- ガムが服・靴・カーペット・床・髪の毛に付いてしまったら?
- こびり付いたガムを取るのに必要なものとは
小さいお子さんをお持ちのお父さん・お母さん方は、日々お子さんのいたずらに手を焼いておられるのではないでしょうか。
壁に落書き、物を壊す、タンスにシールを貼るなど・・・。
そのなかでもされて困るいたずらの上位に入るであろう、「噛んだガムを付けられる」。一度付着してしまうとなかなか取ることができず、ついイライラしてしまいますよね。
ガムが付くということに関してはこどものいたずらに限らず、道を歩いているときに誰かが吐き捨てたガムを踏んでしまったときであったり、誤って落としてしまってカーペットに付いてしまったり・・・。
誰でもいつでも起こり得るアクシデントなのです。今回はそんなお悩みを解決すべく、ガムが付着したところ別に取り方をご紹介していきます。
ガムが〇〇に付いたときの取り方
お子さんが噛んだガムで遊ぶというのは、こどものいたずらの定番ではないでしょうか。
意図的に付けたり、アクシデント的に付いてしまったり、おともだちに付けられてしまったり。
ガムが付いた原因がどうであれ、結局それを取るはめになるのはお父さん・お母さんですよね。
そんなときガムの取り方を分かっていなければ焦ってしまい、無理にこすって取ろうとしているうちに逆に被害を広げてしまうという可能性もあります。
ここでは、ガムが付着した物別に取り除き方をご紹介していきます。
ガムが服に付いてしまったときの取り方
公園のベンチに座ったとき、誰かがいたずらでベンチに付けたであろうガムに気付かず踏んづけてしまった・・・、なんてことがあるかもしれません。
外で服にガムを付けてしまったとき、とりあえず一刻も早く取りたいと考えるのではないでしょうか。
そんなときに使える、衣服に付いたガムを取り除く方法はいくつかあります。
- 冷凍庫で凍らせて取り除く方法
- 氷(保冷剤)で冷やして取り除く方法
- 除光液を使って取り除く方法
- ウィスキー(アルコール)を使って取り除く方法
- サラダ油を使って取り除く方法
- オレンジオイル配合の洗剤を使って取り除く方法
以上の6種類です。
①~⑥のアイテムの使い方
①と②は付着したガムを冷やして硬めて取り除くという点では同じことです。
冷凍庫のスぺースに余裕があれば①の方法でもいいのかもしれませんし入れておけばあとはほっておけばいいので楽ではありますが、そもそも汚れている衣類を食品と一緒に冷凍庫に入れるのには抵抗があるという方が多いのではないかと思います。
そういった場合には②の方法でも十分冷やし固めることが出来るので大丈夫です。
氷をそのまま当てると氷が溶けて衣類もまわりもびしょびしょになってしまうので、氷をビニール袋に入れた状態でガムの部分に当てるか、保冷剤を利用してください。
より早く、より冷たくしたい場合にはガムを挟むようにして両面から冷やすのがいいでしょう。
③の除光液は100均にも売られているのですぐ手に入れることはできますし、普段ネイルをする方はお持ちなのではないでしょうか。
ガムが付着した部分に除光液を直接かけ、1分ほど待つだけで簡単にガムを取ることが出来るのです。
しかし除光液自体の独特な臭いがするので、それが苦手な人にはあまりおすすめはしない方法です。
④はお酒を使用するので、普段飲む人であれば家にストックがあるでしょうしいいかもしれません。
こちらはウィスキーをコップなどに注ぎ、ガムが付着した部分を浸してください。
5分ほど待てばガムが簡単に取れます。
べつにウィスキーでなくても、アルコールの含まれている液体であれば代用可能です。
⑤のサラダ油は必ずといっていいほど家庭に常備されているので、誰でも試すことができますね。
ガムは油によって溶けるので、サラダ油をキッチンペーパーなどにたっぷり染み込ませて付着したガムの部分をこすります。
そうするとガムが溶けてきてきれいに取り除くことが出来ます。
しかしサラダ油の独特な臭いが衣服に付いてしまうのが嫌だという方もいらっしゃると思います。
その場合は油分を含むものであれば代用することができますので、アロマオイルなんかでも問題ありません。
⑥のオレンジオイル配合の洗剤は、スプレーのものを使用することをおすすめします。
ガムが付着した部分にスプレーを吹きかけ、歯ブラシなどでこすってみてください。
あまりきつくこすると衣服の生地によっては色落ちしたり傷んだりすることもありますので注意してください。
ガムが靴底に付いてしまったときの取り方
これは老若男女、誰にでも起こり得るアクシデントなのではないでしょうか。
靴底に付くのが大半のパターンでガムが付いてしまったとしてもそれはぱっと見では見えないのですが、ずっと付いているままだと思うとなんか嫌な感じしますよね。
靴底に付いたガムも、服に付いた時と同じで氷で冷やしたり油で溶かしたりウイスキーを染み込ませたりすることによって取ることが出来ます。
それに加えて更に2つの方法で靴底に付いてしまったガムを取ることが出来ます。
チョコレートを使う方法
まずはチョコレートを練りこむという方法です。
ライターなどで付着したガムを炙って熱を加え、そこにチョコレートを練り込みます。
するとガムが溶けだしてきて綺麗に取り除くことができます。
チョコレートには油分が含まれているので、上で紹介したサラダ油で溶かす方法と原理としては同じことです。
ガムを噛んでいるときに一緒にチョコレートを食べた時にガムが溶けてしまった、という経験をされたことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
それはガムがチョコレートの油分に反応して起こったことだということですね。
ポケットティッシュを使う方法
つぎにご紹介する方法は、ポケットティッシュを使って取り除く方法です。
ポケットティッシュの切り目の無い部分を上にして地面に置き、それに対してガムが真ん中にくる位置で踏みつけます。
ポケットティッシュがくっついた状態になるので、そのまま10mほど歩いてみてください。
すると靴底に付いていたはずのガムがポケットティッシュの方に張り付き、靴底からガムを剥がすことができます。
これは、ガムがビニールに強く張り付くという性質を利用した方法です。
ガムに砂などが付着している状態だと、この作用がうまくはたらかない場合もあるので出来ることなら砂などの付着物は取り除いてから試すようにしてください。
ガムがカーペットに付いてしまったときの取り方
ガムがカーペットやじゅうたんに付いてしまったときは最悪です。
繊維質なものが多いので、正しい取り方を知っていなければ取るのに苦労しますし、最悪の場合よりしつこくこびりつかせてしまいきれいに取り除くのが難しくなってしまうという可能性もあります。
こちらも基本は衣類にガムが付いてしまった時の取り除き方と同じです。
しかしカーペットの場合は簡単に洗濯や水洗いをするのが難しいので、使用するものによってはカーペットを更に汚してしまいかねません。
そうなってしまわないようにするためにもしっかりとここで方法を確認し準備をしてから臨むようにしてください。
- 保冷剤
- ヘラ
- ベビーオイル
- 水
- お湯
- 歯ブラシ
- ドライヤー
- 乾いたタオル
- 小麦粉
の以上9つです。
①はガムを冷やして固めるために使用します。
②はガムをはがすときに使用します。
③はガムを溶かすために使用します。
④と⑤は汚れが付着してしまった際に洗い流すために使用します。
⑥はカーペットの毛並みを整えるために使用します。
⑦は④と⑤を使ってカーペットが濡れてしまった場合に乾かすために使用します。
⑧はカーペットについたベビーオイルを取る際に使用します。
⑨はカーペットに残った油分をきれいにするために使用します。
カーペットにこびり付いたガムを取り除く手順
ではこれらを使ってどのようにガムを取り除くのか、順を追ってご紹介していきましょう。
まずガムを冷やし固めるために、保冷剤をガムに押し当てます。
ガムが充分に硬くなったのを確認したら、ヘラでこびりついているガムを慎重に剥がしていきます。
一度できれいに剥がすことが出来ればそれでいいのですが、手こずっている間にガムが剥がれにくくなってくると思います。
その場合は再度保冷剤でガムを冷やして、硬くなったのを確認したらまたヘラで剥がすという作業を繰り返していきます。
もし、それでもまだヘラで取り切れなかったりガムの残骸が残っている場合は、ベビーオイルを使用します。
カーペットは部屋に常時敷いているものなので、サラダ油や香りのあるアロマオイルを振りかけると臭いが残ってしまいますので、無臭のベビーオイルを使用するのがいいのではないでしょうか。
カーペットに残ってしまっているガムにベビーオイルを振りかけ、ガムが溶け出すまでしばらく待ちましょう。
ガムが溶けたのを確認したら、乾いたタオルで拭き取ってください。
これでほぼ確実に、カーペットにくっついてしまったガムを取り除くことは出来ると思います。
タオルで拭き取っただけでは振りかけたベビーオイルの油分がカーペットに残ってしまっていると思いますので、最後にここで小麦粉を使用します。
ベビーオイルの油分の残っている部分に小麦粉を薄く振りかけます。
そうすることで小麦粉がベビーオイルの油分を吸着してくれるのです。
数分間そのままの状態で待ち、小麦粉が油分を吸収したら水で絞ったタオルで拭き取ります。
更にお湯で絞ったタオルで拭き取り、最後にドライヤーで乾かせばガムがこびりつく前のカーペットに元通りになります。
ガムが床に付いてしまったときの取り方
ガムが床に付いてしまった場合、こすって取ろうとしてしまうと余計にその範囲が広がってしまい取り辛くなってしまいます。
床に付いたガムを取り除くにはヘラを使う方法が一番いいでしょう。
しかし、やみくもにヘラでこすると床を傷つけてしまいかねないのでコツが必要となってきます。
ここでもまずは床に付いてしまったガムを氷や保冷剤で冷やして固めます。
硬くなったのを確認したらあとはヘラでこすり取るのですが、ここで一番気を付けなければならないのが「ヘラの角度」です。
床に対して45度くらいの角度でヘラを押し当てると、あまり床に傷を付けずにガムを剥がし取ることができるのです。
ヘラを使った方法以外でしたら、こちらもやはり油を使用してガムを溶かして取り除くという方法を使うことになります。
このとき、食用油を使用すると部屋に嫌なにおいが残ってしまうこともあると思いますので、アロマオイルなどのいい香りのするオイルや無臭に近いベビーオイルを使用するのがおすすめです。
これらの方法はフローリングの床の場合に使えますが、これがもし畳だったらヘラを使うと畳(井草)が傷んだり、油を吹きかけると油が染み込んでしまって拭き取ることができずシミになってしまうことが考えられます。
ですので、その場合には除光液やベンジンという液体を使用してください。
これらの液体をぞうきんに振りかけ、こびり付いてしまったガムをその雑巾でこすり取ると元通りに近い状態に戻せます。
しかし、畳の色が変色してしまう場合もありますので変色の恐れがないかどうか確認してから挑戦してみてください。
ガムが髪の毛に付いてしまったときの取り方
ガムがこびり付くと最も厄介なところだと言っても過言ではないのが髪の毛ではないでしょうか。
お子さんがふざけて遊んでいて髪の毛にガムを付けて帰ってきた、なんてことを経験されたお母さん方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
小さい範囲であればちょっとハサミで髪の毛を切れば問題ないのかもしれませんが、その前にお子さんがこびり付いてしまったガムを無理に取ろうとして範囲が広がってしまっているというパターンも多いかと思います。
そうなってしまったら中途半端に髪の毛を切るわけにもいきませんし、困りますよね。
まず、一番やってはいけないのがシャワーで洗い流そうとしたりドライヤーで熱を加えるということです。
ガムに熱を加えると柔らかくなり、そうするとガムが伸びることで髪の毛に絡みついてしまい余計に取り辛くなってしまうのです。
髪の毛に付いたガムを取るのに最適なアイテム
多くの方はもうお気づきかと思いますが、髪の毛にガムが付いてしまった場合でもやはり油を使ってガムを溶かして取るのが一番いい方法だと言えます。
実際に、お菓子メーカーが推奨している「髪の毛にガムがつっくいてしまった場合の対処法」でもこの方法が勧められているのです。
しかし、髪の毛にサラダ油やアロマオイルといったものを塗り付けるというのには抵抗があるかと思います。
実はヘアクリーム(たとえばワックスなど)でも油分が多く含まれているものもありますので、そういったものでも代用することが出来るのです。
ガムがこびり付いてしまった部分にヘアワックスを塗り付け5分程待ちます。
このときに気を付けなければならないのが、髪の毛に汗などの水分が付いているとヘアワックスに含まれている油分をはじいてしまいうまく作用しない場合もあります。
そうなってしまわないようにするためにも、ヘアワックスを塗り付ける前に、乾いたタオルなどで髪の毛に付着している汗などの水分を拭き取っておきましょう。
するとサラダ油やアロマオイルを振りかけたときと同じようにガムが溶け出してくるはずです。
乾いたタオルでガムが残らないようにきれいに拭き取ってあげれば大丈夫です。
最後に、髪の毛に残るであろうわずかなガムのカスや取り除くのに使用して髪の毛に付着したヘアワックスをシャンプーして洗い流してあげれば元通りです。
髪の毛に付いたガムをその他の方法で取りたい場合は
自宅にヘアワックスがない、しかしサラダ油を髪の毛に塗り付けるというのは抵抗があって嫌だ、という場合にはここまでで何度もご紹介してきた「氷で冷やし固める」という方法も使えます。
しかし短髪の人がこの方法をすると直接氷が頭皮に当たってしまい軽い凍傷を起こしてしまったりする可能性も考えられるので気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。普段生活している中で、自分自身であったり身の回りのものにガムがこびり付いてしまうということは意外といつでも起こり得ることなのではないでしょうか。
そんなとき、ここでご紹介させていただいたこびり付いたガムを取る方法を知っておいてもらうだけでガムが付いてしまったことに困り果てることも、下手に取ろうとしてその被害を拡大させてしまうこともなくなるのではないでしょうか。
ここまででご紹介させていただいた、場所別のこびり付いてしまったガムの取り方で共通するのは「氷で冷やし固める」、「油で溶かす」ということです。
これだけ覚えておいてもらえれば緊急を要する場合でもなんとかその場を凌げると思いますし、是非これらの方法を使ってみてくださいね。
最後までお読みくださり、まことにありがとうございました!
掃除に関する記事