- 母親がヒステリックで病気?
- 母親がヒステリーだと子供への影響は?
母親となり、赤ちゃんの頃から一生懸命育ててきた子供も、ある程度の年齢となり、物事を自身で判断することができるようになると、母親から離れていくこともあると思います。
また、子供が成長するにつれ、日々の生活や受験勉強などについても、母親の目が光る場面は多々あります。時にはヒステリックに怒ってばかりいる母親も見受けられます。
そんな母親のヒステリーが子供にとても深刻な影響を及ぼすということはご存知ですか?
ここでは、ヒステリックなママの特徴や、それについて受ける子供への悪影響についてご紹介します。
また、ヒステリックになりたいわけではないという、色々なことに悩むママへ、ヒステリーを抑える方法や改善策について解説していきたいと思います。
母親のヒステリーによる子供への悪影響
初めて赤ちゃんを産んだ時から、女性は母親になります。
子育てを行う上でも、優しく接することができる母親になろう!と誓う女性は多いものの、実際に子育てをしていると、子供に対して怒る場面がたくさん出てきます。
時に怒ってばかりでイライラした態度をとることもあるでしょう。
その時こそ、大声を出してすっきりしたとしても、子供がしゅんとした様子を見ると、それをしてしまった自分を反省したり後悔するママも少なくありません。
ここからはヒステリーになるママの特徴をご紹介します。
- 自分自身の感情をコントロールすることができない
- 比較的物事に対して短気になる
- 興奮状態になりやすい
- 情に流されやすい
- かん高い声で叫ぶ、怒鳴る
もともと「ヒステリー」という言葉は、ギリシャ語で子宮を意味する言葉としてそれが語源となって生まれました。
その昔は、うまく感情のコントロールができない方に対して最適な言葉として使用されてきたのです。
しかし、感情というものじたいには個人差があるため、実際には男性であってもヒステリーな状態となる方もいる為、現代においては、男女関わらず、感情的な行動を行う場合の表現として使用されています。
精神病におけるヒステリー
精神医学においても、ヒステリーが存在します。これは、私たちが起こす一般的なヒステリーとは異なり、「転換性障害」「解離性障害」と呼ぶ病名が付けられています。
このような病気によるヒステリーについては、転換性障害は、持続的にストレスが続くことにより、歩行困難また、手が動かない、四肢が痙攣するといったような身体的症状が出るとされています。
また、解離性障害は、自分が自分であるといった感覚がなくなり、記憶をなくす症状に陥ると言われています。
母親がヒステリーになる状況
自分の気持ちが最優先となる
周囲に対して迷惑をかけるくらいヒステリーな母親は、自分の気持ちを最優先としている傾向にあります。
その為、自分以外の人の気持ちを考えることができない方が目立ちます。
その為、自分が気に入らないことがあった場合は、乱暴な言葉使いをしたり態度をとるなど、周囲の人を驚かすような言動を起こす傾向にあります。
嫉妬心を持っている
周囲の人に迷惑をかける上、自分が一番大切だと考える傾向にあります。
その為、自分のものを取られそうになると、強い嫉妬心を抱くことが多いと言われています。
また、自分よりもたけている人に対し、嫉妬心を持つことはもちろん、自分の感情を相手にぶつける傾向もあります。
いつどこでスイッチが入ってキレてしまうか分からないという特徴を持ちます。
白黒の二面性を持つ
感情的になりながらも冷静な判断力も持ち合わせるヒステリックな母親はとても多く存在します。
このような母親は、自分のために取り繕う努力をし、他人や自分以外の目上の方に対しては、外面が非常によいです。
一方で、家族や自分よりも下に見ているような方に対しては、乱暴かつ態度が悪くなるなど、非常にはっきりとした白黒の二面性を持つという特徴があります。
空気を読めない
ヒステリックな母親は、自分の意見が一番正しいと思い込んでいて、かつ、その考えが最優先されなければならないなどと思っているため、周囲の空気を読むことができません。
その為、状況判断することができずに大声を張り上げてしまうなどといった行動が目立つ傾向にあります。
自分の意見だけを主張し、周囲の方の意見などには一切耳を傾けようとしないのもヒステリックな母親が持つ特徴と言えます。
八つ当たりする
ヒステリックな母親は、自分に対して盾ついてくるような人や物に対してとても攻撃的な姿勢となります。
後のことは一切感がることなく、今、その時に自分のやりたいことを最優先にした行動をとることが多いです。
その為、物を投げたり壊したりといった破壊活動が活発に行われる傾向にあります。
その為、家族が大切にしているものを平気で壊してしまうなど、少し精神的にも心配になることもあります。
何でも人のせいにする
ヒステリックの程度にもよりますが、大抵ヒステリックな母親は自分では気づかないうちに周囲の人に迷惑をかけています。
その為、どんなことがあっても、自分も悪かった…などという考えを持つことができません。
結果的に、何でも人のせいにしたり、自分の行いを正当化するような非常識な行動を行う傾向にあります。
更年期障害となる
更年期障害は、女性が「閉経」を迎えるとされる前後10年に起こる現象を指します。この原因は、女性の身体の中にある卵巣が衰え、ホルモンバランスが乱れ始めます。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少し、それと共に身体や心に様々な症状が現れるようになるのです。
また、その更年期障害の症状として「怒りっぽくなる」という症状が発生し、これは人によってそれぞれ異なる程度の症状が現れることになります。
母親のヒステリーは子供にどんな影響を与える?
子供が消極的な子になる
ヒステリックな母親と過ごすことにより、その母親がいつ騒ぎ出すかが分からない為に、子供はその様子を伺いながら怯えて生活することになります。
生活すべてが母親の都合によって決まってしまう傾向にあるため、子供は自分の意見や意思を伝えることはできず、子供の気持ちも性格もすべてが消極的な子になってしまうのです。
自分に自信のない子になる
ヒステリックな母親のいる家庭で育った子供は、すべてのことを母親がコントロールしていることで、自分で自信を持った行動が何一つできない子供として育ってしまいます。
その為、自主性もなく、大きく成長しても自分の意思もなく、他の人からの指示を受けない限り行動することもできないといったような、生きて行く上でも大きな問題を抱えて生き続けなければならなくなります。
信頼関係の意味を理解することができない
幼少期は両親他、周囲の方とともに、大切なコミュニケーション能力を養って生活しているのが当たり前のことと解釈されています。
しかし、母親がヒステリーを起こしてばかりの家庭で育った子供は、母親のみならず、多くの方に対しても不信感を抱く為、本当の愛情を知らないまま大きくなってしまうケースがあります。
人とのコミュニケーションをはかることができずに大人になってしまい、そのまま周囲の人と信頼関係を築くこともできず、異性に対しての恋愛感情なども持たずに孤独であることが多くなります。
情緒不安定な子になる
子供は一番母親を身近な存在に感じています。その母親がヒステリックな状態である為に、いつ母親がヒステリーを起こしてしまうかを不安に感じるようになります。
そのまま不安を抱えたまま大人になるため、成長してもその幼少期に植え込まれた不安は、拭い去ることができず、ずっと抱えて生きていかなくてはなりません。
それにより、情緒不安定なまま成人を迎えることになる方が非常に多いと言われています。
攻撃的な子になる
母親がヒステリーを起こす姿は、身近に一緒に生活する子供は常に見ていることになります。
そのような環境にいると、子供はその状態で生活することが当たり前であるといったような誤った認識をしてしまう為、結果的に子供も自分自身の感情を上手にコントロールすることができなくなるのです。
この結果、子供も母親と同じような、周囲の人や物に八つ当たりするといったような攻撃的な性格になることもあり、あまり周囲の人からは受け入れてもらえない人物として成長してしまうのです。
そして、気づけば独りで孤立しているというケースになりがちです。
周囲の人にどう見られているかが気になる
ヒステリックな母親を持つ子供は、常に母親が自分をどのようにしてみているのかを気にしながら大きく成長していくことになります。
その為、自分自身が大きく成長し、独りで生活を行うようになったとしても、常に周囲の人に対して顔色を伺うような生活を送ってしまうことになります。
また、自分の意見や主張はできず、周囲の人の意見に振り回されるような立場となり、悪く言えば、人に利用されやすい人間となってしまうのです。
ヒステリックな母親に対してとるべき対策とは
ヒステリックな母親を、どうにかしてそのような母親とならぬよう。
また、子供の健やかな成長に悪影響とならないように生活をするためにも、母親のヒステリーを改善する必要があります。
では、一体どのような方法をとれば、母親のヒステリーは改善するのでしょうか?
ここからは、ヒステリックな母親に対する対策法についてご紹介します。
睡眠と栄養はしっかりと取ろう
私たちは、心も体も自律神経がコントロールしています。
その為、睡眠不足が続き身体が疲れを感じていると自律神経がうまく働かずに何にもないような時でもイライラする、腹立たしいなどといったような感情を抱き、ヒステリックになりがちになります。
その為、イライラしているような時こそ、仕事や家事の手をとめて、一旦しっかりと休息するという意味でも、睡眠をしっかりととりましょう。
もしも一人で家事や育児などをすべてこなすのが困難である場合は、ファミリーサポート及び家事代行サービス、また、ベビーシッターなどといったような助けを借りて、自身の負担を減らす方向を検討しましょう。
身体と心がしっかりと回復していなければ、心身共に健康でいることはできません。
私たちの心は、自律神経のコントロールを受けて感情の起伏を一定に抑えていますが、睡眠不足が続いて体が疲れていると自律神経がうまく働かなくなり、イライラとしたり、感情を抑えられずにヒステリーを起しやすくなったりします。
イライラする時ほどしっかり睡眠をとって、必要であれば実家や夫、ファミリーサポートや代行サービスなどの助けを借りながら、負担を減らしてしっかりと休み、身体と心の回復を図りましょう。
また、私たちは身体から自然に分泌されるホルモンの影響を受けているため、身体のホルモンバランスを正常に保つことが最も大切なこととなります。
その為、ホルモンバランスを正常に保つためにも、心にも身体にも良い、栄養価の高い食物を摂取することが大切です。
必要栄養素が不足することにより、ヒステリックになりやすくなるため注意が必要です。
特に、ビタミンB1や糖、また食物繊維やトリプトファンは、心身を安定させるセロトニンの材料の他、セロトニンを活発にさせるために必要不可欠な栄養素であると言われています。
健康な体はたくさん栄養を摂取し、心身ともに元気でいることがヒステリーを抑えるコツでもあります。
ここで、ヒステリーに効果的だと言われている主な食べ物として挙げられるのは、以下の通りとなっています。
- バナナ
- 豚肉
- そば
- 油揚げ
- ほうれん草
- アボガド
- 魚や肉、卵など
- 牛乳等の乳製品
これらの食べ物を摂取するよう心掛けてください。
大声で笑う
自律神経が乱れる原因や環状のコントロールが難しくなる原因はすべてストレスにあります。
その為、大きな声で笑ったりすることで簡単にストレス解消につながる上、気分もリフレッシュされます。
また、人間は大きな声で笑うことや楽しい時間を過ごすことにより、ドーパミンやβエンドルフィンなどのホルモンが分泌され、精神安定剤ともなり、ヒステリーになる感情を抑制させる効果もあります。
適度な運動を行う
適度に運動を行うことにより、乱れていた自律神経を正常に整え、感情を安定させることができます。
普段から体を動かして適度に運動を行うことは、身体の機能を刺激するだけではなく、溜めこんだストレスを発散させる効果もあります。
軽いウォーキングなど、毎日続けることができる運動を取り入れることをおすすめします。
また、運動を行うことで、心地よい眠りを起こす作用が働く為、身体をしっかりと休め、身体を健康な状態に戻すようにしましょう。
深呼吸する
イライラする時、また、ヒステリックになりそうなときほど、つい何かに対して感情的になっているということはありませんか。
そんな時は、イライラする原因を取り除くことが大切です。
独りで感情をコントロールするのは意外にも難しく、そのような時は、深呼吸を行い、神経をリラックスさせてあげましょう。
深呼吸は感情の起伏を自然に抑制させる効果を発揮すると言われています。
もしもイライラ感が募り、感情が爆発しそうになった時は、意識的に深呼吸を繰り返してみましょう。
瞑想すると感情が抑制される
毎日ほんのわずかな時間を瞑想するだけで、自分の感情を客観的に見れる能力が備わってきます。
それと同時に、自分の感情を上手にコントロールさせることができるようになり、その効果が高いと言われているのです。
瞑想は周囲が静かな空間であることにより、スムーズに行うことができる為、布団の中に入って眠りにつく前に、自分自身を振り返る時間に費やしてみましょう。
瞑想の流れ
実際に瞑想をする手順をご紹介します。
- 自分が一番リラックスできる場所へ行き、肩の力を抜いてまずはゆったりと座りましょう。
- 手は前で組み、姿勢を正しくし、リラックスする気持ちで目をとじます。
- そして、深呼吸を行い、自分の行いを正す努力をしましょう。
この瞑想は毎日行うことで訓練することができます。
母親として子供に接するとは言え、その母親も当然人間です。その為、まったくヒステリーを起こさずにいれるという方の方が少ないでしょう。
それでも、母親のヒステリーは子供の心に悪影響を与えてしまう為、普段から自分自身がヒステリックにならない努力を行い、もしもヒステリーを起こしてしまっても、早急に子供との関係を修復しておけば、悪影響が浸透することを防ぐことができます。
まずは自分の感情をコントロールすることができるよう、その方法をマスターするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?ヒステリックとなってしまう原因やヒステリーを改善する方法についてご紹介しました。
ヒステリーを起こす方は、自分自身がそれに該当していることに気付かず過ごしている方が非常に多いです。
自分が一体どのようなことに対し、ヒステリーな思いになっているのかを模索し、上手に対応するようにしましょう。
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