく育っていないのです。

 

なので、6月であればオオスズメバチとはいえ、働きバチはとても小さいので、親子のように違います。

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実際、親子なわけですが。

ですから、オオスズメバチの女王バチとは身体の大きさで簡単に見分けることができるでしょう。

 

ただ、どちらもオオスズメバチだとわかっているという前提にはなります。

 

オオスズメバチ自体、もともと他のスズメバチよりも体が大きいからです。

 

7月後半のスズメバチは居場所で見分ける

6月から増え始める働きバチは、まだ栄養が足りないので身体も小さいのですが、その働きバチがたくさん生まれてくると、巣の中の幼虫にも栄養が行き渡るようになりますので、そこから生まれてくる働きバチも身体が大きくなってきます。
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ですが、その時期になると、女王バチは自分で外に餌を探しにいったりする必要がなくなっています。

なので、巣の中にこもって産卵のみに専念するようになります。

 

ですから、7月後半以降に外でオオスズメバチを見かけたら、それは女王バチではなく、働きバチであるとほぼ特定することができるのです。

 

7月後半以降に女王バチと働きバチを見分けるには?

7月後半になると働きバチもかなり大きくなってしまっています。

 

なので、もし外に女王バチもいるとしたら、オオスズメバチが女王バチか働きバチか見分けるのは見た目だけでは難しくなってしまいます。

 

ただ、この時期の働きバチでもやはり女王のオオスズメバチの方が身体が大きいので、見慣れてくれば、女王バチか働きバチか見分けることは可能でしょう。

 

7月後半以降のオオスズメバチの大きさ
  • 女王蜂で40~45mm
  • オスが35~40mm
  • 働き蜂は27~40mm

また、これ以外にもオスのオオスズメバチも秋ごろには見られるようになります。

 

ただ、オスのオオスズメバチを外で見ることができるのはかなり確率は低くなります。

 

オスのスズメバチは他に比べて触覚が長く、お腹の先がとがっていませんし、身体も働きバチや女王バチに比べると細いので、その辺の特徴がわかっていれば見分けることは可能でしょう。

 

オオスズメバチの女王バチも人を刺す?

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オオスズメバチの女王バチも人を刺すことはあるのでしょうか?

毒針を持っている働きバチは全てメスで、女王バチも当然その名前からメスですから毒針は持っています。

 

ただ、それでも女王バチは人間に対して攻撃的ではなく、人間を刺してくることはほとんどないようです。

 

女王バチというぐらいですから、敵に回ると普通の働きバチよりもやっかいな強敵かというイメージですが、逆に人間にとっては無害な存在だったんですね。

 

ちなみにオオスズメバチが毒針を使って刺すというのは相手が人間や大きな動物である場合に限られます。

 

子孫を残すのが目的

女王バチはそんな強敵とは命を懸けて戦おうとはしないのでしょう。

 

子孫を残すのが一番大事な女王バチの役目です。

 

子孫を残すためにも自分だけは何としても産卵を終えるまでは生き延びなくてはいけないという使命感を持っているのです。

毒針のある産卵管は卵を産むためのものでもありますから、刺すことによって産卵管が傷ついてしまうこともおそれているというわけです。

人間や他の動物から刺激を受けたり、命の危険を感じたとき、普通の働きバチであれば、挑戦的に襲い掛かってきます。

 

ただ、女王バチであればスズメバチで最強であると言われているオオスズメバチであっても、襲い掛かるのではなく、その場を逃れるのだそうです。

 

ですから、人を刺すか、刺さないかというポイントでも女王バチか働きバチかを見分けることができます。

 

ただ、そんな見分け方、知っていたところでどうやって試すの?って思ってしまうかもしれませんね。笑

 

また、上でご説明したように女王バチも働きバチと同様に毒針は持っていますので絶対に刺さないということではありません。

 

なので、女王バチと分かったから刺されないから大丈夫と思っていたずらをしかけるのはやめておきましょうね。

 

オススズメバチも人を刺さない?!

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ちなみに、これもあまり知られていないようですが、オススズメバチも人を刺しません。

オススズメバチは人を刺そうにも元々毒針を持っていませんので、刺しようがありません

 

スズメバチの毒針は産卵管であり、オスには当然産卵管はありませんので毒針もないというわけです。

 

ただ、疑似的に刺すふりをすることはあるようです。

 

産卵管の代わりにオススズメバチには交接器というのがついているそうです。

 

この部分を人間の皮膚に押し当てると人間もちょっとチクッとした痛みを感じるそうです。ただそれも本当にチクッと感じるだけで傷などを負うことはありません。

 

オススズメバチのその行為では人の肌を貫くほどの力はないのです。

 

話が長くなってしまいましたが、要するにオオスズメバチが人間にとっておそろしいといっても、おそろしいのはメスの働きバチだけであって、女王バチやオスのオオスズメバチは人間にとっては無害な存在だったのです。

 

オオスズメバチの女王バチは寿命も長い?

オオスズメバチの女王バチの寿命や一生は?

オオスズメバチの女王バチって寿命はどれぐらいなのでしょうか?

 

女王バチは毎年大体10月から11月に生まれてきます。

そして、オススズメバチと交尾を行い、それが終わると冬眠に入ります。

ただ、冬眠に入るとはいっても、自分が生まれてきた巣の中ではありません。

 

生まれてきた巣からは旅立ち、もうそこに戻ることはありません。

 

スズメバチは世代が変わるたびに巣も0から作り直しているので、巣を使いまわしているわけではなかったのです。

 

ですから、1月から3月の間にオオスズメバチの巣が見つかったとしてもそこに生きているオオスズメバチはおらず、空き家状態というわけです。

 

巣からは巣だって、冬眠するのに最適な場所を探すのです。

 

山の中の朽ちた木の中などを冬眠の場所として選ぶことが多いようです。

 

そして、翌年の6月頃に冬眠から目覚めます。

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ここから女王バチは大忙しです。

たった一匹で巣作り、産卵、餌の確保、幼虫の子育てをこなします。

 

女王バチが住む城である巣も女王バチが0からたったの一匹で作っていたのですね!

 

そして生まれてきたハチの数が増えてくると、産卵のみに集中し、他のことは働きバチに任せるようになります。

 

女王バチはかなりの確率でこのときに死んでしまうようです。

 

そして、10~11月頃に、新しい女王バチとその交尾相手であるオススズメバチを産みます。

この産卵をしている途中になぜか自分が育ててきた働きバチに殺されてしまうのだそうです。

もうあなたの役目は終わったので生きていても、無駄飯ぐらいになってしまうという意味なのでしょうか?

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この働きバチが女王バチを殺す行為を「女王殺し」と呼ぶそうです。

こうして、女王バチはその一生を終えるというわけです。

 

冬眠の期間も長いので、実質的に活動しているのはその一年間の半分以下のせいぜい4~5か月のみなのです。

 

女王バチというぐらいだから、優雅に過ごしているのかと思っていましたが、とんでもなく働きものですね。

 

女王バチ以外のオオスズメバチの寿命は?

オオスズメバチの女王バチの寿命は1年ぐらいと説明しましたが、それでは女王バチ以外はどれぐらい生きるのでしょうか?

 

働きバチであるメスのオオスズメバチは1か月半~2か月ほどしか生きないようです。

 

働きバチは、幼虫、そしてサナギを経て成虫にまで成長します。

その後巣作りをしたり、外に餌を取りに出かけたり、幼虫の面倒をみたりとその働きバチという名前の通り大忙しです。

そして2週間から1か月ぐらいの期間働き続けるとそれで死んでしまいます。

 

そして、巣の中にいて女王バチと交尾をしているだけが役割のオススズメバチは3か月半ぐらいです。

 

オススズメバチは女王バチと交尾したら、それで大抵は死んでしまうようです。

 

例外的に女王バチと交尾した後にも生き延びてしまうオススズメバチもいます。

 

そのオススズメバチがどうなるかというと、役立たずということで巣から追い出されてしまうようです。

 

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ハチの世界って残酷ですね!

 

相手の女王バチも交尾という役目を終えると子供である働きバチに殺されてしまいますし。子孫を残すという役目を終えると、その子供によって始末されてしまうわけです。

 

カマキリ、キリギリスなど他の昆虫の場合には子供を産んだらそれが生まれるのは待たずに死んでしまうものが非常に多いですよね。

 

お腹を痛めて産んだ我が子の顔を見ることもなく、死んでいく親の昆虫ってどんな気持ちなのだろうと切なくなってしまいまよね。

 

でもオオスズメバチの女王バチの場合には、生まれてくる子供が成虫まで成長したら今度はその子供に殺されてしまうというわけですね。

 

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これも切ない生態ですね。

 

昆虫は本能でそういう行動をとっているのでそういう感情はないのかもしれませんが。

 

まとめ

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?

女王バチとはいえど、優雅に巣に君臨しているというわけではなく、子孫を残すために必死に働いているというわけですね。

人間にとって、おそろしいスズメバチの中でもさらに最強と言われているオオスズメバチ。

 

この強敵の被害に合わないようにするためにもオオスズメバチに関する正しい知識を身に着けておいて損はないと思いますよ。

 

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