• ウンベラータの曲げ方を徹底解説!
  • 幹や枝を自由自在に曲げる方法とは?

観葉植物の中でも、ひと際存在感のあるウンベラータはお店だけではなく個人の自宅用にも人気があります。

ウンベラータの花言葉は『すこやか』『永久の幸せ』『夫婦愛』です。 

今回は、この縁起の良い意味を持つウンベラータをもっと可愛く、もっと大切に育てたくなる方法をご紹介したいと思います。

ウンベラータとは?

正式名称は『フィカス・ウンベラータ』といいます。ゴムの木の仲間で語源は【日傘】。大きい葉っぱが似合っていてなんだかしっくりきます。(笑)

 

1年で20cmも伸びることがあります。成長が早いことでも有名な観葉植物ですね。

 

日当たりのよい場所なら室内で育てることができるので、お手軽にインテリアグリーンを楽しむことができるアイテムです。

 

独特な樹形

ウンベラータはハート形の大きい葉っぱも可愛くて魅力的なんですが、なんといっても独特な樹形が一番の魅力ではないでしょうか?

 

もちろん真っ直ぐすこやかに、花言葉通り育っているウンベラータも素敵です

 

しかし大ぶりの葉っぱにグニャグニャに曲がっている幹なら、お家の無機質な家電などに温かみを与えてくれますね。

 

ウンベラータは大きくなると3mにもなることがあります。ビックリですよね!

なので、そのまま真っすぐ伸びてしまうと室内で育てている場合は、天井にぶつかってしまいます。

せっかく愛情込めて育てているのに樹形が変になってしまったり、折れてしまうと悲しいですよね。

そこで、大きく育ってしまう前に買ったらまず『曲げ木』をしてみるのはいかがですか?

 

『曲げ木』とは、幹にワイヤーを固定して好きな形を作る作業のことです。少しの手を加えるだけで成形できるのがポイントです。

 

自分の好きな形に曲げて育てることが出来るれば、お気に入りの愛情もさらに深く注ぐことになりますね。

 

ウンベラータ・曲げ木の方法

ワイヤーで仮止めする

1~2ミリのワイヤーを用意し、幹に添えながら2~3本をテープなどで仮止めします。

 

ワイヤーを螺旋状に巻きつける

その周りに少し細い0.5~1ミリ程のワイヤーをグルグルとらせん状に巻きつけます。

 

枝が折れないように徐々に曲げていく

枝を折らないように気を付けながら、お好きな方向に数日かけてゆっくりと曲げていきます。

 

ワイヤーを取り外す

そのまま1シーズン以上置いてから、ワイヤーを取り外します。

 

慎重にゆっくり曲げていかないと幹や枝が折れてしまうので注意深くお願いします。

キャラ

無理に力を入れずに、がポイントです。

 

苗木の場合

まだ幹が柔らかい苗木のうちは、幹にワイヤーをぐるぐるコイル状に巻き付け、ワイヤーごとグーッと曲げて土に刺した支柱に沿ってカーブの形を固定するという方法もあります。

 

柔らかいといっても無理に曲げると折れてしまうので気をつけてくださいね。

 

ワイヤー以外

ワイヤーや支柱がなくても、家にあるビニールひもで引っ張るとか、ひもの先端に石で重りを付けるという方法もあります。

 

ビニールひもを曲げたい枝と支えになる枝(幹)に通すだけなので簡単です。ただし、支えになる枝(幹)が細すぎると形がつかないし折れてしまうことがあります

 

細い枝を少しだけ曲げたいならば、ミシン糸など強い糸で引っ張っても大丈夫ですよ。

 

曲げ木をするときは、それなりの力で幹や枝を引っ張りますよね。その際、幹や枝にワイヤーやひもが食い込まないように布や短く切ったホースをまいておき、あらかじめ補強しておくことをオススメします。

 

ウンベラータの仲間

 

ウンベラータはクワ科フィカス属に属しています。

同じフィカス属にはインテリアグリーンとして有名な『ベンジャミン』や『ガジュマル』などがあります。

 

ベンジャミン

枝を細工しやすいのでいろいろな形にすることが出来ます。

 

形はさまざま、サイズも机の上に置ける小さいサイズから背の高さほどある大きいサイズまであるので、インテリアグリーンとして人気が高いです。

 

インドやネパールでは「聖木」として大切に扱われている木です。

 

花言葉は『永遠の愛』『友情』『信頼』など。ポジティブな意味を多く持つベンジャミンは贈り物としても人気があります。

 

育て方

ベンジャミンは耐陰性が強いため室内に飾られることが多いのですが、ウンベラータと同様に日光を好むので、できる限り日に当ててあげましょう。

 

そうすることで丈夫に育ち、葉の色つやも良くなり元気に育ちますよ。

 

水やりもウンベラータと同じく成長期には土が乾いたらたっぷりと与えてください。葉水もしっかりしてあげてくださいね。

 

ベンジャミンは病害虫がほとんど見当たりません

 

しかし、風通しが悪すぎるとカイガラムシが発生することがあります。見つけた場合は、ブラシや布などでこすり落とすようにしてください。

 

買ってきたばかりなど慣れない環境では落葉しやすいベンジャミン。

 

ですが、落葉したからといって落ち込まないでください。環境になじんでくると自然と回復してきます

 

枝が四方八方に伸びてきて樹形が乱れてきたら剪定してください。ベンジャミンはどこからでも芽が出るので樹形が整えやすいですよ。

 

ガジュマル

古くから『精霊の宿る木』として世界中で愛されているガジュマル。自生している姿はまさに神秘的で圧巻です。

 

沖縄ではガジュマルには『精霊キムジナー』が宿っていると言い伝えられています。

 

また、「多幸の木」とも呼ばれるガジュマルは風水アイテムとしても人気があり、特に金運向上に効果があるといわれています

 

ポッコリとしたユニークな幹が特徴で、「気根(きこん)」と呼ばれる地上に出てきた根をからみつけながら体を支えています。

 

花言葉は『健康』です

 

育て方

レースカーテン越しの明るい日が当たるところに置いてあげるとと丈夫に育ちます。風通しはよくしてあげてくださいね。病害虫の予防に効果があります。

 

水やりは土が乾いてからたっぷりと。葉水は出来れば毎日与えてください。

 

もともと暖かい地域の植物なので冬の寒さは苦手です。5℃以下になると葉っぱが黄色くなり枯れ落ちてしまいます。暖かい室内で育ててあげてください。

どの観葉植物でも、インテリアグリーンとして飾るなら『鉢』が重要になってきますよね。『鉢』が変わるだけで雰囲気は全然違います。
 

ウンベラータの植え替え

ウンベラータは1~3年に一度は植え替えを行うので、一回り大きい鉢を用意しないといけません。

 

植え替えに適している時期は5月~6月です。

 

用意するもの

準備するもの一覧
  • 今よりも一回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 観葉植物用の培養土
  • 枝を切るハサミ(剪定バサミ)
  • 軍手かゴム手袋
  • 割りばし
  • 新聞紙

 

植え替えの流れ

水やりを控えて土が乾燥するのを待ちます。

(土が湿っているとうまくいかないからです。)

鉢底ネットに底石を敷き詰める

新しい鉢に鉢底ネットを敷き、その上に2~3センチほど底石を入れる。

 

底石はあらかじめ水洗いしてゴミや汚れがないようにしてから敷くことで病害虫を防ぐことになります。

 

新しい用土を入れる

植え替える時は病害虫の発生を避けるために新しいものを用意します。

 

底石の上に鉢の下から約3分の1くらいの高さまで土を入れます

 

古い鉢からウンベラータを抜く

根を傷めないように注意しながら鉢回りの土に割り箸などで差し込んで土を柔らかくし、株を抜きやすくします。

 

ウンベラータの根元を真っすぐ持つと、根の重さで鉢がスムーズに抜けやすくなりますよ。

 

軽く土を落として根を整理する

手で軽く根をほぐしながら古い土を落としていきます。

 

根がきつく絡み合ったり土が固かったりしたら割り箸等でつつきながら土を落として根をほぐします。

 

古くなって黒っぽい根や伸びすぎている根はハサミで切り落としましょう

 

新しい鉢に植え替える

新しい鉢の真ん中にウンベラータの株を置いて高さや向きのバランスを見ます。植えこむ位置が決まったら、株を支えたまま根の間にも用土を入れていきます。

 

根元まで土を入れたら軽く押さえて土を沈み込ませ、足りない部分にまた土を足していきましょう。

 

植え替えた後は、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりをし、直射日光の当たらない明るい日陰で2週間ほど様子を見ます

 

環境の変化に馴染んでいるか注意深く観察して、トラブルが出てきたら早期対応できるようにしましょう。

 

鉢は、テラコッタで温かみのある雰囲気に、黒で引き締めた空間に。

キャラ

植え替えの時に鉢を選ぶのも楽しみの一つになります。

 

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