- ウンベラータの虫を駆除するコツ!
- 室内の鉢なら虫を対策できる?
ウンベラータ、正式名称は『フィカス・ウンベラータ』。ゴムの木の仲間でイチジク属に分類される植物です。同じイチジク属の仲間には「ガジュマル」や「ベンジャミン」などがあります。
大人気のインテリアグリーン。なかでもフィカス・ウンベラータは見栄えもよく育てやすいと評判のいい観葉植物です。
お部屋に一つあれば雰囲気が違いますよね。観葉植物があれば空気も新鮮な気がします。
でも気になるのが虫。土や水から発生するの?どこから入ってくるの?
今回はそんな『虫』に対する疑問にお答えしていきたいと思います。
ウンベラータの虫を駆除するコツ!
ハダニ
ウンベラータによくみられるのは【ハダニ】です。葉の裏にいる赤い小さな虫です。肉眼では見えにくいほど小さなダニです。
ハダニが発生する第一の原因は≪乾燥≫です。風通しが悪かったりしても発生してしまいます。
また、蜘蛛と同じように糸を飛ばして植物間を移動すると言われているので、他の植物からうつってきたとも考えられます。
そのまま放置していると最悪の場合、枯れてしまいます。
駆除方法
殺虫剤を使うという手もありますが、室内で育てている分には抵抗がありますよね。
ハダニは水に弱いので、お風呂場や外に持ち出してウンベラータに影響のない範囲の強い水流で葉っぱ一枚一枚丁寧に洗い流すのが一番効果的です。
持ち運びが出来ない様でしたら、濡らした布などで拭いてあげるだけでもいいですよ。
予防策
乾燥させないためにも定期的に霧吹きで葉水を与えましょう。

葉水は、葉の裏にも忘れることなく!
カイガラムシ
カイガラムシは不快な害虫として有名なんですが、実は昆虫なんです。とはいっても特殊な生態を持っていて、一度木にへばりつくと動くことがほとんどないのです。
約3mmほどの小さな虫で貝状の殻を被っているタイプのものや、白い綿状のものにくるまれているタイプのものなど種類はとてつもなく多いです。
葉がベトベトしたり、床がベトベトしてたりするのはカイガラムシの排泄物が付着しているからです。
葉にスス病がでたら、要注意です。カイガラムシがいるサインです。
寄生されたら必要な養分を奪われるため生育が悪くなったり、カイガラムシの数が多い場合は枝枯れを起こしてしまいます。
駆除方法
カイガラムシは、幼虫の間であれば殺虫剤などの薬品で死滅させることができますが、成虫になると硬い虫体被覆物に覆われてしまいますので、効果がありません。
強い流水などで流し落としたり、ブラシや雑巾などで一匹ずつこすり落とすしか方法はありません。
予防策
一度カイガラムシが発生すると、残念ながらほとんどの場合翌年も発生してしまいます。
冬の間に『マシン油乳剤』という強めの薬剤を散布すると、翌年の発生を抑えることが出来ます。
薬剤を使う場合は、濃度の説明などをよく読んでから使用してくださいね。

何度も散布することがポイントです。
アブラムシ
アブラムシは2~4mmほどの小さな虫です。種類は豊富にいます。
アブラムシが厄介者扱いされる原因は、さまざまなウィルスを媒介するからです。
アブラムシは駆除しないとどんどん増えていきますし、アブラムシが出す甘露でアリが寄ってきたり、スス病の原因にもなります。
駆除方法
葉が過密状態になっていると発生しやすくなります。
数少ない場合は、ガムテープやセロテープで一匹ずつ取り除いていきます。また、牛乳と水を1:1の割合で薄めたものを散布する方法もあります。
散布した後はキレイに洗い流してくださいね。
強い水流で洗い流したり、アブラムシは黄色に集まる習性があるので黄色の粘着板を作って置いておく方法もあります。
てんとう虫はアブラムシを食べてくれるので駆除には良い方法なのですが、てんとう虫を捕まえるのも家で放し飼い状態にするのも、ちょっと無理がありますよね・・(笑)
もちろん、殺虫剤を使って駆除することもできます。
予防策
繁殖力が高い為、最初に飛来してくるのを防ぐしかありません。
反射光を嫌うのでウンベラータの根元にアルミ箔を置いておく方法を試してみてください。
アブラムシ予防肥料なども売っています。園芸店やインターネットでも買えますよ。
他には、ナメクジやコバエ・アリ・トビムシなどさまざまな虫が寄ってくることがあります。
どの虫も数が少ないうちは駆除がしやすいので毎日の観察を怠らないようにしてください。

早期発見が最大のポイントです。
室内の鉢なら虫を対策できる?
ウンベラータに限らずですが、インテリアグリーンは楽しむのと引き換えに害虫との戦いはいつまでも続くものですよね。
外には一切出さず、室内のみで育てている観葉植物なら虫が絶対に寄ってこないのでしょうか?
・・・答えは、NOですね。雨戸や窓の開け閉めだけでも、ふとした時に外から入ってくる場合があるからです。
また、室内が乾燥している・逆にジメジメしている場合もどこからともなく発生してしまうんです。
すこしでも予防できるならしたいですよね?ここから対策法をご紹介します。
置き場所を工夫する
日当たりが良く、風が通る場所を選びましょう。日当たりが良いといっても直射日光ではなく、レースカーテン越し位の明るさで十分です。
葉が重なり合っているところは剪定してあげて、風通しをよくするのが予防策になります。
水を与えすぎない
ナメクジなどジメジメを好む害虫をおびき寄せてしまします。
また、植物は水分を求めて根を張っていく性質があります。水を与えてばかりだと根腐れしたり、根が十分に張らないなどの状態を引き起こしてしまいます。
乾燥気味がちょうど良い環境です。(植物の種類や時期によって異なるので、あくまで一例としてとらえて下さい。)
葉水をする
乾燥を防ぐ→ハダニなどの害虫を寄せ付けない
霧吹きを使って葉全体にまんべんなく吹き付けて下さい。葉の裏もしっかり葉水することが大事です。
土を入れ替える
買ってきた土のまま育てている人は多くいると思います。ですが、どこからともなく虫が発生していると思ったら土自体にもともと害虫が潜んでいた!なんて可能性があります。
新鮮な土に替えて状態を良くするのも予防法のひとつです。
肥料を与えすぎない
冬の時期は基本的に与えません。
与えた肥料によっては害虫を引き寄せたり発生させたりすることがあるので、使う前は確認してからにしてくださいね。
ウンベラータの病気
すす病
アブラムシやカイガラムシ、ハダニからの排泄物が原因で『すす病』になることがあります。
すす病とは、枝や葉っぱがススで覆われたように黒くなってしまう病気です。
見た目も悪くなりますが、黒くなってしまうと光合成ができなくなり最悪枯れてしまうこともあります。
対策方法
すす病の養分となる排泄物を出す虫を退治することが先決です。それからすす病が発生した葉っぱや枝などに殺菌剤を散布しましょう。
あまりにも広がっている場合は、残念ですが剪定して取り除いてしまうしかありません。
うどんこ病
うどんこ病とは、カビが原因で葉などに白い粉がつく病気です。
うどんこ病にかかった葉っぱは、時間が経つごとに自然治癒は難しくなり枯れてしまうので早めに取り除いてしまいましょう。
対策方法
適度な湿度と風当たりを良くする、土の水はけを良くすることで防ぐことができます。葉水することでカビ菌の飛散を防ぐ効果があります。
病気になったら原因がわかるものは取り除く、病気になってしまった葉っぱは取り除く、そうすることで病気が広がるのを少しでも抑えることができます。

早めの対処が有効的です。
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