• ナマケモノってどんな動物?
  • ナマケモノを漢字で書くと?
  • 漢字表記・樹懶の由来や意味とは?

ナマケモノといえば、ノロノロとゆっくりマイペースに移動する姿や、木にぶら下がってダラダラする姿などが印象的ですよね。

「あいつはナマケモノのようだ!」このように、怠けている人に対してネガティブな意味の言葉として使われてしまうこともあります。

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しかしナマケモノってよく見ると結構可愛いんですよ。

今回は、深く知れば知るほどその魅力にハマる人続出のナマケモノについて、詳しい生態をご紹介したいと思います!

 

また、「ナマケモノって漢字でどう書くの?」という疑問や、ナマケモノの漢字表記の由来や意味についても解説します。

ナマケモノを漢字で書くと?

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ナマケモノにも漢字表記があるって知っていますか?

ずばり、ナマケモノを漢字で書くと…「樹懶」と書きます!ぱっと見、読めないですよね。

 

ちなみに英語だと「Sloth」(スロース)と呼びます。

 

「Sloth」は「怠ける、怠惰」などの意味を持ちますから、やっぱり日本語と同じ認識なんですね。

 

漢字表記・樹懶の由来や意味とは?

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ところで「樹懶」にはいったいどんな意味や由来があるのでしょうか?

「樹」という漢字はわかりますが、「懶」という漢字については初めて見た方も多いですよね。

 

実はこの「懶」という漢字、読み方は訓読みで「おこたる」と読みます。

 

意味は何かをするのを面倒臭がるや、物臭などです。

 

つまり、「樹懶」は「樹の上でモノグサするもの」という意味になりますから、ナマケモノのそのままの意味なんです。

 

ナマケモノとは?

https://youtu.be/Iy15gCljU0s

ナマケモノは、哺乳綱貧歯目ナマケモノ科に分類される動物で、主にフタユビナマケモノやミユビナマケモノなど2属5種があります。

 

体長約50~64㎝、体重約4~9kgで人間の赤ちゃんの大きさと同じくらいですよね。

 

主に中南米の熱帯雨林に生息しているナマケモノは、一生のうちほとんどの時間を木の上で過ごします。

 

前足、後ろ足すべてに鉤爪がついているのが特徴で、ナマケモノはこの鉤爪をうまく使うことであまり力を使わずに木の上にぶら下がることが可能なんです。

 

四肢は全体のバランスから見ると長めで、顔は丸っこく、なんだか笑っているような表情をしています。

しかしナマケモノは笑っているわけではありません。

 

ナマケモノにはほとんど筋肉がないので、顔の表情もただ単にダラッと垂れ下がっているだけなのです…。

 

祖先はどんな動物?

https://youtu.be/V5L_wl7bgIk

ナマケモノの祖先は、今から約1万年程前まで南アメリカ大陸に生息していた、「メガテリウム」という生き物でした。

 

メガテリウムは今のナマケモノとは違って8mほどの巨体であり、地上に暮らしていました。

 

この頃から四肢には大きな鉤爪がついており、動きは緩やかでした。

 

草食動物であると考えられますが、肉食の可能性もあり、詳しくはまだ解明されていません。

 

ナマケモノの生態について

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ナマケモノには不思議な生態があるって知っていましたか?

人間の常識ではちょっと考えられないような生き方をしているんです…。

 

これを知ってしまったら、あなたもナマケモノの魅力に夢中になってしまうかもしれません。

 

特徴的な体のしくみ

ナマケモノは生活のほとんどを熱帯雨林の樹上で過ごすため、その環境に適した体のしくみを持っています。

 

普段は体をくるっとまるめながら木にぶら下がっていますが、このポーズは木に擬態して敵から身を隠すためのものです。

 

全身の筋肉量が一般的な動物の半分以下にも関わらず、長い時間木にぶら下がっていられるのは、四肢についている長い鉤爪をうまく引っ掛けているからです。

 

ちなみにナマケモノの首は約270度も回転することができるので、周りをよく見渡すことができます。

 

また我々人間も含め一般的な動物は体温を一定に保つ「恒温動物」ですが、ナマケモノは状況によって体温を変えることのできる「変温動物」です。

 

活動するとき以外は低体温を保つことで、エネルギー消費を最小限にとどめることができるのです。

 

平均寿命は約10〜15年とされていますが、個体差があるようです。

 

餌はなにを食べるの?

ナマケモノは基本的にあまり動かないので、エネルギーもほとんど消費しません。そのため、餌もあまり食べなくて済みます。

 

草食なので基本的に木の葉や新芽などを食べているのですが、その量なんとたったの8gです。

 

しかも自分の体に生えた苔を食べることもあるそうですよ。

 

どんな生活をしているの?

ナマケモノは一日中木の上で生活していると言いましたが、いったい樹上で何をしているのでしょうか?

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実はほとんど寝ているんです。

どのくらい寝ているかというと…一日15〜20時間です。

 

またナマケモノは食事も交尾も出産もすべて木の上で行ないます。

 

そんなナマケモノも、週に一回だけ木の下に降りることがあります。それは排泄を行なうときです。

 

木の根元に降りて排泄を済ませたら、天敵に見つからないように土を被せ、そしてまた木の上に戻っていくのです。

 

どのくらい遅いの?

動きがマイペースでゆっくり…とは言ってもどのくらい遅いのでしょうか?

 

ナマケモノは通常、なんと時速16mの速さで動いています。

 

時速16mってどのくらい遅いのか想像できますか?一時間で16mしか移動できないってことですから、相当ノロマですよね…。

 

しかし流石のナマケモノも、捕食者に襲われたときには速く動けます。なんと、時速180mになるんです!

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それでも我々からしたらかなり遅いですよね…。

しかしそんなナマケモノでも、意外と泳ぐのは得意だったりするんですよ。

 

ナマケモノの悲しい運命

 

このようにノロマで隙だらけのナマケモノは、自然界ではやはり弱者になります。

気楽に生きてるように見えますが、結構厳しい運命と隣り合わせだったりするんですよ。

食べてるのに餓死する?

なんと、ちゃんと食べているのに…ちゃんと食料はあるのに…餓死しちゃうことがあるんです!

 

意味がわからないと思いますが、ナマケモノは消化器官の働きもスローペースです。

 

そのため、ちゃんと餌を食べたのに消化が追いつかずに餓死してしまうことがあるんです。

 

捕食者に狙われたら100%アウト

先ほど本気を出しても時速180mという話をしましたが、それだけノロマなのでもしも捕食者に狙われたら100%アウトです…。

 

それでも普段は一生懸命木に擬態して身を隠しているので、地上の肉食動物に狙われることはあまりありません。

 

しかし空を飛ぶ鷲や鷹には結構あっさり見つかってしまうんです。

 

早く動いたらアウト

そもそもナマケモノは速く動いたら死んでしまうんです!

 

元々ごく僅かなエネルギーで暮らしているナマケモノは、究極的に低燃費な生き物とされています。

 

なるべくエネルギーを消費しないようにする必要があるため、もしも急激に動いたら…多大なエネルギー消費に体が追いつかず、死んでしまうのです。

 

まとめ

ナマケモノの不思議で個性的な生態について詳しくご紹介させていただきましたが、如何でしたか?

  • 「一日中、木の上で寝ている」
  • 「動くのが驚くほど遅い」
  • 「餌を消化しきれずに餓死することもある」
  • 「早く動いたら死んでしまう」

厳しい野生の世界でこのような生態を持つナマケモノがよく絶滅しないな…と感心しますよね

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しかしある意味ナマケモノは究極的に洗練された生き物とも言えます。

食べ物をほとんど必要としないですし、なんなら自分の毛にくっついてる苔だけで十分生きていけます。

 

また「自分は自分!」といった唯一無二の生き方をしていますので、他の動物のように生き延びるために争うようなことはしません。

 

そういったスタンスが、今まで絶滅せずに種を残してこれた理由でしょう。

 

どうですか?そのように考えると、ただ一日中だらけているだけの動物…というイメージがちょっと変わったんではないでしょうか?

 

人間もナマケモノから学べることが沢山あると思いますよ。

 

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