• マルチョウの部位はどこ?
  • ほるもん・まるちょうの特徴や食べ方!

熱い夏が近づくと、焼肉を食べて元気になろう!というイメージをお持ちの方も多いと思います。

実際に、焼肉は夏に特に食べたくなります。

また、牛はありとあらゆる部位を食べることができます。その為、牛には余すところがないほど焼肉のネタになるのです。

 

その中でも、牛のホルモンである「マルチョウ」について、その部位や、マルチョウの特徴、そして、美味しい食べ方についてご紹介します。

マルチョウの部位は?

マルチョウとは、牛の小腸の部位を指します。

 

また、腸は、小腸がマルチョウ、大腸がシマチョウ、直腸がテッポウと呼ばれています。

 

マルチョウの特徴

小腸は、腸の入り口部分となり、大腸や直腸などと比較すると薄く、脂がたっぷりとのっているのが特徴的です。

 

マルチョウは、他にも呼び名があります。例えば、「コブチャン」「ヒモ」「こてっちゃん」があります。

 

これらのマルチョウは、牛1 頭から10kgほど取ることができます。シワのない薄めの肉の外側には、たっぷりと脂がのっています。

 

焼肉屋さんで食べる際は、外側の油をひっくり返した状態で提供されることが多いです。

 

マルチョウの名前の由来は、小腸を裂かずに筒状のままにし、カットして丸い形にした腸であることから、マルチョウと呼ばれています。

 

マルチョウの味は

マルチョウの脂はとても甘味もあり、肉厚は薄めであるものの、味わいが濃厚で、焼くととてもジューシーで、口の中にいれるとぷりぷりとした食感がやみつきになります。

 

多くの方はこの部位を好む傾向にあります。

 

また、B級グルメとして有名なロコロホルモンは、豚の小腸になります。

 

マルチョウの栄養素

マルチョウには脂が多い為、そのカロリーは100gあたり287kcalとなり、他の牛肉の部位と比較すると少しカロリーが高めとなります。

 

しかし、ビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれている為、貧血予防にも効果的です。

 

マルチョウを美味しく食べるためには、上手に焼くことがポイントです。

 

上手に焼くためには、溶けだした脂が集中し、焦げないように注意しながら焼くようにしましょう。

 

マルチョウとシマチョウの違い

焼肉屋さんで食べるホルモンの中でも人気となっているマルチョウは、食感がとても弾力がある為、食べ応えがあると言われている部位です。

 

同じホルモンの中でも、マルチョウの表現に似たシマチョウもあります。マルチョウは牛の小腸であることに対し、シマチョウは牛の大腸となります。

 

また、シマチョウは、マルチョウよりも厚みのある肉で、とても噛み応えがあります。マルチョウと比較すると脂が少なめです。

 

特にシマチョウについてその処理が大変であるため、シマチョウが美味しいお店ほど、どの牛の部位もすべて美味しいと評判な焼肉屋さんとなる訳です。

 

シマチョウの表面は縞模様に見えます。その為、シマチョウと名付けられたようです。シマチョウは別名「テッチャン」とも呼ばれています。

 

シマチョウのカロリーは、マルチョウよりも脂ののりは控え気味であることから、シマチョウは100g 当たり162Kcalです。

 

マルチョウのおいしい食べ方

マルチョウを焼肉だけではなく、もっと他にも美味しく食べることができる方法があるはずです。

 

ここからは、マルチョウのおいしい食べ方をご紹介します。

 

焼く

マルチョウは実際のところ、一切の失敗なくシンプルに食べることができる方法として、「焼く」方法があります。

 

焼くまえに、タレに漬け込み、しっかりと下味をつけておく、その他、塩コショウでしっかりと味を浸みこませるといった方法が無難です。

 

また、それらのマルチョウを直火や鉄板でしっかりと焼いて食べます。タレがポイントになりますが、にんにくベースとするととても食欲が増します。

 

焼肉屋さんでよく提供されるのは、塩ダレや味噌ダレに漬け込んだマルチョウが多いです。

 

マルチョウはどのようにして焼くと良い?

マルチョウは脂分が多い為、網の上で焼いていて、つい話に夢中になってしまうと、その間に焦げてしまうこともあります。

 

その為、できるだけこまめに転がしながら焼くと、マルチョウを美味しく焼くことができます。

 

マルチョウはどうしても脂分が多い為、網や鉄板の上に乗せたまま放置するとすぐに溶けだした脂が焦げてしまう為、転がすことがポイントだと思っておいてください。

 

マルチョウの下処理

マルチョウの下処理は丁寧に行う

マルチョウを食べる時は、下処理をしっかりと行うことがポイントです。

 

処理を丁寧に行うことで、臭みのない、マルチョウ特有の脂分の旨味を楽しむことができます。

 

マルチョウは下処理の段階でとにかく綺麗に汚れを落とすことが大切です。

 

その際、お水だけで洗っても臭みが残ることがある為、たっぷりの塩を加え、ボウルの中でマルチョウをゴシゴシと強くしっかりと洗うことがポイントです。

 

口の中に入る食べ物なのに・・・!?などと思うかもしれませんが、かなり力を入れてしっかりと洗うようにしてください。

 

このしっかりと強く洗うという方法が、独特な臭いを取り除く方法となります。

 

実際のところ、1回だけ洗っても臭いの除去になりません。何度もこの作業を繰り返し行うことがポイントです。

 

マルチョウじたいにぬめりがなくなったら、水で流して食べやすい大きさにカットし、焼いて食べましょう。

 

マルチョウのおすすめレシピ

マルチョウはシンプルに焼くという方法で食べることが間違いない方法です。

 

しかし、もっとおいしい方法で食べることもできます。

 

ここからは、マルチョウを使用したおすすめレシピをご紹介します。

 

もつ鍋

マルチョウは、鍋料理にも登場します。

 

マルチョウを鍋料理に入れると、脂がぷりぷりな状態となり、スープにしみ出して出汁となり、とても風味が増します。

 

お鍋料理となる為、しっかりと野菜を摂取するという意味でも、キャベツやニラなどをたっぷりと入れるとより野菜もたくさん食べることができます。

 

この時、七味唐辛子など、お好みの調味料でパンチをつけてあげても美味しく食べることができます。

 

また、ラー油やごま油などを使用すると、さらにマルチョウのプリっとした食感を楽しむことができます。

 

鍋に蓋をせずに加熱し、マルチョウにしっかり火が通って他の野菜がしんなりと煮込めたら食べ頃です。

 

締めは、マルチョウの脂が溶け出したスープで雑炊をしても美味しいですね。

 

ホルモンの味噌漬け

マルチョウは塩コショウだけではなく、味噌漬けにして下味を入れて食べるのもおすすめです。

 

味噌を使用して甘みをつけると、少し焦げ目があっても香ばしい香りがして美味しく食べることができます。

 

これが意外にもご飯が止まらないほどおいしさになります。

 

マルチョウに下味を入れる際、密閉容器やフリーザーパックを使用し、冷蔵庫で半日から1日ほどしっかりと漬け込むと中まで味がしみ込んでとてもおいしく食べることができます。

 

焼く際はそのままたれがしみ込んだマルチョウを焼いて食べてくださいね。

 

マルチョウの赤ワイン煮込み

マルチョウの赤ワイン煮込みは、なかなかそれらしからぬレシピで実はとても風味が良いです。

 

他の調理法に比べると少し手間がかかりますが、冷凍保存がきくため、多めに作っておくと良いでしょう。

 

マルチョウの赤ワイン煮込みは、マルチョウを下処理したら、しょうが汁で下茹でします。

 

そして、赤ワイン、にんにく、ローリエ、ローズマリーなどを合わせ、そのままマルチョウを1日浸けおきします。

 

お酒のおつまみにもぴったりです。

 

まとめ

いかがでしたか?マルチョウの部位やマルチョウの特徴、美味しい食べ方をご紹介しました。

マルチョウについて、部位など全く考えたことがなかったという方も多いかもしれませんが、マルチョウは小腸部分であり、脂ものっていて歯ごたえもあり、とてもジューシーであることが分かりました。

また、焼くだけではなく、煮込み料理としても美味しく食べることができます。

 

マルチョウはスーパーなどでも販売されている為、私たちは自宅でもホルモンを楽しむことができます。

 

自宅でマルチョウを食べる時は、しっかりと洗って臭みを取ってからタレ浸けにするとおいしく食べることができると思います。

 

色んな調理法でマルチョウを食べてみてくださいね。

 

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