- ピッキングのツールを自作する方法!
- 動画と画像で簡単に作れる!
ピッキングと聞くと、犯罪を主に想像してしまいがちですが、これを仕事として行う方、有資格保持者である方は、本格的な鍵の世界で生きているのです。
皆さんは、ピッキングじたいがとても難しい技術であり、鍵を専門に扱う専門家でなければいけないと思っている方もいるようです。

しかし、ピッキングは自身でツールを作成することも可能なのです。
ピッキングは鍵の種類によっても異なりますが、少し技術を習得し、練習を重ねることで身につく技術であり趣味にもなります。
ここでは、ピッキングツールを自作する方法について動画と画像でご紹介したいと思います。
ピッキングツールは自作できる
ピッキングを行うには、いきなりピッキングをしろと言われても、何のツールも持っていないことから、すぐに行うのはやはり無理な話ですよね。だからこそ、まずはピッキングツールを作ることから始めましょう。
ピッキングツールを自作する際に使用する素材としては、クリップやペンチ、マイナスドライバーを準備しましょう。
実際にはピッキングツールなどについては、インターネット等での販売はありますが、高額である上、防犯上のことを考慮し、販売者は購入者に対して身分証明書の提示を求める為、購入するにも少し面倒だと感じることもあるのです。
しかし、今はピッキングツールとして販売されているツールを購入するよりも、100円ショップなどで販売されているクリップやペンチ、マイナスドライバーを安価で購入し、自作することができるのです。
最も手軽に自作できる為、ピッキングツールを作ることも楽しみのひとつになります。
ピッキングはどのようにしてやるのか

ピッキングツールを自作できたら、実際に鍵を開けてみることにしましょう。
鍵を開ける時は、まず、マイナスドライバーを使用し、鍵の下側に刺し込みます。その後、鍵が解錠する方向へ回転させ、軽く力を加えてください。
少しテンションをかけてあげるだけでOKです。これだけでシリンダーが少し回転し、外殻部とシリンダーの境にズレが生じます。
スプリングの力でトップピンが下がるのですが、この状態でピンを上げることで、ズレの部分にトップピンがかかり、ボトムピンが下に落ちるようになります。
これを反復させて繰り返すうちに、全てのトップピンを上げるとピッキングが完了します。そして、カチャっと音がして、鍵が開きます。
ここで、ピンを上げる作業は、手先で細かな作業を行うことになる為、難しい工程となります。その為、ここではレーキングという方法を利用します。

レーキングは、まぁ言えば適当に鍵をがちゃがちゃやってみることを言います。
これは、ピンに触ることでほんの偶然にトップピンが全てシアラインに揃うと鍵が開くというやり方です。
テンションをかけすぎると鍵穴が壊れてしまったり、ピンが上がらなかったりといったトラブルになります。
また、レーキングでガチャガチャ行う力加減により、ボトムピンが外殻部に入り、ピッキングに失敗してしまうのです。
このような場合は、いったんテンションを元に戻し、再度ピッキングを始めるようにしましょう。
鍵はどんな仕組みになっているの?
鍵の内部構造は、スプリングというバネが必ず内部にあります。これがあることで、全てのピンが押し返されることになります。
そして、トップピンとボトムピンが別々になっていて、ボトムピンを持ち上げると、トップピンも動き、全てのトップピンとボトムピンの隙間がプラグと水平になることで鍵が開くという仕組みになっています。
南京錠のピッキング

自作で行うピッキングは、簡単な南京錠は自作でも十分行うことが可能です。
ツールは、ピックの形状や長さがポイントになります。実際には、1番奥にあるピンに届くくらいの長さがあることが重要です。
鍵穴の中で、ツールが上下に動かすことができるくらいの幅のものを使用しましょう。
また、先を曲げたり小さな突起物を付けることでピンを上げることができることが絶対条件となります。
テンションレンチは鍵穴よりも幅を取るくらいにきつめが良いでしょう。ピックの邪魔にならないように平坦な作り方をすると使用しやすいです。

そして、実際に開錠するコツは、ピンを押しすぎず、テンションレンチにあまりに負荷をかけすぎないことが大切です。
ピンを押しすぎることで、トップピンだけではなく、ボトムピンにまでもがシリンダーを飛び出し、そうなるともうシリンダーが回らなくなってしまいます。
ここまでになると、一度テンションレンチを外して、再度ピンと一緒に戻さなければいけません。
最初は力加減が分からないので、どうしてもシリンダーが回らないといったことが起こるでしょう。何度か練習が必要となります。
南京錠の鍵のタイプ
南京錠に使用される鍵のタイプは、ピンタンブラー錠であることが多いです。これは、安全性を考慮し、上下にシリンダーが付いているタイプもあります。
実際によく使用されているタイプですが、ピッキングの対象になりやすいことから、最近ではさらに精密な対策を施した種類が増えています。
とは言え、全てに精密な対策が浸透しているとは言えない為、未だピッキングの対象となっていると言えます。

ピンタンブラー錠は、シリンダー内にトップピンとボトムピンで構成されています。
通常、鍵を差し込むとボトムピンがトップピンをシリンダーに対し外側に押し上げることでシリンダーが回転して開錠することができます。
しかし、普通にピックを使用してトップピンを上げたとしても、その上にはさらにバネがあります。そのバネの力によってトップピンはピックをはずしてしまうと落ちてしまうのです。落ちてしまうと開錠になりません。。。
その場合は、テンションレンチを使用し、鍵穴の下部に引っ掛けて、時計回りに軽く力をかけてみましょう。この隙間があるとシリンダーがずれてくれます。
テンションレンチに力を加えた状態でピンを上げるピックを使用するとトップピンは落ちてこないという訳です。
さらに、このままシリンダーの回転をスムーズにいかせる為に、ピンを全て上げることで、テンションレンチの力でシリンダーが回り、鍵が開錠するのです。
まとめ
いかがでしたか?ピッキングツールを自作する方法についてご紹介しました。
鍵の仕組みは案外簡単なものなんですね。
確かに、鍵の構造を理解するのに時間がかかりそうですが、鍵は身近な存在であることから、ピッキングが趣味となる方も実は結構たくさんいるんですよ。
しかも、私達が普段よく見かけている南京錠の開錠くらいであれば、自作のピッキングツールで十分足りるほどです。それに、実は誰でも簡単にピッキングできてしまうのです。
本来、鍵のトラブル等で対応してくれる方は、鍵師の資格を有した方です。その為、自作のツールでピッキングを行うとなれば私達のような素人となります。
最初は何度も練習が必要となりますが、試行錯誤しながらピッキングの技術を身に付けるのもおもしろいものですね。
ただし、ピッキングはあくまで自身の趣味の範囲で行うものであり、決して犯罪に使用すべきではありません。まさか犯罪に関わるような事態となってはそれこそ大変です。
そこをしっかりと踏まえた上でピッキングの楽しさを知っていただけたらと思います。