- 下痢はこのように起る!お腹が緩くなるメカニズム!
- 下痢が起こる主な原因は何?食事にも注意が必要?
- 揚げ物は下痢の原因にある?脂っこいものは下痢になりやすい?
- 揚げ物を食べても平気?すぐ下痢になると太らないって本当?
お腹が弱く、下痢を起こしやすい人は食べ物やその組み合わせなどには人一倍気を遣っているという人も多いですよね。
そんな中、揚げ物には下痢を起こす原因があると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
また、揚げ物などカロリーの高いものを食べても、下痢になると太る事はないのでしょうか。
今回は、そんな疑問にお答えします。
下痢はこのように起る!お腹が緩くなるメカニズム!
下痢に関しては、頻繁になりやすい人とそうでない人がいます。
では、下痢とはどのように起るのでしょうか。
便の種類
まず理想的な便は、黄褐色のバナナ状または半練り状でイヤなが少なく、するりと出るソフトな便を指します。
また、通常より少し軟らかい状態を”軟便”と呼びますが、これも特に問題がない便と言えるでしょう。
一方、踏ん張っても中々出てこない”硬便”というものあり、いわゆる便秘と呼ばれるひともこれに当たります。
下痢とは
では、下痢とはどのような状態かと言うと通常の便に比べ水分が多く、液状もしくはそれに近い状態を”下痢便”というのです。
下痢の際は、通常80%前後の水分量に対し90%を超えた状態になるのです。
下痢が起こる原因
このような下痢は、腸の働きに何かしらの異常がある場合に起こります。
通常、腸は『ぜん動運動』という動きを常にしています。
腸の内容物を肛門側に促す働き。
食べた物が腸を通過する際、食物に含まれる水分が体内に吸収され適度な水分を含む便になるようにする動き。
このぜん動運動が、何らかの理由から異常に活発になってしまうと水分量の調節ができなくなります。
そうすると、体内に吸収されるはずの水分がそのままとなり、便の水分量が増加して下痢になってしまうのです。
下痢が起こる主な原因は何?食事にも注意が必要?
では、このように腸運動により下痢になるメカニズムは分かりましたが、どうしてこのように腸が乱れてしまうのでしょうか。

原因は主に5つです。
- 大病
- 風邪・生理
- 食中毒
- ストレス
- 消化不良
大病
下痢で一番心配なのは、大きな病気のサインです。
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸癌
- 大腸ポリープ
- 腫瘍
このような大病の症状の一つに、下痢を引き起こす場合があるので下痢が続く場合は要注意です。
風邪・生理
風邪など、消化能力が低下している時は下痢をする事も多く、風邪の菌がお腹に入り込むこともあります。
また、生理になると子宮が収縮することで経血の排出を促していますが、同時に腸を活発にする作用があるので下痢にもなりやすくなります。
食中毒
また、身近でよくあるのが食中毒ですね。

これからの季節です!
細菌などによる感染症や食中毒でも下痢はおこります。
もちろん、下痢は身体に入ってきたウイルスや病原菌を排出させている状態なので、その場合は下痢
止めなど使用せず出すことが重要といわれています。
ストレス
また、仕事などストレスが溜まり自立神経のバランスが乱れてしまうと下痢を引き起こすことも多いです。
特に、嫌な気分になった時などお腹が痛くなり下痢をする人はストレスが原因と言えるでしょう。
消化不良
さらに、下痢の原因で1番多いのが消化不良です。
- 冷たい食べ物
- 油っこい食べ物
- 糖分過多・香辛料
このような食べ物による消化不良で、下痢をすることはよくあります。
揚げ物は下痢の原因にある?脂っこいものは下痢になりやすい?
このように、下痢には様々な原因がありますが注目すべきは、消化不良により起こる下痢です。
牛乳などは有名
よくある例は、”牛乳を飲むと下痢をする”という例がありますよね。
牛乳を飲むと、ガスが溜まり下痢をするなどの症状が現れることを『乳糖不耐』といいます。
揚げ物も下痢になる
また、揚げ物など脂っこい食べ物も下痢を引き起こすと言われています。

その理由は2つです。
- 消化の始まりが遅い
- 吸収に時間がかかる
消化の始まりが遅い
揚げ物など、脂肪の多い食べ物は胃を通り越し、十二指腸でやっと消化・分解をスタートすることができます。
通常、タンパク質などは腸に届く前に唾液や胃で消化することができるのに対し、揚げ物などは消化が始まるまでに時間が掛かるのです。
吸収に時間がかかる
さらに、やっと分解された成分が体内に吸収されるまでにも時間が掛かってしまうのです。
もちろん、時間が掛かってもきちんと消化しきることができれば下痢にはなりません。
しかし、揚げ物などの脂肪分はが消化されないまま腸まで流れることが多いのです。
この2つの理由が腸を刺激することとなり、ぜん動運動が過剰になり下痢を引き起こしやすくなるのです。
日本人の腸は油に不向き
また、日本人は昔から煮たり焼いたりするヘルシーな食事が多く、油を摂取するような身体の造りではないと言われています。
一方、欧米人は味付けの濃い脂っぽい食事が多く、脂肪消化機能は日本人より強いのです。
揚げ物を食べても平気?すぐ下痢になると太らないって本当?
では、揚げ物などはカロリーも高い食べ物なので、避けている人も多いのではないでしょうか。
しかし、下痢になり排出されるという事はカロリーの摂取もなく太らないという事になるのでしょうか。
すぐ下痢になれば吸収しない?
では、揚げ物などのカロリーはどうでしょう。
食べてすぐ、下痢になった場合は太らないのでしょうか。
その場合、食べたものが体内で消化され栄養素とりこまれる前に、本来得られるはずの栄養が排出されるので、栄養の吸収が不十分となります。
だからこそ、カロリー摂取量と言う意味では下痢をしなかった場合よりは低いかもしれません。
しかし、人間の体は栄養を摂ることで各器官が十分に働くようにできています。
つまり、下痢できちんとした栄養が取れなくなると各器官がきちんと働かなくなり、代謝機能が低下することでかえって太りやすい体質となるのです。
下痢により体重は減る
まず、下痢の理由は関係ないとして下痢自体で体重が減るかと言えば、答えは”Yes”です。
なぜなら、下痢は体内の水分が排出されることになりますよね。

体内は60%が水分です。
だからこそ、下痢により脱水されることで一時的に体重は減るという訳です。
下痢で減った体重はすぐ戻る
しかし、下痢で一時的に体重が減ったとしても、それは本当の意味で痩せたという事ではありません。
なぜなら、身体は自然と元の水分量に戻そうとしますので、簡単に体重は戻ってしまうのです。
下剤ダイエットも同じ
だからこそ、間違ったダイエット法として食べた罪悪感から下剤を飲み、体重が増えないようにするダイエット法を取り入れている人もいますよね。
下剤をしようすると、お腹の中の水分を集め下痢のような便が排出されます。
しかし、根本的に痩せている訳ではなく、無理に下痢のような状態を作っているので逆に吸収しやすい身体を作ってしまいます。
下痢にならない工夫
このように、下痢を繰り返してもメリットはなくできれば下痢にならない環境を整える事がベストです。
- 暴飲暴食は控える
- 自分の体に合わない食べ物を知る
- 冷えないように心がける
まず、暴飲暴食はそれだけ腸に負担が掛かり、下痢になりやすいきっかけとなっています。
だからこそ、日々適量でバランスの良い食事を心がける事が大切です。
また、例えば牛乳などその食品を食べたり飲むとお腹が緩くなりやすい食べ物は、人によって違います。
だからこそ、自分に合わない食べ物をきちんと把握しておくことも大切ですね。
さらに、身体を冷やす事は下痢だけでなく万病の基となってしまいます。
身体は、夏場でも冷やしすぎないようにすることで、下痢になりやすい身体を改善していく事が大切です。
さいごに
いかがでしたか。今回は、下痢のメカニズムや、揚げ物が下痢の原因となる理由についてご紹介しました。
何気に食べている、身近な揚げ物が下痢に繋がっているかもしれないのは驚きでしたね。
また、下痢になったからと言って太らない訳ではなく、さらに痩せる事はないどころか逆に太りやすくなることも分かりましたね。
だからこそ、下痢にならないような生活スタイルに整えることが大切なのです。
ぜひ、参考にしてみてください。
下痢の予防と対策について