- デスクワークの消費カロリーを計算!
- 一日の成人男性・女性の平均は?
一日中座りっぱなしのデスクワーク。消費カロリーはいかほどなのでしょうか。
「運動する時間がない!けどデスクワークだから痩せられない!」とお悩みの方のために、今回はデスクワークの消費カロリーを計算してみました。

デスクワークは本当に痩せることができないのでしょうか。
以下をご覧になって、デスクワークでどのくらいカロリー消費しているのか、一緒に勉強していきましょう。
デスクワークのときの消費カロリー計算方法
座りっぱなしのデスクワーク、どうやってカロリー計算するの?と思いますよね。
デスクワークのカロリー計算は「METS」を使います。
METSとはなに?
METS(メッツ)とは、Metabolic equivalentsの略。
運動した時に、何もしていない時の何倍のカロリー消費をしているかを、数式で表すことができるのです。
METSの数式は?
METSの数式はかんたんです。
【体重×運動時間×METS×1.05=消費カロリー】
こちらがMETSの計算式。この数式の『METS』の部分にどのような数字が入るかによって、消費カロリーが変わります。
- 安静時:1.0
- デスクワーク:1.5
安静時とは、何もしていない状態の事です。
デスクワークと言っても、コピーを取りに行き、電話の応対をし、パソコン操作をするなどの行動をしているため、安静時よりは少しカロリー消費していると考えていいでしょう。
デスクワークの消費カロリーの計算式
上記の事をふまえた上で、実際にカロリー計算してみましょう。
体重は50㎏で、1日7時間のデスクワークをした場合は、以下のようになります。
50×7×1.5×1.05=551.25
つまり、約551kcalを消費しているということですね。
成人男性・女性の平均体重はどのくらい?
では次に、日本の男性と女性の平均体重を見ていきましょう。
2016年の「政府統計の総合窓口」によると、男女の体重は年代によって大きく差があることがわかります。
成人男性の平均体重
いかがでしょうか。スリムだった20代から30代にかけてのお肉の付き方に、お心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
デスクワークをするサラリーマン時代と考えると、平均体重値は69㎏と考えていいのではないでしょうか。
成人女性の平均体重
お次は女性の場合です。やはり20代から30代にかけて、体重が増加する人が多いようですね。わかいころに比べると代謝が下がっているため、体重の増加は自然現象。
それに打ち勝ってダイエットを成功させるためには、相応の運動量・筋肉量が必要となります。それはさておき、成人女性の平均体重は54㎏と考えましょう。
デスクワークのときの平均消費カロリーを男女別に計算
さて、上述の通り、日本の成人男性・女性の平均体重が出ました。
- 成人男性の平均体重:69㎏
- 成人女性の平均体重:54㎏
これをMETSの計算式に当てはめてみましょう。1日7時間デスクワークをした場合と考えます。
デスクワークの消費カロリー【男性】
69×7×1.5×1.05=760.725
約761キロカロリーという結果が出ました。
デスクワークの消費カロリー【女性】
54×7×1.5×1.05=595.35
女性の場合は、約595キロカロリー。
男性に比べて代謝の劣る女性は、デスクワークでの消費カロリーも少ないですね。
デスクワークのときの注意点

さて、上の計算を多いとみるか、少ないとみるかはひとまず置いておきましょう。
デスクワークと一くくりに行っても、うろうろと事務所内を歩き回ったり、外回りに出かけるタイプのものもあれば、本当に座りっぱなしのものもありますよね。
この場合は、当然ですが1日の消費カロリーが変わってきます。
本当に座りっぱなしのデスクワークの消費カロリー
例えば、本当に座りっぱなしで、7~8時間パソコン作業だけをやり続けるようなタイプの仕事だと、消費カロリーはどのようになるのでしょうか。
全く動かない場合は、METSの計算式の数値が変わります。
ほとんど動かない場合のデスクワークでは、【体重×時間×1.0×1.05】となります。わかりますよね?1.5が、1.0に変化しているのです。
1.0とは、安静時の数値。寝転がってテレビを見ている時と同じくらいの消費カロリーとなってしまうということです。
この計算式に、成人男性を当てはめてみると以下のようになります。
69×7×1.0×1.05=507.15
約507キロカロリーを消費するということです。
ちょっと動きのあるデスクワークに比べると、761-507=254キロカロリーも、消費量が減っているのです。これはまずいですよね。
デスクワークのお仕事の方は、意識的に活動量を増やさないと、確実に肥満へと向かってしまいそうです。
以下に、デスクワークの前後に出来る消費カロリーアップ方法を紹介していくので、参考にしてください。
消費カロリーを増やす方法
毎日30分のジョギング
毎日起きてから30分のジョギングをすることで、200~300キロカロリーを消費することができます。
ジョギングのいいところは、筋力量が上がること。筋肉がつくことで、基礎代謝がどんどん上がっていくのです。
座っているだけのデスクワークでも、消費カロリーが大幅に増える可能性ができるという事。
成功しているデスクワーカーの多くは、日々の暮らしの中にジョギングやジムを取り入れて、意識的に筋肉量をあげているそうですよ。
通勤をウォーキングに変える
ジムに行く時間がないとか、ジョギングはハードルが高すぎるという方は、まずはウォーキングから始めてみてください。
歩くだけならだれにでも出来ますよね。それも、わざわざ散歩道に歩きにいかなくとも、通勤時間を徒歩に変えるだけでOK。
毎日100~200キロカロリーの消費が見込めるだけでなく、ジョギングに比べるとゆっくりですが、筋肉量が上がりますよ。
通勤を自転車に変える
ウォーキングでなく、自転車でもOKです。自転車の方がなお楽ですが、それでもやらないよりはまし!
夏の暑い時期にジョギングやウォーキングで通勤してしまうと、会社に着くころには汗びっしょりになってしまいます。
自転車ならば、風を切って走るため、汗は軽減できるでしょう。電車通勤に比べると、消費カロリーも100キロカロリーくらいはアップするはずです。
お昼休みにジョギングをする
東京の皇居の周りでは、お昼休みに走っている人を良く見かけます。デスクワークも根詰めると仕事がはかどりません。
そんなときには脳に酸素を送り込んで、集中力をアップさせると、いい仕事につながります。仕事への意識の高い人ほど、仕事の合間にこうして運動を取り入れているものですよ。
もちろん、消費カロリーアップにもつながります。肥満防止に最適ですね。
摂取カロリーを減らす
また、デスクワークを何十年も続けていて、肥満が深刻な方は、運動と同時に摂取カロリーを減らすことを意識するといいでしょう。
食べる量を減らすことで、肥満解消につながります。
まとめ
さて、デスクワーカーの消費カロリーについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
- 成人男性:約761キロカロリー
- 成人女性:約595キロカロリー
このような結果となりました。
また、同じデスクワークでも、通勤や帰宅時、毎日の生活で運動を取り入れることで、消費カロリーの大幅アップも期待できます。
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