- そら豆・臭いの理由は成分にあり?
- そら豆の匂いを消す簡単な方法は?
「そら豆」がスーパーなどの店頭に並び出し、飲食店などでも出回りだすと、春になったなぁーと実感しませんか?
最近の気候では、日中は春を通り越してもう夏に近いかもしれませんね(笑)
お酒のおつまみ・子供のおやつとして、4月〜6月頃の旬の時期しか食べれない期間限定品として人気がありますよね!
そら豆の匂いの理由・成分とは?
まずはじめに、「そら豆」について説明したいと思います。
元々は北アフリカや西アジアが原産で、日本には8世紀ごろに中国から伝わってきたと言われています。
古代エジプトやローマでもそら豆があった記録が残っているほど、古くからある食材です。
低カロリーな食材のそら豆は、実は主役級の栄養素をたくさん持っています。
- カリウム
ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります - マグネシウム
血圧を調整する働きや、イライラの解消にも効果があるそうです - レシチン
肝臓の基礎代謝を促す働きがあります - 食物繊維
便秘解消に役立ち、腸内環境をよくします - 鉄分
貧血の予防に効果があります - ビタミンB1
疲労回復や神経の機能を正常に保つ作用があります - ビタミンB2
心筋梗塞や動脈硬化などの原因の一つとされる過酸化脂質を分解する働きがあります - ビタミンC
風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります
これだけでもスゴイんですが、実はまだまだ書ききれないほどあるんです。
ちなみに、そら豆の皮の部分には利尿作用のある成分や食物繊維が豊富なので剥かずにそのまま食べてほしいですね!
「そら豆は鮮度が命」と言われるほど、日が経つと急激に鮮度が落ちてしまうので手に入れたらすぐに調理することをオススメします。
(調理時の鉄則は、調理する直前にさやから出すこと)できればなるべく、さやに入ったものを買いましょう。
栄養価が非常に高く、『若返りのお野菜』とも呼ばれているそら豆。塩ゆで、焼いて、ひと手間加えて、など色んな食べ方ができる「そら豆」ですが、独特なニオイが苦手って方もいらっしゃるようですね!
どんなニオイ?
全く感じない方から、毛嫌いするほどの方まで、ニオイの感じ方はさまざまなようです。まだそら豆を調理したことのない方には、悪い印象を与えてしまうかもですが、
「おじさんの靴下の臭い」や「足の爪の臭い」、「足の蒸れた臭い」「梅雨時の生乾きの洗濯物の臭い」など『臭い(くさい)』と感じてる方が多いようでした。例えがなんともいえない強烈感を残しますね(笑)
臭いの理由は?
そら豆の臭いの原因は、一つの物質が原因という訳ではなく、さまざまな匂い成分が混ざり合って独特な匂いが出来上がっているようです!
豆類の青臭い香りのもとは、n-ヘキサナールとインペンタノールといわれる揮発性脂肪族や芳香族成分の臭いのためともいわれています。
ではここからは、臭いが苦手なので家で調理したことがないって方の為に、完全に臭いを消すことは出来ませんがマシだと感じれるさまざまな方法をご紹介したいと思います!
そら豆の匂いを消す簡単な方法
新鮮なさや付きのそら豆を買ってすぐに調理する
鮮度が良いものは美味しいからです。そら豆は『美味しいのは3日だけ』と言われているほどなので、新鮮なものを選ぶようにしましょう。
- さやが綺麗な濃い緑色で、つやがあり表面のうぶ毛がとれていないもの。
- 筋の部分が変色していないもの。
- さやに豆の形がくっきりみえていて、ふっくらと膨らんでいるもの。
スーパーなどの店頭に並ぶ期間も短いからこそ、せっかくだから良いものを目利きして下さいね!
お酒を入れる
そら豆を茹でる際に、塩と共にお酒を入れてみて下さい。青臭さが抑えられます。
- 水1リットルに対して、塩大さじ2・お酒100mlを基準にしてみて下さい。
- 水を沸騰させ塩とお酒を加えたら中火を保ち、そら豆を入れて2分加熱する。
- すぐにザルにあけてうちわなどで冷ます。
水にはさらさないでくださいね。(水っぽくなってしまいます。)
冷凍保存する場合は、固めに茹でます。(短くして茹で時間1分位でいいです。)
薄皮を剥いて食べる
薄皮の部分にも食物繊維などの栄養があるので食べてほしいところなんですが、この部分が臭いと言われているので苦手な方は無理して食べなくてもいいと思います。
そら豆を茹でる際に(さやから取り出した後)、黒い筋に包丁で切り込みを入れます。(反対側でもOK)こうすることであとで皮が剥きやすくなりますよ。
※黒い筋は傷んでいる訳ではなくて、熟している証拠です。
焼く
外皮の水分で蒸し焼きにするため、甘みが濃くて美味しくなります。茹でたときの嫌な臭いが気になりませんしね。
- そら豆をさやごと魚焼きグリルに並べ、黒い焦げ色がつくまで両面を焼く。
- 端を切って筋から開き、塩を振りかけていただきます。
魚焼きグリルを洗うのが面倒だなぁ〜って思う方は、フライパンでもトースターでも焼くことできますよ。簡単に臭みを減らして食べれる方法。一度試してみて下さい。
ちなみに、焼いたときだけたべることができるところ。さやの中の白い綿の部分を食べてみてください。甘くておいしいです。
揚げる
フライビーンズってご存知ですか?
カリカリっとした食感がたまらなくクセになりますよね。臭みもないですし。ご家庭でもそれが出来るんです。
- そら豆をさやから取り出して、お歯黒側に包丁で切り込みを入れる。
(お歯黒とは・・豆の爪の黒い部分のことで、熟度の目安にもなっています) - キッチンペーパーの上にそら豆を重ならないように並べて、レンジ600wで6~8分ほど加熱する。
- 約1分毎にドアを開けて、庫内の水分を逃がす。
- 180℃に温めた油で、皮が茶色くなるまで揚げる。
- 塩を振りかけたら出来上がり。
レンジで長く加熱すると固め、短く加熱すると柔らかめになります。お好みで加減してくださいね。おつまみ・おやつに最適ですね!
他の料理に混ぜる
単体で食べるのは無理かも・・ならば、入れてしまいましょう。
パスタやカレー、シチューに混ぜてしまうのもよくある方法のひとつです。鮮やかな緑が入ることにより彩り良くなりますよ。オススメは、ごま油とニンニクと塩コショウで炒める!絶品です!
それに、ニンニクやネギ、ニラなどの香り成分「アリシン」を含む食材と一緒に食べることによって疲労回復効果が高まるんです。美味しく食べれて、身体にも良い。一石二鳥です。
この時期ならではの、そら豆の冷製スープはいかがですか?
そら豆の冷製スープの作り方
【材料】
- そら豆900g(さや付きで)
- 牛乳600cc
- 生クリーム100㏄
- 水60cc、
- コンソメ(粒状)小さじ2
【作り方】
- そら豆を茹でて皮をむきます。
- (1)のそら豆、牛乳、生クリーム、をミキサーに入れ30秒位まぜます。
- (2)を鍋に移し水とコンソメを入れ、弱火でゆっくりかき混ぜながら温めます。ふつふつしてきたら火を止めます。
- 器にもり冷蔵庫で冷やして下さい。
簡単にお店の味が出来ちゃいます。もちろん温めて食べても美味しいですよ。
調理の段階では、完璧に臭いを感じないことは難しいのかもしれないけれど、ちょっとしたひと工夫でまた違った感じ方に出来る気がします!
また、いつもと違う調理方法は「そら豆」の新しい発見にもつながります。美味しいと思うメニューに出会えるといいですね。