- チーズを消化する時間は?
- チーズは消化に良い食べ物だけど犬は消化できない?
乳製品といえば、ヨーグルトなども何でも健康に良いというイメージがありますが、その中でも一番料理にもよく使われており、お酒のつまみとしても人気のあるのはチーズですよね。
チーズを消化する時間はどれぐらいなの?
チーズって消化に良い食べ物だけど犬は消化できないの?
このコラムでは、チーズを消化する時間はどれぐらいなのやチーズって消化に良い食べ物だけど犬は消化できないのか、与えるときの注意点などについてご紹介していきたいと思います。
チーズを消化する時間はどれぐらい?
チーズって口にしてから消化されるまでどれぐらいの時間がかかるものなのでしょうか?
硬いチーズは消化に時間がかかる
調べてみたところ硬いチーズの場合、大体4~5時間ぐらいかかるようです。
それでは他の飲み物、食べ物はどれぐらいなのか調べてみました。
- 水 0分
- ジュース 15~20分
- スイカ 20分
- メロン、オレンジ、ぶどう 30分
- りんご 40分
- 生野菜やサラダ 30~40分
- 調理した野菜 45~60分
- じゃがいも 60分
- 鶏肉 1.5~2時間
- 牛肉、ラム肉 3~4時間
- 豚肉 4.5~5時間
といった感じです。
時間が短いほど消化が良いもの、時間が長いほど消化が悪いものということになります。
これを見るとチーズってかなり消化の悪いというグループに属していることがわかりますね。
チーズって固形だから消化に時間がかかるんでしょ?と思うかもしれませんが、実はこれ牛乳そのまま飲んでも同じく4~5時間なのです。
ただ、消化が悪いもの=身体に悪いものというわけではありません。
ジュースは消化が良いといいますが、だからといって人工甘味料たっぷりで果汁の低いジュースが牛乳よりも身体に良いなんてことはありませんよね。
ナチュラルチーズは消化に良い
ただ、ナチュラルチーズであれば消化は良いようです。
プロセスチーズはナチュラルチーズよりも消化は悪くなるようです。
胃腸が弱っているや病気で消化の良いものを食べようと思っているときでもナチュラルチーズであれば食べても構わないようです。
そして、そのナチュラルチーズを消化の最も良い状態で食べようと思ったら生のまま食べるのが良いようです。
ピザやグラタンなどで加熱した状態のチーズだと、吸収が悪くなってしまうようです。

チーズはモッツァレラチーズなどのフレッシュチーズを選ぶと良いでしょう。
上で、消化するのに時間がかかると言っておきながら矛盾しているのではと思うかもしれません。
国立がんセンサーでも、体調が悪いときのおすすめの消化のよい食材のリストにチーズも含まれていました。
牛乳とチーズを比べたら?
では消化によいチーズって牛乳と比べたらどうなのでしょうか?
チーズのたんぱく質は牛乳から発酵熟成される製造過程で酵素や乳酸菌によってアミノ酸に分解されます。
その結果として、体に吸収されやすい状態になっているのです。
身体に吸収されやすいという以外にも牛乳とチーズの違いはあります。

乳糖の含有量もチーズは牛乳に比べて少ないのです。
これも簡単に何故かを説明すると、牛乳からチーズを作る過程で乳糖も取り除かれるからです。
ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品をつくるときには牛乳に乳酸菌を添加して発酵させます。
このとき乳酸菌が乳糖を栄養源として食べてしまうのです。
チーズの場合はさらに、ホエイ(乳清)という乳糖が含まれる部分もさらに製造の工程で取り除きますのでさらに乳糖が低い状態になるのです。
牛乳を飲むとお腹を壊すという方がたまにいますが、そのような人を身体の中で乳糖を分解する酵素の能力が低いのです。
ですから、その乳糖が取り除かれた状態であるチーズは牛乳でお腹を壊すという方が口にしても問題ありません。
チーズって犬は消化できないの?
お宅でペットに犬を飼っているかたも中にはいらっしゃいますよね。
チーズは犬に食べさせても大丈夫?
我々人間は大好きなチーズですが、あれって犬にもエサとして普通に与えても大丈夫なものなのでしょうか?

例えば人間が普通に食べてはいるけれど、犬に食べさせてはいけないものとして「玉ねぎ」があります。
玉ねぎには「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物が含まれています。
この成分は薄黄色の液状の物質、ネギ類独特の匂いが出ているのはこの成分のためと言われています。
「アリルプロピルジスルフィド」が、犬をはじめとする動物の赤血球内のヘモグロビン(酸素を結合する色素)を酸化させ、結果として、溶血性貧血という貧血の症状を起こしてしまいます。
最悪死に至る場合もあるようです。
チーズのあの独特な臭いって実は人間だけでなく、犬も好きだったりするのです。
前置きが長くなってしまいましたが、チーズに関していえば、犬に人間が食べているチーズをそのまま与えてしまっても問題はありません。
チーズにはたんぱく質やビタミン、カルシウム、鉄分などがたっぷり含まれいますので、犬の身体にもとてもよいのです。
犬にはカルシウムが重要
その中でも、乳製品といえばカルシウムは多く含まれていますが、チーズにもカルシウムは多く含まれています。
また、チーズのカルシウムは吸収もとても良いのです。
犬は人間よりたくさんのカルシウムを必要としています。
その量は人間の10~14倍にもなるようです。
犬って人間の食べた骨付き肉の、食べカスの骨もごちそうのように食いついて食べてますよね。

あの姿からも人間よりも犬が多くのカルシウムを必要としていることは想像つきますよね。
なので、チーズは食べさせてはいけないどころか、ぜひ積極的に犬にあげたいエサの一つといえるでしょう。
犬にとっても美味しい上に、身体に良いのですからチーズって最高ですよね!
犬にチーズを与える場合の注意事項は?
チーズを犬に食べさせること自体は問題ありませんが、注意点もあります。
犬にチーズを与える場合にはなるべく塩分を抑えたものを与えるようにしましょう。
犬は人間と違って、余分に摂取した塩分を体外に排出することがあまりできないのです。

また気をつけるべきなのは塩分だけではありません。
チーズという名前でも、植物性油脂と合成添加物だけでできているような代物まであるのです。
これでは犬に与えてもカルシウムはありませんし、身体に毒なだけですよね。
塩分が低いってどんなチーズかわからない、調べるのが面倒くさいと思うかもしれませんね。
そんな場合おすすめはペットショップに行って犬用のチーズを買うことです。
犬用ですから、当然犬の身体の良いように考えられて作られていますし、塩分も我々人間が食べるチーズに比べて控えめになっているのです。
また油分もかなり控えめになっているのです。
だから仮に人間が犬用のチーズを食べても、味が薄くてあまり美味しくないのでしょうね。
当然私も食べたことはありませんが 笑
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
チーズって美味しい上に身体にも良い食材ではあります。
ただ、どんなに身体によいとされているものでも、摂りすぎると身体に悪いものという点も忘れてはいけません。
牛乳やチーズなどの乳製品も毎日とっている人と全然とっていない人を比べたら前者の方が癌の発症率が30%胃所も高かったというおそろしい情報もあります。
消化についての記事