- 「ハンミョウ」という昆虫ってどんな虫?
- ハンミョウを飼育するにはどんなコツがある?
昆虫界には多くの種類の虫が存在します。
例えば、カブトムシやクワガタを捉えても、その中には何種類ものカブトムシやクワガタが存在します。それに、住んでいる地域やその気候が異なるだけでも昆虫の姿は変わることもあります。
そんな多くの昆虫が存在する中でも、「ハンミョウ」という昆虫をご存知ですか?
「ハンミョウ」だなんていう昆虫の名前は一度も聞いたことがないという方の方が多いと思います。
ここでは、そんな聞きなれない「ハンミョウ」の幼虫の種類や飼育をする場合のコツ、また、ハンミョウを狩る方法についてご紹介します。
ハンミョウの幼虫の種類や飼育のコツとは?
ハンミョウという幼虫の飼育のコツをチェックする前に、ハンミョウという昆虫がどんな種類や特徴があるのかを把握しておきましょう。
ハンミョウとは何?
ハンミョウはコウチュウ目・ハンミョウ科の昆虫。
ハンミョウとは、聞きなれない名前ですが、これはれっきとした昆虫の仲間です。

ハンミョウの身体はとてもカラフルです。
緑色や赤褐色、紺色といった色で飾られており、身体からはとても独特な香りを放っています。
■ハンミョウの生態
- 体長2cmほどととても小さめ
- 腹部と手足に白い毛が生えている
- 肉食性の昆虫
- 四国や九州、屋久島、対馬、本州南などに生息
- ハンミョウの姿を確認できるのは4〜9月の春から秋
おとなしそうな昆虫に見えますが、実はとても鋭い牙を持っている肉食性の昆虫として知られています。
しかし、人間が近づいていくと逃げてしまいます。
ハンミョウは、「ミチシルベ」「ミチオシエ」などと呼ばれることもあります。
日本の一部の地域にしか生息しない
ハンミョウは、日本においては、一部の地域である四国や九州、屋久島、対馬、本州南などにしか生息していません。
あらゆる場所に普通に存在するという訳ではないようです。
特にハンミョウの姿を確認できるのは4〜9月の春から秋にかけて河原などで主に見かけることがあります。
ハンミョウは河原だけではなく、平地、林道、山岳地帯に生息している為、登山やハイキングの際に見かけることができます。
しかし、ハンミョウは貴重な昆虫である為、常に見れるということもありません。

見られるとラッキーというくらいだと思っておいてください。
ハンミョウは成虫となり越冬する昆虫です。
そんなハンミョウは、自宅でも飼育することができます。
しかし、ハンミョウを自宅で飼育するという際は、毒性がある種類が存在することが確認されている為、注意が必要です。
仮に飼育されたハンミョウに毒がない場合でも、ハンミョウの顎は強靭であり、鋭い牙を持つ為、噛まれるとケガをする恐れがある為、飼育の際は十分注意するようにしましょう。
ハンミョウの特徴は?
ハンミョウは身体全体が暗色系青地となっており、そこに黄色や赤色などの色が入っていてとても綺麗です。
体長は2cm程度で腹部と手足に白い毛が生えています。
後ろ翅で飛び、成虫は鋭い牙が生えています。
成虫のまま土の中で越冬し、幼虫は成虫と同じように牙が生えています。
ハンミョウは色彩豊な色をした身体がとても綺麗です。
しかし、同じコウチュウ目コガネムシなどと比較すると、光沢度は少ないです。
成虫も幼虫も肉食性である為、鋭い牙で獲物を捕食して生きています。
■ハンミョウの天敵は?
ハンミョウの天敵は他の昆虫類と鳥類です。
ハンミョウの成虫と幼虫は、どちらも強靭な顎と鋭い牙を持っていますが、天敵すべてに勝てるという訳ではりません。
また、幼虫については、巣穴でしか行動しないため、天敵から捕食されやすくなります。成虫に近づくと、巣穴の入り口を塞いで蛹になります。
ハンミョウの成虫が地上を歩き回るのは、幼虫の頃の行動制限がフラストレーションを起こし、解消していると考えられているようです。
■ハンミョウには様々な種類が存在する
ハンミョウは様々な種類が存在します。
一例ですが、
- マメハンミョウ
- ヒメツチハンミョウ
- キイロゲンセイ
- マルクビツハンミョウ
これらの種類のハンミョウは、脚の関節からカンタリジンという液状の毒を分泌させ、この毒に触れると水膨れができてしまいます。
ハンミョウは色々な種類が存在する為、専門店があればそこで多くの種類のハンミョウを見ることができるでしょう。
飼育の際は事前にリサーチしておかれると良いと思います。
ハンミョウの飼育方法

ハンミョウの飼育にはコツがあるのでしょうか?
ハンミョウを飼育する際は、水槽を準備してそこで飼育するようにしてください。
大きさは金魚を飼育する際に使用する大きさで問題ありません。
水槽を準備したら、10cmくらい土を敷きます。
ハンミョウは隠れ家を作る昆虫です。その為、木や石などを使用してハンミョウが隠れることができる場所を作っておいてください。
また、飼育の際は土が乾燥しないよう、霧吹きを使用して土を湿らせてください。
ハンミョウの飼育する時のポイント

ハンミョウの幼虫も成虫も肉食性です。
その為、生き餌しか食べません。生き餌を調達する必要があります。
ハンミョウの個体よりも小さめのアリや蛾などを与えてください。
そして、飼育環境が上手く整っていれば、メスのハンミョウは卵を産みます。
ハンミョウは水槽内でたくさん卵を産み付けると、成虫になると共食いの恐れもあります。
その為、水槽は少し広めのものを使用する方が良いでしょう。

また、ハンミョウは昼行性です。
昼間に活動している為、餌としてはミミズなどを与えるようにしてください。
もしミミズが入手できない場合はアリなどを餌として与えましょう。
飼育ケースの温度は20〜27度に保つようにしてください。
ハンミョウの捕獲方法

ハンミョウはどのように捕獲すればよいのでしょうか?
ハンミョウの成虫はとても勢いよく遠くに飛ぶことができるだけではなく、素早く歩き回ることもできます。
その為、意外と捕獲が難しいと感じる方も少なくありません。
しかし、ハンミョウの飛ぶタイミングを見計らうことで、上手に捕獲することができます。
- 幼虫が住む巣穴を探すことから始めましょう。
- 巣穴を見つけらた、そこに草の茎を刺しこんでみてください。
- 少し刺激すると、中から幼虫がの登ってきます。
- 草につかまった感覚がしたら、そのまま草を巣穴から抜いてみてください。
すると、ハンミョウの幼虫がくっついていることが多いです。

捕まえた幼虫を持ち帰って飼育を始めましょう。
この時、ハンミョウの幼虫にも鋭い牙がある為、捕獲の際に噛まれてしまわないよう、軍手などをしてきちんと手を保護してハンミョウに触れてください。
ハンミョウに毒がある種も存在する為、噛まれたりしないよう注意してください。
■ハンミョウはネット購入できるも高価な昆虫
ハンミョウは湿っていて日当たりの良い場所、特に林道や河原などで捕まえることができます。
幼虫は土の中に潜んでいて、縦長の穴を探すと比較的探しやすいです。
捕まえる時は鋭い牙で咬まれることが内容軍手を使用してください。
販売している場合もあるようですが、一般的な昆虫を扱うペットショップなどではあまり見かけることはありません。
ネットで購入する場合でも数万円と価格高騰している個体を見つけました。
種類によってその価格差があり、ネット販売されているハンミョウについては外来種であることが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
ハンミョウの幼虫の種類や飼育のコツ、また狩りの方法についてご紹介しました。
ハンミョウの幼虫は成虫と同様に強靭な顎と鋭い牙を持っていて、肉食性であることが分かりました。
飼育の際も、温度環境を保ち、隠れ家を設置するなど、ハンミョウにとって良い環境となるようにしてください。
ハンミョウは捕まえて手で触る時に噛まれることのないよう軍手などを使用して手を保護するようにしましょう。