• ゴキブリも共食いする?
  • 幼虫は共食いする?

みんなが嫌いな害虫の王様といえば、やはりゴキブリですよね。かくいう私も大嫌いです。

そんなゴキブリって他の昆虫のように共食いするのでしょうか?

このコラムではゴキブリが共食いするのか、なぜ幼虫までもが共食いするのかについてご紹介したいと思います。

ゴキブリの種類や寿命は?

そもそも日本で見かけるゴキブリにはどんな種類がいて、寿命がどれぐらいなのかなどご存知ですか?

 

日本に生息しているゴキブリは3種類います。

クロゴキブリ

ゴキブリといえば、真っ黒といいうイメージですが、まさにそのイメージの真っ黒のゴキブリです。

 

大きさは他の種類よりも大きめで3センチ程度あります。

 

ただ、中には4センチを超える大きさのクロゴキブリもいるそうです。

 

クロゴキブリのルーツは日本ではありません。海外から輸入されてきたゴキブリなのです。

 

ゴキブリといえば、海外から輸入されたオレンジにゴキブリが入っていて、そのせいでゴキブリが広まってしまったと聞いたことがありましたが、まさにそういう感じで海外からやってきたゴキブリです。

 

クロゴキブリは寒さに弱いので北海道などの寒い地域にはほとんど生息していません。

 

家の中に潜んで生きながらえてるものもいますので0というわけではないのですが。

 

また、クロゴキブリの寿命は大体2年ぐらいです。ですが、成虫として活動しているのはそのうちの200日で七か月程度です。

 

幼虫の時代の方がずっと長いってことですね。

 

チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリは大きさもクロゴキブリよりも小さく、見た目もその名の通りに茶色いゴキブリです。

チャバネゴキブリの体系はコオロギに少し似ており、ほかのゴキブリよりも角がなく丸い形状をしています。また触覚が長いのも特徴です。

 

この点からも見てもコオロギに似ています。ですが、コオロギに似ているといわれても、まったく可愛いとは思えませんよね。

 

アフリカがルーツといわれていますが、もはやルーツがどこかわからないぐらいに世界のどこにでもいるゴキブリです。

 

チャバネゴキブリはコンクリートの近代的な建物を好んで住み家としています。反面、木造建築の建物はあまり好みません。

 

チャバネゴキブリはコンクリートの近代的な建物を好んで住み家としているのです。

 

チャバネゴキブリの寿命は、クロゴキブリもよりも90日、すわなち3か月程度です。中には4か月程度いきるものもいるそうです。

 

卵からかえると、50日から2か月程度で成虫にまで成長します。ですからクロゴキブリよりも幼虫の時代は短いのですね

 

ヤマトゴキブリ

その名が示す通り日本ルーツのゴキブリ、ジャパニーズゴキブリがこのヤマトゴキブリです。

 

ヤマトって名前はかっこいいイメージがしますがやはりゴキブリなので私は全く好きにはなれませんが。

 

昔は日本の建物内でゴキブリといえばヤマトゴキブリというほどどこにでも生息しているゴキブリだったのですが、

 

クロゴキブリやチャバネゴキブリの増加によって、その立場を奪われて今は建物内よりも自然の中に生息しているものがほとんどです。

 

ゴキブリの世界でもこんなことが起きていたんですね!

 

まるで、江戸時代末期にペリーの黒船来航で鎖国を廃止せざるをえなくなった日本の歴史を見ているような感じですね。

 

ヤマトゴキブリの大きさはクロゴキブリと同じく3センチ程度です。身体はクロゴキブリに比べて細身です

 

また長い触覚をもっていることも特徴としてあげられます。

 

ヤマトゴキブリの成虫の寿命は3~5か月程度です。クロゴキブリの7か月と比べると短いですね。

 

ただし、幼虫の期間は越冬期間も含めると、2年程度と一番長いのです。日本人は世界でも長生きですが、ヤマトゴキブリもだったんですね。

 

これは、自然環境の変化によってゴキブリの住める山林が減ったことにより、その影響でゴキブリの寿命にまで影響してここまで短くなったようです。

 

なんかヤマトゴキブリって成虫の寿命も短いし、海外勢に負けているしふんだりけったりという気もしますが、ほかの種類のゴキブリにはない特徴ももっています。

 

それはメスのヤマトゴキブリは単為生殖が可能、すなわちオスと交尾しなくても卵を産めるのです

 

そのためメスのヤマトゴキブリは生涯のうちに20回以上も産卵を行うそうです。 

 

ゴキブリは衛生害虫

ゴキブリは害虫として知られていますが、なぜ害虫なのかはご存知でしょうか?家の中に住み着いて、気持ち悪いからというだけではないのです。

 

ちなみにカマドウマやクモなど家の中に住み着いて見た目が気持ち悪いけれど、毒をもっているわけでも人間に危害を加えるだけでもありません

 

こういう昆虫は「不快害虫」と言われます。

 

ゴキブリの場合は、見た目が気持ち悪くて不快なだけではなく、害を持っているれっきとした害虫なのです。

 

ゴキブリのような害虫のことを「衛生害虫」といいます。

 

ゴキブリは不衛生な場所に生息しているため、体内に様々な細菌やウイルスをつけた状態で歩き回っています。

 

ゴキブリはときには人をかむことがありますので、その際にその細菌やウイルスをもらってしまうことがあります

 

ゴキブリに噛まれるのは想像しただけでも気持ち悪いですが、その影響も蚊にさされた程度に考えてはいけません。

 

場合によっては、アナフィラキシーショックを起こすこともあり、大変危険なのです。もし噛まれてしまったら、すぐに水で洗いしっかりと消毒しましょう。

 

また更にわるいことにゴキブリはこのかむ力も非常に強いのです。なんと自身の体重の50倍程度の力で噛むことができるのです。

 

なんの細菌やウイルスを持っていなかったとしても、こんな力でかまれたらと思うとぞっとしますよね!

 

ゴキブリはハチのように身の危険を感じて人間にかみつくわけではないそうです。

 

これはおいしそう、食べてみたいと思ったらかみつくのだそうです。

 

人間がゴキブリに噛まれてしまうのは主に寝ているときである可能性が高いです。

 

ですから、ゴキブリに寝ている間に噛まれないようにするためには、できるだけ体や寝具を清潔にして、食べ残しがあってゴキブリにエサと思われないようにしておけばいいようです。

 

そもそもゴキブリは汚いところを好む害虫ですから、普段から家を掃除して、清潔を心がけておくのが大切なのですね。

 

ご家族に無精で掃除をしたがらない人がいたら、不潔にしたらゴキブリに噛まれて病気になるよ!っといってあげるとびっくりして一生懸命掃除するようになるかもしれませんね。 笑

 

ゴキブリって共食いするの?

ゴキブリってそもそも本当に共食いするのでしょうか?

 

結論はYESです。同じ容器の中で育てているゴキブリなどは普通に共食いします

 

特に小さい容器の中にゴキブリを複数閉じ込めた状態で飼っていると、ゴキブリは共食いします。

 

そういう密集した環境だとゴキブリもストレスが溜まりやすくなり、共食いが起こりやすいようです。

 

さすがは気持ち悪くて嫌われ者の王様、ゴキブリ!、見た目が気持ち悪いだけじゃなくて共食いまでするんだ!

 

と思われたかもしれませんね。

 

人間には考えられないですが、昆虫の世界では共食いは珍しくもなんともありませんよね。

 

オスがメスの産卵のための栄養補給のためにメスに共食いされてしまう昆虫がいます。

 

また、生まれてきた幼虫たちがよってたかって母親を食べるという共食いもあります。ただ、共食いは利点もあります。

 

飼育している数が多すぎる場合は、適度な数に減らす調整をゴキブリが自分でやっていることになるからです。

 

また、病弱なゴキブリは当然健康なゴキブリのえじきになりますので、子孫を残していくために健康で強いゴキブリだけが生き残るようになりますよね。

 

ゴキブリの幼虫ってどんなの?

成虫のゴキブリがどんなものかは有名ですよね。

 

あの黒や茶色のガサガサ動く物体は誰でもいやでも目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

でも、ゴキブリがどんなものかは知っていてもゴキブリの幼虫がどんなものかはご存知ない方多いのではないでしょうか?

 

かくいう私も、今回調べてみてまでゴキブリの幼虫がどんなものか知りませんでした。

 

ただ幼虫といっても、ゴキブリの幼虫は成虫と見た目は全く変わりません

 

生まれたばかりは白色なのですが、成長とともにそれが黒や茶色など成虫と同じ色に変わっていきます。

 

大きさは米粒ぐらいのサイズから1センチぐらいです。

 

それが1センチぐらいのサイズまで大きくなったとき、それはすでに成虫のゴキブリと変わらない見た目に変わっているのです。

 

また、幼虫のゴキブリは見た目以外にも、成虫にはない特徴があります。集団行動を好むのです

 

ゴキブリは家の中などに隠れているものを見つけた時大抵一匹だけですよね。

 

複数のゴキブリが固まっているのところを家の中で見つけることはないと思います。

 

まあ、そももそも一匹ガサガサ動ているのを見つけただけでもあんなに気持ち悪いのに、あれが5匹、10匹と固まって現れたら、女子供だけでなく、いい大人の男性でも肝をつぶしてしまうのでないでしょうか?

 

かくいう私もゴキブリは大嫌いですので、そんな光景に出くわしたら、正気を保てる自信がありません。 笑

 

みなさんも一匹でいるところしか見たことがないといのはほとんどなのではないでしょうか?

 

かくいう私も2匹以上の集団のゴキブリをみたことがありません。

 

しかしながら、これは私の日ごろの行いがよいからでも、幸運の星の下に生まれたからでもありません。

 

さらにいえば、サンタクロースがきてくれるようにお父さん、お母さんのいうことを聞いているよい子だからでもなければ、ゴキブリの方の嫌われているからでもありません。

 

これはゴキブリが単独行動する習性があるからなのです。

 

多くの昆虫がそうであるかのようにゴキブリも幼虫から何回かの脱皮を繰り返して成虫のゴキブリへと成長していきます。

ゴキブリは4回ほどの脱皮を繰り返したのちに、集団行動から単独行動するものに変わっていくんですね。

「もうお前は一人前なんだから出張も一人で行ってきなさい!」って言われてるサラリーマンみたいですね。

 

ゴキブリは幼虫でも共食いする?

そんな共食いをする、ゴキブリですが成虫だけでなく、幼虫のゴキブリも共食いするのでしょうか?これも答えはYESです。

 

幼虫のゴキブリも成虫のゴキブリと同じように共食いをします。またメスとオスでも共食いをする頻度に差が出ます。

 

昆虫の場合、エサが足りなくなると最終手段として共食いをするというイメージですが、ゴキブリが共食いをするのにエサの有無は関係ありません。

 

群れでゴキブリを飼っている場合、その中に傷ついたり、病弱なものが現れると真っ先に共食いの対象になってしまいます。

 

まとめ

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?

 

共食いする昆虫は珍しくありませんが、ゴキブリも共食いする昆虫の一種だとは私も今回調べてみるまでは知りませんでした。

 

みんなに嫌われ者の害虫の王様、ゴキブリについて正しい知識をもっておけば何かと役に立つのではないでしょうか?

 

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