- 蚊が交尾・産卵する時期や時間はいつ?
- 蚊の対策は産卵時期がベスト?
夏になると、外はもちろん家の中で電気を消して寝ていてもブーンと音を出して近寄ってくるあいつ、蚊が現れますね。
蚊ってどんなタイミングで交尾や産卵をしているのかご存知ですか?
蚊が交尾・産卵する時期や時間はいつ?
蚊の対策は産卵時期がベスト?
このコラムでは、蚊が交尾・産卵する時期や時間はいつかや蚊の対策は産卵時期がベストかなどについてご紹介してきたいと思います。
蚊が交尾・産卵する時期や時間はいつ?
交尾、産卵の時期も含めて蚊がどのような一生を送るのかご紹介したいと思います。
蚊の一生
蚊の活動時期は4月~11月ぐらいの間になります。
池や水たまりなどの水場に蚊の卵は産みつけられます。
それから1日~5日の間に卵から孵化し、ボウフラになります。
ボウフラは2,3日その生まれてきた水中の中で脱皮を繰り返しオニボウフラに成長します。
ボウフラは腐った落ち葉や生き物の死骸、バクテリアなどを食べています。
そしてそのオニボウフラから早ければ2~3日、栄養状態などがわるければ遅くて2~3か月後には孵化してから合計4回の脱皮を繰り返して成虫として空に飛び立つのです。
成虫になった、蚊はそれから3週間から1か月程度生きます。
羽化して、はじめの一日は蚊は身体の骨格がちゃんとしていないのですぐに飛び回ることはせずにじっとおとなしくしています。
そして2,3日たつと普通に行動を始めるのです。
その期間に交尾と産卵を行います。
まずはじめにパートーナーを見つけて交尾を行います。
交尾を行った後、メスは産卵のための栄養を取るために吸血します。
吸血をしたあと、また2、3日メスの蚊はどこかに身を潜めて体を休めます。
卵が産卵できるように成熟するまでじっとそのときを待っているのです。
そしてその吸血から3~4日後になってよさそうな水際を探し出して産卵を行います。

産卵は1回だけして、それで力尽きて死んでしまうというわけではなく、一生の間に4~5回程度は行うようです
その蚊の産卵ですが、一回に数十個から200個ぐらいまでの数の卵を産むようです。
それを4~5回繰り返すわけですから、一匹の蚊によって数百の蚊が生まれてくるわけですね。
ですから、夏場など条件がよければ蚊は爆発的に増殖してしまうというわけです。
血を吸うのはメスの蚊だけ
蚊といえば、血を吸うということは知らない人はいないでしょう。
ただ、血を吸うのは実はメスの蚊だけであるというのはご存知でしたでしょうか?
上でご説明したようにオスと交尾を行った蚊は栄養をとるために吸血を行います。
吸血により産卵で必要になるたんぱく質を確保するのです。

ですから、産卵しないオスの蚊は吸血自体を行わないのです。
なんでオスの蚊は吸血しないの?
餓死してしまうのではないの?
と思うかもしれませんが、そもそも蚊の主なエサは血ではないのです。
蚊は普段は、花の蜜などを主なエサとしています。
ミツバチや蝶々やアブなどと同じですよね。
産卵の時期にだけ、その栄養を得るために人の血を吸いにメスの蚊がやってくるわけですが、それさえしなければ蚊って人間にとっては害虫でも何でもない虫だったのですね。
ただ、オスの蚊は人の血を吸わないといってもその知識が蚊の対策に役に立つことは考えにくいですよね。
もちろん蚊であってもオスとメスで見た目の違いはあります。
でもオスかメスか識別してる暇があったら、そんなことしてないでさっさと蚊をたたいて殺してしまいますよね 笑
蚊の対策は産卵時期がベスト?
蚊の発生を防ぐのにはどの時期がベストでしょうか?
蚊の対策は産卵時期に行う
それはやはり水中に生息しているボウフラの時期にやっつけてしまうのが最も効率的でしょう。
成虫になって跳びまわる蚊を駆除するよりも水中にいるのをやっつけてしまうほうがどう考えても簡単そうですよね。
まず蚊が卵を産み付けないように家の近くに産卵できる水場をなくしてしまうのが一番簡単ですよね。
ベランダや庭のバケツなどに水を張った状態で放置してしまうと格好の産卵場所を蚊に提供してあげているようなものです。
家を見回って雨水がたまってしまっているところがないかよく確認してみましょう。
とにかく、水場があるとそこから蚊は増殖してしまいますので、自分の家の周りに蚊がやたらと多いなと感じたら、水場についてチェックしてみることをおすすめします。
蚊の産卵の習性を利用して蚊を駆除する
また、この蚊が水場に産卵する習性を逆に利用して、蚊をボウフラの状態でやっつけてしまうという作戦もあります。
ベランダなどにバケツに水を張った状態で放置しておいて、わざと蚊に卵を産み付けさせるのです。
そうしておいて、ボウフラが水中で育ってきたなあと確認したらその水を捨ててしまいます。

当然ボウフラは水がなければ生きていけませんので、それだけで死んでしまいます。
この作戦はバケツに水をためて放置しておくだけなので、とても簡単です。
ただ、うっかりこのワナを仕掛けたことは忘れて、バケツの水を放置してしまうと大変なことになりますので、やるならば水面のチェックを忘れずにやるようにしましょう。
ただ、その水中にメダカを飼っていれば、話は別ですね。
メダカはボウフラが大好物なので、食べてくれるのです。
ですが、そんなところに蚊も卵を産み付けないのかもしれません。
成虫の蚊の対策は?
上で説明したように対策したからといって、当然ぴたっと蚊が全く現れなくなることもありませんよね。
結局、跳びまわって血を吸いにやってくる蚊の対策も必要になってきます。
対策にも色々ありますが、メジャーな蚊取り線香の他にあまり知られていないものもいくつかご紹介したいと思いま。
蚊取り線香をたく
誰もが知っている典型的な蚊対策はやっぱりこの蚊取り線香ですよね。
オーソドックスに煙がでる渦巻き型の蚊取り線香でもいいですし、電気式の蚊取り線香もいろいろお店で買うことができます。
特に蚊のブーンという音に悩まされて夜も寝付けないという方は蚊取り線香は必須アイテムですよね。
汗をかいた状態で放置しない
蚊は汗の臭いから、人間の存在に気づいて「しめた!人間がいる!」と近寄ってきます。
ですから、スポーツをした後や暑い日に汗をかいてしまったら、汗をかいた状態の身体をそのままにせずさっさと拭き取ってしまうことで蚊が近寄ってくることを避けることができます。
ただ、蚊が汗が好きといっても、汗がだくだくと身体から流れている状態では、蚊は近寄っては来るものの身体に止まろうとはしないで躊躇するようです。
汗をかいてその汗が渇いた後の方が危ないということですね!
明るい色の服を着る
実は蚊には好きな色、嫌いな色があるのです。
それさえ知っていれば、わざと蚊の嫌う衣服を身に着けていれば、それが虫よけスプレーの代わりに活躍してくれるといわけです。
蚊がどんな服を嫌うのか、実験をした結果によると、「明るい色」だそうです。
アメリカ陸軍はこの事実を知っていて利用しているぐらいです。

アメリカ陸軍の制服はもともと「ネイビーブルー」だったのですが、虫よけの効果を狙ってこれをもっと明るめの色に変えたのだそうです。
足裏をよく拭く
蚊は汗以外にも足裏の臭いで人間を見つけ出して寄ってくるという習性があります。
ですから、足首から下の部分をアルコールで拭き取ったり、石鹸でよく洗うとそれだけでも寄ってくる蚊は激減するそうです。
逆にいえば、蚊によく刺されるのは不潔な人ということになってしまいますね 笑
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
夏場に現れるにっくき蚊ですが、その特徴について理解しておくことで正しく対処できるようになります。
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