- ミルワームとは?どこで購入できる?保存法は?
- 食べるのはOK?人間が食べても栄養満点で美味しい?
ミルワームとはペットを飼う人以外はちょっと耳慣れない言葉ですね。
ミルワームとはゴマムシダマシと呼ばれる昆虫の幼虫でペットの生餌として販売されています。今回はミルワームについてまとめてみました。
ミルワームとは?

ミルワームは見た目がグロテスク・・・
ミルワームとはチャイロコメノゴミムシダマシという昆虫の幼虫です。
昆虫や爬虫類が苦手な人にとっては、見た目は気持ち悪いですがもともとはお米などの穀物の種子を食べている虫ですのでそれを考えると多少扱いやすいのではないでしょうか。
ミルワームは爬虫類の餌だけではなくハムスターやハリネズミ、熱帯魚などの魚のえさとしてよく使われます。
最近は入手しやすくなっており使い勝手がいい生き物としてペットの餌として重宝されるようになりました。
ミルワームはどこで購入できる?

ミルワームはどこで売っているの?
ミルワームはペットショップやホームセンターで購入できます。
最近ではアマゾンをはじめネットショップでも活きたミルワームを見かけます。
どちらで購入しても問題はないのですが、ミルワームを冷蔵庫で保存していたりそのまま売り場においてあったりといろんなケースがあります。
ペットに与えるミルワームは元気があり小さいものをお勧めします。
ミルワームの選び方

ミルワームは小さくて元気のいいものを!
ふすま(オガくず)がたくさん残っているものを選ぶ
ミルワームの主食(餌)はふすま(オガくず)です。だいたいはミルワームはふすまとともにパックの中に入っています。
ここでのポイントは2点、オガくずの量とパックの裏です。
オガくずの量が少なくなっているものは、すでにミルワームが餌としてオガくずを食べてしまったと判断してください。
次にパックの裏ですが、砂状のものがあればミルワームの糞と思ってください。
オガくずの量が少ない、砂状(糞)が多いということはは入荷して時間が経過している目安になるのではないでしょうか。
ミルワームは入荷時期(鮮度)が大事です。
ミルワームは元気があって小さめのもの
黒に変色したり脱皮した皮がたくさんあるものは成長しきっているのですぐ蛹(さなぎ)になります。
黒に変色しているのは死んでいるので、固くなって動かないものはいずれ蛹になります。
皮が固くなったり大きくなりすぎているものは消化に良くないのでミルワームはできるだけ小さめでよく動くものを選びましょう。
店員さん(店頭のみ)に聞いてみる
ペットショップやホームセンターの売り場ではミルワームを自分の目で確認できるのでネットでの購入よりも安心です。
ペットショップやホームセンターの店頭では迷わず店員さんに「入荷したばかりの小さめのミルワームをください。」と声を掛けてみましょう。
ミルワームの保存法は?

ミルワームの保存法は簡単です。
ミルワームの保存法は比較的に簡単なので爬虫類や鳥、熱帯魚など多くの生き物の餌として使われています。
販売されているミルワームにはチャイロコメノゴミムシダマシとツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫の2種類があります。
ミルワームは放っておいても簡単に死んだりしませんが、一応飼育法を紹介しましょう。
10℃が基準
ミルワームは温度が10℃を超えると成長します。
ペットの大きさによってあまり大きくないミルワームをと思う方には、10℃以下の環境で保存するようにしましょう。
逆にミルワームを大きくしたい、又は繁殖させたいと考える方は10℃以上の環境で飼育させましょう。
夏場は風通しを良くしてあげないと「全滅」する場合もあります。
気温が高いときは冷蔵庫(5℃)で保存するのもいいのではないでしょうか。
餌を与える
ミルワームは餌を与えなくても簡単に死ぬことはありませんが、ペットのためにもミルワームに餌を与え栄養価を保つようにしましょう。
ミルワームの餌はふすま(オガくず)ですが、栄養価を上げる場合は野菜の葉を小さくちぎって与えてみてはいかがでしょうか。
野菜が残るとカビが生えてミルワームに悪影響を与えることもあるので注意しましょう。
熱帯魚などに与える人工餌なども与えて大丈夫です。
食べるのはOK?人間が食べても栄養満点で美味しい?

食べても大丈夫?栄養価は?
定かではないのですが、ミルワームを食用としている国もあるそうです。
ミルワームは生きているタイプと乾燥タイプの2種類があります。
衛生上良くはないと思いますが、人間が食べても問題ないのではないでしょうか。
蜂ノ子(はちのこ)はクロスズメバチなどの幼虫で日本では長野県や岐阜県、愛知県などの山間部の人たちの重要な蛋白源として古くから重宝されましたし、お隣の韓国ではポンテギといってカイコの蛹を蒸して味付けをしたおやつとして食べられています。
同じ昆虫を食べる例を挙げてみると、蜂の幼虫やイナゴなどを食べるのと似たような話ではないでしょうか。
国連が昆虫を食用として推奨?
国連食糧農業機関(FAO)は2013年、世界の食糧危機の解決のため栄養価が高い昆虫類の活用を推奨しました。
国連の発表では昆虫(幼虫)の採集や飼育の産業化によって新たな雇用や収入を生むほか、牛などの家畜より飼料が少なくて済み地球温暖化の原因となるガスの排出量を減らすこともできるとのことです。
オランダの研究チームがミルワームを絶賛?
オランダの研究チームが食肉に代わる代用食として前向きに昆虫食を取り入れているとのことでミルワームを使ったレシピを研究しているといわれています。
オランダの科学者によるとミルワームは「見た目のグロテスクさを除くとこんなに栄養価が高く美味しい食材はない」とまで賞賛されております。
実際に試食会に訪れた人は、ミルワームのフライを食べ、カリカリ感とジューシーさに驚いたとのコメントを残しております。
ミルワームの栄養価は?
ミルワームは栄養素のバランスがいいといえますが、全体的にはミネラルが少ないのではないでしょうか。
それとミルワームはカルシウム値も低いのでペットの種類にもよりますが餌として与える場合はガットロードしてみてはどうでしょうか。
ガットロードとは簡単に言うと生き餌の栄養価を高めることです。
ミルワームに与える餌はオガくず以外、例えばカルシウム粉やビタミンなどを添加などで栄養価を補ったうえでペットに与えてください。
ただし、ミルワームは脂質が高いので与えすぎもペットによくないので注意が必要です。
本当に食べて大丈夫?
ミルワームを食べても問題がないかどうかについては、先にご紹介したように日本古来から伝わる蜂の子や韓国のポンテギ(カイコの蛹)を食べるのと似たようなものではないでしょうか。
ただし、これらの医学的報告やサンプルデータもあまりないことから全く安全というわけではありません。
インターネットやユーチューブで関連画像や動画がアップロードされていますのでご参考にしてください。
もしミルワームを熱を通した調理をせず生で食べる場合はなるべく頭は切り離して食べる方が安全なのかも知りません。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はミルワームを食べるのはOK?人間が食べても栄養も満点で美味しい?についてまとめてみました。
ミルワームは見た目はグロテスクですが意外と栄養バランスが良く、ペットの餌にはもちろんのこと人間が食べても栄養満点でジューシーであることがわかりました。
ただし、あくまでも自己責任でご判断ください。