• オットセイのような咳!
    その病気とは一体?
  • オットセイのような咳が出る、
    原因やかかりやすい人は?
  • クループ症候群の
    予防&治療法

オットセイのような咳、

正確にいうと、

オットセイの鳴き声のような咳についてのお話です。

皆さんは、

オットセイの鳴き声って

聞いたことありますか?

 

その鳴き声に似た咳が特徴の病気が

あることもご存じでしょうか?

 

風邪の症状から突然始まるこの病気は、

 

小さなお子さんに多い

といわれています。

 

この

オットセイの鳴き声のような咳が特徴の

病気の

 

原因や対策など

について、調べていきましょう!

 

オットセイのような咳!
その病気とは一体?

まずは、

オットセイの鳴き声を聞いてみましょう。

 

なんとなく、

イメージできましたか?

 

このオットセイの鳴き声のような

咳が出る病気、

皆さんは

 

ご存知でしょうか?

 

キャラ

その名は、

『クループ症候群』といいます。

 

クループ症候群の
特徴や症状は?

クループ症候群は、

ノドや声帯がウイルスや細菌に感染して、

 

炎症のため腫れてしまう病気

です。

 

最初は、

発熱や咳、のどの痛みといった

 

普通の風邪のような症状

から始まるといいます。

 

それが突然、夜になって

 

発症したり
悪化することが多い

といいます。

 

キャラ

「夜中に病院に行った」

という方も多いと聞きますよね。

 

そして、

大きな特徴が、

 

オットセイのような咳

です。

 

このほかには、

どのような症状があるのでしょうか?

 

クループ症候群の症状
  • 突然の吸気性呼吸困難
    (息が吸えない・
    吸気時にゼイゼイする)
  • ケンケン、コンコンといった
    乾いた咳
  • 犬吠様(けんばいよう)咳
    (犬の遠吠えに似た乾いた咳)
  • 声がかれる(嗄声)

このほかの症状としては、

 

38℃前後の発熱を伴うことも。

 

また、

泣いたときに、

いつものような泣き声が出せず、

 

「ヒーヒー」と
息が漏れるような音

がすることがあります。

 

重症化することもあり、

 

呼吸困難からチアノーゼ

を起こしたり、

 

ノドの下、
もしくは、肋骨の隙間

が、息をするたびに凹む、

このような場合には、

すぐに病院へ行ってください。

 

クループ症候群の種類とは?

クループ症候群とひと口にいっても、

 

実は、

 

腫れが起こる部分によって

さまざまな呼び方があります。

 

クループ症候群の種類
  • 喉頭蓋炎:
    喉頭蓋(こうとうがい)が腫れた場合
  • 咽頭炎:
    ノドの手前が腫れた場合
  • 喉頭炎:
    ノドの奥が腫れた場合
  • 声帯炎:
    声帯が腫れた場合

このように、

炎症が起きて腫れた場所によって、

さまざまな呼び方があるのです。

 

また、

クループ症候群の原因には

 

ウイルスと細菌

がありますが、

これによっても、

さまざまな呼び方があります。

 

オットセイのような咳が出る、
原因やかかりやすい人は?

オットセイの鳴き声のような咳が特徴の

クループ症候群ですが、

どのような原因が

あるのでしょうか?

 

先ほど、原因には

ウイルスと細菌があると

お話しましたね。

 

 

キャラ

クループ症候群の原因、

実は、

そのほとんどはウイルスです。

 

そのウイルスは一つだけではなく、

菌の種類によっては

 

重症化することもある

ので、注意が必要です。

 

クループ症候群の原因となる
ウイルスや細菌とは?

クループ症候群の原因となる

ウイルスと細菌は、

次のような種類があります。

 

これはボックスのタイトルです。

【ウイルス】

  • パラインフルエンザウイルス
  • アデノウイルス
  • インフルエンザウイルス
  • RSウイルス

【細菌】

  • インフルエンザ菌
  • 溶連菌

 

これらが原因となります。

 

また、

クループ症候群の原因によって、

呼び方も違います。

 

原因によるクループ症候群の呼び方
  • 仮性クループ:
    ウイルスによるもの
  • 真性クループ:
    ジフテリアによるもの

 

クループ症候群は、

この仮性、真性クループに加えて、

 

インフルエンザ菌による
喉頭蓋炎

を合わせたものになります。

 

ただし、

最近では、

四種混合ワクチンによって

ジフテリアによるクループ

が減ってきました。

 

このため、

ほとんど真性クループはなくなり、

「クループ」とだけいわれたものは

仮性クループを指すようになります。

 

 

【四種混合ワクチンとは】

ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ

4つの病原菌に対する混合ワクチンのこと。

DPT-IPVとも表記されます。

 

インフルエンザ菌は
特に注意が必要

クループ症候群の原因となる

ウイルスや細菌の中で、

特に注意が必要なのが、

 

インフルエンザ菌

です。

 

インフルエンザ菌b型(Hib)

によって発症する

クループ症候群は、

急にノドが腫れて、

息ができなくなるということもあります。

 

この場合は、

ただちに気管を切開して、

肺に酸素を送らなければなりません。

 

このように、

インフルエンザ菌による喉頭蓋炎は、

 

重症化のおそれがあります。

 

予防接種もありますので、

予防をしっかりしましょう!

 

クループ症候群に
かかりやすいのは『乳幼児』

オットセイの鳴き声のような咳が特徴の

クループ症候群ですが、

子供に多い病気です。

 

どのくらいの年齢の子供

が、

かかるのでしょうか?

 

キャラ

生後2年以内の子供が最も多く、

生後3か月~5歳の子供がかかりやすいです。

 

また、

 

男の子に多く発症

するといわれ、

時期としては、

 

冬に発生することが多い

といわれています。

 

クループ症候群の
予防&治療法

クループ症候群を発症させないための、

予防と対策について

知っておきましょう!

 

うがい&手洗いも大切!
クループ症候群の予防

クループ症候群自体がうつる

ということはないのですが、

 

原因となっている
ウイルスや細菌がうつる

ということはあります。

 

風邪予防の基本中の基本ですが、

うがい&手洗いは
もう絶対に大切です!

 

キャラ

忘れずに行うようにしましょう。

 

先ほどお話した、

重症化のおそれがある

喉頭蓋炎の原因となる

インフルエンザ菌b型(Hib)は、

 

予防接種があります。

 

接種については、

かかりつけの医師とよく相談をして、

接種するようにしてください。

 

【ヒブワクチンについて】

生後2か月から接種可能です。

4~8週間隔で3回接種、

3回目からは7カ月以上あけ、

1歳になったらすぐに接種しましょう。

上記のヒブワクチンについてでは、

 

標準スケジュール

を記載しておきました。

 

初回の接種月齢や年齢などによって、

接種間隔や回数など

 

接種スケジュール

が違ってきます。

 

かかりつけの医師や

お住いの市町村などで

確認するようにしてください。

 

クループ症候群の
治療法は?

とてもつらい咳が出る

クループ症候群。

 

呼吸困難や咳が止まらない

といった場合には、

 

1~2泊、入院することがある

といいます。

 

そして、

残念なことが。。。

 

 

キャラ

実は、

クループ症候群の特効薬はありません。

 

 

治療法としては、

ノドの腫れを抑えるための薬剤の吸入、

また、

ステロイドを投与することがあります。

 

細菌感染の可能性も考え、

抗生剤の投与もあるようです。

 

十分な加湿と安静を

家で過ごす際には、

加湿をしっかりとするようにしましょう。

 

軽症の場合には、

 

加湿だけで症状が改善した

というケースもありました。

 

加湿器をかけるのはもちろん、

濡れたバスタオルをかけておくなど、

加湿対策をするようにしてくださいね。

 

 

キャラ

そして、

安静を保つこともとても大切。

 

喉頭部分の安静もとても大切

なので、

できるだけ泣かせないように、

咳の刺激にならないようにしてください。

 

咳の刺激となるもの
  • 冷たい、乾いた空気
  • 酸や香水など刺激や
    匂いのある空気

これらの空気を吸い込むと、

その刺激で咳込んでしまうことがあります。

 

このような刺激となる空気を避け、

安静にして

 

体をしっかり休めてあげて

ください。

 

お家ではこれ!オススメのケアのしかた
  • 加湿をしっかり行う
  • 水分はこまめに与える
  • なるべく泣かさないように気をつける
  • 咳をしているときは、
    体を起こすと楽になる
    (小さい子供は立て抱きに)

このようなケアもオススメですよ!

 

だいたい、

 

4~7日程度で良くなります。

 

おかしい!と思ったら
すぐに救急外来へ

咳の量や強さ、顔色など、

 

症状が悪化したと感じたら、

すぐに救急外来へ行くようにしましょう。

 

まとめ

オットセイのような咳とは

一体どんなものなんだろう?

 

そんな疑問を持ちましたが、

クループ症候群は、

 

咳が出てとてもつらい病気

だということがわかりました。

 

生後間もない赤ちゃんでも発症することもあり、

なおさらつらいはずです。

 

そして、

そばにいるママやパパも

心配でたまらないでしょうね。

 

そんなクループ症候群も、

予防接種を行うことで

予防することができるので、

まずは、

かかりつけの医師に相談をしてみてください。

 

生後数か月すると、

どんどん予防接種が始まるので

スケジュールを組むのがとても大変ですが、

病院によっては、

 

接種スケジュールを
立ててくれる

ところもあるので、

そういったことも併せて

相談してみてはいかがでしょうか?