• じゃがいもはカビても食べれる?
  • 皮に白いカビが生えて中身が赤い?

買っておいたじゃがいもがいつの間にか、芽が出てカビが生えてきてたなんて、よくあるのではないでしょうか。

芽が出てくると、じゃがいも自身もフニャフニャになってしまったり、これは食べても大丈夫なのかと不安になってきますよね。

一見他の野菜と違ってじゃがいもは乾燥したところに置いておけば、長持ちすると思ってませんか?油断していると、じゃがいもだって腐ってしまいます。

 

しかも、危険な毒を含んでいるので、間違った保存法や調理法をすると死に至る場合もあるんですよ。

 

適切なじゃがいもの扱い方を知って、美味しく食べましょう。

じゃがいもはカビても食べれる?

 

芽やカビを取り除けば食べられる

まず、じゃがいもはカビが出てきたり、芽が出てきたら食べられるのかという不安が出てくると思いますが、答えはズバリ、カビや芽を取れば食べれます

 

じゃがいもにカビや芽が出てきて、皮もシワシワになってきた、また、触ってみると柔らかい、となると「腐った」と思うかもしれませんが、まだまだ腐っているわけではありません。

 

見た目で「これは食べれない」と思って捨ててしまってはいませんか。カビや芽、皮を剥いて、中身がきれに白いクリーム色だったら十分食べられます

 

中身が赤く、紫っぽくなっていたら、それはじゃがいもに含まれているポリフェノールの一種でアントシアンというものです。このポリフェノールはほとんどの植物に含まれていて、苦味や色素の成分になっています。

 

動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと、数年前に流行りましたよね。その中の一種であるアントシアンは視力回復に作用すると言われています。

 

毒ではないので食べれますが、あまり気になるようだったら、赤くなっている部分も切り落としてください。気持ちよく食べたいですからね。

 

じゃがいもの腐った状態というのは、茶色や黒く変色しているとか、茶色っい汁が出てきている、異臭がするなどの状態です。

 

ま、こうなったら本当に食べれるとは思えませんよね。すぐに捨ててくださいね。

 

じゃがいも!どうやってカビや芽を取るの?

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じゃがいもを調理する時に、「芽は必ず取りましょう」ということはよく言われていますよね。

そうなんです。芽は大きくなっていようが、まだまだポチッと小さい芽だろうが、取っておきましょう。

 

芽が大きくなってかなり伸びている場合は、手でポキポキと芽を折っていくように取り除きましょう。

 

その後、包丁の持ち手の直角になっているところを芽の出たところより少し外側に当てて、じゃがいもをくるっと一回りさせて芽をえぐり取ります。

 

あまりギリギリにえぐり取るというよりは、少し芽の周りの余分なところも取るように大きめにえぐり取るとよいでしょう。

 

なぜ、じゃがいもの芽を取らなければならないのでしょうか。「体に悪いから」と漠然と思っている人は多いかもしれませんね。そうなんです。芽には毒が含まれているのです。

 

じゃがいもには毒がある?

じゃがいもに毒があると聞くと、びっくりするかもしれませんね。たまに、じゃがいもが緑色になっているのを見たことありませんか。

 

日に当たったり、照明の明るいところに置いておくと光合成を起こして緑色になります。その緑色の部分に毒素が含まれているのです

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緑色に変色した皮には、正常なじゃがいもの皮の10倍近い毒素が含まれていると言われます。

カビや芽を取るのはもちろんですが、緑の部分も厚く切り取って食べましょう。そして、子供には食べさせないようにしましょう。

 

じゃがいもにはどんな毒素が含まれてる?

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じゃがいもには天然毒素のソラニン、チャコニンが含まれています。

ソラニン、チャコニンにはα(アルファ)型、β(ベータ)型、γ(ガンマ)型の3種類があります。

 

じゃがいもに含まれるグリコアルカロイドという毒素には、αーソラニン、αーチャコニンがほとんどで苦味を与えています。

 

ソラニン、チャコニンの影響とは?

ソラニンやチャコニンという天然毒素は、体内に摂取されるとどんな影響があるのでしょうか。まずは食中毒を起こします。吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、下痢、腹痛などです。

 

「じゃがいもで食中毒?」と思う人も多いかもしれませんが、そういった症例があるのです。特に、小学校で学級栽培したじゃがいもをみんなで食べましょうという授業の一環で起こっています。

 

専門ではない、学校の先生や生徒がじゃがいもを栽培するのです。きちんと土寄せができていなく、日光が当たってしまっていることが多々あるのでしょう。

 

そこで光合成を起こしてしまい、緑に変色してしまったのでしょう。そして、そのまま皮を剥かずに調理して食べてしまって、食中毒を起こしたというケースです。

 

また、自家栽培で気をつけなくてはならないことは、未熟でよく育っていないじゃがいもも食べてしまう可能性があることです。未熟なじゃがいもは「もったいない」と思わず、捨てましょう。

 

未熟で小さなじゃがいもには、ソラニンとチャコニンが多く含まれているからです。このソラニンとチャコニンは、症状がひどいと命にかかわることもあるので注意してください

 

どれだけのソラニン、チャコニンで食中毒が起こるのか?

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一般に体重が50キロの大人で、50mgのソラニン、チャコニンを取ると食中毒にかかると言われています。

また、学校の食中毒のケースでは、小学生が約20mgから40mgのソラニン、チャコニンを取ったそうです。

 

じゃがいもの保存方法と調理方法

それでは、じゃがいもを美味しく食べるにはどうすればいいでしょう。

まずは適切にじゃがいもを保存しましょう。

おすすめな保存方法

じゃがいもを保存するには、涼しくて風通しの良い場所が適しています。しかも、光が当たらないように新聞紙で包んでいおくとより良いでしょう。

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じゃがいもを冷蔵庫で保存している人もいませんか。

実は、じゃがいもは冷蔵するよりも常温で保存しておく方がいいんです。冷蔵庫に入れると、食感や風味が変わってしまい、美味しく食べられませんよ。

 

冷蔵庫に入れるなら、野菜室に入れて保存しましょう。大量に購入した場合は、湿気を呼ぶ土ははらってダンボール箱に入れて保存しましょう。

 

また、りんごと一緒に保存すると長持ちします。りんごから発生しているエチレンガスがじゃがいもの発芽を抑えてくれるのです。適切な常温保存や冷蔵保存をすれば、2,3ヶ月は持ちます。

 

また、マッシュポテトにして冷凍保存という方法もあります。すると、1ヶ月ぐらいは持ちますので、小分けにしておくと、一品足したいという時には、すぐに用意できるので便利ですね。

 

どんな調理方法があるのか

カビが生えたり、芽が出てしまったじゃがいもですが、まだまだ食べられるということは分かりました。

 

ちょっと悪くなり始めているじゃがいもを美味しく安全に食べる方法ってあるのでしょうか。

 

じゃがいもに含まれる天然毒素のソラニン、チャコニンですが、これらは加熱しても分解されません。ですから、加熱したからと言って、安心して食べられないのです

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ただ、170度以上の高温で揚げれば量が減ると言われています。

また、ソラニンとチャコニンは熱に強いのですが、水に弱い性質を持っているので、じゃがいもを切ったら一度水にさらすと量を減らすことができます

 

芽がたくさん出てきてカビが少し出てきたら、ポテトフライにするといいかもしれませんね。じゃがいもを切ったら、水に一旦つけて、よく水切りをしてから揚げます。

 

でも、子供には食べさせない方が賢明でしょう。万が一のことがありますから気をつけるには越したことはありません。

 

まとめ

じゃがいもは野菜の中でも、よく食べられている野菜だと思います。

肉じゃが、カレーライス、味噌汁の具などなどとても身近な野菜ですよね。

それに毒素が入っていると聞くと、びっくりするかもしれませんが、正しい知識を持って対処すれば、問題は避けられます。

 

野菜でも果物でも、食べるものは何でもできるだけ早く食べた方がいいのは当然なのですが、カビや芽が出てしまうこともあります。

 

それですぐに捨ててしまうのも、もったいないしかわいそうですよね。適した方法で保存、調理してあげましょう。

 

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