- ヤモリはなつく?なつかない?
- ヤモリをなつかせる飼い方や育て方はある?
ヤモリをペットとして飼ったら人になつくのでしょうか?
飼い方や育て方でなつかせることはできるのでしょうか?
ヤモリはなつく?なつかない?
どんな生き物でも、ペットとして家に迎えたのであれば「なついてほしい」と思う飼い主さんがほとんどでしょう。
見ているだけで癒されたり可愛いと思えるけれど、餌をあげたりケージのお掃除をしたりお世話をしているのだから、そっぽを向かれてしまったんでは少し悲しい気分になりますよね。
ヤモリは身近に捕まえられる生き物ですから、見ているうちに愛着が湧いて、ペットとして飼いたいと思う方も多いです。
ヤモリの性格とは?
まずは、ヤモリの特徴をあげていくことにしましょう。
- 夜行性
- 神経質で狭いところが大好き
- 寒いのは苦手
- 脱走が得意
ヤモリは夜行性なので、昼間はほとんどシェルターなどに隠れて休んでいます。
また、神経質な性格をしています。
ヤモリには生き餌をあげなければいけないので、ピンセットなどでつまんで餌をあげることもあるかもしれませんが、神経質なヤモリは直接食べてくれないということもあるでしょう。
そもそも爬虫類はなつかない
ヤモリはなつく?なつかない?と聞かれたとき、『爬虫類はなつかない』とやや冷たい返事が返ってくるかもしれません。
爬虫類はなつくことはなく、ただ慣れるだけだといいます。
爬虫類は、ほかの生き物とコミュニケーションを取る生き物ではないのですから、触られることもじーっと見られることもストレスを感じます。
神経質な性格ですので、そういった性格も関係しているのでしょう。
ですが、いっしょにいる時間が長くなればだんだんと慣れて、ピンセットでつまんだ餌を食べてくれるようになったりして、飼い主さんとの距離を縮めることは可能だと思います。
『この人はお世話をしてくれる人』と認識しているかはわかりませんが、一緒にいる時間が長くなれば環境にも慣れて、『なついてきた』と思えるようになってくるかもしれませんね。
ただ。。。これって飼い主さんになついてる?というようなヤモリもいるようです。
手に乗せると歩いて腕の方に登ってきたり。
なついているというわけではないかもしれませんが、触れ合える瞬間ってやっぱりうれしいものですよね。
無理に触ったりせずに、じっくり時間をかけてヤモリと過ごすことで、もしかしたらなついてくれるかもしれませんが、ヤモリはなつかないものとして飼い始めた方がいいと思います。
意外と大変。。。ヤモリの飼育
細かい飼い方の説明については、またあとでお話していきますが、ヤモリのお世話ってそんなに簡単ではないんです。
まず、先ほどお話したように、なつきません。
可愛いから近くで見たいと思うけれど、のぞき込まれたりじぃーっと見られるのはストレスを感じます。
コオロギなどの生き餌を用意してあげなければいけないし、生き餌もきちんと管理しないと死んでしまいます。
生き餌のコスト削減するために繁殖したり、もちろんケース内の掃除もせねばね。
適度な日光浴も必要だし、安定した温度(25~30℃くらい)で保ってあげないといけないし、体調崩してもヤモリを診てくれる病院はとても少ないです。
書けばキリがないんですが、まず昆虫が苦手な人はまず無理かと思います。
見ていると案外可愛い顔をしていて、癒されるんですよね。
でも、なつかないから飼うのやめるとか、安易な気持ちで飼うのは絶対にやめていただきたいなって思います。
犬でも猫でも、可愛いからとか子供が飼いたいって言うからからとか、そういった理由で飼い始めることもありますよね。
それでもいいと思うんです。
ちゃんとお世話して、ずっと可愛がってあげるのであれば。
小さいヤモリだって、命のある生き物ですから、飼うと決めたら責任を持って最後まで飼うようにしてくださいね。
ヤモリをなつかせる飼い方や育て方ってある?
ヤモリを含む爬虫類は、基本的にはなつきません。何度もお話したので、十分わかっていただけたと思います。
例えば、赤ちゃんの頃から飼い始めたのであれば、外で生活していたヤモリよりは人間に慣れやすいかもしれませんね。
今回は、ヤモリの基本的な飼い方についてお話していくことにします。
ヤモリの飼育に必要な物
ヤモリを飼うと決めたらいろいろと準備しなければなりません。
- 飼育ケース
- 隠れ場所になるシェルター
- 餌
- 霧吹き
- ヒーター
基本的にはこれらの物を準備するようにしましょう。
飼育ケース
爬虫類用や昆虫用の飼育ケースを用意しましょう。
ヤモリは脱走が得意なので、フタ付きでしっかり閉まる物を用意してください。
ヤモリが1匹であれば20㎝くらい、2匹であれば30㎝くらいの大きさのケースだといいでしょう。
隠れ場所になるシェルター
ヤモリは夜行性なので、昼間は隠れて過ごすことが多いです。
隠れ場所となるシェルターを用意してあげましょう。
爬虫類用のシェルターもありますが、植木鉢のかけらや木の板などでもOK。
また、脱皮をするときにざらざらしたものがあると役立つので、木の枝などもあるといいですね。
餌
ヤモリは、生きているものを食べるので、生き餌を用意してあげましょう。
コオロギやミルワームなどがいいですが、爬虫類を専門に扱っているお店やペットショップで購入できます。
ヤモリの頭の大きさより大きいものは食べないので、生き餌の大きさには注意しましょう。
霧吹き
ペットボトルのフタなどに水を入れて置いてあげるのもいいのですが、そこから水を飲むヤモリは少ないようです。
朝晩、ケースの壁に霧吹きで水を吹きかけてあげましょう。
ヒーター
ヤモリの飼育には、安定した温度を保ってあげることが必要になります。
そのためには、爬虫類用のヒーターパネルを用意してあげるのが便利です。
あまり温度が低いと冬眠してしまったり、冬眠してもうまく冬を越せずに死んでしまうこともありますから、温度管理はしっかりしてくださいね。
また、ケース全体を温めてしまうと暑すぎたときに逃げ場がなくなってしまうので、ケースの半分くらいを温めてあげる感じでヒーターを設置してあげてください。
ヤモリの餌は生き餌を用意してあげよう
先ほど餌のところでお話しましたが、もう少し詳しくお話していきますね。
ヤモリには昆虫用のゼリーをあげることもできますが、基本生き餌をあげるようにしましょう。
餌をあげる頻度は、2日に1回程度です。
- コオロギ
- ミルワーム
この2つであれば、ペットショップや今では通販でも購入することが可能です。
- 生きたまま2匹くらいケースに入れておく
- 上手に食べられないときは、コオロギの後ろ足を切ってケージに入れる
続いてミルワームのあげ方についてです。
- 小さいお皿にミルワームを入れてケース内に置く
どちらの場合でも、あまり大きすぎると食べることができないので、生き餌の大きさには注意してあげてください。
また、ミルワームは、脂肪分が多くカロリーが高いので、あげ過ぎないように気をつけましょう。
病気を防ぐために必要なこと
先ほどもお話しましたが、ヤモリが体調を崩してしまっても診てくれる病院は本当に少ないです。
ですので、日頃から体調を崩さないように管理してあげることが大切になります。
- 脱皮不全
- クル病
この2つがヤモリに多い病気となっています。
脱皮不全
ヤモリは脱皮をするのですが、上手に口を皮ではいで、脱皮の後の皮を食べてしまいます。
ですが、脱皮がうまくいかないことがあって、壊死してしまうこともあるのです。
クル病
カルシウム不足が原因で起こる病気です。
骨が柔らかくなって変形してしまうため、背骨が曲がるなどの症状が現れます。
ヤモリの病気を防ぐためにはどうしたらいいの?
脱皮不全とクル病がヤモリに多い病気なのですが、その病気にならないために気をつけておくことがあります。
- 湿度を上げることで脱皮をうまく行うことができる。
- 湿度は60%くらいを保つようにすること。
湿度を保ってあげることも大切ですが、温度を保つことも大切になります。
温湿度計を用意しておくと管理しやすいですね。
では、クル病についてはどうでしょうか?
- 無リンのカルシウム粉末を餌にまぶしてあげる
- カルシウムやビタミン類をサプリメントで補う
サプリメントだけでは、十分に補うことができないので、生き餌にカルシウム粉末をかけるか、もしくは生き餌にカルシウムのある食べ物をあげるようにしましょう。
ヤモリの飼育で気をつけること
ヤモリの飼育についていろいろとお話してきましたが、最後に気をつけてほしいことをお話しておきます。
- 脱走防止対策をする
- 適切な温度と湿度を保つこと
脱走防止対策をする
ヤモリは、垂直な壁でもペタペタと上手に登れます。
上まで登ってちょっとでも通れる隙間があれば、そこから脱走できてしまいます。
ヤモリは小さいですから、脱走したことに気づかずに踏んでしまったなんてこともあるかもしれません。
フタをしっかりと閉めることもそうですが、餌をあげるときに脱走されないように気をつけましょう。
そして、ヤモリが通り抜けれそうな隙間があるときは、必ず塞ぐようにしてくださいね。
適切な温度と湿度を保つこと
ヤモリは寒さに弱い生き物です。
温度が低くなると動きが悪くなって餌を食べなくなったり、また、冬眠をしてしまうこともあります。
冬眠するのに、きちんと脂肪を蓄えているのであれば無事に冬を越せることはできますが、そうでないと死んでしまうこともあります。
冬眠すると4ヵ月くらいは餌を食べないので、冬眠しないように25~30℃くらいに保ってあげるようにしてください。
また、乾燥していると脱皮不全になることがあるので、60%くらいの湿度を保つようにしておきましょう。
温湿度計の設置は忘れずに!
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