- イルカって食べてもいいの?
- 静岡県では海豚の追い込み漁が有名なの?
イルカは水族館に行って、イルカショーを見て楽しむもの!というのが今現代に生きる方々の認識ではないでしょうか?
しかし、実際には、古来より日本においてイルカは食糧として食べるという文化があったのです。
しかも、それは現在でもある一部の地域で行われています。
それについては、やはり世界からも様々な意見が挙がっているのです。
私達にとって、イルカが食べる生物であるということについて、一体どんな意味があるのか疑問です。
また、イルカを食用としているのであれば、どんな味がするのでしょうか?
ここでは、イルカの食用としての味や、静岡において行われているイルカの追い込み漁についてご紹介したいと思います。
イルカのお味は?静岡は海豚の追い込み漁が有名?

みなさんはイルカについてどのくらいご存知ですか?
イルカは哺乳類
広い海の中で生きるイルカは、魚とは違ってとてもおいしい味がするそうです。
その為、日本人の味覚に合致することから古来から人気となったと考えられています。
豚という漢字を書くくらいなので、もしかすると豚肉に近いような味がしたのかもしれません。
また、イルカの肉はとても高級であるという認識があり、ヨーロッパにおいては、イルカを丸ままに調理されていたそうです。
イルカを食用としなくなったのは、食文化が変化したことがひとつの理由となっています。
このようなことから、イルカの肉を食用としていたのは、何も日本だけではないことが分かります。
日本で行われているイルカ追い込み漁

日本においては、静岡県にて伝統的なイルカ漁が行われています。
実際に、現在もイルカの肉を食用とする文化が根強く残っていることが分かります。
また、世界においては、日本国のみならず、ノルウェーやアイスランド、デンマーク、ロシア、アメリカ、韓国等、多くの国でイルカを食用とする文化が存在しています。
このようなことから、静岡県にでは、イルカ漁は、漁業調整規制に基づいて県知事許可されているのです。
イルカを食用とすることについて

イルカを食用とすることについて、実際どのように考えているのでしょう。
私達は生きていく上で様々な食べ物を口にします。
それが魚類だけではなく鳥類、哺乳類といったように、肉や魚を食べて生きているのです。
そんな魚や牛を殺してまで食べていても誰に文句言われることなどありません。
しかし、イルカに対しては「なぜ殺してまで食べるのか!!」などといった声が実際に挙がっているのです。
これには様々な考えや見解を持っているからだと考えられています。
例えば、
- 何もイルカに特定しなくても、その他にも代用できるものが食料としてあるのではないか、数が少ないと言われているイルカをわざわざ捕獲して食用とする必要はどこにもない。
- 見た目にもとても愛嬌もあり、抜群な可愛さを持つイルカを捕獲して食用とすることについては反対である。
- 医療の現場においても活躍するイルカを、なぜ食用とするのか。
- 家畜は食べるために生まれ育てられているが、イルカは果たしてそのような扱いで良いのか!?
など、このような様々な意見があるのです。
確かに、例え現代においても日本国内において一部の地域でイルカ漁が行われ、イルカの肉を食用としていたとしても、それに賛同するような時代ではないと言えます。
イルカを食べる地域はどこ?
イルカを食べる地方は昔に比べるとこれでも少なくなった方なのです。
日本国外では、フロリダにイルカ料理が食べれるレストランが存在しているそうです。
イルカ料理は、世界でいう変わった料理という認識ではありません。
静岡県の伊豆半島では、縄文時代の遺跡からイルカの骨が発掘されているので、古来、イルカがこの地域で捕獲され食用とされていたことが分かります。
イルカ料理が振る舞われる理由として挙げられることは、魚があまり獲れない山中では、たんぱく質を摂取するためにもってこいの食料源がイルカだったのではないかと言われています。
イルカの肉は安い

日本は、昔、クジラの肉がスーパーでも販売されていました。
それが現在では、クジラの肉ではなくイルカの肉が販売されています。
イルカの肉の方が断然安く、表記として、クジラ肉の名称で販売されることもあるそうです。
それでも、日本においてイルカの肉を食用とする地域はごく一部であることから、一生涯のうちでイルカの肉は一度も口にしたことがないという方が大半です。
しかし、、海外では、日本人はイルカの肉を食用としている国という認識があると言われているのです。
現在、イルカの肉を食用としている地域の方は、イルカ漁を行う前に船頭を始め、船乗りの方々もまずはお祈りから始まるそうです。
そして、実際にイルカの肉を食べる時もしっかりと手を合わせ、イルカに感謝の気持ちを持って食べているのです。
代表的なイルカ料理とは
イルカ漁を行う地域は、東北、静岡、和歌山、沖縄などにおいてイルカ漁が行われています。
そんなイルカ料理の代表的なものとして挙げられるものが、イルカの味噌煮です。
その他にも、イルカの刺身やイルカの燻製、イルカの肉のたれ焼きといったものが定番として食べることができます。
また、イルカの油は食用油として現在も利用されています。
イルカを食べる時は感謝の気持ちを忘れずに
イルカの肉を一度も口にしたことがない方にとって、イルカを食べることに対してかなり衝撃的に感じると思います。
しかし、ある一部の地域の方からすると、イルカを食用としていることについてはそこまでの想いは持たれていないようです。

逆に、牛や豚をどうして食べるのか・・・?ということと同じです。
それでも、やはり人間も食べなければ生きていくことができません。
イルカを食べることについては、必ず感謝の気持ちを持つことが大切です。
イルカを食べることに賛成・反対の意見はそれぞれにあると思いますが、これには同じ日本人であっても、地域による文化の違いであることを認めざるを得ないのかもしれません。
イルカは絶滅危惧種ではない
イルカはシロナガスクジラなどのように絶滅危惧種とされていない為、食用とされることについて規制がなされていません。
だからこそ、現在においても一部の地域においてはイルカの追い込み漁が行われているのです。
どうしてもナガスクジラやミンククジラが絶滅危惧種となっていることから、イルカも同等の種であるとして、絶滅危惧種と思われがちです。
しかし、現在もそのようなことはなく、生態調査や個体調査、個体識別などを調査しているようです。
まとめ
イルカを食用とした場合の味や、イルカの追い込み漁について解説しました。
イルカを食べる習慣のある地域が存在することについては、イルカを一度も口にしたことがない方にとっては本当に衝撃的な事実です。
イルカは海の中で生きる哺乳類であり、魚類ではない為か、豚肉のような食感や味がするそうです。
それでも、イルカ自体が絶滅危惧種として認定されているという訳ではないことから、現在もイルカの追い込み漁が行われています。
ある地域にとってはイルカを食用とすることが当たり前に考えられ、またある地域にとっては、イルカは見て楽しむもの、見て癒されるものといった認識があります。
同じ日本人においてもその違いは大きくあることから、それぞれに理解を深める必要がありそうですね。
もしもイルカを食べる機会があるならば、必ずイルカに感謝の気持ちを持って食べてください。
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