- コアラの握力は1トンもある?
- コアラの握力の強さがわかる動画まとめ
コアラはあの愛くるしい顔がとても印象的ですよね。
動物園でも可愛さゆえ、とても人気の動物です。
お菓子にコアラのマーチがあるくらいですから、世の中の方のほとんどはコアラがどのような動物であるかを知っていると思います。
そんなコアラの握力が1トンもある!?などといったようなウワサがあります。これって本当なの!?と思いませんか?
ここでは、コアラの握力が本当に1トンもあるものなのか?握力の強さが分かる動画や、コアラにまつわる様々な情報をご紹介したいと思います。
コアラの握力は本当に1トンもあるの?
コアラの握力と一言に言いますが、実際に動物全般の握力を測ることはできるものなのでしょうか?
しかも、もし測れるとすればどのような方法で測るのか疑問です。
動物の握力は、そもそも、その動物の種類により、体格や体重、生態に応じてあくまで推定として算出されています。
コアラでも、大人のコアラとなると、体長が65~80cmほど、体重は4~15kgが一般的です。しかし、それはコアラの生息地によって異なります。
コアラはそもそも木の上で生活しています。単純に考えて、木の上を住みかとしている為、ある程度の握力がないと落ちてしまう??などと想像しますよね。
そこのところは一体どのようになっているのでしょう。
人間の握力は、男性で45~48kg、女性で29kgが平均です。また、ゴリラの握力は推定で400~500kgであると言われています。
ゴリラでそのくらいの握力なのであれば、コアラはゴリラと比較しても体も小さく、食べる量も異なります。
そうなると、コアラの握力が1トンだなんてまさかあり得ない話になります。
それに、そもそも単純に考えただけでも、あれだけの個体の大きさなのですから、まさか1トンなんで誰も考える訳がありません。
それに、チンパンジーやオラウータンの握力よりもさらに小さいと予想することができます。
コアラは爪の力が強く、安定感のある抱き方をしてやらないと、コアラ自身が危機感を感じて爪をたてて掴まれる為、かなり痛い思いをするそうです。
鋭い爪は、木の上で生活するには必須なのでしょう。何だか爪の力が強い猫と同じような感覚になりますね。
コアラも含めた動物の握力が分かる動画
コアラの握力は本当に1トン?情報はどこから?

コアラの握力について話題となったことがあります。
それは、「ザ・ワイド」という番組で、そのような情報が錯綜したもようです。
しかし、実際にその情報は誤りであり、コアラには1トンもの握力はあり得ません。
コアラの生態情報
ここでは、コアラの生態情報についてまとめてみました。
コアラの特徴

コアラは双前歯目コアラ科コアラ属の種です。
コアラはオーストラリア東部の森林地帯の他、ユーカリの林に生息しています。
コアラの身体は灰色の毛で覆われていて、お腹は白色で、体長約65~80cmほど、体重は4~15kgと言われています。
コアラの寿命は約13~18年で、小型犬くらいでしょうか。また、コアラの手のひらや足の裏はざらざらとしていて、手足には鋭い爪を持っています。
人間とコアラはどのような関係にあるか
コアラは18世紀、毛皮を作るためにコアラを狩り続けたことや、コアラの生息地となる森林伐採や開拓をしたことにより、コアラの生息数が一気に激減してしまったそうです。
そして、現在では、コアラは絶滅危惧種となり、オーストラリアにおいてもコアラが保護される取り組みがなされています。
コアラの生態について

コアラは、基本的には単独行動を行う動物です。
しかし、繁殖期になると、この時ばかりはオスとメスが共に行動したり、育児中のメスは、子供のコアラと一緒に過ごしています。
コアラは誰もが単独行動をしているというイメージをお持ちである通りなのですが、これを機に、動物園でコアラを見かけた時、オスとメスが一緒にいる場面に遭遇したら、それは繁殖期であると思ってください。
そして、コアラは1日中木の上で生活をしています。鋭い爪やざらざらとした手足で枝を掴み、自分の体をしっかりと支えることができます。
食事をする時も、睡眠をとる時も、何もかも全て木の上で行っているのです。コアラの食事は、ユーカリの葉です。
コアラはそもそも草食動物であり、アカシアやティーツリーの葉を食べたりもします。それでも、有毒とも言われるユーカリの葉が一番の大好物です。
ユーカリの葉にはタンニンや油分が含まれています。それが消化に悪い為に、普通は動物の餌としては与えないものです。
しかし、コアラは自身の盲腸でユーカリ毒素を分解して吸収させることができる為、大好物として食しているのです。
このようなことから、通常他の動物が餌としないことから、コアラは何の天敵もいないユーカリの木を独占して生活をしているのです。
そして、コアラの水分摂取は、ユーカリの葉から摂っている為、水を飲む姿をあまり見かけることはありません。
コアラの食事風景
1日中寝ている

コアラは1日に18~20時間も寝て過ごしています。
これには理由があり、ユーカリの葉を主食とするコアラですが、実際にはユーカリの葉から摂取することができる栄養分が少なくなっています。
そのため躍動的な活動をしては、エネルギー不足に陥ってしまう為、できるだけ動かずにじっと過ごしているのです。
摂取したエネルギー以上に活動によってエネルギーを消費するようなことがあれば、時にはコアラは死に至ってしまうことがあるそうです。
このような理由があったとは驚かれた方も多いのではないでしょうか。
コアラについて色んな情報を知ると、動物園で見るコアラに対する視線がまたひとつ変わりますね。
赤ちゃんコアラはフンを食べる!?

コアラは主食のユーカリの葉を食べます。
ユーカリの葉を食べた母コアラは、そのユーカリを盲腸内で消化させ、赤ちゃん用に離乳食を作ると言われています。
赤ちゃんコアラは生後22週を過ぎる頃、母コアラの肛門から出るフンを食べるそうです。
どうしてコアラは木から落ちないのか?
他の木に移動したい時だけ、本当にごく稀に地上を歩くコアラの姿を見かけることがありますが、実際にはそのような場面に遭遇することほど難しいことはありません。
それにしても、コアラは木の上で生活をしていますが、どうして木から落ちずにそこに留まって生活することができるのでしょうか?

お気づきの方も多いと思いますが、コアラにはしっぽがありません。
通常、動物は猫であれカンガルーであれ、しっぽで体のバランス感覚を取ると言われています。しかし、コアラにはしっぽはないものの、とても優れたバランス感覚を持っています。
そして、しっぽの骨が窪んでいることで、木の枝を上手にはめ込み、木から落ちることがないよう、自分なりに工夫して生活をしているのです。
寝ている間は、しっぽの骨のくぼみを枝にはめ込み、しっかりと手で木を掴んで眠っている為、まず落ちることはないそうです。
それでも、野生に生息するコアラは、天災等により木が倒れてしまうなどといった場合は、やむなく木から落ちることもあり、そのような場合はケガをしてしまう恐れもあるそうです。
コアラと日本の歴史
コアラは30年以上も前に、オーストラリアから日本にやって来ました。その当時、コアラは日本に6頭渡って来たその時に、「コアラのマーチ」が誕生したのです。
このようなことから、コアラの歴史は、コアラのマーチの歴史とイコールになることが分かりますね♪
それにしてもまだ30年以上ほどとなると、意外にも歴史は浅いことに驚きます。
まとめ
いかがでしたか?コアラの握力が本当に1トンもあるものなのか?握力の強さが分かる動画や、コアラにまつわる様々な情報をご紹介しました。
まさかコアラの握力が1トンもあるというのは、単にテレビからのウワサが大きく広まっただけという嘘だったことが分かりました。
単純に考えても、個体も小さく、温和な性格の持ち主であるコアラに、それだけの握力があるだなんて誰が信じるものですか。
しかし、コアラの握力はそれほどではないにしても、手足のざらざらとした指紋や、鋭い爪は、木の上で生活をするために必需品とも言えるものです。
握力とはほど遠いですが、可愛いらしく愛くるしい顔をしているコアラですが、鋭い爪は本当に持っているそうです。
今度、動物園に行く機会があれば、じっくりコアラを観察してみてくださいね。
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