- 読書感想文は写すとバレる?
- あらすじを写すだけならバレない?
中学・高校と授業や宿題でよく出される『読書感想文』ですが、なかなか厄介ですよね。
実際に読んでみてもそこまで感想がなかったり、そもそもどう書けばいいのかすらわからなくて時間だけが過ぎている…ということも少なくありません。
そこで、今ではインターネット上でレビューやネタバレをたくさん見ることができます。
その中に読書感想文として成り立つような文章があるので、その文章をまるっと写してしまえば楽です。しかし、ここで心配なことはバレてしまうのではないかということです。
バレてしまえば点数はもらえないどころか叱られてしまいます。
一方で、あらすじを写すだけならバレないのでは?と思う人もいますが、実際はどうなのでしょうか。
読書感想文を写した時にバレる要因やあらすじを利用した読書感想文の書き方などをご紹介するので、悩んだ時には参考にしてみてください。
なぜ読書感想文を写すとバレるのか
文章の書き方・語り口でバレる
実は、読書感想文を丸写しした場合、すぐにバレてしまいます。
理由としては、教師自体がその子の『国語能力』をよく理解しているからです。
いつもの書き方と明らかに違ったり、文章の語り口が違うとすぐにバレます。
文章というのは、その人それぞれのクセがあるので人の言葉を借りて文章を書き直すとどうしても変になりますし、提出日まで日がないとほとんど人の言葉のまま書いてしまうこともよくある話です。
そのため、いつもと違う文章を書いていると感じると誰かの文章を引用したのだろうという憶測に行き着きます。
人の文章を書き写すと違和感が出る
例えばいつも、ですます調でしか文章を書かない人が急に「である」とか「だ」と使っていたら当然不思議に感じます。
教師は点数をつけるので、全てフラットな視点で見ています。そのため、文章のぎこちなさにはすぐ気付かれてしまうのです。
最近では、読書感想文を写すためにあるサイトすら存在しています。
自分以外にも誰か利用している可能性もあって、その場合はほとんど同じ内容の読書感想文が提出されるわけです。
窃盗が犯罪のように、人の文章を勝手に拝借して自分の文章として提出するのは、道徳的にも良くないという判断をした方が良いです。
あらすじだけならバレない?
人の文章をそのまま書いてはいけない、と言ってもやはり読書感想文というのはめんどうなものです。
本が大好きという人であれば、書くのは容易いかもしれませんが、日頃あまり読まない人や本を決められてしまいその本に興味を持てない人の場合は、より読書感想文が書きにくくなります。
あらすじだけだと高得点は狙えない
そこで、あらすじだけを写せば良いのではないか、と考える人もいるでしょう。
しかし、そこで問題なのは、あらすじだけだとその後に自分で何となく意見を付け加えようと思ったとしても、浮かびません。
あらすじでは概要は教えてくれますが、盛り上がる部分も台詞も結末も教えてはくれません。
そのため、あたりさわりのない文章をただ繋げて長くしていくだけでは、良い点数はもらえません。
読書感想文で点数をつけられることはなかったとしても、教師からは「あらすじを写しただけの人」とバレてしまいます。
人の文章を写しているわけではないので、叱られるようなことはありませんが自分の評価を下げることに繋がるということは理解しておいた方が良いです。
そうならないためにも、あらすじを利用した場合にどのような書き方をすると文章を引き伸ばせる上に読書感想文として成立するのかを知っておくと便利です。
短編の本を選ぶと読書感想文が書きやすい
まず、本を決められていないのであればできるだけ短編を選ぶことです。
それによって全部を通してみなくとも最後の数ページさえ読んでしまえば、あらすじと合わせてみると何となく理解ができます。
そこから自分のことばで付け加えていくだけです。
思いつかないと感じるかもしれませんが、例えばその本が友情物であれば、
- 「○○と○○の強い友情には感動した」
- 「ラストのシーンでは友情が感じられて、今までの行動が全て納得のいくものになった」
など、書こうと思えば書けます。
大切なことは、あらすじで概要を知り、最後の数ページでラストを知ることです。
それらを組み合わせて、あたかも全て読み終わったような感じに書いてください。
ただ、課題図書と呼ばれる教師が本を指定している読書感想文であれば、教師もしっかりと本を読んでいるので、この方法は通用しません。
そのため、課題図書の場合だとあらすじを写して文章を伸ばすだけではすぐにバレてしまいます。
読書感想文を書く時のポイント
読書感想文が苦手な人というのは、自分でテーマを決めることが苦手、という人が多いです。
計算問題や選択問題であれば、簡単に解けますが1つの題材だけを提示されてあとは全て自分で考えてくださいというようなものだとどうすることが良いのかわからないかもしれません。
自由度が高いものなので、自分の好きに書ける分、相手から見るとどのような印象になるのか、自分の言いたいことがきちんと伝わるのか不明瞭です。
提出してみないとわからないということがほとんどなので、書くことが難しいと感じられます。
しかし、ポイントを理解しておくと案外読書感想文は書きやすいです。
もちろん、きちんと読んで内容を把握した状態で書くことが本来の形ですが、読む時間がなかったり、感想のイメージを掴めない時にはこのポイントを考慮しながら書き進めていくと良いです。
本を選んだ理由を書く
まず、どうしてその本を選んだのかについて書くことです。指定されている場合もありますが、大方自分で本を選んで読書感想文を書きます。
なので、読書感想文冒頭になぜ自分がこの本を選んだのか、ということを書きます。それだけでも原稿用紙1枚分は書けます。
例えば、「前から読んでみたかった本なので、選びました。なぜ読んでみたかったのかというと、最近○○に興味があり、この本に○○について詳しく書かれていると聞いたので読んでみたかったのです」これだけでも十分に文字数は稼ぐことができます。
それ以降も興味のある○○について少し触れることも問題ありません。
逆に最初は「薄い本だったから」とか「人に薦められたから」というネガティブな出だしでも良いです。
大切なことは、最終的にはどのようにまとめるのかということです。
最初がいくらネガティブスタートだったとしても結末がポジティブであれば、印象の良い読書感想文が仕上がります。
あらすじを組み込む
次に、あらすじを組み込むことです。
読書感想文のテーマにした本を教師が必ず読んでいるというわけではないので、あらすじを組み込むのはとても重要です。
知らない内容の読書感想文を読んでも、教師としてはぴんと来ないのでどう反応すると良いか困るからです。
しかし、あらすじを丸写しするのはあまり良い方法とは言えません。
単調な文章になってしまう上に、あらすじの部分は手を抜いたと思われる可能性があるからです。
もし、あらすじを原文まま使いたいということであれば、前置きとして「あらすじはこのような感じで表現されています」というようなことを書いておけば、受け入れやすいです。
手を加えるのであれば、あらすじの言葉を自分の言葉に書き換えてみたり、言い方を違う言い方にしてみたりするなどできます。
この2点をしっかりと書いておくと、案外感想を書く部分が少なく済みます。
感想を書く時は、何かを参考したとしてもきちんと自分の言葉として書くようにしてください。
あらすじからラストまで簡潔に紹介してくれているインターネットページもあるので、それらを参考にしながら、結果的には自分の感想文としてしっかりと仕上げることが大切になります。
このようにある程度のポイントを理解した上で読書感想文を書き始めると、書きやすくなりますよ。
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