- メロンの原産地は?日本での栽培は?
- 美味しいメロンの見分け方
- メロンが苦い原因は?
- メロンを使った簡単レシピ
甘くて美味しいメロンは大人から子供まで人気のある果物です。
日本のメロンは世界でも人気があり特に香港や台湾、シンガポールなどでは評判が高いようです。
今回は老化予防やがん予防にも効果があるともいわれている果物の王様・メロンについてまとめてみました。
メロンの原産地は?日本での栽培は?

メロンの原産地はどこ?
メロンは北アフリカや中東が原産地と推定されていましたが、近年の遺伝子研究によりインドが原産地と裏付けられました。
メロンの歴史は古代エジプトや古代ギリシャにおいてメロンの仲間が栽培されていたとのことです。
日本では大正時代から現在のような温室メロンが生産されましたがメロンの仲間である「マクワウリ」は弥生時代には栽培されていたようです。
メロンの種類
メロンの種類は果肉色により分類されます。
- 赤肉色
:夕張メロン、クインシーメロン - 青肉色
:アンデスメロン、プリンスメロン、タカミメロン、アールスメロン - 白肉色
:ホームランメロン、ハネデューメロン
メロンの栄養成分
メロンに含まれるカリウム量は果物の中でも多めで、高血圧や動脈硬化の予防に良く利尿作用も働きむくみの解消に効果的です。
また、βカロテンは老化予防、抗がん予防にもなり風邪の予防にも効果があります。
美味しいメロンの見分け方

美味しいメロンの見分け方は簡単です
美味しいメロンの見分け方として、丸みがあって網目(ネット)が均等に広がっているものを選びましょう。
網目(ネット)とは果実の成長期に果肉と皮のずれによって生じるひび割れのようなものです。皮の色は均一なもの、軽いものより重いものの方が種の比重が多く肉厚だと言われます。
日本で栽培されるメロンは品質を高めるため一本の蔓から通常1個しか収穫しません。品質の高い日本のメロンの味はどれも優れているのではないでしょうか。
メロンが苦い原因は?

ククルビタシンがメロンを苦くする?
甘くて美味しいメロンですが、「食べてみて苦くてびっくりした」という経験はありませんか?そうです。
時と場合によってメロンは苦い味がすることがあるのです。メロンが苦くなる原因はいろんなケースがあります。
メロンは熟れていないと苦い
どの果物もそうですが、メロンは熟れていないと甘くなく苦味が出ます。
メロンはウリ科の植物でその中に含まれるククルビタシンという成分が作用するため「苦い」味がするのです。
耳慣れないククルビタシンとはウリ科植物に特有のステロイドの一種だそうでキュウリ、スイカ、メロンなどのへたに近い部分に含まれています。
美味しさのあまり、メロンを残さず食べようとした結果へたの付近まで食べてしまい苦味を感じてしまったという経験がある方は結構多いのではないでしょうか。
この時に感じる「苦味」がまさにククルビタシンです。
メロンに含まれるククルビタシンEは抗がん作用と脳細胞に効能があるそうですが、苦いメロンを敢えて食べてしまうと食中毒を起こす可能性があるので無理して食べる必要はありません。
ただし、これに関してはいろんな説がありますが、「苦い」味のメロンは完全に熟していない目安ですので食べない方がいいでしょう。
熟れすぎても苦い
メロンの食べごろは収穫日から5~7日後が一つの目安とされています。
この期間を追熟期間といいますが、これに時間をかけすぎるとベストな状態を過ぎてしまい結果的に苦いメロンになってしまいます。
メロンは食べごろを逃すと徐々に苦くなってきます。
これは先に説明しましたククルビタシンとは違ってタンパク質分解酵素が作用するためです。
完熟期を過ぎたメロンもあまりおすすめできません。
かびてしまったメロンは苦い
メロンが苦いのは、熟れる前と熟れすぎた後だということが分かったのですがメロンの苦味にはもう一つ原因があります。
それはバラ色カビ病という病気にかかることです。バラ色カビ病にかかったメロンはその部分だけが苦くなります。
メロンはバラ色カビ病の進行を抑えるためククルビタシンを分泌するのでこの部分だけが苦くなっていきます。
このようなケースはその部分だけ取り除けば他の部分は食べて大丈夫です。
もし購入後バラ色カビ病のメロンに気付いた場合はお店に問い合わせてみましょう。
追熟(保存方法)と食べごろ

収穫日から5~7日が目安です
完熟していないメロンは常温で保存するようにしましょう。
ちょうどダイニングテーブルの上やキッチンなど部屋の中に置いておくといいでしょう。
メロンは収穫日から、熟すまでの期間は5~7日がおおよその目安とされますが、メロンから甘い香りが出るとちょうどいい頃ではないでしょうか。
より美味しく食べるには、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やしてください。
メロンは内側、お尻の方が糖度が高く皮に近づくと糖度がやや落ちます。
メロンを使った簡単レシピ

果物の王様・メロンを使った簡単レシピにチャレンジしましょう
昭和の時代までは高級品であったメロン。
以前はデパートや有名果物店でしかお目見えすることが出来なかったメロンですが、近年は街中のスーパーでも見かけ手ごろに求めることが出来るようになりました。
ここに旬のメロンを使った簡単レシピをいくつか紹介してみます。
生ハムメロン
メロンに薄ハムを添えるだけです。
メロンの甘みと薄ハムの塩気が何とも言えないハーモニーとなります。
コース料理の前菜として定番ですが、シャンパンやウイスキーなど洋酒のお伴に実にシンプルで最高の一品ではないでしょうか。
メロントッピングサラダ
普通のサラダにメロンをトッピングするだけです。
本来の野菜の栄養素にメロンの持つカリウムやβカロテンといった栄養素を補うことによりさらにヘルシーなサラダが楽しめます。
メロンゼリー
ちょっと贅沢ですが、果肉をくりぬいたメロンを器にします。
果肉はボール状でもサイコロ状でもお好みにどうぞ。
お水とお砂糖、ゼラチンに火を通しでゼリーの素を作ります。
その中にメロンの果肉を入れ冷蔵庫で冷やすだけで出来上がりです。
メロンシャーベット
半分に切ったメロンのワタを取り除きフォークで果肉をつぶします。
お好みに合わせラム酒と白ワイン、お砂糖を加え冷凍庫に5時間程凍らせます。
凍ったメロンをフォークでサクサクと崩せば出来上がりです。
熟しきったメロンに最適です。
メロントッピングカレー
自家製のカレーにメロンをトッピングするだけです。
単にメロンをトッピングするだけですが、普段の違う高級感を味わうことができます。
メロンの浅漬け
メロンの青く固い部分を浅漬けにすると甘い香りのメロン漬物になります。
外皮に近い青い部分をお好み(5~10mm)の太さに切ります。
ビニール袋に塩と一緒に入れ良く振ってなじませた後、30分ほど冷蔵庫に寝かせて出来上がりです。
もし、糖度の低いメロンであれば昆布茶か浅漬けの素などを加えればウリの漬物のようで美味しくいただけます。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はメロンが苦い原因とは?カビたり熟れすぎだとメロンが苦くなる?についてまとめてみました。
ここで紹介しましたメロンの食べごろ、簡単レシピを参考に果物の王様メロンをご堪能ください。
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