- 外科的知識は素晴らしい湊
- 人の感情が理解できない
- 小児外科の存続は
自閉症スペクトラムの一種で驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年が小児科医を目指し、様々な問題にぶち当たりながら成長していくグッドドクター。
自閉症をはじめとする発達障害や、その他何らかの障害を持つ人に対して、社会がどのように対応すべきかを問う物語になっています。
周りとのコミュニケーションが取りづらく、うまくいかなかった湊ですが、このところの話では、周りも湊に理解を示しだし、彼の能力が発揮できるようになってきました。
しかしまだ、人の感情、好きという気持ちや、いらいらした気持ち、が理解できず、不思議に思っている湊です。
8話は、そんな他人のトゲトゲな気持ちに湊がどう向き合うかが見ものです。

湊と間宮のバトル?
グッドドクター・8話感想とネタバレ!
「きょうだい児」って聞いたことありますか?
障害や病気をもった子の兄弟姉妹のことを「きょうだい児」と言うそうです。
今回は大病を患う子を持った家族の苦悩が描かれています。
弟にトゲトゲの兄
早見香織は息子の陽翔の癌治療の為、長男の翔太を連れて湊のいる病院に来ています。
夏美は香織の看病疲れと合わせて、弟のために転校した翔太の環境変化を心配していました。
母親が陽翔に付きっきりのため、翔太は家での食事も1人で、母から頼まれた家事もやることで陽翔は常日頃から我慢を重ねていました。
障害や病気をもった子の兄弟姉妹の「きょうだい児」はどうしても普通の兄弟よりも我慢を強いられるため、病気の子より元気な兄弟の方の心理面のサポートが本当は必要となるのです。
しかし、母の香織は陽翔の看病でいっぱいいっぱいで翔太のイラダチや淋しさに気づいてあげられません。

普通の兄弟でも上の子は我慢しちゃいますよね
そんな中、香織が階段から転落し、病院に運ばれてきます。
香織はケガを負いながらもそれを隠して、陽翔の面会に向かいます。
母がけがをしていることなど知らない陽翔は、どうしても外出したいと駄々をこねます。

「お出かけさせて」と言う陽翔、かわいかったです
駄々をこねる陽翔を見ていた翔太は「いいかげんにしろ。お前が病気になったおかげで周りがどれだけ迷惑してると思ってるんだ」と激怒してしまいます。
病室を飛び出し、追いかけてきた香織に「いつもおれは我慢ばっかり。父さんも母さんも『陽翔、陽翔』って、俺のことなんてどうでもいいんだろ」と苦悩を吐露します。

翔太君ずいぶん我慢していたのですね
翔太の苦しい心の叫びに対してネット上では「気持ちが分かりすぎて辛い」「お兄ちゃんの叫びが突き刺さる」など共感する声が多く上がりました。
外出の為に元気を装う弟
陽翔は一見元気そうにしていましたが、実は腫瘍から出血しており、自覚症状も出ていました。
陽翔はどうしても日曜に外出したいと思っていました。
なので、外出できるように元気に振舞っていたのです。
どうしても外出したいと駄々をこねたのは、みんなで花火大会に行けばお父さんもお母さんも、お兄ちゃんもみんな笑顔になる。
今自分の病気のせいでみんなに迷惑をかけている事を、小さいながらとても気にしていたのです。
しかし、陽翔はとうとう吐血し緊急手術しなければ命を落としてしまうまで悪化していました。
間宮が自信回復
間宮も湊曰くトゲトゲしていました。
副院長にいいポストを用意するといわれていたのに、それが叶わず、裏切られたと思ってやけ酒を飲んでいました。
そこに湊が通りかかり、間宮を励まします。
「間宮先生の手には豆がいっぱいあります。いっぱい手術した手です。僕も早く間宮先生みたいになりたいです」と。
間宮は真に受け、ちょっと嬉しくなります。

間宮先生、単純
陽翔は緊急に手術しないと助からない状態ですが、高山は他の手術に入っていて手術できる人がいません。
湊は「助けられる先生がいます」と間宮を呼びに行きます。
間宮は最初断りますが、湊が間宮先生は似たような症例をいくつも手術しているから大丈夫ですと間宮を説得します。
間宮の手術で、陽翔は助かります。

手術中の間宮先生、かっこよかったです
間宮は自分より技術が上の高山に対して劣等感を抱いていましたが、今回の手術で少し自信を取り戻しました。
間宮まで味方につける湊は、意外にも人たらしなのかもしれませんね。
湊が褒めた間宮の手のマメですが、実はゴルフでできたマメだったようです。
心配する人がいる幸せ
友達とカラオケを楽しんでいた翔太の携帯に、湊から陽翔が緊急手術することになったと連絡が入ります。
翔太は最初無視してカラオケを続けていましたが、どんどん心配になり、カラオケを抜け出して病院に走っていきます。
手術が終わった陽翔を見ながら翔太は湊に「すげえ怖かった」と、弟にもう会えなくなったらどうしようと不安を感じていたことを明かします。
そんな翔太に湊は、「心配する相手がいるということはとても幸せなことです。大切な人だから心配をします」と話します。
そして、翔太や香織が陽翔を心配するのと同じように、陽翔も家族みんなのことを心配していたから、どうしても外出したいといったのだと聞かされるのです。

陽翔の手を握る翔太は前半の翔太とは別人のように優しいお兄ちゃんでした
病気にはみんなで向き合っていく
陽翔は元気になり、翔太の願いで病院で花火ができることになりました。
花火の許可を取るために湊以下小児外科のメンバーが偉い人に頭を下げてくれたのです。
花火が終わった後夏美が香織に伝えます。
「病気は、患者さん1人だけじゃなくその周りにいるご家族や、医師みんなで向き合っていくものです。だから安心してもっと私たちを頼ってください」と。
この言葉は、同じように悩みを抱える人に、そして医師だけでなく近所の人や友人などその周りの人々に、支え合って生きていくことをの大切さを教えてくれました。

今回も多くの人がテレビの前で大泣きしたでしょう
7話の振返り
結婚を約束した幸せの二人に降りかかる悲しい知らせ
湊の病院に、かつて夏美の患者だった奈々子が訪ねてきます。
奈々子は結婚を目前にしていましたが、かつて卵巣摘出手術を受けており、それを婚約者に言えずに悩んでいました。
夏美は卵巣は一つ残っていれば妊娠も可能だと説明し、婚約者は口では「気持ちは変わらない」結婚を約束します。
しかし、奈々子が急に激しい頭痛に襲われ湊の病院に救急搬送されてきます。
病気は治るけど子供が…
奈々子の頭痛の原因は、抗NMDA受容体脳炎で、その原因は卵巣奇形腫で、悪性なら卵巣を摘出しなければなりません。
悪性かどうかは手術してみないとわからないのですが、子供が産めないかもしれないと考えて奈々子は夏美に、婚約者に指輪を返すことをお願いします。

悲しいシーンですね
湊は奈々子の頭痛の原因がわかり、手術すれば治るのに、みんながなぜか浮かない顔をしているのが不思議でなりません。
そこで司賀に「なぜみんな浮かない顔をしているのか」を聞きに行きます。
司賀は湊に言います。「医者でも治せないことがあるんだよ」と。

湊はどう受け取ったのでしょうか?
婚約者に会いに行く湊
他人を好きになるということがわかっていない湊ですが、奈々子の婚約者のもとを訪れます。
そして伝えたのです、「奈々子さんを治せるのはあなただけです」と。
これまでは病気をした子供の心情をその親に伝えるシーンが描かれ、「心のオペ」などと言われていますが、今回は男女の愛情に湊が絡んできます。

湊は無意識に愛を理解しているのでしょうか?
結果は悪性、でも…
奈々子の腫瘍は悪性でした。
卵巣全摘出となりましたが、その時湊が「卵胞」があるのを見つけます。
卵胞を冷凍保存すれば後々体外受精の可能性があり、子供をあきらめていた奈々子に希望が持てます。

そんなことができるのかと驚きました
手術後、奈々子の指には返したはずの婚約指輪がはれられていました。
婚約者は湊から言われたセリフが胸に刺さり、奈々子との結婚を決意します。

ハッピーエンドでした
絵本の「100万回生きた猫」と二人の愛の物語がシンクロしていてとても良かったです。
高山はこのチームを守ると宣言
高山の恋人だった理事長は、病院を高齢者専用の変更しようとしていました。
理事長は高山と恋人関係を解消しようと言います。
それを受けて高山は、「俺は絶対このチームを守る」と力強く宣言するのでした。
湊の成長とともに高山も良い上司に変わっていっています。

果たして小児外科は存続できるのでしょうか?
院長はガン!!
湊が信頼している院長は胃がんを患っていました。しかもステージ4です。
慌てて駆けつけてきた高山に司賀は「もし小児外科がなくなって、そして自分がいなくなったら、湊のことをよろしく頼みます」と言って深々と頭を下げるのでした。
司賀にとって湊は自分の子供と同じように可愛く、そして湊の医者としての能力を信じているのでしょう。
でも自分はガンで余命わずか。
湊のことが心配で心配でしょうがないに違いありません。

湊が天涯孤独になる姿は見たくないですね
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まとめ
- 人を愛するということに少し気づき始めた湊
- 湊のことを認め、チーム一体となった小児外科
- 誰も知らない病院の将来
湊が小児外科のメンバーに溶け込み、その能力をどんどん発揮してきています。
しかしそれとは裏腹に小児外科が廃止の方向に進んでいます。
湊がみている子供たちはどうなっていくのでしょうか?
病気の子供と家族の苦悩が描かれて、いろいろ考えさせられそうです。

湊みたいなお医者さんがいたら子供も元気になれますね