• アキレス腱の痛みも痛風が原因?
  • 痛風の初期症状と自分で治す方法!

痛風になると、アキレス腱に痛みが生じる場合があることをご存知ですか?

それは、尿酸値が高い為に起こるとも言われています。もちろん、原因は他にもあるかもしれません。

 

ここでは、アキレス腱の痛みは痛風が原因なのか、また、痛風の初期症状について解説します。

痛風の症状なの?アキレス腱炎なの?

痛風の症状は?

痛風の症状は、通常下半身に起こることが多いと言われています。

 

その中でも、最も多いと言われている脚の指の付け根や、アキレス腱にその痛みが発症する方が多いです。

 

アキレス腱は、通常、人間が歩くという動作で日常的に使用される部位であり、全身の体重を支える部位でもある為、どうしても負担がかかりやすくなります。

 

その上、痛風発作を引き起こす原因となる尿酸結晶が溜まりやすい部位でもある為、痛風発作が起こりやすい部位だと言われているのです。

 

痛風発作が現れた場合、患部がひどく腫れるだけではなく、同時に激しい痛みが生じます。

 

その為、靴を履くことも歩くこともできないと言われています。

 

アキレス腱炎の症状は?

アキレス腱にも痛風の症状が現れると言われています。

 

ただし通常、アキレス腱やその周辺が痛み、患部が腫れると言った症状が起こる場合は、痛風が考えられることの他に、アキレス腱炎という疾患である可能性もあります。

 

アキレス腱炎はスポーツをする際、アキレス腱に負荷をかけすぎたために起こる症状となり、この症状については一時的な痛みとして治まることがほとんどです。

 

しかし、そのまま放置したことで、次第に痛みが強くなり、それが慢性化してしまうという方もいるようです。

 

痛風の症状なのかアキレス腱炎の症状なのか自分では判断がつかない場合、痛みをそれ以上進行させない為にも、早急に病院で診察を受け、適切な治療を行いましょう。

 

痛風の症状とかかとの関係

痛風とは、尿酸が体内に蓄積し、結晶化したことで関節に強い痛みを伴う発作が発生する病気となります。

 

これは時として突然発症し、強い痛みが数日間続くことがあります。

 

尿酸は、通常、体内でプリン体から生成され、血液に溶けて尿に混ざり、自然と体外へ排出されています。

 

尿酸は、私たちの身体の中に一定量持っているものです。この一定量を持ち、一定量を排出することで体内の尿酸のバランスを保っています。

 

しかし、尿酸の生産が過剰になることで、尿酸の排出量が減少すると、体内で尿酸量が増え血液に溶けることができなかった尿酸が結晶化し痛風発作として発症してしまうのです。

 

尿酸値の基準として考えられている数値は7.0mg/dlです。

 

これは、尿酸が血液の中に完全に溶け切ることができる最大の値となり、この値よりも高い場合は尿酸が結晶化する恐れがあるということを指します。

 

このように、血液の尿酸値が高い状態が続くと高尿酸血症となり、痛風が発症してしまうと言われているのです。

 

そして、高尿酸血症を放置することで、突然発熱や関節の痛みに襲われ、その痛みの程度はまるで骨折のような痛みであると言われています。

 

この痛風が発症するきっかけとなる要素は、脱水症状を起こしたり、激しいスポーツを行った際に現れることがあると言われていますが、未だその点については解明されていません。

 

痛風発作が一旦治まるという方も中には存在します。

 

しかし、その痛みが治まったからと言って、そのまま放置することで確実に悪化し、再度痛風発作が生じた場合、より重度な発作となる可能性が高くなります。

 

尿酸値の濃度が高いまま血液中にある状態は、どんどん結晶化を起こし、発作の箇所や痛みの強さ、頻度は確実に増えます。

 

さらには、生活習慣病、尿路結石、腎不全といった合併症を引き起こす恐れもある為、痛風は絶対に放置すべき病気ではありません。

 

まずは、毎日の食生活から改善していくことが大切です。

 

痛風発作はどこに発症するの?

尿酸の結晶は脚のかかと部分や指の部分に溜まりやすく、痛風発作が起こった場合は、それらの部位に痛みが発症します。

 

発作を繰り返すと症状は悪化し、その痛みの間隔も次第に短くなると言われています。

 

痛風発作は、中年男性に多く発症する傾向にありましたが、最近では20〜30代の男性に多く発症しているようです。

 

一般的には、その症状は足の指の付け根以外にも、足の甲、かかと、くるぶしといった部位が痛むことで現れます。

 

かかとの痛みであることで、まさか痛風だなんて思わないために、そのまま放置しておくことは避けてください。

 

何の痛みか分からないという場合でも、整形外科を受診することで、その炎症度合いや痛みの原因いついては特定させることは難しいです。

 

痛風の他のしびれやかゆみの症状への対処法は?

痛風は、何も強い痛みだけが生じるとは言い切れません。痛風の症状には、痛みの他にもしびれやかゆみなどの症状が出る場合があります。

 

この際も放置することで、後に重度の痛風を引き起こす恐れがあるため、十分な注意が必要です。

 

痛風に痛みと同時に起こるしびれやかゆみ、ほてりといった初期症状については、痛風を予告するかのような前兆でもあります。

 

そのため、体調が優れなかったり、妙に普段と違ったかゆみが生じているという場合は、早めに医療機関を受診されることをおすすめします。

 

アキレス腱の痛みが痛風だったら?

アキレス腱の痛みがあるという場合は、日常生活を送る上でも支障が多く、早急な対応が求められます。

 

また、そのアキレス腱の痛みの原因が痛風であった場合、その原因は尿酸値が高いことが考えられます。

 

投薬治療の必要性に加え、毎日の食生活を改善することが必要です。

 

尿酸値を下げるには?

尿酸値を下げるには、今の食生活を改善することから始めましょう。

 

一般的には外食を避け、自炊で薄味を心掛け、肉よりも魚や煮物などといった優しい味に仕上げた食事を摂取しましょう。

 

特に脂肪分は避け、良質なタンパク質や緑黄色野菜など、毎日バランスのとれた食生活を送ることが大切です。

 

それらの改善を行うと、尿酸値は少しずつ正常値に近づいていきます。

 

それでも痛みを伴う場合がほとんどである為、処方された薬を正しく服用するようにしてください。

 

痛風を自分で治すには??

痛風とは、実際のところ生活習慣病のひとつであると考えられています。

 

その為、食生活をまず第一に見直す必要があるということを知っておいてください。

 

また、痛風は親族の血縁関係や遺伝要素ではなく、その人の生活習慣によって引き起こされる病気であります。

 

そのため、もしも痛風になってしまった場合は、一度は病院を受診し、尿酸値を測る検査を行うことも大切です。

 

特に痛みがひどい場合は自力で治すことが困難な場合もあり、薬に頼らなければならないこともあります。

 

痛風を自力で治すには、食事療法や食事制限を徹底させることから始めてみてください。

 

例えば、それまでほぼ毎日外食であったという方であれば、その回数を減らし、自炊で食事を摂取する。

 

また、お酒などアルコールの摂取量を少し減らすなど、日常的にできることから始めてみましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?アキレス腱の痛みも痛風が原因なのか、痛風の初期症状や自分で治す方法についてご紹介しました。

 

痛風は初期段階で発症する症状では、運動によるアキレス腱炎と症状が似ていることからつい勘違いをしてしまったりします。

 

また、数日で症状が嘘のようになくなるという場合もある為、見過ごされがちな病気のひとつとして知られています。

 

もしも、普段の生活の中でかかとの痛みを感じた場合は、痛風の前兆である可能性も考慮し、早めに医療機関を受診されることをおすすめします。

 

痛みが治まったからといって自己判断をせず、必ず医療機関を受診してくださいね。

 

アキレス腱のセルフケア