- 牛肉の希少部位の紹介!
- 味や食べ方も紹介
みんなが大好きなご馳走、お肉といえば、なんといっても牛肉ですよね!
牛肉の部位って20種類以上ありますが、どこの部位が一番値段が高いのかご存知ですか?
牛肉の希少部位を紹介!牛肉の部位の味や食べ方も紹介
このコラムでは牛肉の希少部位と牛肉のそれぞれの部位の味や食べ方をご紹介していきたいと思います。
牛肉の希少部位を紹介!
牛肉は豚肉や鶏肉に比べて100グラム当たりの値段が一番高いですよね。
ちなみに豚肉と比べると2倍、鶏肉に比べると3倍にもなります。
これには同じ量の肉を得るために、与えるエサの量も飼育する期間も牛が一番長くなってしまうことが影響しています。
そんな高価な牛肉の中でも希少で高価な部位ってどこなのか興味ありませんか?
以下にてご紹介していきたいと思います。
シャトーブリアン
シャトーブリアンは希少価値が高く、究極の赤身、幻の部位などと呼ばれています。
もちろんそのお値段も牛肉の中でも別格にお高いわけですが。
シャトーブリアンとは牛のヒレのうち、中央部の最も厚い部分のことを指します。

その名前はフランスの貴族の名前が由来しているのだそうです。
19世紀、フランス革命の時代に、フランソワ・ルネ・ヴィコント・ドゥ・シャトーブリアンという美食家がいました。
一度この肉を食べて以降、そのおいしさにとりつかれてしまい、料理人に命じてこの部分ばかり食べていたということから、シャトーブリアンという名前がこの部位についてしまったのです。
シャトーブリアンは一頭の牛からたったの600グラムぐらいしかとれません。
シャトーブリアンが含まれるヒレという部位はもとから柔らかいのですが、その中でもシャトーブリアンはさらに肉質がよくなっており、どこの部分を食べても同じ柔らかさと味がするのが特徴です。
シャトーブリアンは非常に柔らかく、食べるのにもナイフがいらないほどです。
牛肉といえば柔らかいのは脂が多い部位というのが常識なのですが、シャトーブリアンはその常識を打ち破り赤身なのに柔らかいのです。
箸でも軽く切れてしまいます。
シャトーブリアンの一番おいしい食べ方はステーキだと言われています。
ヒレ
実はシャトーブリアンもヒレの一部なのですが、ヒレの中でも別格なので別にカウントしました。
シャトーブリアン以外の部分もヒレは希少部位であり、一頭の牛から3%程度しか取れません。
とても柔らかく、脂肪が少ないため上品な味がします。
ヒレがなぜ柔らかい部位であるのかというと、牛の身体の中でほとんど動かすことがないからなのです。

また、ヒレは肉が柔らかく、脂肪が少なくて食べやすいことから「肉の女王」と称されています。
ヒレはステーキやローストビーフとして食べるのがおすすです。
サーロイン
サーロインステーキという名前はそれほど牛肉やグルメに興味がない人でも耳にしたことがあるでしょう。

サーロインは肉の王様とも言われています。
柔らかくて甘みがあります。食べ方はもちろん、ステーキとして食べるのが王道でしょう。
ちなみにサーロインという名前にはイギリスの王様が関係していたことをご存知でしたか?
イギリスの歴代国王といえば、スペインの無敵艦隊を破った女帝エリザベスが有名ですよね。
世界史に強くなくても、このエリザベス女王のことぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか
このエリザベス女王の父親であるヘンリー8世という王様がいました。
サーロインのロインというのは腰の部分という意味なので、これを食べたヘンリー8世はその肉のあまりのおいしさに、サーという貴族の称号をなんと肉に対して与えてしまったのです。
ただ、これは俗説であり、確かであるという証拠は残ってないそうですが、王様までもがとりこになるといわれるぐらいおいしいお肉だったわけです。
ただ、肉の王様と言われているだけのことはあるエピソードですよね!
ステーキといえばサーロイン、サーロインといえばステーキですよね。
リブロース
リブリースはサーロインの隣で牛の頭側になるのですが、このリブロースもヒレやサーロインと並んで牛肉の中でも希少部位であり高級です。
霜降りが入りやすく、きめが細かい部位です。リブロースは肋骨の背肉という意味です。
リブロースの一番おすすめの食べ方はローストビーフです。このリブロースの中でもえんぴつといわれる部位は特に希少です。
それについてはこの次にご紹介しましょう。
えんぴつ
上でご紹介したようにえんぴつというのはリブロースの一部です。
リブリースの芯の近くにほんのわずかにある希少部位なのです。
希少部位であるため、焼肉屋でもなかなか見ることができません。一般的なリブロースは、ローストビーフで食べるのがおすすめです。
このリブリースの中でも希少部位、えんぴつに関しては、レアのステーキとして食べるのが一番おいしいと言われています。
はねした(もみじ)(ざぶとん)
はねしたは、もみじやざぶとんなどとも呼ばれています。はねしたは、あばら側へと続く肩ロースです。
肩ロースの中でも霜降りが多く入っているため、焼肉屋では特上ロースとして出されることもあります。
焼肉以外にも、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキなどとしてもおいしく召し上がれます。
ランプ(らんいち)
らんぷというのは牛の腰からお尻、ももにかけての部位にあたります。サーロインの隣になります。
外もも、うちもも、しんたまなどもも肉を構成する部位の中で一番おいしい部位として知られています。
肉はきめが細かく柔らかいのが特徴です。らんぷは特に上質な部位はユッケとして使われることもあります。
ユッケ以外にも、ステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶなどのさまざまな料理に使われています。
みすじ
みすじとは、牛の肩甲骨から手首までの部分にある部分の肉を指します。
牛一頭からたったの2~3キログラムしか取れない希少部位なのです。
牛の肉の硬さは普段動かす場所かによって決まってきますが、このみすじはあまり動かさない部位のお肉なのでとても柔らかいのです。
みすじという名前は、肉の中に大きな3枚の筋が入っていることから来ています。
みすじの一番のおすすめの食べ方はステーキです。
また薄切りにして、すき焼きやしゃぶしゃぶで食べてもとてもおいしいです。
また、みすじは醤油との相性が良く、ステーキとしてシンプルに醤油をつけて食べるのもとてもおいしくておすすめの食べ方です。
わさびも非常に相性がよいので、刺激が欲しい場合はわさびも醤油にいれて食べるとおいしいでしょう。
みすじを焼くときは水分が少なめなので、焼きすぎに注意しましょう。
火を通しすぎてしまうと脂が落ちてしまい、せっかく柔らかさが失われて味が落ちてしまうのです。

また、みすじは焼肉が好きな方でもファンがたくさんいます。
そのファンの多さゆえに最近ではスーパーでも置かれることが多くなってきました。
いちぼ
いちぼは牛のお尻の先の部分にあたります。
このいちぼも一頭の牛からわずかな量しか取れない希少部位なのです。
いちぼという名前の由来は諸説ありますが、「aitchbone」エイチボーンが訛ってイチボとなったというものなどがあります。
霜降りの甘さと赤身の旨味を味わうことができます。

お尻の肉にふさわしく、弾力がある赤い部位です。
いちぼは焼肉やステーキにしても、刺身として食べてもおいしいです。
さんかく
さんかくとは、牛の肩から腕にかかる部位のことです。
1頭から2枚しか取れない希少部位です。
第1〜6肋骨の部分を三角形に切った形であることがサンカクという名前の由来です。
見た目に美しい霜降りがよく入って脂の甘さと赤身の味を楽しめます。
プルプルしていて、口の中でとろけるので大トロを食べているような味わいです。
上カルビ、特上カルビなどとして焼肉屋で使用されています。
ばら
ばらというとイメージがわきませんが、あばら骨のばらです。
あばら骨といえばわかりますよね。
人間の身体と同じく、胸から腹にかけてあばら骨があり、その部分についている肉がこの「ばら」です。
実はこれ、韓国語にすると焼肉屋に行くと必ずあるあの「カルビ」のことなのです。
日本語ではばらというんですが、カルビという韓国語の方が日本でも圧倒的に知名度上ですよね!
赤身と脂肪が、薄い層となって交互に重なっています。
まあ、焼肉屋に行く習慣がある方でしたら見慣れていますよね!
もうこれ以上言うまでもなく、ばら(=カルビ)は焼肉として食べるのがおいしいです。
他にも、角切りにしてカレーやシチューに入れても合います。
野菜などと一緒に炒め物として、食べてもおいしいです。
かいのみ
かいのみは、ばらの一部であり、ヒレ肉の近くにある部位です。
一頭の牛から左右一対のブロックしかとれないため非常に希少な部位です。
かいのみという名前は、切り出した形が貝の身のように見えることが由来しています。
かいのみは柔らかく、脂も適度に含まれています。

また、かいのみはバラの中では非常に赤身が多い部位でもあります。
そんなかいのみは焼肉の他にシチューなどにもよく使われます。
ハラミ・サガリ
ハラミ、サガリとは牛の横隔膜の一部です。
ハラミは横隔膜の中でも背中の方の薄い部分を指します。そしてサガリは、肋骨 (ろっこつ) の方の分厚い部分を指します。
サガリはそのほとんどが赤身であり、ハラミよりも硬めです。
ハラミは感じで書くと「腹身」であることから来ています。
サガリという名前は、お腹にぶら下がっていることに見えることから由来しています。

ハラミ、サガリともにカロリーが低いことから焼肉屋の人気メニューの一つとなっています。
タン
タンも焼肉屋でおなじみの部位なので、ほとんどの皆さんはご存じなのではないでしょうか?
タンは牛の舌です。舌なんて牛みたいに大きい生き物でもそんなに大きいものではないことは想像できるので希少部位となることも納得ですよね。
タンの中でも、舌のつけねのあたりの部分はタンモトと呼ばれます。
タンモトは、脂肪が乗っている霜降り状のやわらかい部位です。
焼肉としてはもちろん、鮮度がよいものは刺身として食べてもおいしくいただけますよ。
しんたま
しんたまはもも肉の一部です。しんたまはきめ細かくて柔らかいです。
また、脂肪も少なめなのでひつこくなくさっぱりとした味わいです。焼肉屋で見かけることはほとんどないでしょう。
ただ和牛の場合には、このしんたまの一部分が焼肉屋のメニューとして登場することもあります。
焼肉屋に使われることがあるのはしんたまのうちの柔らかい部分なのですが、硬い部分は、カレーなどに使われるようです。
牛肉の部位を値段の高い順にランキングすると?
牛肉の部位の中でも希少部位をいくつかご紹介してみましたが、それでは牛肉の部位って値段が高い順にランキングしたらどうなるのでしょうか?
1位から3位までは以下のように決まっているようです。
- シャトーブリアン
- ヒレ
- サーロイン
では4位以下はどうかというと、それについてははっきりと決まっていないのです。
肉の状態や、需要によって価格は変動してしまいます。
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
このコラムを読んだだけでも、ステーキや焼肉が食べたくなってしまったのではないでしょうか?
書いている私自身もそうです。笑
牛肉の部位についての記事