- アカハライモリの寿命はどのくらい?
- アカハライモリを長生きさせる、飼い方のコツは?
- アカハライモリの基本的な飼い方とは?
アカハライモリを飼うなら、どのくらいの寿命なのか知っておくべき!
アカハライモリを長生きさせる飼い方のコツなど、生態や飼うときの注意点などといっしょに見ていきましょう。
アカハライモリの寿命はどのくらい?
アカハライモリとは別の種類のイモリの寿命は、だいたい20年くらいといわれています。
飼い方などによっても違いはあると思いますが、けっこう長生きしてくれますよね。
では、アカハライモリの寿命はどうなんでしょうか?

アカハライモリの寿命は、だいたい20年くらいとなっています。
ほかの種類のイモリとそう変わりはないということですね。
ですが、飼育されていたものでは、25年も生きていたという記録もあるそうですよ。
それだけ長生きしてくれると、いっしょに生活する時間も長くなるわけですから、愛着もかなり湧いてきますよね。
アカハライモリの寿命が長いということは?
先ほどお話をしたように、アカハライモリの寿命は20年くらいととても長いです。
飼育は比較的簡単と言われてはいますが、毎日のエサをあげたり定期的に水槽のお掃除をしたりと、お手入れをしなければいけませんし、飼い主さんも同じように年をとっていきます。
20年先のことなんて想像つかないかもしれませんが、長いお付き合いになることを忘れずに、最後まで可愛がってあげてくださいね。
飼えなくなっても、捨てたりしないで
アカハライモリは、日本の固有種で、水田や池、小さな泉や川や流れのない用水路などの淡水に生息しています。
- 本州
- 四国
- 九州
- 佐渡島
- 隠岐諸島
- 壱岐島
- 大隈諸島
- 中之島 など
となっています。
本来、北海道や伊豆諸島には生息していませんが、人間が持ち込んだとされる個体が繁殖して増えてしまい、そのことが今問題となっています。
例えば、繁殖させて個体が多くなってしまったとか、なにかの事情で飼なくなったとしても、その辺に捨てたりしないようにしましょうね。
アカハライモリは寿命が長いですから、ちゃんと飼えるのかよく考えてから迎えるようにしましょう。
アカハライモリが長生きする飼い方のコツ
アカハライモリの寿命自体20年ほどと長いのですが、だからといって適当に飼育していいというわけではありませんよね。
ただ、アカハライモリの飼い方は比較的簡単といわれているので、ポイントを抑えておけばそこまで神経質になることもなく飼うことができると思います。
アカハライモリを長生きさせる3つのポイント
アカハライモリの基本的な飼い方については、またあとでお話していくことにします。
水槽など基本的な飼育環境を用意したうえで、長生きさせるための3つのポイントを見ていくことにしましょう。
- 脱走させない
- 水質管理をする
- 高温にならないように気をつける
この3つのポイントは、アカハライモリを飼育するうえで、とても大切です。
脱走させないようにする
アカハライモリを「何度か脱走させてしまった」という飼い主さんがけっこういます。
もし、脱走させてしまっても、すぐに見つけて水槽に戻してあげることができれば、ほとんど問題ありません。
ですが、半水棲生物であるアカハライモリは、脱走して水のない場所などに出てしまうと、数時間で脱水症状で死んでしまいます。
脱走させてしまった飼い主さんの中にも、脱走して死なせてしまった方もいるので、注意が必要です。
でも、外に出ることなんてできないんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、アカハライモリは、水槽のガラスをペタペタと垂直に登ることができる!
動画を見ているととても可愛らしく見えるんですが、水槽の外に出てしまうことはとっても危険ですから、脱走できないように対策をしておかないといけないんです。
では、どんな対策をすればいいのでしょうか?
- フタは必ず用意すること
- フタがきっちり閉まる容器を選ぶ
- フタのすき間は完全に塞ぐ
- フタを持ち上げられないようにしておく(重石やテープなど)
ガラス水槽に付属されているフタなど、どんな容器やフタのでも、隙間がある場合があります。
アカハライモリが通れるほどのすき間がないかきちんと確認しておきましょう。
また、中にはフタを持ち上げて脱走する強者もいますから、フタが動かないように固定しておくことも忘れずに。
アカハライモリは、手足がちぎれても再生することができ、とても生命力の強い生き物です。
干からびたアカハライモリは水に入れても復活する。。。なんてことはあるわけないですよね。
生命力の強いアカハライモリでも、さすがにそんなことはできません。脱走しないように、きちんと対策をしておきましょう。
水質管理をする
アカハライモリを長生きさせる飼い方のポイント2つ目は、水質管理をしっかりするということです。
水質を安定させておくということですね。
水が汚れていたり水質が安定していないと、つぎのようなことが起こることがあります。
- 健康状態を悪くしてしまう
- 水が臭う
- 生き物が長生きできない
めったなことでは病気にならないアカハライモリですが、水が汚れたり水質が安定していないことで、体調を崩したり健康状態を悪くしてしまうことがあるのです。
また、水が臭う場合ですが、飼育されている数に対して水量が不足していたり、エサの与え過ぎ、そのほかにも、フィルターの性能不足も考えられるので、そのあたりも注意して管理するようにしてください。
高温にならないように気をつける
アカハライモリは、低温にはとても強い生き物です。ですので、冬場の室内で飼育される分には、特に温かくするなど加温は必要ありません。
注意してもらいたいのが、夏場の高水温です。アカハライモリは高水温に弱く、だいたい水温が30度くらいを超えると、アカハライモリの生命に影響が出始める温度になります。
とはいえ、25度くらいでも食欲が落ちてしまう個体もいれば、34度を超えても平気な個体もいたりして、個体によっても差があるようです。
基本的には、高水温にならないようにきちんと管理をするようにして、直射日光の当たる場所には水槽や容器を置かないようにするようにしましょう。
また、冬場であっても、直射日光の当たる場所に置くのはやめておきましょう。
アカハライモリの基本的な飼い方とは?
アカハライモリは、日本固有種のイモリですが、ペットとして海外からの人気も高いイモリです。
- 有尾目・イモリ科・イモリ属の両生類
- 学名:Cynops pyrrhogaster
- 英名:Japanese newt、Japanese fire bellynewt
- 和名:アカハライモリ、二ホンイモリ
- 体長:10㎝前後
- 体色:背中が黒もしくは黒褐色、お腹は赤地に黒色の斑点模様
(黒い部分が多い個体、斑点がほとんどない個体など、地域によって個体差がある)
アカハライモリは、イモリの仲間として分類され、ペットショップなどでだいたい300円くらいで手に入れることができます。
アカハライモリを飼育するのに準備するもの
アカハライモリを飼育するのにあたって、どのようなものを用意したらいいのでしょうか?
- 水槽
- フタ
- エサ
- 水中フィルター(濾過器)
- カルキ抜き
- 水草
これらのものを準備をしておけば、アカハライモリにとって快適な環境を作ってあげることができると思います。
これらの中でも、補足が必要なものについてお話していきますね。
水槽
アカハライモリは、半水棲動物なので、陸上部分を作ってあげる必要があります。
そんな飼育環境を作ってあげるためにも、45㎝サイズ以上の水槽を用意しておくことをおすすめします。
フタ
先ほども脱走対策についてお話しましたが、命にも関わることなのでもうちょっとしつこくお話しておきますね。
- フタは必ず用意する
- フタがきっちり閉まる容器を選ぶ
- すき間は完全に塞いでおく
- 重しを置いたりテープで固定するなどして、フタが持ち上がらないようにしておく
フタが付いている水槽もありますが、そういったフタも含め、脱走対策はしっかりとしておくようにしましょうね。
エサ
アカハライモリのエサは、人工飼料や冷凍赤虫なので大丈夫です。
キョーリンの『ひかりウーパールーパー』という人口飼料がおすすめで、栄養的な面から見てもこういった人工飼料だけでも飼育が可能ですよ。
ただ、野外から採ってきたなど個体によっては、人工飼料を食べてくれないことがあります。
そんなときは、ペットショップなどで売られている冷凍赤虫を常温で解凍してあげると、食べてくれるようになることもあります。
水中フィルター(濾過器)
濾過器には、外部式フィルターや外掛け式、上部フィルターなどの種類がありますが、これらのフィルターでは、隙間ができてしまうことが多く、脱走の原因になってしまうことも。
そこで、アカハライモリを飼うときに最適なのが『水中フィルター』です。
水草
アカハライモリを飼育するときに適している水槽は、成長が早く弱い光でも育成できるもの、そして、水質浄化能力が高いものがおすすめです。
- アナカリス
- ハイグロフィラ
- ウォータースプライト
アカハライモリを飼育するときに気をつけること
アカハライモリを飼育するうえで、注意しなければいけないことがあるので見ていきましょう。
アカハライモリは毒を持つ生き物
可愛らしいアカハライモリなんですが、実は毒を持っている生物です。
その毒とは、フグの毒としても有名な『テトロドトキシン』。
アカハライモリの皮膚には、この猛毒が分泌されていますので注意しましょう。
ただ、触ると危険ということではなく手を洗えば問題ないのですが、毒が目に入ったりすると痛みや炎症などの症状が現れるので、アカハライモリを触ったあとは、しっかりを手を洗うようにしてください。
また、お腹の赤色が可愛らしく特徴ともなっているのですが、このお腹の赤色は、毒を持つことの警戒色になっているんだそうです。
刺激を受けたり警戒すると、ひっくり返って赤いお腹を見せる仕草をします。
ほかの魚とはなるべくいっしょにしない
アカハライモリの口に入るようなサイズの小型の魚エビなどは、エサとなってしまうことがあります。
イモリ自体のサイズなどにもよるので、何とも言えないのですが、メダカやエビなどといっしょに飼っている方も中にはいらっしゃいます。
とはいえ、絶対大丈夫とも言えないので、もしいっしょにする場合は、食べられることもあると理解したうえでいっしょにするようにしてください。
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