• 母乳のメカニズムとは
  • 母乳が甘くなるのはどうして?
  • 母乳を不味くしてしまう食事とは
  • 母乳が甘いと赤ちゃんは太る?湿疹ができる?

子供を持つお母さんなら誰でも一度は気になった事があると思います。

実際に自分の母乳の味を確かめた事がある方は結構多いんだそうです!

その母乳の味と言うのが『砂糖のような甘み』があるんです。

 

何故母乳は甘いのでしょうか?甘くなる原因は何なのでしょうか?

 

今回は、母乳のメカニズム・成分・食生活などから甘くなる原因を探っていきます。

 

皆さんと一緒に母乳に関する不思議を紐解いていきたいと思います。

 

母乳のメカニズムとは?

そもそも、母乳はどうやって作られているのでしょうか?

妊娠してから出産するまでの間にどの様な変化が起こっているのか見て行きましょう☆

 

妊娠すると母乳の準備が始まる

妊娠すると、『プロラクチン』というホルモンが多く分泌され、乳腺と母乳の通り道になる乳管を発達させて母乳が出る準備を始めます。

 

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しかし、通常、出産するまでの間は母乳が出る事はありません。

 

なぜなら、『プロゲステロン』が大量に分泌され、母乳を出さないように抑えてくれているからです。

 

ただ稀に、ホルモンバランスが急激に崩れてしまうと少し母乳が出る事もあるようです。

 

出産後

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出産すると、母乳が出ないように制御していたプロゲステロンが減少し、プロラクチンの働きがより活発になり乳腺で母乳がどんどん作られていきます。

 

さらに、出産後は『オキシトシン』というホルモンが母乳を出す信号を送り始めるので、母乳が出るようになるのです。

 

このオキシトシンは授乳期間が終わるまで、ずっと出ています。

 

母乳が作られている段階では、甘みの原因になる要素はあまり隠されていないようですね。。。

 

もしかしたら、母乳の成分に甘みの原因となっている秘密が隠されているかもしれません!

 

次の項目では母乳の成分と変化について見ていきましょう。

 

母乳が甘くなるのはどうして?

母乳が作られている段階では、母乳が甘くなる要素はありませんでした。

 

母乳が甘くなる原因は、母乳の成分やお母さんが口にする食べ物による影響が考えられるようです。

 

母乳が甘くなる原因―成分編―

 皆さんも知っている通り母乳は血液中に含まれる『タンパク質』と『白血球』から出来ています。

 

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血液から作られているのに赤くない理由は、母乳に赤血球は含まれていないからです。

 

血液から作られた母乳には沢山の栄養素が含まれています。

 

母乳に含まれている栄養素とは
  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • ビタミン
  • ミネラル
  • カルシウム
  • 乳糖

これらの成分は、「初乳」「移行乳」「成乳」と赤ちゃんの成長に合わせて変化しています。

 

どのように変化していくのか説明していきましょう!

 

初乳

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初乳とは、母乳が出始めてから5日前後まで出てくる母乳の事を言います。

 

この時期の母乳の特徴は、粘り気がありトロっとしていて、色は黄色がかっています。

 

初乳には、免疫物質やタンパク質などが多く含まれていて、体に免疫力を付けさせて、腸の動きを活発にさせて排泄を託す働きがあります。

 

この頃の母乳は、まだ甘みが無く塩気がありしょっぱいのが特徴です。

 

移行乳

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移行乳とは、初乳が終わり成乳に移るまでの間に出てくる母乳の事です。

 

期間にすると約2週間くらいは出る事になります。

 

この頃になると、初乳の時のような粘り気が無くなりサラサラッとした感じになります。

 

色も黄色から牛乳のような白色に変化しています。

 

いきなり成乳が出ないのは、母乳の急激な質の変化で赤ちゃんがお腹を壊さない為と言われています。

 

移行乳には脂肪と糖分の量が多く含まれているので、甘みを感じるようになります

 

成乳

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成乳は、移行乳から徐々に変化していった母乳の事を言います。

 

成乳になり始めの頃は透明がかった白色ですが、母乳が終わりに近づくにつれ濃い白色になります。

 

質感は移行乳とそれほど変わらずサラサラで、栄養素はふんだんに含まれています。

 

勿論甘く濃厚なので、赤ちゃんにとっては美味しいと感じる味です。

 

やはり、母乳の成分が甘みの原因に関係していたようです!

 

しかし、初めから甘い訳では無く初乳の頃の母乳は塩気があり、そこから少しづつ変化して甘くなっていくんですね。

 

キャラ

赤ちゃんの体作りの為、成長に合わせて栄養素も変化していく事が分かりました。

 

それでは、お母さんの食事は母乳の甘さに関係してくるのでしょうか?

 

次は食事が母乳に与える影響について見て行きましょう。

 

母乳が甘くなる原因―食事編―

 

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お母さんが食べた食事が母乳に影響するというのはよく知られている話ですね。

 

しかし、具体的にどのように影響しているのかまでは分からないという方も多いのではないでしょうか?

 

赤ちゃんには甘くて美味しい母乳を飲ませたいけど、それを維持するためには何を食べて、逆に何を食べない方が良いのか解説していきましょう!

 

母乳の甘さを保つ食事

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母乳の甘さ美味しさを保ちたいなら和食を食べるようにしましょう。

 

和食は、バランス良く栄養を摂取して体に必要な成分を整える事が出来るのです。

 

助産師さんは、豆類・魚類・海藻類・野菜を中心に食べる事をお勧めしています!

 

肉類を食べるにしても油で揚げたり焼いたりしているものではなく、蒸したり煮たりしてアッサリした物を食べると良いようです。

 

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そして、パンよりも白米を食べる方が良いです。

 

なぜなら、お米は消化が良く水分も多く含まれており、何より直ぐにエネルギーに変わってくれます。

 

甘いものが食べたい!そんなときは。。。
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甘いものが食べたい時は出来る限りフルーツを食べましょう。

 

但し、糖質が多く含まれているものは母乳がドロドロになってしまうので注意!

 

母乳に良いとされているフルーツとは
  • グアバ
  • ラズベリー
  • あんず
  • イチゴ
  • パパイヤ

これらのフルーツは、母乳に良いとされています。

 

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フルーツをそのまま食べるのに飽きてしまったら、牛乳や豆乳でスムージーを作ったり、ヨーグルト(無糖)に入れて食べたりするのも良いですね。

 

これらの食べ物には、タンパク質・ミネラル・ビタミンなどがたっぷりと含まれています。

 

母乳に一番大事なのは綺麗な血液を作り出す食べ物なので、その点を重視して食事をすると良いですよ。

 

授乳中に牛乳はダメなの?

授乳中に牛乳を飲むのは食物アレルギーになると言われていますが、医学的根拠はありません。

 

なので、問題はまったく無いのですが気になる方は、控えるなどしてもいいかもしれませんね。

 

母乳を不味くしてしまう食事とは

https://www.youtube.com/watch?v=s-ljFokLvEs

甘みのある美味しい母乳にするための食事についてはわかりましたが、では、逆に母乳を不味くしてしまう食事とはどのようなものがあるのでしょうか?

 

母乳を不味くする食べ物はたくさん

母乳を不味くすると言われている食べ物は、つぎのようなものがあります。

 

母乳を不味くする食べ物
  • 刺激物
  • 油もの
  • アルコール類
  • デザート類
  • カフェイン
  • 高脂肪のもの

これらのものが挙げられます。

 

特にアルコール類は絶対ダメ!

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授乳中に絶対に口にしてはいけないのは『アルコール類』です。

 

わざわざ言わなくても、授乳中にアルコール類を控えることは、ほとんどの方が知っていることだと思います。

 

お酒を飲むと母乳に悪い影響を及ぼし、赤ちゃんの体にも影響する事は事実として明らかになっています。

 

赤ちゃんの体はアルコールに対応出来るほど発達していませんし、最悪の場合アルコール中毒にさせてしまう場合もありますので注意して下さい。

 

アルコール類以外の食べ物もできるだけ控えて

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母乳を不味くしてしまう食べ物で、アルコール以外の物に関してはも、出来るだけ控えておいた方が良い食べ物です。

 

理由としては、血液をドロドロにするので味の質はもちろん落ちますし、母乳の出が悪くなり乳腺が詰まる原因になるからです。

 

ほとんどの乳腺炎は、食べた物からなると言われています。

 

赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことも

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先ほど挙げた食べ物は、母乳だけでなく、赤ちゃんにも直接悪影響を及ぼします。

 

例えば、寝付きが悪くなるなどの睡眠障害が出たり、便秘になりやすくなったり運動能力が下がるなどの身体への影響が出ると言われています。

 

お母さんがストレスを感じない程度に

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母乳が不味くなる食べ物のお話をしましたが、それだけでなく、お母さんのストレスも母乳に影響してしまいます。

 

ですから、どうしても食べたい時は我慢せずに少量に抑えて食べるくらいなら大丈夫だと思います!

 

こうしてみるとお母さんが摂る食事が一番、母乳の甘さや美味しさを保つのに影響しているかもしれませんね。

 

授乳中は、お母さんと赤ちゃんは一心同体なので『二人で協力して乗り切ろうね!』くらいの気持ちでいれば、食事制限へのストレスも緩和されるかもしれません♪

 

生理が母乳の甘さへ及ぼす影響

 

つぎに、生理が母乳に及ぼす影響についてです。

 

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母乳育児を行っている方は生理の再開が遅く、産後一年経ったくらいに生理が再開すると言われています。

 

何故生理が来るまでに時間が掛かるかと言うと、授乳中に大量に分泌されている『プロラクチン』というホルモンが、排卵を制御しているからです。

 

初めからミルク育児の方は生理の再開が比較的早い傾向にあるのですが、母乳育児なのに産後半年以内~一年以内のうちに生理が再開する方も少なくはありません。

 

勿論生理が再開したからといって授乳が出来ないなんて事は無いのですが、多少なりとも母乳に影響は出ますし、お母さんの体にも負担が大きいのです。

 

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授乳中に生理が来てしまうと母乳を飲まなくなる赤ちゃんは結構いるんです。

 

その理由とはいったいどのようなものなんでしょうか?

 

生理が来ると赤ちゃんが母乳を飲まなくなる理由とは

これには、2つの理由があります。

 

生理が来ると母乳を飲まなくなる理由
  • 母乳の量が減ってしまう
  • 母乳の甘みや味が薄くなってしまう

このような理由が挙げられます。

 

まず、第一の理由は、母乳の量が減ってしまう事が関係しています。

 

なので、足りない部分はミルクで補うしかないのですが、ミルクの味に慣れてしまうと母乳を嫌がる子もいます。

 

第二の理由は、母乳は血液から出来ているので、生理が来る事によって母乳へ行きわたる血液の量が減り、甘みなどの味自体が薄くなってしまう事です。

 

そうなると、母乳を飲んでも美味しくないと判断されて飲まなくなります。

 

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そもそも何故母乳育児の方の生理再開が早まるかというと、お母さんが自分の健康管理をしっかり出来ている証拠なんです!

 

質の良い食事や睡眠をとれているからこそ、体力の回復が早く生理が来てしまうのです。

 

特に、元々免疫力が強く体型がふくよかな方にあてはまります☆

 

授乳中に生理を再開させないためには

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それでは、授乳中に生理を来させないようにするアドバイスをしていきましょう。

 

ストレスを溜めない
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ストレスが溜まってしまうとホルモンバランスが崩れて、排卵を制御するプロラクチンの分泌を減少させてしまいます。

 

さらに、出産直後の母体はストレスに対抗できるほど体の状態が整っていないので、様々な体のトラブルを起こしかねません。

 

周りのサポートを受けながら上手に息抜きをして、安定した心理状態を維持するようにしましょう。

 

授乳の回数
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一日に五回は授乳しましょう。

 

授乳回数があまりに少なすぎると、授乳中に放出されるホルモンバランスが変化して生理が来やすくなります。

 

そして、授乳回数が少ないと乳が張ったり、発熱や痛みが出たりなどの症状を引き起こす事もあります。

 

授乳の時間
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授乳の時間は、授乳一回につき10分を目安にしましょう。

 

ホルモンの働きは夜に活発になるのですが、夜はお母さん自身も疲れていて授乳時間が短くなりがちです。

 

ですが、一回の授乳時間を守っていれば生理の再開を遅らせて質の良い母乳を出す事が出来ます。

 

キャラ

気を付けていたのに生理が再開されたとしても、焦ったり落ち込まなくて大丈夫ですよ。

 

生理が止まればまた元通りの母乳に戻る事もありますし、いっそのことミルク育児に変更するのも良いと思います♪

 

何よりお母さんが元気でいる事が赤ちゃんにとって一番大事な事なので、深く悩まないで下さいね。

 

母乳が甘いと赤ちゃんが太る?
湿疹ができる?

https://www.youtube.com/watch?v=fyjh5tJh1wU

これまでお話してきたように、赤ちゃんのために、お母さんがバランスの良い食事を摂ること。

 

そして、甘みのある美味しい母乳を与えてあげることはとても大切です。

 

でも、甘い母乳のせいで、赤ちゃんが太ってしまったり、湿疹ができてしまうなど、なにか悪い影響を与えてしまうことはないのでしょうか?

 

甘い母乳で赤ちゃんが太ることはない

バランスの良い食事をといっても、甘いものが食べたくなることもあるでしょう。

 

睡眠不足だったり、ストレスが溜まることもありますから、無理もありませんよね。

 

だからといって、甘いものをたくさん食べてしまうのはあまりよくありません。

 

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ですが、仮に、甘いものをたくさん食べてしまったママの母乳をあげても、赤ちゃんが太るということはありませんから安心してください。

 

ただ、やはり、甘いものは控えて、和食中心のバランスの良い食事を心がけるようにした方が、美味しい母乳を赤ちゃんに飲ませてあげることができるので、気をつけたいところですね。

 

母乳が乳児湿疹の原因になることはある

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乳児湿疹とは、新生児から乳児期にかけて、赤ちゃんの顔や体にできる湿疹のこと。

 

乳児湿疹の原因には、さまざまなものがあるのですが、その一つに、母乳が挙げられるのも事実です。

 

ケーキや甘いものばかり食べていたり、揚げ物やお肉など、脂っこいものばかり食べていると、糖分や脂肪分の多い母乳を与えることになってしまうのです。

 

また、乳製品や卵などをたくさん食べてしまうのも、乳児湿疹の原因の一つとなることがあり、たんぱく質の多い母乳が上手に消化できずに、湿疹ができてしまったということもあります。

 

ネットスーパーや生協を利用して、無理せずに

母乳育児をしているときは、お母さんが食べる物が母乳に大きな影響を与えます。

 

とはいえ、甘いものはダメ、バランスの良い食事をと言っても、なかなか難しいですよね。

 

里帰り出産をして実家に頼れば、食事を作ってもらえることもあるので、まだいいと思いますが、頼れる人がいない場合など、赤ちゃんのお世話をしながらだと、料理をすること自体とても大変です。

 

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そんなときにおすすめなのは、ネットスーパーや生協です。

 

ネットスーパーのサービスを行っていれば、お店で同じように買い物できるのに、家まで届けてくれます。

 

お惣菜や簡単に調理できるものを手軽に購入できます。

 

また、生協でも、お惣菜を扱うようになったところもあるので、そういったものをうまく利用してみるのもおすすめですよ。

 

私自身、産後は里帰りできなかったのもあり、、ネットスーパーはたくさん利用しましたが、とてもありがたかったです!

 

美味しい母乳をあげるために頑張り過ぎてしまうお母さんもいるかと思いますが、こういったものを利用したり、うまく手抜きやストレス発散しながら、無理せず、母乳育児と向き合っていきましょう。

 

まとめ

 今回は母乳が甘い原因について紹介しましたが如何でしたでしょうか?

 

キャラ

母乳の甘さには成分・食事・ホルモンバランスの管理などが関係している事がお分かり頂けたかと思います。

 

授乳中は大好物の食べ物を控えたり自己管理を徹底するなど大変な事が山積みです。

 

しかし、授乳中のお母さんは出来る限り母乳の質を落とさない為に神経質になってしまいがちです。

 

お母さんの不安やストレスも母乳の甘さを落とし不味くさせてしまう事もあるので、肩の力を抜いてリラックスする事も忘れないようにしましょうね!

 

最近では、先輩ママさんが沢山の知恵をインターネット上に公開してくれているので、そちらも参考にしてみて下さい♪

 

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