- 風鈴がうるさいなら警察を呼ぶべき?
- 夜に近所の風鈴がうるさい?
夏の風物詩ともいえる風鈴ですが、近所の風鈴の音が全国のあちらこちらでトラブルを起こしています。
特に夜中の風鈴の音です。完全に騒音のトラブルとなっています。
風の中で鳴る涼やかな「チリーン」と言う音もそれを「夏の風情」「涼やか」と感じるのは人それぞれですよね。
しかも、風鈴は軒先につるしっぱなしになっていれば、真夜中でも「チリーン」となるわけです。風さえ吹けば関係なしに鳴ります。
こんな風鈴の音が騒音としてかなり問題となっています。
さて、夜に近所の風鈴が音が鳴った、それをうるさいと感じる場合、果たして騒音の迷惑として警察を呼ぶべきでしょうか。
それとも、生活音の一種として我慢しなければいけないのでしょうか。
今回は風鈴の夜の音がうるさい場合、警察を呼ぶべきかどうするかについて調べてみました。
風鈴がうるさいなら警察を呼ぶべき?
夏の風物詩であり、詩や小説などのフィクションの文章の中でも夏を表現する手法としても使われる風鈴の音。
実際に、昼間にそれを聞いてそううるさく感じる人はいないのではないかと思います。
しかし、風鈴の音を「生活騒音」であると認定しているところがあります。東京都の環境局です。
同環境局では「考えよう生活騒音」というPDFをネットで公開し、生活騒音に対し啓蒙を続けています。
特に集合住宅での「生活騒音」に注意を喚起し、住民トラブルを防ぐために呼びかけています。
音の大きさの基準を45デシベルとしていますが、周囲の静けさとも関係しており、この数字が絶対でありません。
よって夜間の風鈴の音についても注意喚起がなされています。なんと、バイクや車の音と列記され注意されているのです。
東京都の定めた生活騒音なので警察を呼ぶべき?
集合住宅の場合、風鈴に限らず、夜中に洗濯機を動かしたり、お風呂に入ったりすることで、ご近所の生活騒音トラブルになることがよくあります。
中には、子どもが歩いた音だけて神経質になる人もいますし、音というのは、個人の感じ方によりますので、明確な「うるさい」と言う線引きが難しいものです。
東京都の環境局が定めたものもの、あくまでも啓蒙、指導として「トラブルを起こさないように気をつけましょう」という趣旨で作られたものです。
そのため、この基準に違反していることをもって、警察に連絡し手しまえと判断するのは早計です。
とくに、夜に鳴る近所の風鈴の音がうるさいと言う場合は、集合住宅が多いのではないでしょうか。
また、そうでなくとも本当のご近所である場合も多いでしょう。
東京都の「生活騒音」を理由に警察を呼んで、近くに住んでいる人といらぬ火種を作るのは得策ともいえません。

まずは、おだやかな話し合いから始めるべきでしょう。
直接話して相談してみる
まず、直接「夜中の風鈴がうるさいので、片付けてください」ということをまともに話できる間柄であれば、普通に角が立たない言い方で「お願い」するのがいいのではないかと思います。
例えば「最近体調が悪くて眠りが浅い区的になって申し訳ないのだけども」と言うような切り出し方あるかと思います。
こういった普通に常識的なコミュニケーションが取れる場合は、まず普通にお願いしてみるのが、近隣トラブルにならず、一番問題の無い解決方法でしょう。
アパートなど集合住宅の場合は
しかし、世の中の全ての人が常識的で温厚で物分りのいい人だとは限りません。
風鈴の音がうるさいと言えば「なに?この人はクレーマーなの?」という感じで受け取らてしまうかもしれません。
逆に夜の風鈴の音が「うるさい」と感じているアナタの方が変人扱いされ、近隣トラブルにまで発生し、その後の近所づきあいなどに大きなストレスを抱えることになるかもしれません。
かといって、ここで警察を呼ぶのも早計です。確かに「誰から通報があった」とは警察はいいませんが、いきなり警察を呼ばれた相手はびっくりして「いったい誰が?」と疑心暗鬼になります。

ここで、警察を呼ぶのはあまりいい解決方法ではないです。
まず、アパートなどの集合住宅などの場合は、管理会社などに連絡するのがいいでしょう。
まともな管理会社で無い場合「誰々から連絡あったのですけど」と馬鹿な対応をする社員もいないとは限りませんので、絶対に名前を明かして欲しくない旨を伝え、やんわりと警告してくれないかとお願いしてみるといいでしょう。
その際には、東京都の環境局で「生活騒音」として注意喚起の材料になっている旨を伝えるのが効果的です。彼らも明確に動く理由ができますので。
普通のアパート管理会社はそのような近隣トラブルになりそうな芽を大家さんのために事前に摘み取ることが仕事です。まともな会社であれば対応をしてくれます。
ただそれも、相手がまともなコミュニケーション能力が無いような場合にした方がいいです。
苦情の言い方を工夫する
夜の風鈴の音がうるさいというトラブルは実際に増えています。だからこそ、東京都の環境局が「生活騒音」として注意を喚起しているわけです。

ただ、東京都も警察を呼んで解決しましょうとは書いていません。
やはり、今後の近隣の人たちの生活を考えれば、穏便な形で夜の風鈴の音をなんとかしてもらうのがいちばんです。
要するに「夜に風鈴をしまってもらう」ただこれだけをやってもらえばいいだけです。
警察を呼ぶ、アパート管理会社に依頼するは、本当に相手が話を聞いてくれない人であり、コミュニケーション能力に問題のある人である場合にした方がいいでしょう。
後は、こちらの言い方を工夫してなんとか穏便に「夜に風鈴をしまってもらう」と言う目的を達成すればいいのです。
「アナタの家の風鈴がうるさいので、夜に鳴ったらしまってください」など、用件を端的に何のオブラートにも包まず言うのは、それが事実だとしても、相手に対し不快感を与えます。
絶対にこのような、事務的な言い方は避けましょう。無用な近隣トラブルを蚊かけることになります。
まずは、自分が夜寝付けない、体調がいまひとつだとか、暑いけどクーラーとかつけると、次の日がつらくて眠れないでいると、風鈴の音が気になってきて…… というように、相手に対しあくまでも「願い」の形をとるべきです。
普通の人であれば「じゃあ、夜はしまってあげます」となりますし、ここで「すいません。ありがとうございます」の一言があれば、近隣の関係は非常にスムーズにいきます。
風鈴の音が夜中にうるさい、こっちが被害者なのになんで下手にでるのか?と思っている方は、その思いが余計なトラブルをまた増やすことを考えて見ましょう。
目的は「夜に風鈴をしまってもらう」だけです。それさえできればいいのですから、少しくらい下手に出ながら離すのは会話のテクニックであると割り切ればいいのです。
まとめ
夜の風鈴の音がトラブルとなり、東京都の環境局と言う役所が注意を喚起しなければならなくなったことは、なんとも意外な感じです。
それだけ、人々が忙しく疲れ、生活騒音の中に包まれながら生活しているのが、現代の社会なのかもしれません。
ただ気に入らないからといって 相手が悪いと風鈴を夜に鳴らしている相手に対し、いきなり警察を呼ぶのは、今後の近隣の人たちの付き合いや生活を考えると下作です。
本当に警察を呼ばなければならないときは、相手が全く聞く耳を持ってくれない場合に限りましょう。
そのときに、こっちの言い方がきちんと相手を気づかったものであることが前提です。けんか腰であったり、事務的な言い方ではトラブルは長続きしまします。
警察は、なんども夜中の風鈴の騒音に関わってるわけにはいきませんし、アパートの生活騒音でもよほどのことが無い限り介入などはしてきません。
ただ、相手が本当に非常識でどうしようもない人間の場合は、もしアパート居住でしたら、アパート管理会社にお願いしてから警察に連絡する方法もあります。ただ、それは本当に最後の手段です。
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