• 生クリームとは何?牛乳との違いはどこ?
  • 乳飲料とは何?加工乳とどこが違うの?
  • アメリカでは低脂肪乳が人気!?牛乳にバターを入れるとどうなる?

生クリームや牛乳、乳飲料などは私達が生活をする上でもとても身近なものだと感じます。

原材料として使用されているものは同じでも、どうして生クリームや牛乳、乳飲料には違いがあると言います。

それに、同じ牛乳でも、加工乳も存在します。

 

ここでは、生クリーム、牛乳、乳飲料の違いや、加工乳の栄養価について解説していきたいと思います。

生クリームとは何?牛乳との違いはどこ?

生クリームとは、ケーキ作りやお菓子作りに最適なものです。

 

ケーキが生クリームでデコレーションされていると、それだけでテンションアップになりますよね。

 

お菓子を見た目に綺麗にそして華やかに仕上げてくれる生クリームは、生乳から遠心分離機を使用し、必要な乳脂肪分だけを濃縮して作られています。

 

つまり、生クリームは乳脂肪分のみで作られていることが分かります。

 

牛乳とは何?

一方、牛乳は毎日の朝食や小学生であれば昼食時の飲み物として、また、料理やお菓子作りなどにも頻繁に利用されています。

 

牛乳には、吸収率の良いカルシウムが豊富に含まれている為、成長段階にある子供や高齢の方などに特におすすめの飲み物です。

 

牛乳の作り方

牛乳は生乳の乳脂肪分を砕き、その乳脂肪分を殺菌することで作られている飲み物です。

 

生乳の乳脂肪分を粉砕処理しておくことで、滑らかな喉越しで飲むことができるのです。

 

また、牛乳は、乳牛から絞ったお乳がそのまま利用されていることになります。

 

牛乳のタイプ

そして、牛乳には下記の4つのタイプがあります。

 

成分無調整・牛乳

乳牛から搾乳した生乳を加熱処理し、殺菌したものを「成分無調整牛乳」と呼びます。

 

これは、生乳を100%使用し、それを原料とした生粋の牛乳です。

 

成分調整牛乳

生乳の一部を除去し、調整した牛乳です。

 

低脂肪牛乳

成分調整牛乳に該当し、生乳から乳脂肪分を減らし、低脂肪乳に仕上げた牛乳です。

 

無脂肪牛乳

成分調整牛乳に該当し、低脂肪牛乳よりもさらに脂肪を取り除いて、乳脂肪分を0.5%以下に仕上げた牛乳です。

 

生乳から取り除いた脂肪分は、その他の乳製品として、加工品に使用されることになります。

 

その為、成分調整牛乳は、成分無調整牛乳よりも安く販売されていることが多いです。

 

牛乳の美味しさはその濃さにあると言われている為、コクのある牛乳の味わいが好みの方は、乳脂肪分の割合が高い牛乳を選ぶと良いでしょう。

 

乳飲料とは何?加工乳とどこが違うの?

乳飲料とは、乳製品を主体としており、牛乳のように生乳以外の成分も含んだ飲み物です。

 

例えば、生乳以外の成分に該当するものとしては以下の通りです。

 

  • カルシウム
  • 鉄分
  • ビタミン
  • セルロース

このような成分が含まれていると、それらは乳飲料に分類されることとなります。

 

意外と乳飲料を牛乳とイコールに考える方も多いようなので、ここでしっかりと違いを抑えておくと良いでしょう。

 

また、乳飲料に該当するものとしては、コーヒー牛乳、いちご牛乳といった商品です。

 

このような商品は、すべて「乳飲料」と表記され販売されています。

 

加工乳とは何?

では、加工乳と書かれた牛乳パックをスーパーの飲料コーナーで見かけたことがあるという方は多いと思います。

 

そんな加工乳のイメージは、一体どのようなものなのでしょうか。

 

加工乳は色々な成分が入っていそうな、飲んでも牛乳っぽい味がしないあっさりとした味わいに感じる方は多いかもしれません。

 

これは、牛乳分であるクリーム、また、脱脂粉乳、そしてバターを使用して、その成分を調整して作った飲み物です。

 

加工乳はリーズナブル

加工乳に該当する商品としては、脂肪分の高い「特濃」や脂肪分を低くした「低脂肪」がそれに当たります。

 

この加工乳については、生乳と言われる牛乳の成分とは異なる為、お値段も少し割安な傾向にあります。

 

その為、これらの加工乳は「第三の牛乳」などと呼ばれることもあります。

 

低脂肪乳はダイエットにおすすめ

牛乳が大好きでたくさん飲みたいと思う方は、その脂肪分について気になるところです。

 

加工乳の中でも低脂肪乳は低カロリーである為、ダイエット中の方でも安心して飲むことができます。

 

そもそも低脂肪であっても、ダイエットには不向きかもしれませんが、栄養面やカルシウムは高い効果があると言われています。

 

牛乳は無調整

牛乳は、生乳を使用しており、含まれる成分を一切調整していないものです。

 

もちろん、水でかさ増ししたり味を変えることは一切していません。

 

加工乳である低脂肪乳は、生乳に脱脂乳やクリ―ム、バターなどを加えることによって作る牛乳です。

 

牛乳にも低脂肪乳がある?

しかし、市販されている牛乳には、「低脂肪牛乳」という呼び名のものも存在します。

 

これは、生乳100%を使用し、その中から脂肪分だけを除去し、「低脂肪牛乳」として販売されているのです。

 

そして、表題の「加工乳」に該当する「低脂肪乳」については、含まれる成分を自由に調整することができます。

 

そこにカルシウムやビタミン、ミネラルを配合させることができ、「低脂肪乳」と表記されて販売されています。

 

このようなことから、加工乳は低脂肪乳である為、豊富な栄養分を含んでおり、十分な栄養素を摂取することができると考えられます。

 

加工乳については、多くのメーカーから様々な商品が展開されている為、色々と飲み比べしてみるのも良いかもしれませんね。

 

アメリカでは低脂肪乳が人気?
牛乳にバターを入れるとどうなる?

日本は、やはり生乳100%として販売されている「牛乳」が主流であり、多くの方が「牛乳」と表記されているものを購入する傾向にあります。

 

しかし、アメリカでは、低脂肪乳の方が人気があると言われています。

 

脂肪酸を好まない 

なぜなら、牛乳の脂肪分には「飽和脂肪酸」が多く含まれており、この脂肪酸を取り除いた牛乳を飲むことが主流であり、良いと考えられている為です。

 

肥満大国と言われるアメリカでは、低脂肪乳の方が健康にも良いと考えられているようです。

 

牛乳にバターを入れると?

では、牛乳や生クリームといったものは全て乳製品であることから、牛乳から生クリームを作れそうな気がしませんか。

 

しかし、実際には牛乳から生クリームを作ることはできません。

 

ポイントは乳脂肪分の量

牛乳と生クリームの成分は同じですが、製造方法や含まれる成分に違いがあるためです。

 

牛乳に含まれる乳脂肪分は3.5%です。

 

一方で、生クリームに含まれる乳脂肪分は30%以上となります。

キャラ

この差は一目瞭然で分かります。

このようなことから、例え牛乳から水分をなくしても生クリームを作ることはできないとされています。

 

しかし、乳脂肪分の塊であるバター溶かして牛乳に加えてみると、生クリームに近いものを作れる可能性が高くなります。

 

それでも、やっぱり本来知っている味の生クリームのような味には仕上がらず、どちらかと言うとバタークリームなイメージでしょうか。

 

それでも、ホイップクリームにはならないので、ケーキ作りなどに使用するには不向きです。

 

ホイップクリームからバターはできる!

しかし、ホイップクリームからバターを作る事は可能です。

 

材料
  • ホイップクリーム
キャラ

材料はたったこれだけです。

これらをしっかりと混ぜる事で、バター不足の日本にとって手軽にバターを作る事ができます。

 

さいごに

いかがでしたか。生クリーム・牛乳・乳飲料の違いや、加工乳の栄養価についてご紹介しました。

生クリームや牛乳、乳飲料、加工乳、全てにおいて、原材料は同じですが、それぞれに成分が異なることが分かりました。

それぞれにとても栄養価が高い為、おすすめの飲み物です。

 

中でも、加工乳に該当する低脂肪乳に関しては、色々な栄養素を含めることができる分、牛乳よりも遥かに栄養価が高いと言えます。

 

同じ原材料を使用していても、これほどに様々な違いがあると、混乱してしまいそうですね。

 

加工乳である低脂肪乳は、牛乳よりもカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。

 

生乳を使用した牛乳を筆頭に、乳飲料や加工乳など、様々な飲み物を飲み比べてみてくださいね。

 

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