ゴリラは霊長類の中でも名前がよく知られており、人気が高い猿人類の1種です。
このコラムでは
- ゴリラの生息地がどこなのか?
- 野生のゴリラは日本にいるのか
などを調べてみました。
日本に野生のゴリラはいる?
ところで日本に野生のゴリラっているんでしょうか?答えは残念ながらいません。
というより日本どころか世界中探してもアフリカ中央部にしかいません。
- アンゴラ (カビンタ)
- ウガンダ
- ガボン
- カメルーン南部
- コンゴ共和国
- 赤道ギンマ
- 中央アフリカ共和国
- ナイジェリア東部
- ルワンダ
これらはアフリカ大陸の赤道付近であり、熱帯雨林の低地~高地になります。
日本にどこにゴリラがいるの?
日本のどこにいけばゴリラに会えるのか?
ご説明した通り野生のゴリラはいませんのでそれは当然動物園ということになります。
どこの動物園に行けばゴリラに会えるのかご紹介しましょう。
八木山動物公園(宮城県仙台市)
ここには「ドン」というゴリラ一匹います。現在の年齢は推定48歳で、国内最高齢だそうです。
ちなみにゴリラのような類人猿は長寿記録が55歳だそうです。
ということは人間でいうと90才ぐらいの高齢者ってイメージでしょうか?

是非、長生きして長寿記録を更新してほしいものですね!
千葉市動物公園(千葉県千葉市)
オスのモンタとメスのローラの2匹がいます。
千葉市動物公園の公式Twitterでもゴリラが頻繁に登場するようですよ。
恩賜上野動物園(東京都台東区)
日本で動物園といえばやはり知名度も人気も一番なのがこの上野動物園です。
動物園にも動物にもそんなに興味がない人でも上野に有名な動物園と西郷隆盛の像があることはぐらいはご存知ですよね?
もちろん入場者数でも日本一位です。
そんな上野動物園だけあってゴリラの数も日本で一番多く、8匹います。
他の動物園は1~5匹なので、さすがは「天下の上野動物園!」という感じですね。
- ハオコ(オス・23歳)
- ピーコ(メス・推定47歳)
- トト(メス・推定39歳)
- ナナ(メス・推定35歳)
- モモコ(メス・33歳)
- コモモ(メス・8歳)
- モモカ(メス・4歳)
- リキ(オス・0歳)
前述したように、ゴリラの寿命は長寿記録が55才ですから、まさに老いも若きもそろっているという感じですね!
浜松市動物園(静岡県浜松市)
「ショウ」というゴリラが一匹います。ただ、このゴリラ、只者ではありません!この「ショウ」は見た目に大きな特徴があります。
目の上に2つの大きなコブがあって、そのせいでまるでメガネをかけているように見えます。
おお!!インスタ映えしそうですね!

この動物園行ったら是非写真撮りたいですね!
日本モンキーセンター(愛知県犬山市)
モンキーセンターっていう名前からしてとにかく猿がたくさんいるってのはイメージわきますね。
でも、ここに本当にゴリラもいるのって思ってしまいますが、ちゃんと一匹います。「タロウ」というゴリラです。
東山動植物園(愛知県名古屋市)
ここには5匹のゴリラがいます。 この数は上野動物園の8匹についで2位です。
しかーし、注目すべきなのは数だけではありません! 東山動植物園には「シャバーニ」というゴリラが一匹います。
このシャバーニこそは日本でゴリラの中のゴリラ、ゴリラといえばシャバーニといわれるほどの超有名ゴリラなのです。
なんで有名なのかというとこのシャバーニはイケメンゴリラだからです!
このシャバーニは写真集が出版されています。 それだけでなく、商標登録までされています!
このシャバーニの人気のおかげで東山動物園の入場者数は上野動物園について2位です。
女性客から黄色い声を浴びているまさにアイドルといえるゴリラです。

まさに「客寄せパンダ」ならぬ「客寄せゴリラ」ですね
京都市動物園(京都府京都市)
京都市動物園にいるゴリラはモモタロウ(お父さん)、ゲンキ(お母さん)、ゲンタロウ(子ども)の家族です。
家族のゴリラなんて見ていたら微笑ましいですね。 北は仙台から南は京都までいるんですね!
でも日本全国にいると思ったら北海道や九州にはいないんですね。 アフリカに住んでいるぐらいだから北海道の寒さには適応していないのですね。
動物園といえば思いつく動物にゾウ、キリン、ライオンとかと一緒にゴリラも必ずいるってイメージでしたが案外少ないようです。
日本で飼育されているゴリラはすべてニシローランドゴリラなのですが、高齢化により飼育数が減少していっているようです。
海外の動物園などでもゴリラが見れるの?
ゴリラは、世界130ヵ所以上の動物園で700頭以上が飼育されているようです。

世界でも人気者なんですね!
その中でも有名な動物園の1つはオーストラリアのニューサウスウェールズ州にある「タロンガ動物園」です。
さきほどご紹介した、東山動植物園名物のイケメンゴリラ「シャバーニ」も2007年にこの「タロンガ動物園」 からプレゼントされたゴリラなのです。
また、ゴリラの元々の生息地であるアフリカでは野生のゴリラと会えるツアーがあり、それが大変大人気です。
ウガンダ共和国にある「ブウィンディ原生国立公園」では人間に馴れているゴリラの集団を見れますよ。

さすがゴリラの本場、アフリカですね!
人とゴリラの祖先は同じだった!

人とゴリラはそもそも祖先が同じなのです。ご存知でしたか?
その共通の祖先は太古の昔、熱帯の森に住んでいました。
今から800万年ほど前にその一部がサバンナに足を踏み出しました。残りは森に残りました。
その森に残ったものがゴリラに、サバンナに移動したものがヒトに進化していったのです。
でも「あれ?それって正しい?人の祖先ってチンパンジーなんじゃないの?」って思った方もいるでしょうか?はい、そうです。

チンパンジーも人類の祖先であり、しかも人類に最も近い動物といわれていますよね。
ゴリラの方がチンパンジーよりも古い人の祖先なのです。
800万年前に森に残ったものはゴリラになりましたが、サバンナに足をふみだしたものたちは全て人に進化したわけではなく、600万年前にそこから人とチンパンジーや他の類人猿に分かれたといわれています。
ゴリラは絶滅の危機にあります

そんなゴリラですが、残念ながら今絶滅の危機にあります。
え!誰の仕業かって?
予想はつくと思いますが残念ながら我々人類の仕業です。
- ゴリラたちが住むアフリカの森が人間により自然破壊が続けられており、住む場所を奪われていっている。
- ゴリラの肉を目当てにした密猟により数が減らされていっている
- ゴリラ達が住む森の一部を国立公園として保護しているが、その国立公園のなかでさえも密猟が行なわれている

ただ、悲観的なニュースばかりではありません。
近年、野生のゴリラが新たに約12万頭も見つかったとの情報があります。
野生動物についてはまだまだ明らかになっていないことも多く、今後も研究が続けられていくようです。
人類の発展の陰に自然や他の動物が犠牲になっていることは知られていますが、ゴリラもその例に漏れないのですね。
ゴリラの祖先は人間と同じなのに、一方は栄え、一方はそれによって絶滅の危機にさらされているわけです。何とも皮肉なものですね。
ゴリラに関する記事