- 海で虫に刺されて腫れた?
- 虫刺されの症状と応急処置・解決策
海で遊んでいたら、海の生物や浜辺に住む虫に刺されたなどといったことはよくあることです。
また、虫に刺されたりすることを100%防ぐことはとても難しいと言われています。
ここでは、海で虫に刺された場合の症状や応急処置の方法について解説していきたいと思います。
海で虫に刺されて腫れたら?
海にももちろん、たくさん虫がいます。浜辺にも海の中にも、浜辺に群生している木々にも、色んな虫と遭遇することがあるでしょう。
しかし、もしも何らかの虫に刺されてしまった場合でも、とりあえず慌てずに行動しましょう。
そして、正しく応急処置をすることができれば、晴れや痒みの症状は落ち着き、元通りになると言われています。
しかし、応急処置を間違った為に、腫れやかゆみが残ったままとなったり、跡になって残ってしまう。
また、アレルギーなどの原因となる為、少しでも症状がおかしいと感じた場合は病院で診てもらうようにしましょう。
刺された虫によっては、腫れが引かず痒みが出てきたことにより虫に刺されたことに気付く方も存在します。
ここで、小さい赤ちゃんや乳幼児は、腫れやかゆみの症状が出て、そこで虫に刺されたということに気付くこともあります。
特にまだ何の話も成り立たない幼児については、虫に刺されて痛みや痒みがあるなどということを上手にママに伝えることができません。
その為、大人が気を付けてあげなければいけません。
このようなことから、もしも虫に刺された場合は、どんな虫に刺されたのかなどを確認してから応急手当を行うようにしましょう。
痒くてもかきむしらないこと
虫に刺されると、誰でもそこが痒くなったり気になる為にこすってしまうこともあります。
しかし、かきむしることにより皮膚が傷ついてしまい、そこから雑菌が入り、さらに炎症がひどくなってしまうこともある為、跡が残らないようにする為にも、強くかきむしることは避けてください。
まずは炎症を鎮めるためにも、刺された部位を水で洗い流し、タオルなどで冷やしてください。すぐに氷などを入手できる場合は患部に当てて冷やします。
冷やすと自然と痒みがマヒされる為、痒さがなくなると共に、患部の腫れを鎮めることができます。逆に温めることで痒さが増してしまう為、注意してください。
患部が冷えたら、「ムヒ」「ウナコーワ」「キンカン」といった痒み止めを塗布し、その後患部に触れないように注意してください。
そうは言っても、赤ちゃんや小さい子供に触らないよう注意を促したところでそれは難しい為、患部ニガーゼやパッチ、絆創膏などを貼って、極力かきむしってしまわないようにしてあげてください。
ここまでしておけば、自然と腫れも引いてくるとともに、患部の傷跡ものこらずにすみます。
応急処置を行ってもまだ痒みが増したり腫れが酷くなった場合は、病院を受診するようにしてください。
虫刺されの症状と応急処置・解決策まとめ
蚊に刺された時の応急処置
蚊はどこにでも存在します。もちろん、海水であっても、海辺には草木も生い茂っていることから、水のあるところには虫は存在している為、蚊も当然そこで生きています。
蚊に刺された場合、すぐにかゆくなるタイプの方と、ある程度の時間が経過してからかゆくなるという方がいます。
これは、そもそもその人のアレルギー反応に個人差が生じているからだと言われています。
また、年齢が高くなった方が蚊に刺された場合、その回数が多いほど反応が鈍くなると言われているのです。
しかし、年齢に関係なく、蚊に刺された際に痒みや腫れがひどくなるという方は、蚊に対する強いアレルギー反応の現れであることも考えられる為、まずは病院を受診される方が良いでしょう。
患部を冷水で洗い流す
蚊に刺された場合の応急手当は、患部を冷水で洗い流しましょう。そして、患部をタオルなどで冷やします。
すぐに氷が入手できる場合は氷で冷やしましょう。冷やすと自然と痒みがマヒされる為、痒さがなくなると共に、患部の腫れを鎮めることができます。
痒みが出るのは、蚊の唾液が起こす症状です。
しかし、患部を温めることにより、人間の身体の中にあるたんぱく質が破壊され、痒みが止まると言われているのです。
とは言え、かなり熱くなければ効果を発揮しません。
市販の虫刺され用の薬を患部に塗る
痒みが治まったら、市販の虫刺され用の薬を患部に塗ってください。
痒みを抑える抗ヒスタミン剤と、腫れや赤みなどの炎症を抑えるステロイド配合の塗り薬があります。
ブヨに刺された場合の応急手当
ブヨは、山や川といった自然の場所に生息しています。ブヨは前兆3mm前後と小さな虫です。
蚊のような音を立てて飛ぶことはせず、知らず知らずのうちに刺されているケースが多いです。
ブヨは、蚊と異なり、人間の皮膚を噛みちぎります。
噛みつかれた瞬間は痛みを感じることはないと言われていますが、次第に1~2分経過すると、血を吸ったところに毒を残す為、強烈なかゆみに襲われます。
それも数時間経過後から徐々に症状が現れ始めます。
噛まれたところは出血していて、小さな赤い腫れは2~3倍にも広がり、熱を持ち始めます。
すぐに病院を受診する
もしも噛まれた箇所が数十か所にも至る場合は、生命を脅かす危険にさらされることもある為、すぐに病院を受診してください。
噛まれた箇所に残された毒を絞り出さなくてはなりません。毒である為、絶対に口で吸い出すようなことはしてはいけません。
市販のポイズンリムーバーも効果的
市販には、毒抜き専用「ポイズンリムーバー」というものが市販されています。
ブヨに噛まれた後は、その患部にステロイド系軟膏を塗り、痒みを抑えます。
しかし、噛まれた部位は相当に強いかゆみとなる為、かきむしって雑菌が入ってしまわないよう十分に注意する必要があります。
ハチに刺された場合の応急処置
ハチに刺された場合、ハチの種類によっては死に至るケースもあります。特にスズメバチがそれに該当します。
万一スズメバチに刺されるようなことがあったら、すぐに病院を受診し、治療を受けてください。
また、痒みや腫れがひどい場合は、呼吸困難や嘔吐といった症状が出ることもあります。
蜂の針を引き抜く
ハチに刺された場合の応急処置は、まだ皮膚の中にハチの針が残っていることがあります。その為、その針を抜かなければいけません。
ピンセットや毛抜きなどを利用し、引き抜いてください。粘着テープを被せて針を引き抜く方法もあります。
針を抜けない場合には病院を受診する
この時、手で細かな作業をし、針を抜こうとしても却って針を皮膚の奥に押し込んでしまう危険性があります。
そのため無理な手当は行わず、その場合は病院を受診するようにしましょう。
針が抜けた場合、刺された箇所を水で綺麗に洗い流します。そして毒を絞り出してください。爪を立てて絞り出すようにします。
そして、患部は濡れタオルなどを使用して冷やし続けてください。
抗ヒスタミン剤配合のステロイド系軟膏を塗布
毒抜きが終わったら、「ムヒアルファEX」や「フルコート軟膏」など、抗ヒスタミン剤配合のステロイド系軟膏を塗布しましょう。
自身で応急手当を行っても症状に変化が見られない場合は病院を受診してください。
ダニに刺された場合の応急処置
ダニに刺されても、すぐに痒くならない場合があります。
ダニは身体の中でも柔らかい皮膚であるお腹や腕の内側、太ももの内側といった部分を噛みます。
噛まれたら、ポツポツと赤い点ができ、徐々に腫れと痒みが生じます。この場合、ダニに噛まれたことに間違いありません。
ダニに噛まれた場合は、蚊のような痒みと比べものにならないほどの強い痒みが生じます。
幹部を冷水で冷やしてステロイド軟膏を塗る
ダニに刺された場合の応急処置は、患部を冷水で冷やし、少しマヒさせることができると痒みが治まります。
そして、ステロイド系の虫刺されの塗り薬を塗ります。しかし、痒みはすぐには治まりません。
誤ってかきむしってしまわないよう、カーゼを当てておくと良いでしょう。
もしもダニが皮膚を噛んでいるのであれば、皮膚から無理矢理引き離すと厄介な場合があります。
ダニの頭部が残らないように消毒用エタノールを塗る
ダニの頭部が皮膚に残ってしまう為、消毒用エタノールをガーゼに含ませ、ダニに当てることで取れます。
また、さらに野外に生息しているマダニについては、イエダニと比較しても大きく、噛みつかれたらまず離れることはありません。
下痢や発熱の症状、また、嘔吐を繰り返すといった症状がある場合は、感染症の疑いもあります。
最悪の場合には 命の危険がある為、すぐに病院を受診するようにしてください。
ノミに刺された場合の応急処置
ノミやダニについては私達の日常生活の中で普通に生息しています。
体長も小さい反面、30cmもの高さをジャンプすると言われています。人の身体の下半身を刺すとして知られています。
また、数ヶ所まとめて刺されることもあり、刺された患部は赤く腫れあがり水ぶくれになります。そして、痒みも1週間以上続きます。
膝から下を数ヶ所も刺されるようなことがあり、痒みと水ぶくれがひどい場合はまずノミに刺されていると断定できます。
市販薬ではなく病院を受診する
市販薬では対応できないことも多く、ノミに刺された場合はすぐに病院に行きましょう。
ムカデに噛まれた時の応急処置
ムカデは植木鉢や岩の下、石の下などに生息しています。また、どこからともなく家の中に入り込んでくることもあります。
実際のところ、ムカデが人間を攻撃することはなく、何かのアクションがあって暴れて噛みつかれることがほとんどです。
ムカデはとても鋭いアゴを持っています。そのアゴで噛みついてくる為、かなりの激痛です。
そして、その毒性も強い為、もしも噛みつかれた場合は、すぐにムカデを引き離してください。
ピンセットや毛抜きで針を抜く
すぐにピンセットや毛抜きを使用し、刺を抜いてください。そして、その患部をつまみ、毒を絞り出してください。
毒である為、絶対に口で吸ってはいけません。毒が口の中に入ると、口の中が腫れ、身体に毒がまわることがある為、要注意です。
抗ヒスタミン系の軟膏を塗る
毒を絞り出したら、抗ヒスタミン系の軟膏を塗ってください。
応急処置を行っても症状が改善されず、激しい痛みやしびれが生じたり、発熱や嘔吐を繰り返すなどといった症状が現れた場合もあります。
最悪の場合ですと命の危険もある為、すぐに病院を受診してください。
夏に海で刺されるクラゲに要注意!
アンドンクラゲ
夏に海で遊ぶ際はアンドンクラゲに注意しなければいけません。アンドンクラゲは、箱虫網と呼ばれるグループに属しています。
その名の通り、身体の形は箱型をしています。そして、その四隅から長い触手が4本出ています。
海水浴に行かれてクラゲに刺されたことのある方は非常に多いと思います。
アンドンクラゲの毒針の位置は?
アンドンクラゲは4本の長い触手を持ちます。傘の表面の白い点に「刺胞」という毒針を持ちます。
触手の長さは30~60cmもある為、海の中では細すぎて見えません。
クラゲは大半が触手が長いものが多く、知らず知らずのうちに刺されているというケースがほとんどです。
センサーの役目が働き刺される仕組み
アンドンクラゲの刺胞には「刺針」があります。
この刺針に刺激が加わることで「刺糸」という糸、そして「剣状刺」という針が飛んできます。
そして、糸を伝わり毒が注入されるようになっています。
この刺胞は一度使用されるとそれで終わり、また新しい刺胞を作りだす仕組みとなっています。
アンドンクラゲに刺されたら?
アンドンクラゲに刺されると、ピリピリとした強い痛みが走ります。そして刺されたところはミミズ腫れになります。
また、アンドンクラゲの触手は、例えちぎれても、毒針を発射する力を有している為、誤ってそれに当たってしまった場合は刺されてしまう可能性が高くなります。
海で遊ぶ以上、気を付けていてもクラゲの触手は想像以上に長い為、もしも刺されてしまった場合は、こすったり無理矢理取ろうとしたり、また、水道水で洗うということはしてはいけません。
そのようなことをしてしまうと、残っている毒針を刺激することになり、さらに毒針を発射させてしまうのです。
また、触手が残っている可能性が高いことから、海水を使用して流すようにしてください。
クラゲに刺された場合の一般的な応急処置の方法としては、お酢を使用するという方法があります。
しかし、これはクラゲの種類によっては刺胞を刺激させてしまうこともある為、使用の際は注意が必要です。
実際のところ、クラゲの毒に有効な特効薬はないと言われているのです。その為、クラゲに刺された場合は痛みがあっても触ってはいけません。
もしも呼吸困難や発熱などの症状が見受けられた場合は、すぐに病院へ行くようにしてください。クラゲの種類が分かれば、分かる範囲で医師に伝えましょう。
海釣りではヌカカに注意しよう
釣りを趣味としている方は、何度も海釣りに出掛けられますね。
海釣りへ行く祭は、しっかり虫除け対策が必要です。海釣りを行っているとよく見かける虫がブヨだと思います。
しかし、それと同様、ヌカカという吸血害虫が存在することをご存知ですか?
ヌヌカに対する認知度は正直まだ低いと言われています。
ヌカカの被害
ヌカカはブヨよりも個体が小さい為に発見しにくく、仮に刺されても気付かない方が多いと言われています。
ヌカカは、とても小さなハエのような虫で、刺されると赤く腫れて患部がとても痒くなります。
数日強い痒みが続きますが、適切な軟膏を使用していれば、1週間程度でよくなります。
しかし、人によっては1ヵ月以上も痒みが続く場合がある為、刺されたことに気付いたら、すぐにケアすることが大切です。
ヌカカは集団で飛行しており、蚊のようにも見えます。野外で虫除けは必須です。
海釣りへ行かれる際は、必ず虫除けスプレーを使用するようにしてください。
ヌカカの活動時間は?
ヌカカは蚊と同じく、涼しくなる朝と夕方の時間帯に多く飛び回っています。この時間帯は涼しく風が吹いていないことが多いからです。
その為、風が吹いていないという日ほど注意してください。
海釣りは海が穏やかな時程条件が良いと言われているように、ヌカカも同様の条件で活動します。
その為、海釣りの時間帯こそヌカカが大量に活動している為、必ず虫除けスプレーをしてから釣りを行うようにしてください。
ヌカカに刺されたら?
ヌカカに刺されたら、赤く腫れでかゆくなります。
刺された直後よりも刺されて数時間経過した頃に突如として強い痒みに襲われます。
まとめ
いかがでしたか?海で虫に刺された場合の応急処置や解決策についてご紹介しました。
海は自然のものである為、その場所に生息する虫はたくさんいます。虫も生きる為に必死です。
人間に害を与えるようなことを行うことで逆に襲われるといったケースもある為、注意が必要です。
虫のいるような場所に遊びに行く際は、万一に備え、ピンセットや軟膏などを持参しておくと安心です。
それぞれに応急処置についてご紹介しましたが、いずれも応急処置で間に合えばそれで良いでしょう。
応急処置を施しても、それでも症状が改善されない場合や、さらに症状がひどくなるといった場合もあります。
どのような虫に刺された場合でもすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
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