- メダカの飼育を屋外でするなら?
- 容器は発泡スチロールがおすすめ?
メダカはとても小さくて可愛い魚ですよね。
それに飼育もとても簡単で繁殖も大抵の場合自然とうまくいくことが多いと言われています。
私たちがメダカを飼育し、観賞用として楽しむ為に、どのようにしてメダカの飼育をすればよいかご存知ですか?
ここでは、メダカの飼育を屋外で行う場合の方法についてご紹介します。
メダカの飼育に準備すべきもの
メダカを飼育する前にまず、以下のことに注意し、準備を進めてください。
メダカを屋外で飼育するための前準備
メダカを飼育する前にメダカを快適な環境で生活させてあげるためにも、様々な前準備が必要となります。
- メダカを飼う水槽
- 底砂
- 水草
- 餌
- 水換え用ホース
- バケツ
- 水温計
- カルキ抜き
- 粗塩
メダカを飼育する容器でおすすめは?
メダカの飼育を行う際に特によく利用されるものをご紹介します。
- 睡蓮鉢
- ガラス水槽
- プラステチック容器
- 発砲スチロール
睡蓮鉢や発泡スチロールは外気の影響を受けない為、水温の急激な変化も起こりにくく、屋外飼育にはとても適していると言われています。
もしも、メダカを色んな角度から観賞したい場合は、ガラス水槽がおすすめです。また、その際の水槽の大きさはできる限り大きめの水槽が理想です。
水は多量に必要ですが、その方が水質の悪化もしにくい上、水温が急激に変化することも予防することができるからです。
しかし、水槽が大きい場合は、多くのメダカを飼育すべきでしょうし、掃除の際は少し手間もかかることになります。
メダカを飼育する際は、飼育密度にも注意してください。
飼育密度が高い場合は酸素不足に陥る可能性が高くなり、メダカが成長することを妨げ、メダカの産卵にも悪影響となります。
その為、水槽が広いからといって、多くのメダカを飼育すればよいというのは逆効果となります。
底砂
メダカを飼育する際、上記の容器を使用することになりますが、水底には必ず底砂を敷くことをおすすめします。
底砂は水槽の中を綺麗に見せるだけではなく、バクテリア等が住む環境としても重要だからです。
底砂に繁殖したバクテリアや微生物は、メダカの排泄物や食べ残しを分解し、その結果、水が自然と浄化される仕組みとなっています。
メダカの飼育の際は、「大磯砂」や「園芸用の赤玉土」を使用します。
水草
水草にも底砂と同様に水を浄化する作用があるため、水草も底砂と同様に水槽に設置するようにしましょう。
水草は光合成を行い、水中に酸素を補給する役目があります。
また、水草を入れるのと入れないのとでは、水質も綺麗になり、見た目にもとても美しい環境とすることができます。
水中の汚れも水草の栄養となることから、自然と水が綺麗になるのです。その他、水草には様々な役割があります。
メダカは水草に産卵したり、自身の隠れ場所にしたりもします。また、水草を設置することで、日中の太陽の日差しを遮ることもできます。
メダカの飼育の際は、睡蓮やホテイアオイを設置しましょう。ホテイアオイは、根が紫黒くて密集して生えることから、メダカの産卵場所として最適だと言われています。
しかし、根が伸びすぎてしまうと、メダカがその根に絡まって死んでしまうこともあるため、もしも根が伸びてきた場合はハサミで短くカットするようにしてください。
メダカの飼育水
水道水はカルキ抜きが必要不可欠
メダカの飼育を行う際にとても大切なものが水です。メダカを飼育する際、家庭では水道水を使用することになります。
しかしこの水道水の中には塩素が含まれており、この塩素はメダカの毒ともなることから、必ずカルキ抜きを行う必要があります。
カルキ抜きの方法としては、バケツの中に水道水を入れ、一晩中汲み置きして置いておきます。
これを行うことで、自然に水の中から塩素が抜け、汲み置き水を毎日のように少しずつためておくことで、水換えの際にすぐに使用することができます。
市販のカルキ抜き剤もおすすめ
水温も常温となり、とても使用しやすくなります。しかし、常に汲み置きの水が準備されているという訳ではありません。
その場合は、市販で販売されているカルキ抜き剤を使用する他ありません。
実際には多くの家庭でメダカを飼育する際は水道水を利用することになりますが、地域によってはPHや硬度の高い水である場合があります。それらには十分注意して飼育準備を行ってください。
この場合、市販で販売されているPHを測定する検査薬を使用し、調べておきましょう。
メダカの飼育に使用する水は、弱酸性〜弱アルカリ性の範囲内である必要があります。
水槽を変える際には水合わせが大切
飼育を続けることにより、酸性になる為、メダカを違う水槽へ移動させる場合などは必ず水合わせを行うようにしましょう。
小さめの容器にもともと住んでいた水と一緒にメダカを入れておき、この後新しい水を入れた水槽に浮かべておきます。
水温が同等となったら新しい環境となる水を入れていき、その環境にメダカを馴れさせてください。
このような方法を行うことにより、水質および水温が急激に変化することを防ぐことができます。
飼育場所や飼育を行う水槽の水温
太陽のあたる場所が飼育場所におすすめ
メダカの飼育は水草が光合成を行うという意味でも、太陽の光がとても重要です。
太陽に当たって育つメダカはとても健康的です。その為、メダカを飼育する水槽は、太陽の当たる場所に置くようにしてください。
このような考えからすると、メダカの飼育は屋外飼育がベストです。
太陽の光を浴びないと病弱に育つ
一方、メダカを室内環境で飼育する場合は、太陽の光がどうしても不足しがちです。
太陽の光を浴びなければ、メダカはビタミンA、ビタミンDが欠乏し、病気になりやすくなってしまうのです。
このため、メダカを室内飼育する場合は、蛍光灯の光を利用して光を補ってあげてください。
夏には日陰を作って水温を調節
しかし、屋外飼育を行う場合は、夏はとても暑いことから、水温が上昇しすぎてしまい、メダカが弱ってしまうことも考えられます。
その為、メダカの水槽の近くに、すだれなどを利用し、適度に日陰を作るようにしてください。
メダカが生きることができる水温は2〜38℃と広範囲です。
とは言え、近年は温暖化も進み、夏の気温もかなり高いことから、メダカの住む水温が上昇しすぎてしまい為、何らかの対策を行うようにしましょう。
実際には、メダカが快適に生活することができると言われている水温は、25〜28℃です。
メダカにおすすめな餌
メダカは雑食性であることから、プランクトンやミジンコ、ボウウラや小さな昆虫を食べて生きています。
屋外飼育の場合は自然とそれらのものを食べて生きることができます。
しかし、それだけでは足りない為、メダカ用の人工餌を与えるようにしましょう。与える餌の量は、メダカの個体数によってある程度調整してください。
食べ残しがあると水質も悪くなってしまう為、毎日の餌槍の様子から判断するようにしましょう。
目安は5分ほどで食べきれるかどうかです。餌を与える回数については、最低1日2回与えてください。
しかし、冬は水温が下がってメダカの活動も鈍くなる上、冬眠を行うことから、餌を与える必要はないと言われています。
メダカの餌には、生餌も販売されており、人工餌と比較すると若干餌やりにも手がかかり、価格も高くなってしまいます。
しかしながら栄養価は非常に高く、メダカが生育するには良いと言われています。
メダカ水槽の水換え
冬は頻繁に水換えしなくても大丈夫
メダカは水温によって活発な活動を行うかどうかが決まります。冬場には水温が低下する為、メダカは活動しなくなります。
そのため餌も与えることがなくなることで、メダカの排泄物も少なくなり、水質が悪化することは少なくなります。
水槽の中をよく観察して、メダカがじっとしているようであれば水換えをしなくても大丈夫です。
夏には1週間に1度は水換えが必要
一方で水温も高くなる夏場は活動に活発するため、餌もたくさん食べ、排泄物も多くなり、この排泄物や餌の食べ残しによってアンモニアが発生し、水質が悪化してしまいます。
その為、特に夏場は最低でも1週間に1回は水槽の水換えを行うようにしましょう。もしも水質が悪化していると、メダカの元気がなくなってきます。
そこで水換えを行っても遅い場合が多い為、毎日メダカを観察して、早急にメダカの変化に気付くことが大切です。
メダカの飼育容器には発砲スチロールがおすすめ
メダカの飼育容器は、発泡スチロールがおすすめであると言われています。
断熱性と保温性が高い
これには理由があり、ひとつは断熱性と保温性を期待することができること。
その為、夏でも冬でも管理もしやすく使用しやすいというメリットがあります。
それに、大きくて立派で高価な水槽を購入することを考えると、とても低価格で入手しやすいのも魅力的です。しかし、低価格であることでデメリットもあります。
耐久性はやや不安
一番問題視されることと言えば、発泡スチロールであることから、耐久性があるかどうかが問題です。
実際には数年しようすると日光に当たったことによって劣化が進みボロボロになることも考えられます。
また、誤って足で蹴ってしまったりつまずたりして発泡スチロールに穴が空いてしまうようなことがあると、それこそメダカが水の中から飛び出してしまったりといったことも起こり得ます。
メダカを鑑賞しにくいというデメリット
また、発泡スチロールで飼育する際は、色が白であることがほとんどです。その為、メダカの個体を鑑賞しにくいといデメリットも考慮しなければなりません。
しかし、手軽ですぐに利用することができるということを考えると、とても便利な飼育容器であると言えます。
メダカの屋外飼育での水槽の水深
メダカを屋外で飼育する場合は、一般的に水深が浅くて水面がとても広いものがメダカにとってとても快適な生活環境となります。
メダカを飼育する際は、水深が浅めである方が良い理由として挙げられていることは、メダカの水槽の中に酸素を供給しやすいことと、観賞しやすいということにあります。
メダカも人間と同様に酸素がないと生きていくことはできません。
その為、飼育する水槽内はエアレーションを行っていれば特に問題ありませんが、もしもエアレーションを行っていないという場合は、飼育容器の空気に触れる面積を確保する必要があります。
水深が浅い方が良いのも、水面近くは酸素が多く供給されていることが多く、水深が深い場所では酸欠状態になる可能性が高いからです。
また、水深が浅い包が、メダカの観賞をより楽しむことができます。
メダカの屋外飼育の注意点について
メダカを屋外飼育する際、特に冬越しについては様々な点に注意する必要があります。
餌を与えすぎない
メダカは、気温が下がる冬は冬眠を始めます。実際には水温が5度になるとすでに冬眠に入ってしまうようです。
その為、水槽の中で、メダカが活発に動くこともなくなり、餌も食べなくなります。メダカの冬眠が始まった場合は、餌を与える必要はありません。
また、水温があまりに低下することによって、メダカが凍ってしまわないように注意してください。
メダカが凍らないようにする
本当に寒く成る冬に実際に水が凍ってしまうこともあります。飼育している水槽の表面だけが凍っているという場合はそこまでメダカに影響はありません。
しかし、水槽の水深が浅い場合は、メダカまで一緒に凍ってしまう可能性もあるため、水量をしっかりと確保できるくらいの飼育容器の準備をしておきましょう。
真冬のメダカの飼育については、保温性に優れた発泡スチロールがおすすめです。
水温が2℃を下回る場合は室内飼育に切り替える
その他、屋外から屋内へ移動させ、冬場は室内で冬眠させる方法をとりましょう。
しかし、室内で飼育することにより、水温が適温を保たれた状態であった場合は、メダカは冬眠せずに今まで通り活発に動くことも考えられます。
一方で夏場の屋外飼育の際は、18〜28℃の水温の範囲であれば問題なく生きていくことができますが、真夏の日差しはメダカの生活環境を悪化させ、水温上昇につながってしまいます。
その為、直射日光を避けることができるよう、日陰を作るようにしましょう。
メダカが暑さのあまり弱ってしまう、また、ダウンしてしまわないよう、早めの対策を心掛けるようにしてください。
メダカの飼育におすすめなアイテム
メダカなどの生体を初めて飼育する方にとっては、どのようなものをどれくらい揃えておけば良いか。
また、どれくらいの餌を与えれば良いか、その栄養価などについても気になります。
そんなメダカの飼育が初心者であるという方でも、手軽にメダカの飼育をスタートすることができるものや、メダカの飼育の際に必ず必要なものなどなど。
おすすめのアイテムをご紹介します。
メダカ飼育セット 発泡鉢タイプ 生体付
発泡鉢はもちろん、メダカの飼育に必要となるものすべてが揃い、メダカの生体ももちろん、メダカの生活環境に必要な水草までもがセットになった、メダカ飼育セットがおすすめです。
特に、生体を初めて飼育するという方は特に、最初から様々な準備を行わなければなりません。
また、手軽にメダカの飼育をスタートすることができる発泡スチロールであれば、そこまでの初期費用は必要ありません。
睡蓮鉢などでメダカの飼育を始めるという場合は、それなりに睡蓮鉢の価格も高くなるため、飼育の初期段階での初期投資がかなり高額になる恐れもあります。
このようなことから、メダカを初めて飼育するという方こそ、このメダカ飼育セットが迷わずセッティングできて楽しくメダカ観賞を行うことができるのではないでしょうか。
大磯砂 細目 3kg
熱帯魚や水草、金魚やメダカの飼育の際に多く使用されている底床素材です。
ソイル系の床材は水質が悪化することも多く、それとは異なり、半永久的に使用することができます。
また、砂じたいに目詰まりを起こしたとしても、再度洗浄してから使用することができます。
メダカの糞により作られる有害なアンモニアを分解してくれるバクテリアの棲家となって、水槽内の水質を良い状態に保ってくれます。
また、水質をメダカの快適な生活環境である弱アルカリ性にしやすく、硬度を保つ働きもしてくれます。
長期間に渡って、何度でも使用することができる床材の定番となっています。
特選メダカの餌
メダカが卵から孵化し、30日後にオスとメスの区別がつきはじめます。
その区別がつくまで、成長期となるメダカに消化吸収のよい餌を与える必要があります。それが、この特選メダカの餌です。
このメダカの餌は、極小の顆粒の餌で、良質な原料のみを使用している為、とても栄養バランスがよく、メダカの食いつきも良い餌として人気です。
手軽に餌やりをすることができる専用容器つきです。栄養価の高いメダカの餌を与えて、健康に元気なメダカを育てましょう。
メダカの生態と特徴
メダカはとても小さくて可愛いらしい淡水魚です。多くの方がメダカの存在をご存知のことでしょう。
メダカの生態とその特徴についてご紹介します。
- メダカは淡水魚であるが、塩分にも強い為、実際には汽水域においても生きることができる
- メダカにはまぶたがなく、昼夜の活動は人間と同じように行っている
- 例え水質が悪い場合でもある程度の適応能力がある
- 水の流れに弱い為、水流から逃れるための逃げ場所を設置しておかなければ疲れ果てて死んでしまうこともある
- 流れが少なく水草が生えている場所に生息し、プランクトンや小さな虫を餌にして生きている
- 雑食の魚である為、自分の産んだ卵や稚魚までも食べてしまうことがある
- 自然に生きるメダカは、冬は土の中に潜り冬眠している
メダカにとって快適な水槽環境
メダカが自然界と同じような環境で快適に生活することができるようメダカの快適な水槽環境についてご紹介します。
- 隠れ場所を備えた水槽
- 水底が土であること
- 植物の入った水槽であること
- 水流を作らない水槽であること
- メダカの個体数が適度な状態の水槽であること
このような水槽環境を作ることをおすすめします。
メダカを水槽で飼育する場合、メンテナンスを考慮すると、できれば底砂に利用するものとしては、大磯が便利です。
ですがやはり隠れ家となるものだったり、水草も必ず入れるようにしましょう。
水槽の中の水質が悪化する原因
メダカを水槽の中で飼育する際、多くのメダカが死んでしまうのは、餌を与えすぎているからであると言われています。
与えられる餌は、メダカが食べることで分解され、それが糞尿として排出されます。
その糞尿に残った栄養素をバクテリアが食べることで分解され、水質が良い状態に保たれています。
しかし、このバランスが崩れることで、水槽内にアンモニアや亜硝酸が発生し、水質が猛毒状態に陥ってしまいます。
水槽を見た時、水が透明度をなしていない場合は、餌を与えすぎていることにより、バクテリアが増殖していると言えます。
そして、そのバクテリアは減ることはなく、どんどん増え続けてしまいます。
富栄養化が進むと・・・
自然界に住むメダカの状態よりもさらに水質に栄養素が増えすぎてしまっている状態のことを富栄養化と言います。
有機栄養素などが、水草の吸収能力を上回ることにより起こってしまい、この状態になってしまうと、水槽の中の水換えを行うしかありません。
富栄養化を防ぐためには、水槽の中のメダカの個体数を適度な状態とし、餌を与えすぎないようにしましょう。
富栄養化となった水槽内は、コケが大量に発生し、その結果、酸欠状態を引き起こしてしまう為、十分に注意してください。
まとめ
いかがでしたか?メダカの飼育を屋外で行う方法について、また発泡スチロールでのメダカの飼育方法についてご紹介しました。
メダカはとても可愛くて小さな魚です。そのメダカは他の魚に比べると小さな個体とは裏腹にとてもパワフルな魚であることが分かりました。
また、メダカの生活環境を整えるべく、最適な飼育方法や、発泡スチロールでの飼育のメリットやデメリットも理解することができましたね。
メダカは見た目よりもとても強い魚ですが、やはり冬眠の時期や夏場など、極端な気温と水温の変化には十分注意して、愛情もって育ててあげることが大切です。
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