- カンガルーを漢字で書くと?
- 漢字表記の由来や意味とは?
カンガルーといえば、オーストラリアの広大な大地を自由気ままにピョンピョン跳ね回るイメージがあります。
お腹に袋がついていて、中で赤ちゃんを育てている姿も特徴的ですよね。
愛くるしい一面と力強い一面の両方を持ち合わせているカンガルーは、非常に魅力的で常に人々から愛される存在なんです。

しかしカンガルーって一体どんな動物なんでしょうか?
また、カンガルーには漢字表記があるって知っていましたか?
今回はカンガルーの生態について詳しく解説しつつ、カンガルーの漢字表記や名前の由来、意味などについてもご紹介したいと思います!
カンガルーってどんな動物?

カンガルーを実際に見たことはありますか?
日本でも動物園や広大なサファリパークなどで見かけることができますよね。
小さくて可愛いカンガルーに癒された方もいれば、大きくて迫力のあるカンガルーにびっくりした事のある方も多いのではないでしょうか?
カンガルーは色んな生態があって、とても興味深い動物なんです。
カンガルーって何科?生息地は?
カンガルーは有袋類双前歯目のカンガルー科に分類され、主にオーストラリア大陸、ニューギニア、タスマニア島に生息しています。
カンガルーには、いわゆる我々が想像する比較的大きめな個体の他にも、木の上に生息する個体や、小さいワラビー、中間の大きさのワラルーなど様々な種類があります。
しかし、いずれも同じカンガルー科の動物で、明確な区別があるわけではありません。
近年カンガルーは環境の変化から増加傾向にあるとされていますが、それでも一部には絶滅に瀕している種もいるんです。
身長や体重は?
カンガルーの大きさについては、小さい個体では25センチ程度しかありませんが、大きいものでは160センチ程ありますから人間とほとんど変わりません。
一方体重についても、小さいものは500g〜ですが、大きいものは85キロもあるんです。
そのため、いくら人間でも一対一で大きいカンガルーと遭遇したら、ひとたまりもありません…。
後述しますが、カンガルーは喧嘩も強いんです。
餌は何を食べるの?
カンガルーは草食動物ですので、基本的には野生の草の葉を食べて生活しています。
特にイネ科の草を好み、ハーブや果実なども食べることがあるようです。
また種によっては、昆虫や木の根、きのこなどを食べる習性があったりするんだそうです。
身体能力の高さはピカイチ

実はカンガルーってとても身体能力の高い動物なんです!
カンガルーが本気を出してピョンピョンしながら走ると…なんと時速70キロもの速さがでるそうですよ。自動車並みですよね。
しかも持久力もあって、距離も長く走れるんです。一説によると、1日に100キロも走った記録があるんだとか…。

なぜカンガルーは長い距離を速く移動することができるのか?
その秘密は、あの長くて大きい尻尾にあるんです。
尻尾を上下に移動させながらピョンピョン跳ねることで、前に進むための推進力が生まれます。
その結果、あまりエネルギーを使わずに長く、速く移動することができるわけです。
こんな万能なカンガルーですが、実は弱点もあります。なんと、後ろに下がれないんです。
今やオーストラリアでは敵無しのカンガルーは、天敵がいないため後ろに下がって逃げる必要がありません。
そのため、後退するための機能が退化したのではないか?と考えられているのです。
まるで人間みたいなカンガルーボクシング
一時期ネットでも話題になったカンガルーボクシングですが、なんとカンガルーは雄同士の戦いでボクシングをすることがあるんです!

その様はまるで、人間がボクシングの試合をやっているかのようです…。
カンガルーのボクシングは、特に繁殖期の雄によく見られる行動です。
一匹の雌に何匹かの雄が群がってしまったら、雌の取り合いで戦いが勃発するわけです。
カンガルー同士のボクシングは、時たま蹴りが出ることもあるそうですよ。
ちなみに、もしも人間がくらったら…内臓破裂や骨折の危険性があるみたいです。
カンガルーを漢字で書くと?

ところで、カンガルーには漢字表記があるって知っていますか?
「カンガルーはカンガルーでしょ!」と思うのが普通ですが、実はカンガルーには列記とした漢字での書き方があるんです。
いくつかありますが、一般的に「更格廬」、「長尾驢」、「袋鼠」と書いてカンガルーと読むことが多いです。
漢字表記の由来や意味は?
カンガルーの漢字表記は初めて見た方も多いかと思いますが、読めましたか?
「袋鼠」についてはなんとかイメージできるかと思いますが、「更格廬」と「長尾驢」については、ちょっと難しいかもしれません。

これらの漢字表記は元々漢名からきているものとされています。
「袋鼠」はそのまま「袋を持つ鼠」という意味になります。
カンガルーなのに鼠?と思うかもしれませんが、実はカンガルーは大きく分けて「カンガルー科」と「ネズミカンガルー科」に分類されるんです。
また「更格廬」についてはカンガルーの音からついた漢字で、「長尾驢」については「長い尻尾」というカンガルーの性質が由来となっています。
カンガルーの名前の由来は?

そもそもカンガルーという名前はいったいどこからきたのでしょうか?
時は1700年代、イギリスはオーストラリアを領有するために、ジェームズクックを派遣しました。
ジェームズクック率いるイギリス海軍は、オーストラリア滞在中にある動物を見つけて興味を持ちます。
その動物というのが、お腹の袋に赤ちゃんを入れてピョンピョン飛び跳ねているカンガルーの事でした。
しかし当時のイギリス人はカンガルーなんて誰も見た事がありませんでしたから、当然なんの動物かもわかりませんでした。
そこでジェームズクック達イギリス人は、原住民であるアボリジニに「あれはいったい何の動物だ?」と、尋ねました。
するとアボリジニは「あれはGangurruだ。」と教えてくれたのです。
Gangurru(ガングルー)とは、現地の言葉で「飛び跳ねるもの」という意味です。
それを聞いたイギリス人はKangaroo(カンガルー)と呼ぶようになり、その名が世界に広まったとされています。
もう一つの逸話も…
また、カンガルーの名前の由来にはもう一つ興味深い逸話があるとされています。
比較的有名なエピソードですので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ピョンピョン飛び跳ねる動物を見て、イギリス人がアボリジニに「この動物はいったい何というのか?」と尋ねました。
その時、アボリジニはイギリス人が何を言っているのか理解できなかったため、現地の言葉で「わからない。」と答えたそうです。
その「わからない。」という言葉が、「カンガルー」に聞こえた事から「Kangaroo」の呼び名が広まった…という面白いエピソードもあります。
しかしこれはあくまでも俗説ですので、先ほどの「Gangurru」の説の方が正しいのではないか?と考えられています。
まとめ
オーストラリアの象徴ともいえるカンガルーは、その親しみやすい姿から世界中の人々に愛されています。
カンガルーといえばお腹の袋で赤ちゃんを育てている姿や、ピョンピョンと飛び跳ねて移動する姿が特徴的ですが、深く調べていくと、驚異的な身体能力の高さやカンガルーボクシングなどの意外な一面をたくさん持っていることがわかりましたよね。
また、カンガルーには難しい漢字表記があり、名前の由来にはとても興味深いエピソードが隠されていました。
近年、環境の変化からカンガルーは増加傾向にあります。
しかし増えすぎたカンガルーによる弊害が理由で、食用カンガルーの輸出量が増えるなど、カンガルーを駆除しなければいけない厳しい現実もあります。
我々人間は、あらゆる地球上の生物とうまく共存していくために、今まで以上に有効な方法を模索していかなければなりませんね。
動物の漢字の意味・由来について
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