- アヒル座りすると骨盤がO脚に歪む?
- 矯正にオススメなストレッチ3選とは?
アヒル座りは可愛らしい座り方ですが、実は続けていると思わぬ悪影響があるって知ってましたか?
骨盤が歪んでO脚になったり、全身に様々な不調を引き起こしたりする原因となってしまうことがあるんです…。

どうしてアヒル座りがいけないのでしょうか?
今回はそんな疑問に答えるために、アヒル座りをすると骨盤が歪む理由について徹底的に解説させていただきたいと思います。
また、歪んでしまった骨盤を矯正するためにオススメなストレッチ法も3つご紹介したいと思いますので、最後までじっくりご覧くださいね!
アヒル座りすると骨盤がO脚に歪む?
「アヒル座りをする女の子は可愛い!」そんな風に思っている方も多いかと思います。

しかし可愛いアヒル座りが可愛くない体型の原因となることがあります…。
アヒル座りが癖になってしまうと、なんと「O脚」や「下半身太り」などになってしまうことがあるんです。
なぜかというと、アヒル座りを続けていると徐々に骨盤が歪んでしまうからです。
この骨盤の歪みは結構厄介で、体型を崩すだけでなく様々な健康被害を引き起こしてしまいます…。
特に女性だけでなく、お子さんも「アヒル座り」や「ペタンコ座り」が癖になっているケースが多いので、ご家庭に小さなお子さんがいらっしゃる親御さんも要注意ですよ。
アヒル座りって?

そもそもアヒル座りってどんな座り方かわかりますか?
一般的に「アヒル座り」は、「お姉さん座り」や「ペタンコ座り」、「女の子座り」、「内股座り」などとも呼ばれているものです。
正座のような状態からそのまま両脚を開いてお尻を床につけた状態の座り方です。
よくお子さんが何かに集中して遊んでいるときに、この座り方をしていませんか?
実はアヒル座りは関節の柔らかい子どもが座りやすい体勢とされており、大人の女性や男性にとっては結構難しい座り方なんです。
しかし小さな頃からアヒル座りが癖になってしまっている女性や、体の柔らかい女性などは大人になってもずっとこの座り方をしている人もいます。
アヒル座りが骨盤によくない理由

なぜ、アヒル座りが骨盤を歪ませるのでしょうか?
そもそも骨盤とは「仙骨」、「寛骨」、「尾骨」の3つの骨が組み合わさってできているもので、体の中心にあって上半身と下半身のバランスを絶妙に保っています。
そのため日常的に負担がかかりやすい部分でもありますので、姿勢や体勢の悪さが影響して歪んでしまうことがあるんです。

特にアヒル座りは非常に不自然な体勢です。
アヒル座りは背骨から骨盤、さらには膝や足首などの関節に多大な負荷を与えます。
このように負荷がかかり続ける座り方をしていると、次第に骨盤がずれたり、背骨が湾曲することがあります。
すると全体のバランスが崩れて、O脚になったり、背骨の神経を圧迫して腰が痛くなったり、血流が滞って太りやすくなったり…様々な影響が出てしまうのです。
なぜO脚になるの?
O脚とはいわゆるガニ股のことで、気をつけのように両足首をくっ付けて立ったときに、両膝の間に空間が出来てしまうことをいいます。
アヒル座りをすると無理な体勢によって骨盤が開いてしまい、その影響でこのO脚になってしまう可能性があるんです。

骨盤の形は本来、逆三角形が理想的とされています。
しかしアヒル座りをすると太ももの骨である大腿骨が内側に入り込んでしまいます。
大腿骨の膝部分が内側に近づけば近づくほど、大腿骨の根元である骨盤に繋がる部分は左右に開いていきますよね。
すると骨盤の理想的な形である逆三角形は、下側が左右に開いてしまうと四角形になってしまいます。
実はこの骨盤の歪みこそがO脚や様々な不調を引き起こしている原因なんです。
特に骨格が固まってくる10歳頃までにこのアヒル座りが癖になっている子どもは、O脚になりやすいとされています。
骨盤が歪むとこんな影響も…
骨盤が歪むとO脚になるだけでなく、様々な体調不良の原因となってしまいます。
例えば代表的な症状のひとつに、生理不順や酷い生理痛などがあります。
子宮は骨盤の中にすっぽりと収まっているために、骨盤の歪みによる影響を受けやすくなっています。
ですから、骨盤が歪むと血流が悪くなったり、子宮が直接的に圧迫されたりして様々な月経トラブルが引き起こされてしまうのです。
また月経トラブル以外にも、骨盤の歪みは「めまい」や「立ちくらみ」、「腰痛」、「自律神経失調症」、「冷え性」、「むくみ」…など様々な症状の原因となる可能性があります。
ですから、「なんだか最近体調が悪いな…。」というような方は、もしかしたら骨盤の歪みによるものかもしれません。
矯正にオススメなストレッチ3選

歪んでしまった骨盤はまた元に戻せるのでしょうか?
実は骨盤の歪みは骨盤矯正のストレッチを根気よく行なうことで、ある程度の改善が期待できます。
骨盤をきちんと矯正してあげれば、姿勢もよくなり、結果的にO脚の矯正にも繋がるのです。
ここでは、自分でも自宅で簡単にできる骨盤矯正のセルフケア方法について、オススメのストレッチを3つご紹介したいと思います!
骨盤回し
骨盤回しストレッチは手軽にできる方法ですから、腰痛などの症状がある人にもオススメです。
・まず、腰に両手をあてて足を肩幅に開いて立ちます。
この時に両足の指先を真っ直ぐ前に向けるようにするのがポイントです。
・膝を伸ばして姿勢良く立つように心掛けてください。
・そしてゆっくり腰を水平に回します。
この時に膝が曲がらないように注意しましょう。
・右に30回まわしたら、今度は左に30回まわします。
一日に朝と晩、最低でも2セット行なうのがオススメですが、状態によって回数やセット数は調節してください。
お尻歩き
お尻歩きストレッチは骨盤を直接動かして筋肉や周辺組織の緊張をほぐす効果があり、骨盤矯正にはかなり有効なストレッチのひとつです。
床が固いとお尻や腰を痛める原因となってしまいますので、出来るだけ柔らかい地面で行なうのが理想的です。
ヨガマットなどがある場合にはヨガマットを敷いてから行ないましょう。
・足を前に真っ直ぐ伸ばして座ります。
この時に猫背にならないように背筋も伸ばしましょう。
・両手も前に水平に伸ばします。
その体勢のまま、右のお尻を前に出して進み、次に左のお尻を前に出して進みます。
・まさにお尻で歩くような感覚で、前に10歩ほど進んだら、今度は後ろに10歩バックして戻ります。
・しっかり上半身を大きくひねって、一歩を大きく出すようにしましょう。
骨盤スクワット
骨盤スクワットによって骨盤周りや太ももの緩んだ筋肉を引き締めることで、骨盤の歪みを矯正することができます。
最初は動画のように足先や膝を外側に開いて行なうのが良いですが、慣れてきたらより太ももの内側の筋肉を鍛えることができる下記の方法を試してみましょう。
・両足を肩幅に開いて立つ。
・タオルをくるくる巻いたものを膝の間に挟み込み、腕を胸の前でクロスする。
・タオルが落ちないように太ももの内側の筋肉を引き締めながら、ゆっくりスクワットをする。
・上体が曲がらないように、真っ直ぐ姿勢良く行なうのがポイントです。
・一日20回、1セットを目安に毎日続けるようにしましょう。
まとめ
骨盤の歪みは、日常的な姿勢の悪さなどによる負荷の蓄積が原因で引き起こされるものです。
特にアヒル座りは骨盤が歪みやすくO脚になるリスクがありますので、癖になっている方は注意が必要です。

しかし骨盤の歪みはストレッチによって矯正することができます!
骨盤矯正はO脚を改善させるだけでなく、ダイエットにも効果があるのでオススメですよ。
とはいえ、長年負荷がかかり続けたことによる骨盤の歪みは、改善にも時間のかかるものです。
ある程度の効果を実感するためには、今回紹介させていただいた骨盤矯正ストレッチを毎日コツコツと続けたり、日頃から姿勢を良くするように心掛けることが重要です。
しかし、なかなか改善がみられなかったり症状が悪化するようであれば、一度きちんと専門機関を受診してみてくださいね。