- エイズの芸能人・日本人まとめ!
- エイズへの感染を防ぐ対策も紹介
日本においてHIV感染者、そしてエイズ患者が増加傾向にあります。
しかし、日本においては芸能人また有名な著名人がエイズであるといったことは公表している方はいないようです。
ここでは、国内外の芸能人・日本人でエイズを公表している方、亡くなった方などをまとめました。
また、エイズの感染を防ぐ対策についてもご紹介します。
エイズの有名人
フレディ・マーキュリー
イギリスのバンド「クィーン」のボーカルでもるフレディ・マーキュリーは全世界にファンを持つとても有名な歌手として知られています。
1991年、45歳という若さで亡くなられています。死因はエイズの合併症によるカリニ肺炎が原因であると言われています。
この時、全世界を制覇する有名な歌手がエイズによって亡くなられたことがとても衝撃的であり、この時に日本においてもエイズに対する認知度が高くなりました。
キース・へリング
アメリカの画家として活躍されたキース・ヘリングは、エイズを発症後に31歳という若さで亡くなりました。
自身がエイズであることを公表し、その後も自身の作品を通じてエイズを撲滅すべく活動を行っていました。
ロック・ハドソン
ハリウッド映画俳優であるロック・ハドソンは、芸能人として世界で初めてのエイズ患者となった方です。
1985年にエイズを発症し、その後亡くなられています。
ルディ・ガリンド
アメリカのフィギュアスケート選手で、世界選手権男子シングルで銅メダルを獲得した選手です。
ジュニア時代からペア競技、そしてシングル競技の両方を行っていました。
グレゴリー・ローガニス
水泳飛込の選手で、モントリオール、ロサンゼルス、ソウルオリンピックにて、5つのメダルを獲得したオリンピック選手です。
チャーリー・シーン
「メジャーリーグ」「ホットショット」といった作品に出演しているアメリカの俳優チャーリー・シーンは、父親や兄弟も俳優をしているという一家に生まれています。
私生活においては、麻薬を使用、そして発砲事件を起こす、また、アルコール依存症で入院経験もしています。
チャーリー・シーンは実際にプロからスカウトされるほど野球が上手であると言われています。
2015年アメリカのテレビ番組において、自身がHIV感染者であることを公表しました。
マジック・ジョンソン
アメリカの有名な元バスケットボール選手です。バルセロナオリンピックにおいて、金メダルを獲得しています。
1991年に自身がHIV感染者であることが分かり、現役引退とともに、HIV感染を発表しました。
引退後はコメンテーターや監督として活躍されています。
日本の芸能人・有名人にエイズ患者はいる?
世界においては、1980年〜1990年にかけて、多くの有名人や芸能人が、自身のエイズを公表されています。
また、その後もエイズに感染していることを公表する芸能人は多い中、日本の芸能人はエイズを公表したという方はほぼいません。
と言うより、むしろそれが誰なのかネット検索しても全く真実が掴めません。
エイズを発症すると、エイズに関連した感染症に罹患すること、また、腫瘍によって亡くなることが多いと言われています。
その為、エイズが原因で肺炎を併発して亡くなった場合も、エイズで亡くなったとは言わず、「肺炎で亡くなった」と表現するのでしょう。
エイズへの感染を防ぐ方法

HIVとエイズは同じものだと誤解していませんか?
HIVはHuman Immunodeficiency Virusの頭文字をとったものであり、これはウイルスのこと。
このHIVに感染して発症したものがエイズ(AIDS)と呼ばれます。
つまり、HIVはエイズの原因となるものであり、イコールではないということが分かります。
では一体エイズとはどのような病気なのでしょうか。
- HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のこと
ヒトの体内で様々な細菌やカビ、ウィルスといった病原体から身体を守るために重要な細胞であるTリンパ球、マクロファージなどに感染してしまうウィルスのことです。
また、HIVには、HIV1型とHIV2型があります。
ここでよく誤解されるのは、HIVウィルスに感染したことで、すぐに何か特別な症状が現れるという訳ではありません。
本当に感染しているかを確認するには、血液検査を行う他ありません。
実はHIVウィルスに感染しているかもしれないという方が近くにいたとしても、HIVウィルスはインフルエンザウィルスのように飛沫感染するといった感染経路とはまた異なる為、近距離に接したからといって感染するという病気ではありません。
エイズとは
- AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome)で後天性免疫不全症候群
これはHIVがTリンパ球やマクロファージに感染した場合、これらの細胞の中で必然的にHIVウィルスが増殖を始めます。
そして、免疫に必要なこれらの細胞が身体の中から減ってしまう為、色んな病原体に感染しやすい身体に変化してしまうのです。
結果的に色んな病気を発症してしまうという訳です。
このような病気の状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と呼んでいます。
実際には、23もの疾患が定められており、これらの疾患を発症するとエイズであると診断されることになります。
エイズの症状
エイズには特に目立った症状は現れないと言われています。
最も多い症状としては、発熱や倦怠感、頭痛、関節痛などといったような風邪の症状に似た症状が現れると言われています。しかし、その症状は人によってそれぞれ異なります。
そして、エイズを発症すると、症状が出現していなくても、HIVウィルスは確実に身体の中の必要な細胞を蝕んでいく為、5年ほどかけて身体の免疫機能を低下させてしまうのです。
最終的には死んでしまうと言われているのです。
HIVの感染経路
HIVに感染すると、HIVは血液や男性の精液、そして赤ちゃんに与える母乳に多く分泌されると言われています。
一方で、唾液や涙、尿といった体液の中には感染するだけのHIVウィルスは分泌されていないそうです。
そして、実際の感染経路として考えられているのは、腸管や膣、口腔内といった粘膜や血管に達する皮膚からの傷口、また、性交渉による感染、血液による感染、出産時の母子感染が主であると言われているのです。
性的感染
HIVに感染する要因として挙げられることは、性行為による感染が大多数であることが分かっています。
また、女性は膣の粘膜からの感染、男性は性交渉によって生じる亀頭の細かい傷、そして精液、膣分泌液の中に含まれるHIVがそこから侵入してしまうことで感染してしまいます。
同性愛者による男性間の性的接触においては、腸管粘膜から精液中のHIVウィルスることで感染してしまいます。
腸管粘膜は単層のため、少しの刺激で傷つきやすく、そこからHIVウィルスが侵入し、膣性交よりも高い感染力となります。
血液感染
手術の際に輸血が必要であったり、注射器や注射針を共用したこと、また、麻薬を回し打ちにしたり、医療現場における医療事故から、感染者の血液が他のヒトの血管中に侵入したことによる感染が挙げられます。
また、注射器や注射針を共用することで、HIVウィルスに感染するだけではなく、C型肝炎に感染する確率が非常に高くなります。
現在では、日本赤十字社において、献血血液は厳格なるHIV検査を実施していることから、輸血によるHIV感染のリスクは非常に低くなっています。
しかし、医療現場において自己により、医療従事者に感染してしまうというリスクが高く、その場合は注射針を安全に取り扱う。
また、HIV感染者の血液による事故が起こった場合は、2時間以内に抗HIV薬の予防内服を行うことで、HIV感染の危険性を低下させることができると言われています。
母子感染
母子感染を防止するには、以下のような注意が必要になります。
- 妊娠初期にHIV検査を行うこと
- 妊娠中に抗HIV療法を行う
- 手王切開術を行う
- 帝王切開時にAZT点滴を行う
- 出生児にAZTシロップを予防投与させる
- 人工乳保育とする
体液には気を付けること
日本においてHIV感染が考えられるは、やはり最も多いとされる性交渉によるものだと言えます。

HIVウィルスはヒトの体液に潜んでいます。
例えば、口腔内の唾液嫌血液、膣液や精液がそれにあたります。
この体液は、オーラルセックスを行う、キスをする、セックスを行うことにより、感染者から非感染者に向けてどんどん感染を拡大させてしまうのです。
HIVは大きく目立った初期症状がないことから、不特定多数の相手とセックスをするというような方こそ、感染の可能性が高いと言えます。
しかし、HIVに感染しているかについては、血液検査を行い、HIVの検査項目を希望することで初めて検査を受けることができます。
HIVに感染しても、初期症状が風邪の症状と変わらない為、もしもパートナーが変わられたのであれば、検査を行っておくと安心ですね。
HIVの感染確率
もしもコンドームを使用せずに性交渉を行った場合は、感染の確率が0.1〜1%であると言われています。
しかし、コンドームなしで性交渉を行い、たった1回でHIVに感染したという方も存在します。
また、性病に罹患している場合は、粘膜に炎症を起こす為、よりHIVの感染確率が高くなります。
HIVの感染を予防する方法
HIVはヒトの血液や精液、膣分泌液の中に多く分泌されていることから、それらが粘膜や傷ついた皮膚に触れることで感染拡大してしまいます。
その為、そのような部位に直接触れてしまうことを防ぐことが大切です。
実際に、HIVに感染する感染経路として最も多いと言われているのは性交渉です。
つまり、HIV感染を防ぐには、性交渉時には、必ずコンドームを使用するようにしましょう。
また、パートナーともきちんと話合い、使用してもらうことが最も大切なことです。
そして、オーラルセックスを行う際も、口腔粘膜からHIV感染の危険性がある為、必ずコンドームを使用しましょう。
HIVに感染してからエイズ発症まで
実際に、HIVに感染した感染初期では、HIVは体内で免疫のしくみの中心となるTリンパ球に感染することでそこで大量に増殖してしまいます。
その為、一時的に発熱などといったような風邪に似た症状が現れますがその後数週間もすれば元の状態に戻り元気になったように見えます。
そして、その後は無症状期となり、その状態が人によっては数年〜数十年続きます。
しかし、HIVに感染後、すぐにエイズを発症してしまう方も少なくありません。
無症状期である間も、HIVウィルスは1日に100億個も増殖し、どんどんTリンパ球を死滅させていきます。
本来、他の病気に打ち勝てるだけの健康な細胞が身体の中から蝕まれていくという訳です。
そして、Tリンパ球が必要個数を下回ることで、免疫不全状態となってしまい、普段かかることがない、また、かかってもすぐに完治するような病気でもかかりやすく、治りにくく、そこでエイズの発症に気付きます。
HIV検査を受ける
HIVに感染しても、50〜90%の方に、発熱やリンパ節の腫れ、咽頭炎、筋肉痛、頭痛。下痢などといった症状が現れると言われています。
しかし、それがHIVに感染したという絶対的な症状とは言えない為、実際にHIVに感染したかどうかについては、HIV検査を受けることをおすすめします。
HIV検査は、日本全国の保健所で無料・匿名にて検査を受けることができます。
各医療機関においては、有料となりますがHIV検査を受けることができる為、気になる方や不安な方は一度受けておかれると良いでしょう。
細菌では、その日のうちに検査結果を知ることができる即日検査を行う保健所もあるようです。お近くの保健所に確認してみられると良いでしょう。
HIVは早期発見が重要
HIV感染症に感染した場合、早期に治療を開始しなければなりません。
なぜなら、治療開始が遅れることにより、感染患者の方の生活や生命、そして、予後が悪化してしまうことになる為、早期発見はとても重要だと言えます。
エイズが発症する前に早期治療を開始することで、発症を遅らせることも可能です。
定期的に医療機関を受診し、適切な検査や治療を始めることが大切です。
HIV治療法
HIV感染について、それを完治させる特効薬はなく、確立されている治療法のない病気となります。
しかし、抗HIV薬により、HIVウィルスが体内で増殖することを抑制させることができ、エイズの発症を防ぐことができます。
エイズの発症を防ぐことができれば、長期間、健常者の方と変わらず普段の日常生活を過ごすことができます。
直接的なHIVを完治させることは不可能であったとしても、発症を遅らせることで延命治療ともなり得る為、必ず早期発見、早期治療を行うようにしましょう。
抗HIV薬は、核酸系逆転写酵素阻害剤、非核酸系逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、侵入阻害剤などといったような多くのHIVを抑制させる作用のある成分を含む薬です。
これを毎日1日1回服用し続けることで、他の人への感染の可能性を低くすることができます。
ただし抗HIV薬は服用し続けなければその効果が持続しません。
そのため、薬を服用する治療を開始したのであれば、必ず継続することが大切です。
日本のHIV感染者やエイズ患者数は?
1985年、日本で初めてのエイズ患者が報告されました。
そして、その後、2014年までに、HIV感染者は1091名、エイズ患者は455名となっています。
やはり、日本人にもHIV感染者やエイズ患者は存在していることが分かります。この中に、日本の有名芸能人も含まれているかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?エイズを発症している有名な芸能人は世界には存在しているようですが、日本人においては、誰もエイズであると公言する芸能人は存在していないようです。
とは言え、実態は、日本人においてもHIV感染者やエイズ患者が存在していることが分かっています。
初期症状がほとんどなく、あまり重篤な病気に感染しているなど思いもしていない為、自分がまさかエイズ患者であったとわかると相当ショックです。
実際には、HIV感染者やエイズ患者を完治させる特効薬は存在しません。
しかし、抗HIV薬を服用することにより、エイズの発症を遅らせる効果は立証されている為、自身がHIV感染者であることを早期発見した場合は、早期治療を開始するようにしましょう。
現在は医療も進歩している為、完治はできなくても、抗ウィルス薬を服用することで、必ず死ぬという病気ではなくなったことは事実です。
その為、たとえHIVに感染しても、正しい治療法を行い、毎日を楽しく生きる前向きな人でありたいものですね。