- 蒙古斑が大人でもおしりから消えない?
- 蒙古斑を治療・消す方法がある?
みなさんは蒙古斑というのをご存知でしょうか。多くの赤ちゃんの背中からおしりにかけて青あざのようなものがありますが、これが一般的に言う蒙古斑というものです。
おしりのところにあるのが一般的ですが、まれにそれ以外、例えば手足や胸、お腹などにもある場合があります。
大人になっても消えない蒙古斑についてまとめてみました。
蒙古斑が大人でもおしりから消えない?
通常の蒙古斑は、成長するにつれ、薄くなっていくものですが、ものによっては消えないものもあります。
特におしりでないところにあるものは、異所性蒙古斑と呼ばれていますが、こちらは大人になっても消えないことが多くあります。
また、おしりにあっても消えない場合もあり、この場合も異所性蒙古斑である可能性があります。
子供の頃ならさほど気にならない蒙古斑ですが、大人になっても蒙古斑がおしりから消えないとなると、美容上、特に女性はやはり気になるものでしょう。
まずはそれらの蒙古斑について調べてみました。
日本人に多い蒙古斑
通常は赤ちゃんのおしりに多くある蒙古斑。日本人やモンゴル人などに多く見られ、日本人にはほぼ100%の割合で、生まれたときに見られるものです。
ただし、他の国ではほとんど見られないところもあるようです。
特にインドやヨーロッパなどでは、人種によって10%くらいしか見られないところもあり、たまに虐待による青あざと勘違いされる場合もあります。
蒙古斑の種類とは
赤ちゃんのおしりにある蒙古斑は、一般的な蒙古斑と言われるもので、成長するにつれだんだん消えていくもので、5歳から6歳くらいになると薄くなってきて、10歳頃にはほとんどが消えてしまうことが多いです。
他に、おしり以外でも、例えば胸やお腹、手足などにあるものもあり、これらは異所性蒙古斑や持続性蒙古斑と言われています。この種類のものは、大人になっても消えにくいのが特徴で、ずっとそのまま残る可能性もあります。
もしも、おしりにある場合でも大人になって消えない場合は、この持続性蒙古斑の可能性もあります。
どちらの蒙古斑も、消えずに残っていてもなんら問題はないのですが、人によって蒙古斑の場所によっては、コンプレックスの原因となることもあります。
また嫌悪感を抱く場合もあるでしょう。ストレスとなって精神的なダメージを及ぼすこともあります。
蒙古斑はなぜできる?
皮膚の真皮部分にあるメラノサイトが表皮までに移動する間に受ける刺激によってできるとされています。
青く見えるのは、皮膚の深いところにあるためで、皮膚の表面に近くなると、茶色くなって見えます。
ちなみに、メラノサイトとはメラニンを生成する細胞で、日焼けをすると肌が黒くなるのはこの細胞の働きによるものです
。肌そのものの色も、この細胞の量で決まります。白人種はこの細胞が少ないため色白になり、黒人種は多いということになります。
蒙古斑と間違えやすい青あざ
他に蒙古斑と似たような青いあざがありますので、いくつか紹介しておきましょう。
青色母斑
顔や背中、手足などの広い範囲に出るもので、黒子よりも青みが強く、盛り上がっているという特徴があります。
1㎝以下の場合は悪性化することはありませんが、それ以上の場合は、増殖型と考えられ、皮膚よりも半球型に盛り上がります。
痛みや痒みなどはないのですが、悪性腫瘍であるメラノーマとの区別がつきにくいので、見つけたら医療機関を受診したほうがよいでしょう。
太田母斑
これは顔に出るあざで、左右どちらかの頬か、まぶたなどに、まれに両側に出ることもあります。自然に消えることは難しいようです。
お化粧などで隠せる程度であれば、それほど気にならないかもしれませんが、広範囲ですとやはりストレスの原因になることが多いでしょう。
蒙古斑を治療・消す方法がある?
さて、大人になっても消えない蒙古斑がある、もしくは、太田母斑などの青あざがあるなど、その治療法や消す方法を調べてみました。
大人になっても消えない蒙古斑などはやはり自然に消えるのを待つというのは、少し難しいようで、できれば早めに治療したほうがよさそうです。
ここでは、現在、大人の蒙古斑や青あざなどの治療として、一般的に行われているQスイッチ・ルビーレーザー治療をご紹介します。
Qスイッチ・ルビーレーザー治療とは
古くは、皮膚切除や移植などの外科的な方法が取られていましたが、その後、ロングパルスレーザー治療が浸透していました。
さらに、レーザー技術の進歩により、現在、最も一般的な治療法として、Qスイッチ・ルビーレーザー治療という方法があります。
Qスイッチ・ルビーレーザー治療の特徴
このレーザー光線の最大の特徴は、メラニンの異常な組織に反応し破壊することです。
以前、行われていたロングパルスレーザー治療は、周りの組織も傷めてしまうデメリットがありましたが、このルビーレーザー光線は短時間でピンポイントの照射で効果が現れるようになりました。
そのため、以前よりさらに火傷のリスクも少なく、より安全なものになりました。
治療の際、気になる痛みはある?
この治療は、一瞬だけ光を当てるのですが、まるで輪ゴムを弾いたような痛みを伴います。
小さなものならばそのまま行いますが、広い範囲に及ぶ場合は、局所麻酔や全身麻酔などを行って施術する場合もあります。
治療を行う上で他の身体への影響は?
レーザー光線は目を傷つけたり、失明したりする場合があるので、目のまわりの治療を行う際は、目にレーザーが入らないように専用のメガネで保護します。
また、放射線とは違い、それ以外は特に悪い影響を及ぼすことはありません。
術後は、軽いやけどをしたような状態になりますので、専用のクリームなどでケアをします。
しばらくするとかさぶたができますので、無理にはがしたりせず、自然にはがれるまで待ちましょう。
治療後はメイクできる?
顔にある場合、女性にとって一番気になるのは、やはり治療後のメイクでしょう。
メイクに関しては、かさぶたができたら、ファンデーションを軽く塗ることができます。その後、かさぶたが剥がれたら普通にメイクしてもかまいません。
治療の期間は?
1回の施術で消えてしまう場合もありますが、広範囲なものや、皮膚の奥深いところにあるものやできた場所によっては、やはり数回の施術が必要になります。
治療効果は、徐々に表れてくる場合が多く、焦らずに様子をみましょう。
最も高い効果のレーザー治療
現在行われているこのレーザー治療は、術後に瘢痕を残すことも非常に少ないため、以前の治療法よりも効果が高いものです。
しかも、保険適用となるので、費用的にも安心です。気になる方はぜひ試してみてほしいものです。
大人になっても消えない蒙古斑やあざは、特に身体に悪影響を及ぼすわけではないのですが、あるだけでも気になるものです。
おしりならまだ隠せるところですが、顔にあるとなると、お化粧してもなかなか隠しきれるものではありません。
特に女性にとっては、精神的にも負担に感じることも多いのではないでしょうか。そういった方たちに、このQスイッチ・ルビーレーザー治療はまさに朗報です。
治療の際には少し痛みを伴うようですが、少しでもキレイな肌になれれば、それだけでも自分に自信がつくはず。
新しい恋にも自信を持ってチャレンジできそうです。ぜひ、お試しください。