• トイレの虫を駆除するには?
  • トイレでの虫への対策・虫除けのコツ

トイレに入ると、なぜか小さな虫がブンブン飛び回っている…。

こんな状況にお困りではありませんか?

不思議なことに、トイレの虫をその都度追い出したり叩いたりしても、しばらくするとなぜかまた戻ってくるんですよね。

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トイレに発生するあの虫は、いったいどこから湧いてくるのでしょうか?

そもそもあの虫はいったいどんな虫で、私達にどんな影響を及ぼす可能性があるのか?も気になりますよね。

 

今回は、トイレにでる謎の虫の正体について迫りつつ、効果的な駆除方法のお話をさせていただきたいと思います。

トイレの虫を駆除するには?

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とにかくトイレの虫をなにがなんでも駆除したいですよね!

それでなくても不潔なイメージのあるトイレ…虫がいたらさらに汚い印象になって嫌ですよね。

 

虫のいるトイレがある家なんて、うっかり友達やお客さんなんかを迎え入れることもできません。

 

それに、トイレに入るたびにブンブン飛び回っている姿を見るのは本当に不快ですし、小さくてたくさんいるので完全に駆除するのも大変だったりします。

 

あいつらを追い出すためには、まずトイレの虫がどんな虫なのかを理解する必要があります。

 

トイレにいる虫の種類は?

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そもそもトイレの虫は何ていう種類のものなんでしょうか?

実は、一般家庭の水回りでよく見られる虫は「チョウバエ」という、ハエ目カ亜目チョウバエ科の一種なんです。

 

その中でも、特にトイレや風呂場などに発生しやすいと言われている種類についてご紹介したいと思います。

 

ホシチョウバエ

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こちらは比較的小さなチョウバエで、成虫の体長は約1〜2ミリ程度、幼虫は約8ミリとされています。

ホシチョウバエは世界中で広く分布しているのですが、日本でも全国的に見られます。

 

表面は灰褐色で、よく見るとフサフサした毛に覆われています。また比較的大きなひし形の翅を持っているのが特徴的で、翅の表面は5つの黒い斑点が見られます。

 

普段は翅を山型に折りたたんでいるので、後述するオオチョウバエと見分ける際にはこの部分に注目してみてください。

 

基本的に毎年4〜12月に発生するとされていますが、近年では暖房機器のきいた冬場でも現れることが多いので一年中発生する可能性があります。

 

一般的には汚れた川や貯水槽、排水溝など有機物を含む水場に生息します。

 

したがって、家庭の中でも汚れた風呂場やトイレなどはホシチョウバエにとって格好の住処となるんです。

 

オオチョウバエ

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一方オオチョウバエも一般家庭のトイレでよく見られる虫です。

オオチョウバエはホシチョウバエよりもひと回り大きく、体長約4〜5ミリで体色は灰褐色です。

 

翅は大きく斑点が8個ついており、見た目はハートを逆さまにしたような形をしています。

 

ハエというよりは、どちらかと言えば蛾に似ているのが特徴です。

 

発生時期は5〜10月と、ホシチョウバエよりは期間が短いのですが、やはり近年では冬場も暖かいので一年中みられます。

 

有機物を含む水場を好むため、一般家庭内では浴槽やトイレ周りで発生します。

 

オオチョウバエやホシチョウバエは、卵から成虫になるまでの期間が約20日と短いため、住みつかれるとあっと言う間に繁殖してしまいます。

 

そのため、放置したら潰しても潰しても新しいチョウバエが発生してしまう…という事態になるんです。

 

どうしてトイレに発生するの?

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ところで、チョウバエはいったいどこから発生しているのでしょうか?

いつの間にかトイレに現れるようになるチョウバエですが、どこが発生源なのか突き止めることが非常に重要だったりします。

 

チョウバエは、基本的に暖かい環境で水が少しでも溜まっている場所があれば簡単に発生します。

 

特にトイレや風呂場などはチョウバエにとって絶好の住処で、トイレの場合は排水溝や排水管、浄化槽などから発生していると考えられます。

 

普段からトイレを綺麗に掃除していない場合には、排水管やトイレタンクなどに汚れが溜まってチョウバエの栄養源となってしまうことがあります。

 

不衛生なトイレは、チョウバエを発生させやすくなってしまうのです。

 

また、外から入り込んでくることももちろんありますので、開けっ放しのトイレの窓や、回っていない換気扇などにも注意が必要です。

 

健康被害はある?

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ところでチョウバエがトイレに発生することによって、何か健康被害などはあるのでしょうか?

基本的にチョウバエは人間に対して噛んだり刺したり…直接何かをすることはありません。

 

また、当然毒なども持っていませんので触れても大丈夫です。

 

ひたすらブンブンと飛び回っているだけですので、ただ不快な気持ちにさせるだけと言えばそれだけなんですが、、、。

 

ただチョウバエに関しては、やはり注意しなくてはならない点もあります。

 

チョウバエは排水管やトイレタンク、排水溝などの不衛生な水場を好みますので基本的には雑菌まみれです。

 

したがって、人間に対して直接的に攻撃してくるわけではないのですが、こういった雑菌を運んでくる恐れがあります。

 

また、間違って何かの拍子に体内にチョウバエが入り込んでしまったら、「ハエ症」になる可能性があります。

 

ハエ症とは?

人間の体内にチョウバエやチョウバエの卵、幼虫などが入り込んでしまった場合に下痢や腹痛が引き起こされてしまう事があるのですが、これを「ハエ症」といいます。

 

体内に入るなんて…と思うかもしれませんが、トイレや浴室などで大量発生した場合には何かの拍子に肛門や口、目などから入り込んでしまう事があるんです。

 

また食べ物に混入してしまうこともありますが、気付かずに食べてしまった場合も同様にハエ症を発症することがあります。

 

基本的には便としてすべて排出されてしまえば問題のないものなんですが、高齢者や乳幼児などは体力のある大人よりも重症化することがあるので注意が必要です。

 

トイレでの虫への対策・虫除けのコツ

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続いては、実際に大量発生したチョウバエへの対策や虫除けについてご紹介します。

トイレにチョウバエが発生した場合、ハエ症も怖いですし、何よりうっとおしいので早く何とかしたいですよね。

 

果たして、駆除しても次から次へと発生するチョウバエへの有効な対策はあるのでしょうか?

 

虫を駆除する方法は?

https://youtu.be/nKBE-0LHlW0

チョウバエが発生した場合、完全駆除するためには二段階の方法が必要です。

 

まずはトイレ内で飛び回っている成虫をひたすら撃退すること。

 

そして、それだけではまた新しいチョウバエが発生してくるので、発生源を突き止めて対策をすることです。

 

まずは、成虫の撃退方法についてご紹介していきます。

 

見つけ次第殺虫剤をかける

とにかく成虫を見つけたら、片っぱしから殺虫剤をかけていきます。

 

ホームセンターなどでコバエ用の殺虫剤が市販されていますので、シュシュッとかけてしまえばイチコロです。

 

コバエバルサンを焚く

また、コバエ用の燻煙タイプ殺虫剤を使用するのもオススメです。

 

このタイプの殺虫剤はトイレを締め切って密室状態にし、中で殺虫剤入りの燻煙を充満させるものですから、1匹づつ退治する手間もなく全滅させられるので楽チンです。

 

しかし刺激の強い薬剤が含まれているので、小さいお子さんがいる家庭ではできるだけ使いたくない…という方もいらっしゃいますよね。

 

コバエ取り器を設置

そんなときにオススメの方法は、ハエ取り器やハエ取りシートを設置する方法です。

 

コバエホイホイなどの市販のハエ取り器ならば、安全で尚且つチョウバエを勝手に寄せ集めて駆除してくれます。

 

これならば手を煩わさずに容器ごと廃棄すればOKですし、刺激の強い薬剤なども使用していないので安全です。

 

お手製のコバエ取り器を作る

https://youtu.be/wQKwf09VXGM

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また、お手製のコバエ取り器を作って設置するのもオススメですよ。

 

作り方は簡単で、材料もご家庭にあるもので作ることができますので市販のものをわざわざ買わなくても大丈夫なんです。

【作り方】

用意するものは、プラスチック製の容器、麺つゆ(ワインやお酢など、匂いの強い食材ならなんでもOK)、食器用洗剤、水。

  1. まずは高さが8センチ以内の容器を準備します。無い場合には、ペットボトルなどをカッターで切って調整します。
  2. 容器の半分くらいまで水を入れます。
  3. 麺つゆを数滴垂らします。
  4. 最後に食器用洗剤を数滴入れたら完成です。

この麺つゆコバエ取り器をトイレに設置しておくだけです。

 

なぜ麺つゆと食器用洗剤だけでチョウバエが捕獲できるのか?というと、食器用洗剤に含まれている界面活性剤によって窒息してしまうからなんです。

 

また、チョウバエは匂いの強い食材に寄っていく習性があるので麺つゆを入れておくと次々に引き寄せる事ができます。

 

通常、チョウバエの身体の表面は油膜に覆われていて水分を弾いているのですが、食器用洗剤に含まれる界面活性剤は一瞬にして油膜をなくす効果があるんです。

 

発生源への対策が大事

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チョウバエを駆除したところで安心しきってはいけません。

 

トイレ内にいる成虫を駆除したら、続いては発生源を突き止めて対策することが重要です。

 

そうしないと、次から次へと新しいチョウバエが湧き出てしまうからです。

 

芳香剤を置く

少なからず外から侵入して来るチョウバエもいますので、チョウバエの忌避剤効果がある芳香剤をトイレの窓際などに設置しておくと良いですよ。

 

また換気扇の隙間から入ってきてしまうこともありますから、その付近に置く方法もあります。

 

トイレ掃除を徹底する

なんと言っても、不潔にしておくことがチョウバエを繁殖させる原因ですので、トイレを綺麗に保つことは必須です。

 

トイレ掃除の際に、必ずチェックしなければならないポイントをご紹介します。

  • トイレタンク
  • 排水管
  • トイレブラシ
  • トイレポット
  • 便器の汚れ

この中でも特にコバエの発生源として多くみられるのがトイレタンクと排水管ですので、これらの場所を徹底的に掃除してください。

 

トイレタンクや排水管の掃除はうっかりしがちなんですが、汚れが溜まりやすく、チョウバエが卵を産みつけて繁殖するには最高の環境なんです。

 

また、意外なとこでトイレブラシやトイレポットの掃除も忘れずに行なうようにしてください。

 

特にトイレブラシは掃除した後の汚れが付いたままで放置されていることが多いので、注意が必要です。

 

面倒な場合は使い捨てのトイレブラシなども市販されてますので、そういった道具を使うのもオススメですよ。

 

まとめ

トイレに入るたびにブンブン飛び回っている謎の虫の正体は、「ホシチョウバエ」や「オオチョウバエ」である…という事がわかりました。

チョウバエは特にトイレや風呂場などの水回りに発生しやすく、注意が必要です。

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駆除するためには、発生源を突き止めることが非常に重要なんですね。

チョウバエは卵を産みつけてから孵化するまでの期間があっという間です。

 

ですから成虫の駆除はもちろんですが、同時に発生源を断つことも大切ですので、そのためには普段からトイレを清潔にしておく事がもっとも有効です。

 

しかし、それでも駆除が難しかったり面倒に感じるようであれば、専門の業者に相談するのが安心でオススメですよ。

 

チョウバエはうざったいだけでなく、健康被害も起こることがあるためこの機会にきちんと根本から解決しておきましょう。

 

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