• キリギリスの幼虫への餌でおすすめは?
  • キリギリスの幼虫を飼育するコツ

キリギリスといえば、コオロギや鈴虫などと並んで鳴き声が綺麗なことで人気のある昆虫ですよね。

童話「アリとキリギリス」も子供のころにみんな読んだことがあるのではないでしょうか?

そのキリギリスの幼虫ってどのようなものかご存知ですか?

 

キリギリスの幼虫を飼育する場合には、そのようなエサが良いのでしょうか。

 

このコラムでは、キリギリスの幼虫への餌でおすすめやキリギリスの幼虫を飼育するコツについてご紹介していきたいと思います。

 

キリギリスの幼虫への餌でおすすめは?

 

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キリギリスの幼虫はどのようなものを食べるのでしょうか?

 

キリギリスの幼虫は非常に食欲旺盛です。

 

キリギリスは成虫になると、野菜も好んで食べるもののの、肉食の傾向が強くなるのですが、幼虫の間は野菜などばかりを食べる草食です。

 

幼虫がたべるもの
  • カツオの削りぶし、キュウリなどの野菜を食べる
  • 野菜以外にも植物の花粉なども食べる
  • 自然のエサではなくても、鈴虫用の人工飼料やツナなども食べる
 

 

キリギリスの幼虫は野菜から水分もとっています。

 

なので、水分を十分、含んだ野菜を食べさせている場合は水を別にあげる必要はありません。

 

ただ、水分が足りないと思われる場合はスポンジに含んだ水などを一緒に与えてあげましょう。

 

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この水は毎日新しいものに取り換えてあげましょう。

 

キリギリスの成虫もこのような野菜は食べるようです。

 

キリギリスの幼虫を飼育するコツ

 

キリギリスを幼虫から買うときの飼育かごは?

キリギリスを飼う場合は、その鳴き声を楽しむ目的で飼うことが多いので、音をよく通す隙間の空いた飼育かごで育てることが一般的です。

 

ただ、キリギリスの幼虫は当然成虫よりも小さいのでその分小さい隙間でも外に出てしまう可能性はあります。

 

キリギリスの鳴き声よりもその姿を見て楽しみたいという場合には、透明のプラスチックケースを使ってもよいでしょう。

 

飼育かごにはイネ科植物などを餌として与えてあげることを考慮して高さはあったほうがいいです。

 

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高さがとれるように容器を縦にして使用してもよいでしょう。

 

飼育ケースはキリギリスが水分を失ってしまわないように、直射日光が当たらない涼しくて風通しの良い場所におくと良いでしょう。

 

飼育かごの中には何を入れる?

また、飼育かごの中には土を入れる必要はありません。

 

キリギリスはもともと草の上で生活しているため、草がある環境であれば生きていけるのです。

 

ただ、産卵には土のように柔らかい場所に行いますので、もしオスとメスを交尾させて産卵まで考えているのであればそれについては別途用意しなくてはいけません。

 

卵は土に産む場合もあれば、植物の隙間などに産む場合もあります。

 

プラスチックケースで育てる場合は腐葉土を下に敷いてあげるとその水分から保湿効果が得られるようになります。

 

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腐葉土を使用する場合はその分清掃も必要です。

 

少なくとも1か月に1回ぐらいは、ケースを丸洗いすると良いでしょう。

 

ケースを丸洗いしたら、なるべく腐葉土も新しいものに交換した方が衛生的です。

 

キリギリスの幼虫に関する注意点

キリギリスの幼虫は非常に身体が柔らかくできています。

 

なので、飼育する場合でもキリギリスの幼虫は絶対に指でつまんだりしてはいけません。

 

つぶれて幼虫が簡単に死んでしまいます。

 

移動させる場合にはカメラのフイルムケースなどを使用するとよいでしょう。

 

キリギリスは共食いする

また、キリギリスは幼虫の間は草食の傾向が強いのであまり起こらないようですが、成虫になってしまうと共食いをしやすくなりますので複数を一つの飼育かごで飼う場合はそこを理解しておきましょう。

 

メスとオスがいる場合、大抵交尾した後にメスがオスを食べてしまうようです。

餌をしっかり与えていても、仲間を共食いするほうが美味しいのか、弱った仲間を共食いしてしまいます。

 

複数飼いたい場合、オスだけ二匹にすると共食いが起こらず共存してくれることもあるようです。

 

この場合でもオス二匹の身体の大きさは同じ程度でないといけません。

 

キリギリスの一生は?

 

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キリギリスはどのような一生を送るのでしょうか?

 

土の中などに卵を産み付けられる

キリギリスの卵は土の中などに産み付けられています。

 

前の年の夏~秋頃に産卵されたキリギリスの卵は、翌年、2年目、3年目のいずれかのタイミングで孵化して幼虫になります。

 

産卵された翌年に生まれてくるのはそのうちのほんの数%で、そのほとんどは2,3年目の5月に生まれてくるようです。

 

3年目を過ぎても孵化しなかった場合、その卵はそのまま死んでしまうことがほとんどで4年目以降に孵化することはあまりないようです。

 

孵化する時間帯は

孵化のタイミングですが、昼間に孵化することはほとんどありません。

 

大抵は夜明け前から朝6時ぐらいの間の時間帯に孵化します。

 

そうして、生まれてきたキリギリスの幼虫は30分もまたずにその場からいなくなってしまいます。

 

キリギリスは幼虫になってから何度か脱皮を繰り返し、サナギになります。

そして、夏ごろにはキリギリスはサナギから返り成虫になります。

 

キリギリスはメスの方がオスよりも体が大きくなる傾向があります。

 

それから秋から初冬にかけて、交尾のためのパートナーを探します。

 

この時期に、キリギリスは綺麗な鳴き声を出すようになります。

 

それはもちろん、オスが自分のパートナーになるメスへのアプローチで鳴くのです。

 

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この美しい鳴き声を聞くのがキリギリスを飼う最大の醍醐味!

 

オスがこのように鳴き声でアプローチしてメスとパートナーになるのですが、実際それで交尾をするときはメスの方から交尾を求めます。

 

そして初冬ごろには、卵を産みます。

 

キリギリスのメスは柔らかい地面を探して、その中に卵を産み付けます。

 

キリギリスは冬を越さずに死んでしまう

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冬を越さずに死んでいきます。

 

キリギリスのオスは、メスが産卵で必要な栄養を得るためにメスに食べられてしまうことが多いようです。

また自然に生きている場合、キリギリスのオスはメス以外にもカマキリのエサになってしまうことも多いようです。

メスのキリギリスも、その産卵が終わると力尽きてそのまま死んでしまうようです。

 

イソップ童話「アリとキリギリス」だと、キリギリスは暖かい季節に遊んでばかりいるために、冬を越せなくなってしまうということになってますよね。

 

でも、実際キリギリスは孵化してから、死ぬまで遊んでいる暇なんてありませんよね。

 

綺麗な鳴き声を出すのだってオスがメスにアプローチして子孫を作るための行動であって、遊んでるなんていったら可愛そうですよね 笑

 

キリギリスが鳴くときの特徴

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キリギリスは鳴き方に面白い特徴があります。

 

一匹のオスのキリギリスが鳴き始めるとその近くにいるオスのキリギリスもそろってみんなで鳴き始めるのです。

 

一匹のオスのキリギリスがメスを求める動作をすると、他のオスのキリギリスもメスを取られてなるものか!負けてられるか!と思って必死に対抗して鳴き声を出すということですよね。

 

それが我々人間には楽しいキリギリスの大合唱に聞こえるわけですね。

 

実際、オスのキリギリス同士は仲良く鳴いているわけではなく、ライバル心むき出しで楽しい気持ちではないわけですよね 笑

 

まとめ

 

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?

実はキリギリスって色のバリエーションが多いので、それをコレクションにしようと飼っている人は結構多いのです。

そして、キリギリスの幼虫の餌は野菜、植物の花粉、さらに鈴虫用の人工飼料やツナなどといったものを食べるのでおすすめです。

 

キリギリスの一生は忙しいものですが、幼虫から育ててみるのも面白そうですよね。

 

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