• もつ鍋のモツの部位ってどこ?
  • ホルモンの部位でもつ鍋におすすめは?

もつ鍋は冬に食べるとぽかぽかと身体も温まり、とてもおいしいですよね。

最近ではもつ鍋を一年中楽しむ家庭も増えてきました。

お店で食べるもつ鍋も美味しい上、手軽に家庭でも作ることができます。

 

ここでは、もつ鍋に使用されているモツの部位はどこなのか、また、ホルモンの部位の中でもつ鍋におすすめの部位についてご紹介したいと思います。

もつ鍋のモツの部位はどこ?

もつ鍋を提供しているお店で食べるモツは、牛モツであり、使用される部位は小腸である「マルチョウ」となります。

 

マルチョウは、かつてはぶつ切りの状態で提供されていた呼び名ですが、今は食べやすい大きさにカットされているものをマルチョウとしています。

 

また、もつ鍋は各家庭で自宅でも楽しむことができる為、スーパーでも手軽に購入することができます。

 

豚の小腸から大腸については、下茹でし味付けのない状態で「白モツ」などと呼ばれます。

 

しかし、豚の小腸や大腸にはどうしても臭みがあり、脂身も少ないとされています。

 

このようなことから、もつ鍋で使用する部位は、牛の小腸であるマルチョウだと言えます。

 

マルチョウは新鮮さが売りであることから、なかなかそれほどの鮮度を保つマルチョウを販売しているお店は少ないと言われているのです。

 

自宅でもつ鍋を作るには?

自宅で手軽にもつ鍋を楽しむことができますが、実際のところこれを行うにはマルチョウの下ごしらえがポイントとなります。

 

もしも下ごしらえをしないでマルチョウを使用すると、どんなに新鮮で販売されているマルチョウであっても臭みが出てしまうのです。

 

そうならないためにも、新鮮なマルチョウを購入してきたとしても、必ず下ごしらえの手順をふむことが大切です。

 

牛モツの下ごしらえ

スーパーや肉屋さんで購入してきたマルチョウが筒状のままである場合は、それをまず縦に切り、開いてください。

 

筒状のままでお鍋に入れてしまうと、その内部を綺麗に処理できていないために臭いが出てしまいます。

 

また、マルチョウが食べやすいサイズにカットされていない場合は、一口サイズの適度な大きさに切ってください。

 

ホルモンは加熱することでもとの大きさの半分のサイズに小さくなってしまう為、加熱前は4〜5cmほどの大きさに切ると良いでしょう。

 

また、生ホルモンは下処理の際は小麦粉をまぶし、マルチョウを揉み洗いしてください。

 

この時、力を入れてしっかりとゴシゴシとこすってください。

 

小麦粉を使用するのは、モツに付着した汚れや臭いを取る働きをしてくれます。

 

しっかり揉み洗いできたら、その後しっかりと水洗いをしましょう。下ごしらえはこれで完了です。

 

下茹でなしでいい?

ここで、下処理の際に下茹でなしで良いのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

 

実際のところ、もつ鍋に入れる牛のマルチョウは下茹での必要はありません。品質の良いマルチョウを使用する場合は下処理だけで臭みがとれます

 

また、下茹ですることで脂身の質感がなくなってしまう為、あのプルプル感のないモツだともつ鍋の楽しみがなくなってしまいます。

 

このようなことから、お店で食べるもつ鍋を目指したい場合は、牛のモツとなるマルチョウを購入し、準備するようにしてください。

 

もしも自宅近くにお肉屋さんがあれば、そのようなお肉屋さんでは新鮮なマルチョウが安価で販売されていると思います。

 

購入後は先ほどの工程で下処理を行い、もつ鍋を作ってみてください。

 

モツを牛乳漬けにする

牛乳は何かと臭みなどを消す効果のある強い味方でもあります。

 

その為、モツの下処理を行う際の臭みを取る方法としてよく利用されます。

 

この際、よく揉み洗いしたモツの水気を切り、容器の中にモツを入れたら、そこにモツがしっかりと浸かるくらいまで牛乳を入れて浸してください。

 

これを1時間から半日ほど行い、冷蔵庫保存しましょう。

 

モツの部位やホルモンとモツの違い・カロリーは?

モツはお鍋に入れてもつ鍋として食べる楽しみが一番おいしいとされていますが、その部位については牛の小腸であることが分かっています。

 

モツの中でも、血液が集まる肝臓や心臓は「赤モツ」、胃や腸は「白モツ」と呼ばれています。

 

このうち、もつ鍋によく使用されているのは、胃や腸である「白モツ」の部分です。

 

その為、スーパーなどで販売されているモツは「白モツ」だということになります。

 

モツはいったいいつ頃から日本で食べられているのでしょうか?

 

実は、モツの歴史はとても古く、日本では万葉集の中でもモツを塩辛にして食べたとされる記述がなされています。

 

モツとホルモンはどんな違いがある?

モツは鳥獣類の内臓となり、ホルモンは内臓を指す言葉ではありますが、一般的には牛や豚の腸にあたる部分をホルモンと呼んでいます。

 

モツは鍋や煮込み料理に使用されることが多く、一方でホルモンは焼いて食べることに使用されることが多いです。

 

ホルモンはどうしてそう呼ばれるの?

ホルモンの語源には様々なことが言われていますが、そもそも関西弁となる「放るもん」が由来であると言われています。

 

「放るもん」は、食用となる部位を取り、その残った捨てる部分だという意味があるそうです。

 

その他、内臓は利用が豊富に含まれている為、食べることで身体が元気に活力がつくということが言われている為、医学用語であるホルモンからその名をつけられたのではないかという一説もあります。

 

モツの種類にはどんなものがある?

モツの種類は多種に及ぶ

モツは内臓全般を指します。しかし、それにはかなり多くの種類があると言われています。

 

みなさんがよく聞くモツの名称としては、「ハツ」として心臓を、「レバー」として肝臓を、「ハラミ」として横隔膜、「ミノ」として牛の第一の胃、「砂ぎも」として砂嚢、「キンカン」として鳥の未産卵があります。

 

その他、「ウルテ」となる期間や「シキン」となる食堂、「シビレ」と呼ばれる胸腺と膵臓、「テッポウ」と呼ばれる直腸があります。

 

モツはかなりの種類があることが分かります。

 

モツのカロリーは

モツは、鍋に使用される牛の小腸が大腸を指し、それぞれ、100gあたり小腸が287kcal、大腸が162kclaとなります。

 

牛レバーは131kcal、牛ハツは142kcalです。

 

モツは、他のロースやバラなどといったような部位と比較しても、かなり低カロリーな部位であると言えます。

 

モツに含まれる糖質は

ダイエットをしている方にとって、糖質制限は欠かせません。脂身が多いモツとなると、カロリーが高いのでは!?と思う方も少なくありません。

 

しかし、先ほども見たように、モツは低カロリーである上、糖質が0に近い為、ダイエット中の方にもおすすめできる食材です。

 

もともとお菓子などと比較しても、モツには糖質が少ない為、どうせ食べるならモツがおすすめです。

 

ただし、モツは食感も味も美味しく、旨味のある肉質であることから、どんどん白ご飯を食べたくなります。

 

お米にはでんぷんが多く含まれている為、糖質を過剰摂取してしまう可能性がある為、注意してください。

 

モツの美容効果

モツは肉の中でもかなり低カロリーである上、ビタミンやミネラルといった栄養素を豊富に含んでいます。

 

特にビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる他、疲労回復にも絶大な効果を発揮すると言われています。

 

また、鉄分や亜鉛も豊富に含んでいることから、多くの方が好んで食べる肉の部位でもあります。

 

さらに、モツには、美容効果を期待することができます。

 

豚と牛には違いはありませんが、鉄分やミネラルを豊富に含んでいるのは豚のモツであり、低カロリーであることやビタミンCを豊富に含んでいるのは牛のモツであることが分かります。

 

モツに含まれる美容効果として、コラーゲンの含有量が圧倒的に多いことにあります。コラーゲンは女性にとって美肌効果があり、肌荒れ対策や乾燥対策にも効果的です。

 

しかし、野菜などを積極的に摂取し、ビタミンやミネラルの助けを借りることで摂取したコラーゲンがより体内に吸収されます。

 

過剰摂取は避けましょう

モツは低カロリーな上、美容にも効果的であることを理由に、女性がモツを多く摂取しようとたくさんのモツを食べてしまうと、モツにはコラーゲンなどの美容成分の他にもプリン体が含まれています。

 

このプリン体は尿酸に変わる為、尿酸値が高くなることで痛風を発症させてしまう為、モツの過剰摂取は注意が必要です。

 

また、プリン体は肉や魚に多く含まれている為、頻繁に摂取すると言うよりは、ある程度の間隔をあけて摂取するようにしましょう。

 

モツが大好物だからといって、毎日摂取したりといったことは控えるようにしましょう。

 

モツとお酒はとても相性が良い為に、アルコール摂取しすぎている上にモツを過剰摂取すると、尿酸値はかなり上昇してしまう為、日常の食生活にも十分に注意するようにしてください。

 

モツを使用したレシピをご紹介

もつの味噌煮込み

モツの味噌煮込みは多くの方が定番とされるレシピではないでしょうか。

 

モツは煮込むととても柔らかくなる上、味も入りやすい為、味噌風味は絶品です。

 

お酒のあてにもぴったりで、最後はしょうがを入れて煮込むことで旨味もアップします。

 

こんにゃくやニンジン、大根なども一緒に煮込むとさらにおいしくいただけます。

 

もつカレー

もつ料理に挑戦したいものの、どんなものを作って良いか分からないという方に向けて、味にブレることなく、臭みも感じないカレーなどにモツを投入するのも良いでしょう。

 

すじカレーがあるように、その親戚のようなものです。

 

モツを使用したカレーを作る際は、最初にモツをしっかりとカリカリになるまで焼きあげてください。

 

この時、少しカリっと仕上げておくことで、カレーで煮込んだ際も歯ごたえがしっかりとしていてとても風味のある仕上がりとなります。

 

牛モツのトマト煮込み

牛モツはなにも和風で楽しむだけではなく、イタリアン調に楽しむことができます。

 

牛モツを食べる時は、にんにくを入れると香りが立ち、牛モツ特有の臭みを消すことができます。

 

また、ペンネも入れて鷹の爪で炒めると風味もアップして食欲も増します。

 

トマト缶とコンソメを入れると、牛モツのトマト煮込みの完成です。

 

中華風モツの味噌ラーメン

モツは何にでも合う食べ物でもあります。

 

その為、豆板醤を使用し、ピリ辛風に仕上げ、お味噌で味を整えるとモツとぴったり相性があいます。

 

にんじんやニラ、もやしなどを加え、最後にごま油で味を占めると中華風のモツの味噌ラーメンが出来上がります。

 

まとめ

いかがでしたか?もつ鍋のモツの部位について、また、ホルモンの部位でもつ鍋におすすめの部位をご紹介しました。

モツは豚や鶏にも存在しますが、牛のモツの方がとても低カロリーであることから、もつ鍋のモツには牛のホルモンが使用されます。

また、ホルモンは一般的にスーパーやお肉屋さんでも販売されていますが、なかなか鮮度の良いものを手に入れるのも難しいと言われています。

 

その為、購入したモツの部位であるマルチョウは、しっかりと小麦粉で揉み洗いを行うことが臭みの原因を取り除くうえで有効です。

 

モツには美味しく食べるレシピも多彩です。色んな食べ方をして、モツのおいしさを満喫してみてくださいね♪

 

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