- 就職祝い金はハローワークからいつもらえる?
- ハローワークからの就職祝い金額の相場は?
最近では、経済が安定しているといった兆しはあるものの、それでもまだ就職等について厳しい状況が続いています。
会社をリストラされた方など、新たに仕事を探さなくてはならなくなったという方も多いと思います。
会社を辞めた方は、ハローワークへ行き、失業保険給付の手続きを行う必要があります。
失業保険を給付されている期間中に、早期再就職を行うと、ハローワークより就職祝い金の「再就職手当」というものをご存知でしょうか?
ここでは、ハローワークから貰える就職祝い金について解説していきたいと思います。
現在勤めている会社を離職したら
現在お勤めの会社を離職された方で、かつ、まだ次に働く会社等が決まっていないという方は、まずはハローワークへ行くことから始めてください。
実際には、就職先を探すには、今やネット環境が整っていることを踏まえると、数多くの求人先を簡単に検索することができます。
また、自身で再就職活動を行う中で、良い条件で働くことができる仕事に就くことも可能です。
しかし、仕事を辞めた方は、まず、ハローワークへ行き、そこで必要な手続きを行わなければ失業保険の給付がなされません。
また、失業保険は、雇用保険に加入し、12ヵ月以上の支払いを行っている方に給付されます。
実際には、働いていた会社からいただくお給料の中から毎月決まった金額が差し引かれているはずであることから、手続きを行うことで失業保険給付となる方が多いと言えます。
しかそ、失業保険を受取ることができる金額や期間については、その方それぞれによって異なる為、まずはお住まいの地域のハローワークへ行き、確認してみられると良いでしょう。
12ヵ月以上に及び雇用保険料を支払っていたという方は、給付を受けないと今まで支払った保険料がもったいないことになりますので、必ず手続きへ行くようにしてください。
そして、下記のように、給付金の残金が多く残っている方は、再就職手当(就職祝い金)をもらうことができるのです。
就職祝い金とは何?
就職祝い金とは、前職を離職し、ハローワークにおいて失業保険給付の手続きを行います。
現在、失業保険の受給資格を持っている方が早期のうちに新しい職場に再就職を行った場合に、ハローワークからもらうことができる再就職手当のことを指します。
再就職手当を給付される理由としては、失業保険の受給資格のある方が、できるだけ早期に再就職を行い、雇用されることは、社会生活において安定を図ることができるとして考えられています。
その結果、早期に再就職を行ったという方に対しては、就職祝い金として、再就職手当の給付を行うといったように、積極的な求職活動を促すために国が設けた制度なのです。
再就職手当の給付を受ける条件
再就職手当の給付を受けるためには、下記のような条件があります。この条件に該当していることが望まれます。
自身の条件が合致しているかについては、ハローワークへ出向き、直接確認する方が確実かもしれません。
- 失業保険受給手続きを行った後、7日間設けられた待機期間が満了してから再就職が決まること
- 再就職先に勤務が決まった日の前日まで受給している失業保険支給残日数が3分の1以上残存日があること
- 再就職先において、1年以上の勤務が確約されていること
- 再就職先において雇用保険に加入することができること
- 再就職が決まった際、それより過去3年以内において、再就職手当の給付を受けていないこと
- 失業保険を受給する前から、再就職の内定がなされていないこと
- 自己都合による退職である場合は、待機期間満了後、1ヵ月間はハローワークから紹介された就職先に内定を受けること
就業促進定着手当をもらえるかも?
再就職手当の給付を受けた方が、次に新しい職場に6ヵ月以上雇用され、その際のお給料が前職よりも低い場合は、就業促進定着手当の支給を受けることができます。
就職祝い金は一体いくらくらいもらえるものか
就職祝い金は、失業手当支給残日数分の50~60%の金額を受給することができます。
実際には、失業手当の受給を受けることができる日数が3分の1以上残っている方は、50%を、3分の2以上残っている方は60%を受給することができます。
失業手当の受給日数については、各個人によって異なります。
また、会社都合により退職された場合、残日数が多いほど再就職祝い金はアップする為、早く就職する方がお得になります。
就職祝い金の計算方法について
就職祝い金と言っても、一体どのような計算方法で支給されるのでしょうか?
例えば、所定給付日数が80日の方で、基本手当日額6000円、残日数が60日と30日の場合。
60日×6000円×60%=216000円
30日×6000円×50%=90000円
このような計算式が成り立ちます。
残日数が多ければ多いほど、金額は高くなることが分かりますね。
就職祝い金の手続き方法
就職祝い金給付の為の申請については、一定期間の期限が設けられています。
その為、早めに手続きを行うことをおすすめします。
採用証明を手に入れる

会社で「採用証明」をもらいます。
この時、勤務開始後でなければ発行してもらえない会社もある為、事前に会社に確認しておくことが大切です。
ハローワークに採用証明を提出する
ハローワークに「採用証明」を提出します。この時郵送による受付も行っています。
就職祝い金の申請書類を準備する
ハローワークに行き、就職祝い金申請の為の書類をもらい、会社で申請書類についての証明を受けてください。
この書類に、会社側に記入してもらわなければならない箇所がある為、必ず署名等してもらいましょう。
採用日から1ヶ月以内に申請する
採用された日から1ヵ月以内にハローワークへ行き、申請を行ってください。
この間であれば、直接ハローワークに出向くことが難しいという場合は郵送による手続きを行うことも可能です。
その場合はより早く手配を行うようにしましょう。
就職祝い金はいつもらうことができる?
再就職手当に必要な書類を全て申請した後は、ハローワーク側が支給を行うために確認作業を行うことになります。
その為、即日対応といった素早い対応は不可であり、実際に支給を受けることができるのは、就職してから1~1ヵ月半以上の期間が必要となると言われています。
また、申請者が多数に及ぶ場合は、それ以上の期間が必要なこともあります。
そして、もしも提出すべき書類等に不備が合った場合などは、修正等を行い、再提出が必要です。
不備の内容についての確認作業に手間がかかることもあるため、実際に支給されるまでにかなりの期間がかかる可能性もある為、必要書類については十分に注意して提出するようにしましょう。
再就職手当については、失意業保険給付と比較すると、支給までには時間がかかると思っておいてください。
失業保険については、失業者の生活を維持する為に必要であるもの、再就職手当は早い段階から再就職を促進すべきであることから支給されるお祝い金の位置付けであることから、支給期間には大きな違いがあることを理解しておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか?就職祝い金について解説していきました。
就職祝い金の申請には必要な書類もあり、新就職先となる会社にも記入してもらわなければならない箇所もあることから、申請にはひと手間かかることになります。

しかし、実際に給付されるべきものであることから、申請は必ず行うようにしましょう。
また、就職祝い金はすぐに給付されるというものではありません。ある程度の期間が必要となることも念頭に置いておくようにしましょう。
まずは、再就職手当については、あなた自身が自ら申請しなければならない為、離職後はまずハローワークへ行き、相談することから始めてください。